職場の賑やかさや通勤時に感じる喧噪に触れた瞬間、猛烈に「ひとりになりたい」と感じることはありませんか。とくにストレスを感じていたわけではないはずなのに、なぜ「ひとりになりたい」と感じてしまうのでしょうか。そう感じてしまう理由、もしかすると人知れず他人の目を気にしたり、仕事や同僚に対して苦手意識を持っていたりすることが原因かもしれません。
目次
ひとりになりたいと感じてしまう理由
「ひとりになりたい」と感じてしまう理由には、知らずのうちに抱えている不安や不満が心を疲弊している可能性があります。
ここでは、「ひとりになりたい」と感じる主な理由として、
- 仕事に対して苦手意識がある
- ミスを引きずっている
- 職場に苦手な人がいる
- 職場に理解者や仲間がいない
- 周囲に気を遣いすぎている
- 自分の時間を意識して取っていない
の6つについて解説します。
仕事に苦手意識がある
仕事に対してやる気はあるものの、特別な作業に対して苦手意識を持っている人は「ひとりになりたい」と感じることがあります。たとえば、入力や計算などの事務作業は得意だけれど、受付や電話応対などの人の前に出るような仕事は苦手など、自分のなかの「できること」と「苦手なこと」を分別していませんか？自分のなかで仕事に対して好き嫌いが明白になっていると、苦手な仕事をした際に猛烈なストレスを感じ、一気に心が疲弊し「ひとりになりたい」と思うことがあるのです。
ミスを引きずっている
過去に起こしてしまった仕事上のミスを、未だ引きずっている人も「ひとりになりたい」と感じることがあります。しかし、仕事をするうえで「ミス」は誰にも起こりえることです。たとえミスを起こしてしまっても、ミスが起きてしまった原因や経緯をメモに残したり、付箋に書いて目の付くところに貼って残したりと、意識的に防ごうとすることで未然に防げるようになるはずです。そうしてひとつひとつの作業を覚え、立派に働けるようになるものです。ミスを引きずっている人の気持ちとしては、「あのような失敗は二度と繰り返さない」と心に重くプレッシャーとしてのしかかっていたり、強烈なイメージとして記憶に残っていたりすることで、なかなか前進できません。その結果、自分で自分を追い込みすぎるあまり、唐突に「ひとりになりたい」と感じてしまうのです。
職場に苦手な人がいる
単純に、職場のなかに苦手な人がいる場合も「ひとりになりたい」と感じてしまう原因です。苦手な人との会話など、仕事をするうえではどうしても避けられない「必要最低限」の関わりが必要になってきます。けれども自分の中の苦手意識があまりに強すぎ、さらに「仲良くしなければならない」といった気持ちの締め付けが原因となり、心が疲弊して「ひとりになりたい」と感じている可能性もあります。
職場に理解者や仲間がいない
職場に苦手な人はいないのに「ひとりになりたい」と感じてしまう方も多いでしょう。その場合は、職場に仲良く話せる人や理解者と呼べる仲間がいないといった理由が考えられます。あくまで仕事をする場所であり、友だちや仲良しの人を作るための場所ではないなど、同僚に対して知らずのうちに壁を作っていることはありませんか？職場での仲間づくりや親しくできる人を作っていないことも、仕事上のストレスを話せる人がおらず気持ちが疲れやすくなり、「ひとりになりたい」と感じさせてしまう原因になることがあります。
周囲に気を遣いすぎている
仕事をするうえでは、どうしても誰かに気を遣わなければなりません。スムーズに仕事を進めるために、上司や同僚に対して気を配って行動することもあるでしょう。職場の環境が快適になるよう、仕事に対してストレスや不満を感じても、誰にも相談しないといったこともあるでしょう。自分という存在が角の立つ存在にならないよう、周囲に気を遣い、そっと静かに仕事をこなしている方も多いでしょう。「誰か」の反応や評価、職場の環境を快適にするためなどのために、周囲に気を遣いすぎている人も、ストレスによって「ひとりになりたい」と感じることがあります。
自分の時間を意識して取っていない
仕事や同僚に対して多少のストレスを感じているはずなのに、自分の気持ちを振り返ることなくそのままにして毎日をこなしていませんか？このような日々を過ごしている人も、「ひとりになりたい」と感じてしまう要因となります。自分の時間を意識して取ってないと、知らずのうちにストレスが蓄積します。その積み重なりが、いつしか「私はこんなに気を遣っているのに」「こんなに頑張っているのに」と自分の日頃の感情が爆発してしまいます。その結果「ひとりになりたい」と投げ出したくなってしまうのです。
ひとりになりたいときにおすすめの場所
職場に対してストレスを感じることで、「ひとりになりたい」と心が悲鳴をあげた場合、どのような場所に出かけるとリフレッシュできるのでしょうか。ここではそんなときに試して欲しい場所をピックアップして、
- 公園
- カラオケ
- 温泉や銭湯
- ジム
- 書店
の5つ紹介します。
公園
「ひとりになりたい」と感じたとしても、実家が遠かったり、友だちとのスケジュールが合わなかったりした場合、行く場所が見つけられないことがあります。そんなときは「公園」に行ってみましょう。公園に出掛けてのんびりとひなたぼっこをすることで、汗だくになって遊ぶ子供たちや、散歩を楽しむ老人など多くの人を見ることで、視野が開け、自分の感じていたことが小さく思えたり、なぜだかほっとしたりすることがあります。また、公園には木々や草花も植えられているため、自然に触れることでも心がそっとほぐれ癒やされていきます。
カラオケ
歌うことが好きな場合は思い切ってカラオケに行くのもおすすめです。好きな歌があれば練習がてらカラオケに出かけるのも良いでしょう。歌うことには幸せホルモンが分泌されるといったデータもあるため、脳と心のリフレッシュには非常に効果的。カラオケに行くのは勇気がいる、できるならお金を掛けたくないという場合は、自宅で好きな音楽を掛けて歌ってみるのも効果がありますよ。
温泉や銭湯
「ひとりになりたい」と感じている理由が明確であるのなら、心身共にリフレッシュできる温泉や銭湯に出かけるのもおすすめ。大きなお風呂で足を伸ばし、さまざまな効果を得られるお湯に浸かることで、体の芯から温まり、大きなリフレッシュ効果を得ることができます。スケジュールなどの関係でなかなか旅行に出かけられない方でも、近場の銭湯に出かけるだけで、自宅で浸かるお風呂とは違った癒やしを体感できます。
ジム
職場や同僚に対して小さな不満を感じ、「ひとりになりたい」と感じているのなら、運動を取り入れてみても良いでしょう。ジムに通って汗を流すことで、心身共にデトックスできます。ジムに出かけた以上は、「今日はランニングマシンで15分走る」「今日は一通りのマシンを使う」など、ある程度の目標を持って行くはずです。そのために無我夢中になることで、仕事や同僚について考える時間を減らせるようになります。また、自分の時間をしっかりと持つことで、「考えていても仕方ない」とメリハリが付けられるようになるため、自然と「ひとりになりたい」と落ち込む機会が減少します。
書店
書店に出かけるのも効果的。特に欲しい本がなくとも、どんな本があるのかをゆっくり歩いて見てみるのも気分転換に最適です。並んだ本のタイトルを見ていく中で、「お！」と感じた本を見つけ、5分でも読んでみることで、自分のこれからのヒントになるような文章を見つけたり、視野を開くきっかけにつながったりする可能性もあります。最近の書店には、イートインやカフェが併設されている場所が多いです。お気に入りの一冊を見つけて、併設された場所でコーヒーとちょっとリッチなランチと共に、お気に入りの一冊を楽しむのもリフレッシュできますよ。
ひとりになりたいときに取り入れたい対処法
「ひとりになりたい」と感じたときに、取り入れるべき対処法について解説します。今日からできる方法だけを厳選していますから、さっそく実践してみてくださいね。
友人と騒ぐ
人に対する不満やストレスは、人と一緒に過ごすことで解決する場合もあります。気心知れた友人とランチをしたり、お酒を飲んでグチ大会を開催したりと、仲の良い友人と騒ぐことで楽しい時間が過ごせるため、心がぐっとリフレッシュします。また、自分の悩みを正直に話したり、これからどうしたら良いのか相談したりできる貴重な時間を設けることにつながるため、あなたのことを知り尽くした友人だからこその解決策に導いてくれるかもしれません。
自分の時間を有意義に使う
心が疲弊して「ひとりになりたい」と感じているのなら、ひとりの時間を有意義なことに使うのもおすすめです。ひとりの時間をぼーっと過ごすのも良いですが、できれば自分の好きなことややりたいことに時間を費やしてみましょう。ブログを運営してアウトプットの時間にしたり、資格を取得するための時間に使ったりするのも効果的。ブログを運営すれば、同じ悩みを抱えている人に、解決策を提案できる可能性がありますし、資格を取得できれば多方面で活躍できる武器となります。自分というたったひとりの存在を、いたわりながらもスキルアップできるような時間にすることで、大きく成長することが可能になります。
徹底的に休む
「ひとりになりたい」と心が悲痛な叫びをあげているのなら、徹底的に休む時間を作るのも効果的です。たとえば、ある休日は「絶対に何もしない」と心に決め、ただひたすらに寝ることに集中してみましょう。寝ることに飽き、なにかしたいと思う気持ちが起きても、あえてしない時間を設けるのです。そうすることで、心身共に退屈な時間に飽きが生じ、何もしなかった時間に思いついたことを片っ端から試したくなるはず。「何もしない時間」に対して退屈と感じ始めたのは、自分のバイタリティが回復した証です。部屋が散らかろうとも、スマホが鳴っていようとも、徹底的に自分を徹底的に休む時間と集中させれば、「あれをしたいな」「これもやってみたいな」といった物事に対して興味が湧き、気持ちが前向きになります。
職場の上司に相談する
仕事に対して、または同僚に対して自分の考えだけでは解決の糸口が見つけられないと感じたときは、思い切って上司に相談してみましょう。その理由は、職場の悩みは職場の人に相談することで打開策が見つけやすくなるからです。その職場で長年働いてきた上司だからこそ、わかることや解決策を知っている可能性があるからです。勇気が必要になる行動ですが、その分、これからの生き方や職場に対しての気づきや視野を開拓するきっかけにつながります。ただし、上司に相談する場合は、あらかじめ「相談がある」ことを、話しておく必要があります。上司も他の仕事で忙しい場合があるため、事前に話があることを伝えておくことで、スケジュールを調整しやすく、親身になって聞きやすい体勢を作れるようになります。
相談窓口を頼る
「ひとりになりたい」と感じている場合は、ストレスや不満を抱えすぎた状態と言えます。そんなときは、厚生労働省が認定する相談窓口に相談してみるのもおすすめです。専門的な知識と解決策を打診してくれるプロの相談員が対応してくれるため、あなたの視野では思い浮かぶことのなかった新しいヒントを見つけ出してくれる可能性があります。
辛いことや考えを紙などに書き出す
「ひとりになりたい」と感じたときは、メモ帳やコピー用紙などに、なぜそう思ったのか、その理由と経緯をひととおり書き出すのも効果的です。紙に書き出すと、自分の現在の感情と敬意を客観的に見ることができ、解決策を見つけたしやすいからです。どんなペンでも紙でも構いません。紙とペンを用意するのが面倒なら、スマホのメモ機能を使っても良いでしょう。まずは、自分がなぜ「ひとりになりたい」と感じているのか、その理由と経緯を洗い出してみることから初めてみましょう。
掃除をする
部屋が散らかっていたり、通勤バッグが汚れていたりすると、散らかっていることに脳が意識を向けてしまうために、疲れやすくなったり、集中力が持続しなかったりするなどの悪影響を及ぼすと言われています。部屋が散らかっていれば、モチベーションの維持だって難しいですよね。「ひとりになりたい」と感じ始めたら、徹底的に掃除をしてみるのも効果的です。リビングをはじめ、トイレやシンク、窓やガスコンロなど、できる限り部屋全体をキレイにしましょう。掃除に没頭することで、「ひとりになりたい」と考えていた負の感情から知らずのうちに抜け出せますし、同時にキレイになるため心もリフレッシュできます。また、キレイになった部屋だからこそ、新しいなにかにチャレンジしたくなるなど、気持ちが上向きになりますから、非常に効果的と言えるでしょう。
「ひとりになりたい」は心の叫び まずは自分をいたわる時間を作ろう
「ひとりになりたい」と感じている理由には、知らずのうちに周囲に気を遣いすぎていたり、過去のミスを引きずり、前進することに恐怖を感じていたりするなど、複数の理由が考えられます。自分では思い当たる節がなくても、意外と人はストレスを感じやすい生き物です。そのことにしっかりと向き合ったら、まずは自分をいたわる時間を作ってみましょう。銭湯に出かけたり、部屋を掃除したりするのも良いでしょう。自分の心が退屈な時間に悲鳴をあげるほど、徹底的にダラダラするのも効果的です。この記事を通じて、あなたの心が少しでも軽くなると幸いです。
