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順風満帆な教職生活
私は大学時代、文学部で西洋史について専攻し、教職員課程を修了しました。小さい頃から何となく学校の先生になりたくて、大学でも児童向けのボランティアに所属していました。
就職も埼玉県に私立の中学校に、歴史の非常勤教師として赴任することができました。一年後、二年生のクラス担任に空きが出た関係で、常勤教師となり、翌年にはクラスの担任なることができました。
さらに、これまで運動という運動をしてきたことがない私でしたが、女子テニス部の顧問も任せてもらえました。生徒と触れ合う機会も一気に増えて、我ながら二年目にしては大出世だなと思います。
実はサービス残業多くてハードワークな教師という仕事
学校の先生という職業の実態は思っていたより、心身ともに過酷なものでした。 一般企業で言うサービス残業がかなり多いんです。
私が顧問をしていた女子テニス部は週5回活動で土日祝日も練習場に行かなくてはなりませんでした。それらとは別に、朝練もあるので、それも顧問として立ち会う必要がありました。
しかも、ほとんど手当がなくボランティア同然という感じでした。また、学校は夜遅くまではいることはできないので、授業資料の資料作りも家に持ち帰ってやらなきゃいけなくて、夏休みなどの長期休暇もほとんど研修、研修、研修で休みなんて一般企業の方より少なかったです。
膨大な業務量の割に給料が安く、担当しているクラスでも様々な問題がありました。 接し方の難しい思春期のこどもたちやSNSでの見えないいじめ問題などです。
給与が安くてキャリアチェンジした体験談はこちらにもあります。
教職を離れることで、再度教職に対するあこがれが出てきました
正直、辛いことばかりに目がいってしまって、仕事が面白くなくなっちゃいました。「たった一度の人生で今の仕事だけをずっと続けるのはなんか違う気がする」と思い、思い切ってキャリチェンすることに決めました。
エージェントゲートさんでは、1週間の研修を受けたのち、スマホキャリア企業で事務職として常駐することになりました。転職し、給与が上がっただけではなく、残業がなくなったことで自分のことに使える時間ができたことがとてもうれしかったです。プライベートも充実し、常駐先で彼氏もできました!ワークライフバランスってやつですね(笑
今の仕事にはとても満足しています。さらに新しい夢もできました。ちゃんとした企業での社会人経験を積んだことで、教職時代に生徒から「勉強をしなきゃならないの?」という問いや人間関係で悩んでいる生徒に、あの時とは違い、ちゃんと答えることがいまならできると思います。
教職を離れて、自分がなぜ先生になりたかったのか、思い出すことができました。今では、教職への再キャリチェンという道も考えています。