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人の幸せに関わることで私も幸せを感じたかった
大学一年生の時に、親戚の結婚式に初めて参加しました。もちろん、結婚式を見る側で働く側のことは具体的に知りませんでしたが、スタッフみなさんも笑顔が素敵で自分もこんな風に働けたらなと興味を持つようになりました。
就活の時には、華やかなお仕事で人の一生において、ハッピーな一大イベントに関わることができることに魅力を感じ、私は新卒でブライダル業界の就職を希望しました。
会社説明会で見た企業の紹介ムービーで仕事に誇りをもっている社員さんのインタビューに心を撃ち抜かれ、前職の会社を選びました。
ブライダル関連からキャリアチェンジした体験談はこちらにもあります。
実際の結婚式はやっぱり素敵
研修で披露宴を見学させてもらえました。花婿の高校生時代の同級生が滑り倒して逆に面白いみたいな出し物などとても和やかでした。
最後の、「花嫁から両親への手紙」で花嫁やご両親の前に、何故か花婿が泣いてしまい何とも言えない雰囲気になりましたが、会場にいる誰しもが二人の門出を心から祝福し、とても幸せな時間になりました。
「先輩から絶対にお客様の前で泣いちゃいけない」と口酸っぱく言われていたのにもかかわらず、涙が抑えられませんでした。
こんなハッピーな会場を花嫁花婿とともに当日まで一緒に考え作り上げていくことができるなんて、なんて素晴らしいお仕事なんだろうとその当時は思っていました。
真剣だからこそクレームだって出やすい
私がなぜ転職しようと考えるようになったかというと、クレーム対応でした。
研修の時にやけに厳しく教えられました。ブライダルは法人ではなく一般の方々がお客様になるお仕事なので、当たり前のことでしたが、私が学生時代にアルバイトで働いていた飲食店とは全く違いました。
結婚式は当然のことながら規模が違うんです。クレーム内容も当日のこちらの不備もありますが、準備段階や式の後からクレームが来ることがあります。事前段階で、お客様の要望が増え、予算が増えて、後日追加のご請求すると「なんでこんなに高くなってるの知らないんだけど」と突き返さりなど、理不尽なことでよく怒られました。
このような態度をとられると、心からお祝いする気持ちも失せてしまい、あの「花嫁から両親への手紙」でも全く感動できなくなっていました。
クレーム対応がしんどくてキャリアチェンジした体験談はこちらにもあります。
土日にお休みがしたいというのがキャリアチェンジのきっかけです
よく考えてみれば、仕事柄、土日休みなし、長期休暇もなし、拘束時間が長い。うちは固定給で見込み残業。晩婚多い。福利厚生も女性が大半を占める会社でしたが、充実していませんでした。
それでも、仕事にやりがいを感じていられたので、この仕事を選びましたが、度重なる理不尽なクレームにその唯一のやりがいを失った私はこの職場を去ることにしました。
この仕事以外の経験は全くなく、就活もブライダル業界一本だったので他業種の知識も全くなかった私は転職とても不安でした。
キャリチェンにであったときも正直本当に未経験でも大丈夫か不安でしたが、全く問題ありませんでした。仕事の合う合わないはその仕事を経験してからでしか、分かりません。
合わないと思った時にはいくら憧れていた職業でも、思い切って転職した方がいいと私は思います。今では望んでいた土日休み、残業ゼロの生活を送れています。