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医療現場独特の緊張感で疲労困憊
私の前職は歯科助手でした。医療現場ですが資格のいらない職種なので、そこまで大変ではないだろうと思い、正社員の雇用枠だったので、個人経営のデンタルクリニックに就業しました。
歯科医師の院長と歯科衛生士の方が数名、技工士の方が一人いる小さなクリニックでした。周辺にも、似たようなデンタルクリニックが数軒あり、そんなに混むこともないだろうと入る前は思っていました。
しかし、仕事の内容は思っていたものとは全く違いました。当然、仕事の会話は医療用語が使われますし、クリニック内で医療系の資格を持っていないのは私だけなので、外国で働いているような気分でした。
何も知識も技術もなかったので、雑務はほとんど押し付けられ、内容も日に日にエスカレートして、これぐらい自分でやってよということもさせられるようになりました。また、医療現場はミスの許されない緊張感があるので、精神的にも体力的にも想像以上に大変な環境でした。
クリニックからキャリアチェンジした体験談はこちらにもあります。
資格のありなしで起こる収入格差
仕事に慣れてくると医療的な仕事内容も増えてきました。それまで、院長や歯科衛生士の方がしていた医療行為を任せられるようになりました。はじめは、私も認められるようになってきのかなと思っていましたが、資格も持っていないのにこんなことして、本当に大丈夫かなと不安になりました。
実際、かなりグレーだったと思います。給与が上がる見込みはないのに、仕事ばかり増え、拘束時間も長く、残業代もほとんどありませんでした。
たまたまクリニックの歯科衛生士さんに給与を聞く機会があり、愕然としました。10万円も近く違いました。たしかに、資格はありませんが、この格差はあまりだと思いました。
業務の内容もその歯科衛生士とほとんど変わらず、クリニックで私が一番働いているはずなのに一番給料が低く、なんだかバカバカしくなってしましました。もっと、ちゃんと時間内に終わる業務で、ちゃんとお金がもらえたらいいな思い、転職活動をすることにしました。
キャリアチェンジで給与アップを実現した体験談はこちらにもあります。
ゼロからのスタートは不安でしたが結果的にはそれがよかった
せっかく少し知識が付き始めていたので医療業界で働こうかなという考えもありましたが、思い切って全く違うことに挑戦した方が気分転換になるのではないかと考えてキャリアチェンジをすることにしました。
また、ゼロからのスタートになるのは正直に言えば不安というかもったいない気がしましたが、逆にまた同じような思いをするのも嫌だったので踏ん切りがつきました。
キャリチェンは未経験の私でもしっかりとした研修で支援してくれたので少しづつではありますが不安はなくなりました。一緒に研修を受けた方ももともとは全く違うお仕事をされていたようで、励ましあって研修できたのが安心できた要因の一つでもあります。
今の職場では残業はなく仕事以外の部分でも充実した生活が送れるようになりました。