育休期間は、約1年ほど仕事をお休みできる期間です。
企業に在籍したまま約1年も仕事をお休みするなんて、長い人生においても多くは経験することはないことですよね。
育休を取得する目的は、もちろん子供の育児をすることですが、この貴重な期間で資格取得などを行い、より有意義な時間を過ごしたいと思われている人もいると思います。
本記事では、育休中に資格取得を行うメリットやおすすめの資格をご紹介しています。
育休中のみならず、産休中の人にも当てはまることが多いと思うので、参考にしてみてください。
目次
育休中に資格を取得するメリット
まず、育休中に資格を取得するメリットについてご紹介します。
育休中や産休中に資格を取得するのは、それ以外の期間に取得するのとは何が異なるのでしょうか。
育児の隙間時間を有効活用できる
一つ目は、何と言っても隙間時間を有効活用できることです。
会社員の場合、通常は1日のほとんどの時間を仕事に費やすことになります。
しかし、育休期間であれば、育児に時間を要するものの、子供が寝ている時間などの隙間時間がいくらか生まれますよね。
その時間で休んだりしてリフレッシュするのもいいですが、資格取得に励むことで貴重な育休期間を上手に活用することができるでしょう。
勉強は、料理教室や英会話などの習い事に比べて費用も参考書程度しかかからない場合が多いため、手軽に始められます。
仕事復帰に備えられる
次に、あらゆる点で仕事復帰に備えられる点です。
まず、育休期間に何かしら資格を取得すると、仕事に復帰した時に社内評価に良い影響を及ぼすことが考えられます。
特に、現在の仕事に直結するような資格の場合は、これまで時間がなくて取得が難しかった資格を取得することで、復帰後の仕事のパフォーマンスも向上するでしょう。
育児中のストレスや不安が軽減される
育児は何かとストレスが溜まるものです。
ストレスが溜まった時は、育児から離れた活動をすることでリフレッシュになるでしょう。
特に勉強に没頭している間は、育児の大変な苦労も忘れることができます。
また、育児でうまくいかない時などは自己肯定感が下がり、「自分はダメな人間だ」等とネガティブな感情になる時もあると思います。
しかし、勉強することで自身の知識が増え、それが自信につながるので、育児にもポジティブな影響があると言えるでしょう。
自分を見つめ直せる
人生においてゆっくり自分について考えを巡らせる時間は、社会人になってからではなかなかありません。
育休期間に資格を取得することで、まず、何の資格を取得しようか検討する必要があります。
その過程で、自分の興味のあることや将来についてなど自分を見つめ直すことができるのです。
特に妊娠と育児の期間は、これまでとは異なる環境に身を置くことになるため、人生のターニングポイントとして、自分について考えやすいタイミングになるでしょう。
育休中に取得する資格の選び方のポイント
ここからは、実際に育休中に取得する資格の選び方をご紹介します。資格の人気度や簡単に取得できるかどうか等の軸だけで選択すると、後から後悔するかもしれません。
きちんと選ぶポイントを押さえておきましょう。
キャリアップ、スキルアップ可能か
まず、あなたのキャリアにおける将来の目標を叶えるのに必要な資格かどうかという点です。
今現在でその資格を取得したい!と思っても、中長期的に考えて有用でないのであれば、再度検討した方がいいかもしれません。
目の前の興味・関心のみならず、キャリアアップやスキルアップにつながる資格かどうか判断しましょう。
仕事に直結する資格か
次に、仕事に直結する資格かどうかという点です。
日々の業務が効率的になったり、社内外の信頼を得ることができる等、仕事に影響を与える資格は、取得するメリットが大きいと言えます。
これを機に、日々の業務を洗い出したり、目指す職位に必要なスキルなどを考えてみるのもよいかもしれません。
生活に役立つ資格か
仕事に役立てるかという観点のみならず、日々の生活において役立つ資格かという視点で考えてみるのもよいでしょう。
特に育休期間中であれば、子育てに役立つ資格を取得すれば、隙間時間の有効活用、資格取得、日々の生活の質向上と多くのメリットがあります。
育休中に取得するのにおすすめの資格
それでは、実際にどのような資格があるのか、おすすめの資格をいくつかご紹介します。
今後の子育てや生活に役立つ資格
育児セラピスト
育児セラピストは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会の認定資格で、発達心理学や社会学など学術的に子供との関わり方を習得する資格です。
資格取得の条件はありませんが、1〜2日程度の講座の受講が必要です。
資格の種類は、2級、1級、シニアマスターの3種類で、2級とシニアマスターを取得するには、講座の受講に加えて、試験に合格する必要があります。
試験は、講座と合わせて実施されるので、講座の内容を理解していれば合格できるレベルとなっています。
講座の受講費用は5万円〜となっています。
食育インストラクター
食育インストラクターはNPO日本食育インストラクター協会の認定講座で、安全な食材の選び方や栄養を活かした調理方法、食のマナーの知識を基礎として食育に関する知識を習得することが出来ます。
資格のランクは、プライマリーから1級までの5段階となっており、初級のプライマリーまでは通信講座のみで取得可能です。
3級以上は、食に関するプロも取得するレベルですので、研修内容の難易度も上がっていきます。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーは、ハウスキーピング協会の認定資格で、部屋の片付けにおける問題点を明らかにして解決する知識を習得できます。
ランクは3級〜1級まであり、取得難易度はそれほど高くありません。
ユーキャンでも通信講座が展開されている資格で、標準学習期間は約4ヶ月、費用は約5万円となっています。
復職後に武器になる資格
MOS
MOSとは、Microsoft Office Specialistで、その名の通りマイクロソフト社のExcel、Word、PoweerPointなどのソフトのスキルを証明する資格です。
一般レベルとエキスパートに分かれており、ソフトのバージョンを選択して受験します。
費用はどれも1万円前後です。
既に業務でソフトを使用している人は、難易度の高いエキスパートに挑戦してもよいでしょう。
日商簿記
日商簿記は日本商工会議所が主催している、企業の経営活動を計算・整理・記録し、経営成績と財政状態を明らかにするスキルを習得できる資格です。
資格の種類は、原価計算初級〜1級まで5段階ありますが、3級からの受験が一般的です。
受験費用は、資格のランクが上がるにつれ上がりますが、3級では約3,000円となっています。
毎年多くの人が受験する資格で、3級の合格率は50%前後です。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続など、お金に関する知識を習得する資格で、国家資格と民間資格があります。
国家資格の場合、ランクは3級〜1級となっており、3級で合格率は約70%です。
2級になると難易度が一気に上がるため、合格率も学科試験で20%代、実技試験で30%代と低くなります。
秘書検定
秘書検定は、務技能検定協会が実施する民間資格で、秘書に求められる一般常識やビジネスマナーの知識を証明する資格です。
資格のランクは3級から1級まであり、試験の受験者は高校生や大学生などが約8割を占めています。
秘書になるのにこの資格が必須というわけではなく、どちらかというと、電話対応や文書作成などの社会人としての基礎的な知識が身につくという認識が適切でしょう。
まとめ
育児休暇中に資格を取得することのメリットや資格選びのポイントなどをご紹介しました。
育休期間は、会社に席を置きながらまとまった期間で休暇を取得できる貴重な期間ですので、メリットの多い資格取得にチャレンジしてはいかがでしょうか。
資格を取得した上でキャリアアップ、キャリアチェンジしたい人は、転職も視野に入れてもよいかもしれません。
休暇の間でしたら、転職活動も進めやすいのではないでしょうか。
もし、迷っていたり悩んでいることがある人は、今後のキャリアについて、お気軽にプロのキャリアコンサルタントにご相談ください。
これまで多くの転職者のサポートをさせていただいた経験を元に、アドバイスさせていただければと思います。
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