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カフェの正社員とアルバイトの違いは?
カフェの正社員の業務はアルバイトと同様、カフェ業務全般です。ただし、ホール業務や接客、調理など、アルバイトが行う業務に加えて、売り上げの管理やスタッフの教育、面接、店舗運営の方針決めなど、店舗運営全般の業務を行います。
アルバイトに比べて、正社員の方が任される業務の責任が大きいため、やりがいを感じやすいです。
また、給料や福利厚生などの待遇面、勤務時間なども異なります。正社員は安定収入が見込める上、社会的な地位や信頼を獲得できる点もアルバイトとの違いと言えます。
カフェの正社員の具体的な仕事
「カフェの正社員の仕事内容がいまいちわからない…」「アルバイトと正社員の違いがわからない」と感じているかもしれません。
ここからは、カフェの正社員の具体的な仕事と業務内容を、アルバイトと比較しながら説明していきます。ただ、チェーン店と個人経営のお店では業務内容が異なることも多いので、注意が必要です。
売上管理
売上管理とは、日々の売上を管理分析し、目標となる売上高を達成できるように管理することです。
支出や売上を管理し、日々の売上を記録することで、利益向上に役立てます。集計、分析を行い、売上管理を行うことで、店舗の問題点を発見、整理する必要があります。
クレーム対応
飲食店で働いていると、お客様からのクレームに直面することがあります。クレーム対応はアルバイトでは対応しきれないことも多く、代わりに正社員が店舗の責任者として対応することも。
正しいクレーム対応ができないとお店の信用を損なってしまいます。責任者はクレームを予測して、代替案や補償などを日々考えておく必要があります。
シフトの作成・調整
ただシフトを組むだけではなく、スタッフが無理なく働けるスケジュールかつ、人件費を調整し、利益を最大化できるようにシフトを組まなければなりません。
シフトの希望の偏りや欠勤が出てしまった時の欠員補充の必要もあり、大変な業務の一つと言えます。
シフトの人数を増やして暇な状況を作っても人件費が高くなってしまいます。反対に人手不足で忙しくしてしまっても、スタッフの負担が増えるためよくありません。
店舗営業に必要な人数や配置、勤務時間やスタッフそれぞれの勤務日数を加味して調節しなければいけないのです。
仕入れ・発注
食材のロスは利益の損失に直結します。適切な量とタイミングで食材の仕入れや発注を行い、売上を確保しながら食材のロスを出さないようにしなければいけません。
アルバイトの指導・面接
正社員は店舗の責任者です。アルバイトスタッフの日頃の指導はもちろん、新スタッフを選ぶための面接も行います。「企業は人」という言葉があるように、店舗スタッフの質はお店の利益にも直結するため、人材育成と採用は大切な仕事です。
新メニューの開発
企業規模によって異なりますが、新メニューの開発を行う必要があることも。新メニューを考える際は、味のクオリティだけではなく、利益も考えなければなりません。
材料の原価、仕込みの時間や提供時間、作業効率、さらにお店のコンセプトなどを考慮して開発する必要があります。
新店舗の立ち上げ
新店舗のオープニングは想定外のトラブルも続く、大変な作業です。正社員はオープニング準備から営業まで様々な業務の対応をしなければいけません。
特に、チェーン店やフランチャイズの場合には、正社員がオープニングスタッフとして派遣される場合があります。企業によっては地方に出張しなければならないこともありますよ。
アルバイトから正社員になるメリット・デメリット
ここからは、アルバイトから正社員になるメリットデメリットについて紹介します。アルバイトから正社員への正社員登用なのか、オープニングスタッフとして入社するのかによってもメリットデメリットは異なります。
アルバイトから正社員になるメリットデメリットを押さえて、どちらの働き方が自分にあっているかを考えましょう。
メリット
給与・待遇・福利厚生がよい
正社員はアルバイトと異なり月給制なので、生活が安定します。また福利厚生があり、有給休暇の制度を利用できたり、社会保険、雇用保険にも入ることができます。また、ボーナスや賞与があることや、成果を出せば昇進も目指せるのは大きなメリットです。
やりがいがある
アルバイトスタッフの指導や、店舗の運営などを任される責任のある立場なので、大変さはありますが、やりがいは感じられるでしょう。
またスタッフやお店を育てる喜びややりがいを感じられると言えます。比較的若くても責任のある立場を任せてもらいやすいのも、やりがいを感じられる理由の一つです。
カフェ経営の観点・スキル・キャリアが磨ける
経営視点を持って働くことで、アルバイトだけでは身につけることができないスキルを身につけることができます。また、正社員になることでキャリアを磨くこともできるので、転職するとしても正社員経験は生かすことができます。
デメリット
負うべき責任の範囲が広くなる
やりがいを感じられるというメリットがある反面、負うべき責任の範囲が広くなります。
アルバイトスタッフがミスをした場合は正社員が代わりに謝罪する必要があったり、店舗の利益の責任を取らなければならなかったりと、負うべき責任の範囲が広くなります。
やるべき仕事が増える
業務量が広いことから、やるべき仕事が増えます。シフトの欠員が出た際には、正社員がその分シフトの補填をしなければならないこともしばしば。スタッフの教育、店舗の運営、売上管理、などやるべき仕事の幅が広いので多忙になりがちです。
カフェの正社員のその後のキャリアは?
カフェの正社員のその後のキャリアは「専門性のある道に進む」「独立して自分のお店を持つ」などが挙げられます。
専門性のある道に進む場合はレストランやバーでバリスタとして働くこともできるでしょう。
また独立開業して自分のお店を持つのも選択肢の一つです。正社員として学んだカフェの業務を生かして、独立して開業することもできるでしょう。カフェ以外にも他の飲食店でも学んだスキルを生かすことができるでしょう。
【体験談】カフェのアルバイトから店長へ。その後、事務職へキャリチェン
カフェの店員から契約社員となり、その後、仕事の悩みを抱えたものの、キャリチェンにご相談していただき、キャリアチェンジを成功させた体験談をご紹介します
カフェの店長をしていました
高校卒業後は当時バイトしていたカフェで、フリーターとしてそのまま働いていました。
そのカフェは定着率が良くて、店長もバイト仲間もいい人達ばかりだったので進学を考えてなかった私はそのまま働き出すことに。カフェの仕事は難しくなく、そこは席まで商品を持っていくスタイルではなく、カウンターで商品の受け渡しをするので、レジや洗い物、時々空きテーブルの確認や布巾で拭くぐらいの仕事だけでした。
仕事自体は単調な仕事でしたが、大きな駅の中にあるカフェだったのでお客さんが途切れることなく来るので、退屈だと思ったことはありませんでした。なにより一緒に働いてる人たちの仲がいいので、仕事終わりにご飯に行ったり、休みを取ってレジャーに出かけることもありました。
そういうのが凄く楽しくて、続けられていたということもあります。そのうち、私に契約社員になって店長にならないか、という話を持ちかけてもらうことがあり、どこか就職したい場所もなく、やりたいこともなかった私はその話を受けることになったのです。
カフェの店員からキャリチェンした体験談はこちらにもあります。
当たり前ですが正社員はアルバイトのようにはいかない
いくつかテストを受けましたが無事合格して店長になれましたが、バイトのときとは違って、お店の売り上げを気にしたり、バイトのシフト調整をしたり、裏方での仕事が増え、そういったことが少し苦手だった私はとても苦労しました。
特に売り上げのことは本社の方から来る要望と店舗でできることのギャップがあって、達成出来なければボーナスが低くなったり、私以外はアルバイトの子たちなので調整するのがとても大変でした。
ほとんどが学生の子たちだったので、いくら仲がいいとはいえテスト時期になると学業優先なので休んでもらわなければいけなくなって、人手が足りないから穴埋めするように長時間労働や連勤を店長である私がしたり、誰かが辞めれば新しいスタッフを雇うために求人を出しても応募はなかったり。面接して雇ったかと思えば、無断欠勤されたりすぐ辞められてしまったり。一番上の立場としてお店に支障をきたさないように運営をする、ということは本当に大変でした。
また、まだ若かったとはいえ連勤と長時間労働が重なるのは、非常に激務で身体的に辛かったです。そのうち、周りの子たちが就活を終えて一流企業への就職が決まったり、将来への希望を楽しそうに話している姿がとても羨ましく私の目に映るようになっていきました。
アルバイトと正社員の違いに気が付いた体験談はこちらにもあります。
私も憧れの企業でOLになれました
将来が輝いて見える子たちをみて、自分はこのままでいいのかと真剣に考えるようになったんです。
契約社員という怪しい立場で、うまく続けられたとしてもずっと立ち仕事としてやっていくことが正解なのかわからなくなったんです。出来れば、友達のように安定した会社で正社員になりたいと思いました。
でも、学歴もなく未経験の私がそんなところに就職出来るのかも不安で。そんなときに教えてもらったのがキャリチェンでした。学歴関係なく、人柄で採用してもらえるというのにとても惹かれました。
就活がうまくいかなかった友人も、そこで就職を決められたということを聞いたので、私も面接に行ってみることに。本当に学歴がなくても採用してもらえ、私は長く勤めたカフェを退職。
いまでは安定企業で事務をしています。パソコンは店長時代に扱っていたのですが、ExcelやPowerPointなど事務仕事として扱うソフトには自信がなかったですが、キャリチェンの研修でしっかり教えてもらえたので、自信をつけることもできて、問題なく仕事ができています。あのまま将来が見えない仕事をしていたら、何も身につけられないまま年を取っているだけだったかもしれません。
キャリチェンに出会えて、本当に良かったです。