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毎日つづく過酷な電話営業
前職はインターネット回線の電話営業をしていました。正直、特にやりたいこともないし就職できればなんでもいいや、と甘く考えていたところがあったので、就職活動も適当に終わらせたかった気持ちが強く、一番最初にもらった内定がその会社だったので決めてしまった、という安易な理由での就職でした。
仕事内容はその名の通り、個人のお家に電話をかけてインターネット回線の新規契約を促す営業をひたすら行うことでした。今の時代ってすごいですよね。自分でダイヤルを回して番号を確かめながら電話をするのではなく、パソコン上の電話番号リストと電話機が連動していて、勝手に電話をかけてくれるんですよ。なので、1つの電話が終わると勝手に次の電話番号に切り替わって発信された状態になるんです。
だから、余計な時間はなく効率的に電話がかけられるようになってるんです。1日にかける電話は400件とかが普通で、仕事が終わる頃にはしゃべりすぎて声はガラガラだし、受話器のにぎりすぎで手の感覚はなくなってくるし、何より話を聞いてくれるところなんて圧倒的に少ないのでぞんざいに扱われるし。ガチャ切りされるのはまだいい方で、30分ぐらい罵倒されるなんてこともザラにありました。
今考えると当時はちょっと異常でした
そんな感じだから1件の契約が取れると発生するインセンティブがとても良かったんですよね。でも、逆を言うと契約が取れないと基本給だけなのでそれはもう悲しいぐらいのお給料の低さでした。
唯一その会社で救われたのは、ノルマはあっても契約件数ではなく、架電件数だったので出社して普通に仕事さえしていれば超えないことはないということ。
当時は自分がその中にいたから気づきませんでしたが、客観的に見たら妙な体育会系のノリだったので上下関係には厳しく、月末までに契約が取れていない子がいれば過干渉なぐらいみんなで励ます、というちょっと変な雰囲気がある職場でした。
高額なインセンティブが私も欲しかったが故に、毎日話し方や内容を模索しながら営業電話をしていました。元々あまりストレスを感じないタイプではありましたが、毎日浴びせられる罵倒だったりなかなか思うように契約が取れなかったり、1日400件の架電に疲れてしまい、なんで自分はこんなに過酷な仕事をしているんだっけ?と考えるようになりました。
1度考えてしまうと、どんよりとした気持ちが止まらなくなってしまったのと、ここで働くことの意味がわからなくなってしまって、1年ほどで退職しました。
ノルマが大変すぎてキャリチェンした体験談はこちらにもあります。
キャリチェンだったから経験も活かせた
もっと気持ちを楽にして働きたいという思いから、私はキャリチェンで転職。仕事内容は未経験の一般事務にガラリと変わって、自分が勤められるか心配でしたが、前が過酷な業務だったので比較的なれるのに時間はかかりませんでした。
何よりキャリチェンのキャリアコンサルタントの方が手厚くフォローしてくれますし、毎日の架電ノルマがなくなって受話器と離れらていられるのがとても嬉しいです(笑)
前職で培ったことは正直利用できないかなって思ってたのですが、自分で工夫して動くことのできる職場をキャリチェンは紹介してくれたので、今までやってきたことは無駄じゃなかったんだなって思いながら働けています。キャリチェンでキャリアチェンジをしたからこそ、今までの自分を否定しない、むしろ活かせる転職ができたと思っています。