グラフィックデザイナーという職種はご存じでしょうか?デザイナー職というのはとても響きがかっこよく、憧れる方が多い職業です。
今回は、そんなグラフィックデザイナーとはどのような仕事なのか、グラフィックデザイナーに必要な資格やスキルについて紹介します。
グラフィックデザイナーが気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
グラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーとは、雑誌の表紙や書籍の装丁、商品のパッケージ、ポスター、看板など、広告や宣伝に関するデザインを制作する仕事です。
日本で有名なグラフィックデザイナーと言えば、ユニクロやセブンイレブンのロゴをデザインした佐藤可士和さんや、長野オリンピック開閉式や蔦屋書店のロゴをデザインした原研哉さんなどがあげられます。
また、ゲーム業界にもグラフィックデザイナー職は存在します。ゲーム業界に勤めるグラフィックデザイナーは、ゲームの世界観に合わせてキャラクターやモンスター、背景などのデザインを制作します。
グラフィックデザイナーの一般的な仕事の流れは、
- 受注
- ヒアリング(仕事の依頼を受け、商品のコンセプトや広告の目的などをヒアリングする)
- デザイン制作
- 修正(クライアントに制作物を確認してもらい、修正を行い依頼に沿ったデザインにしていく)
- 納品
という流れとなっています。
広告代理店やデザイン事務所、企業の広告宣伝部、商品開発部などで働いたり、独立してフリーになったりするなど、さまざまな働き方があります。
\未経験からグラフィックデザイナーを目指すには/
\グラフィックデザイナーの年収は?/
雑誌や広告、ポスターなどに関するデザインを制作するグラフィックデザイナーは、クライアントからの要望をデザインにする仕事です。実績やスキルを積むことで、さまざまな働き方が可能です。
グラフィックデザイナーになりたい!おすすめの資格
グラフィックデザイナーになるのに、必須な資格はあるの?と気になりますよね。結論からお伝えすると、グラフィックデザイナーになるのに必須な資格は必要ありません。
しかし、関連する資格を取得することで就職や転職の際に有利になる可能性や、何より受験することで自身の勉強になります。
ここでは、グラフィックデザイナーにおすすめの資格を6つ紹介します。
ウェブデザイン技能検定
Web業界唯一の国家検定で、1級から3級に分かれており、実技試験と学科試験があります。両方に合格することで「ウェブデザイン技能士」と認定されます。
認定されると、履歴書に記載することや名刺に技能士ロゴマークを使用することが可能になります。そのため、就職や転職の際に役立ちます。
3級は誰でも受験可能で初心者向けとなっており、合格率は60%を超えています。2級と1級は、実務経験や職業訓練修了などの定められている条件のうち、いずれか1つに該当していなければならず、合格率は2級が30%、1級が10%程度と難易度は高めです。
引用:Webデザイナーの国家資格「ウェブデザイン技能検定」とは|Webデザイン・Webデザイナー専攻|デジタルハリウッドの専門スクール(学校)
Webデザイナー検定
Webデザイナー検定は、「公益財団法人 画像情報教育振興協会」が主催している検定で、Webの標準的知識を認定する試験です。
WebのコンセプトメイキングやWebページのデザイン、テスト運用など、Webデザインに必要なさまざまな知識が問われます。
検定は「ベーシック」と「エキスパート」と2種類あり、両方とも誰でも受験することができます。過去5年間の平均合格率は、ベーシックが64%、エキスパートが39%となっています。
引用:Webデザイナー検定とは?試験内容や難易度・合格率を紹介します!
DTPエキスパート
日本印刷技術協会が主催する検定試験である「DTPエキスパート」は、パソコンを使ってデザイン・編集・製版・印刷・加工する技術や知識を認定する民間資格です。
DTP(Desk Top Publishing)とは、デザインやレイアウトをパソコンで行い、印刷するまでの一連の流れを指します。
試験は学科試験と実技試験があります。誰でも受けることができ、近年の最終合格率は53.7%です。
資格を認証継続するには、2年ごとに有料で更新試験を受けなければなりません。
転職や就職には役立つ資格ではありませんが、この資格を取得するための勉強は実務に直結するので、初心者にとっては基礎的な知識を学ぶのに役立つでしょう。
引用: DTPエキスパートとは | 本当に役立つ資格、役立たない資格
インテリアコーディネーター
公益社団法人インテリア産業協会が認定している民間の資格です。一次試験ではインテリアデザイン様式やカラーコーディネートなどが問われ、二次試験ではインテリアを提案するためのプレゼンテーションの技能、コーディネーターとしての資質などが問われます。
誰でも受けることができますが、平成30年度の試験では、一次試験の合格率は32.4%で、最終的に二次試験まで受かった合格率は23.8%と難易度は高めです。
資格は有効期限が5年間なので、継続するためには研修等を受け、更新手数料を払う必要があります。インテリアコーディネーターのニーズは高まっているので、家具やインテリア関係だけでなく、設計事務所やデザイン業界など、幅広い分野で知識を活かすことができます。
引用: インテリアコーディネーター資格試験の難易度・合格率とは?勉強方法も詳しく解説|コラム|インテリアコーディネーター|資格取得なら生涯学習のユーキャン
色彩検定
文部科学省後援の公的資格で、色の基礎や配色技法など、色彩に関する知識や技能を幅広く学ぶことができます。公的資格は国家資格とは違いますが、色彩検定は1990年から行われており、抜群の知名度を誇っています。
色彩検定は4つのレベルに分かれており、
・UC級:色のユニバーサルデザイン(誰もが見やすい色使い)
・3級:色彩の理論や法則の基礎
・2級:3級をより深め仕事に応用できる各種技法
・1級:色彩設計に携わることができるレベルの専門的な知識や技能
といった内容になっています。
2018年の合格率は、UC級が92.0%、3級が74.9%、2級が67.4%、1級が42.9%です。
MOS
MOSとはマイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略で、WordやExcelなどのスキルを証明する資格です。マイクロソフトが公式に発表しており、さまざまな科目、バージョン、レベルがあります。
誰でも受けることができ、国際資格なので就職や転職にも役立ちます。合格率はスペシャリストが約80%、エキスパートが60%なので、難易度は低めです。また、MOSは、独学でも通信でも取得することが可能です。
グラフィックデザイナーには一見必要がなさそうな資格ですが、デザインはパソコンを使って行うため、パソコンの基本的なスキルがなければ制作することができないため勉強した方が良いでしょう。
グラフィックデザイナーにおすすめの資格は、ウェブデザイン技能検定、Webデザイナー検定、DTPエキスパート、インテリアコーディネーター、色彩検定、MOSです。
グラフィックデザイナーになりたい!必要なスキル
前章ではグラフィックデザイナーにおすすめの資格についてお話ししましたが、今章では資格以外にはどのようなスキルが必要なのか紹介します。
アイデア力
常に新しい表現や提案が求められるグラフィックデザイナーは、アイデア力がなければなりません。ずっとデザインを制作していると、ワンパターンになったり、無難なデザインになってしまったりすることがあります。
時代の流れやトレンドを把握し、常に新しいものに挑戦していく、新しいものを生み出そうとする姿勢が必要です。
デザインセンス
グラフィックデザイナーは広告やポスターなどのデザインを制作するため、パッと目を引いたり、購入意欲を掻き立てるような惹きつけるデザインが求められます。
独創的なデザインを考えるためには、デザインセンスがなければなりません。単に絵が上手いということではなく、個性を生かしたデザインや新鮮なデザインなど、他とは違うセンスが求められます。センスを磨くことで自分だけの個性となり、大きな強みとなります。
トレンドを知る姿勢
グラフィックデザイナーは、トレンドに沿ったデザインが求められることが多くあります。たとえば、中高生向けの商品広告をデザインする場合は、中高生の間で何が流行っているのかを知っておく必要があります。
常に新しいものに目を向け、トレンドや世の中の流れを知ろうとする姿勢が、クライアントの求めるデザインや世間の目に留まるデザインに繋がっていくでしょう。
コミュニケーションスキル
グラフィックデザイナーは、黙々と1人でパソコンに向かって作業をしているような印象があるかもしれません。
しかし、実際はディレクターやコピーライターなど、さまざまな職種の人たちと一緒にチームで1つの作品を作り上げていく仕事です。
そのため、相手の要望を読み取るコミュニケーションスキルが必要となります。コミュニケーションを上手く取れないと、クライアントの要望とズレが起こったり、独りよがりの作品になってしまったりします。要望に沿った良い作品を作り上げるためには、コミュニケーションスキルは欠かせないスキルです。
まとめ
グラフィックデザイナーとはどのような仕事なのか、グラフィックデザイナーに必要な資格やスキルについて紹介しました。
グラフィックデザイナーは、雑誌や書籍、商品のパッケージ、ポスター、看板など、さまざまな広告や宣伝などのデザインを制作する仕事です。
自分のデザインしたものが世に出る喜びや達成感は、とても大きなやりがいとなる仕事でしょう。
特別に必須な資格があるわけではないため、独学やスクールで技術を学んだりセンスがあれば誰でも挑戦できる仕事です。
「グラフィックデザイナーにチャレンジしたい!」と思った方は、ぜひキャリチェンにご相談ください。未経験からでも可能な求人の提案や転職のサポートをいたします。