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人によって態度を変える人の心理と上手な付き合い方

上司や男性の同僚、仲の良い女性の同僚には愛嬌のある返事をしたり笑顔で接したりするのに、なぜか自分には素っ気ない態度を取ったりぶしつけな態度で仕事を任せたりする人がいます。女性に限らず男性にも見られることがある「人によって態度を変える人」。具体的にどのような理由から人によって態度を変えているのでしょうか。この記事では人によって態度を変える人の心理と対処法について解説。心理状態と対処法を知ることで、ストレスを軽減したうえで仕事ができるようになります。

目次

人によって態度を変えてしまう心理

人によってコロコロと態度を変える同僚。見ているだけで「なんでそんなことができるの?」とあきれてしまうこともあるでしょう。自分に対してそのような態度だったときには、無性に腹立たしく感じてしまいますよね。ここでは人によって態度を変えてしまう人の心理状態を解説します。人によって態度を変えないポリシーを持つ人も、なぜそうなってしまうのか理由を深く知ることで、どのような対応をすれば良いのか見えてくるでしょう。

損得勘定を持っている

人間関係を築くうえで、多くの人は損得勘定のもと関係性を深めるべきか、浅く留めておくべきかを考えています。そのため、得がありそうだと思う人の前で自分の本心を出せば嫌われてしまうのではないか、嫌われてしまえば得が失われるのではないかと邪推することがあります。対して人によって態度を変えない人の場合は、損得勘定で人間関係に天秤を掛けることはしないので理解しがたい部分があるでしょう。しかし、過去に人間関係でなにかしら問題があった人や苦い思い出がある人は、こういった思考になりやすく、人によって態度を変えてしまう傾向があります。また、損得勘定に留まらず、性格に保守的な一面があり、自分を守るために態度を変える人もいます。

自分に対して好意的な人のみに自分を良く見せようとしている

損得勘定の延長で、自分に好意的な人に対してのみよく見せたいと思っている可能性もあります。誰しも人には嫌われたくないですし、もめごとを起こそうとは考えていません。波風立てず静かに仕事をこなし、そんな毎日を丁寧に繰り返そうとしているものです。しかし、人によって態度を変えてしまう人の特徴のひとつとして、好意的な人にのみ自分を良く見せ、得をしようと考えたり、気に入られようとしたりします。

気持ちを悟られないようにしている

人間関係や仕事内容などにトラウマがあることから、人によって態度を変えてしまう人もいます。自分の気持ちを悟られたくないために、うまくごまかしているつもりでいるのです。周囲からすればまるっとお見通しなのですが、本人はソツなくできていると思っているため、あきれてしまうこともしばしば。

本人に自覚はなくその場しのぎで

本人の意思とは全く関係ないところで人によって態度を変えてしまう人もいます。いい顔をすることが癖付いているのです。幼少期に人の顔や機嫌を伺いながら暮らしていたことなどが背景にあるため、本人に自覚はなく、自分を守るために行っている可能性があります。

自分の居場所を確保するのに必死になっている

保守的な考えとは別に、自分の居場所を確保したいと考えている人も、人によって態度を変えてしまうことがあります。自分の居場所を職場内に作り、自分を確立しようと考えているのです。その理由は、自分を確立させれば物事を有利に進められるようになり、また敵対する人も減らせると考えているからです。確かに自分の場所があることで仕事もしやすくなるでしょう。しかし、周囲からすれば平等にして欲しいと感じたり、「なんだか自分だけ仕事が多いような……」と感じる人が出てきたりすることがあるため、広い目で見ても、あまり良い環境とは言えないでしょう。

心にゆとりがない

仕事が忙しくなると、どうしても心にゆとりが持てなくなってしまいます。確かに、「忙しい」という漢字は心を亡くすと書き、その意味が漢字に反映されていることがわかります。このように、仕事が忙しくなり、またプライベートも忙しくなっていると、心のゆとりをなくし、必死に特のある人の方へとなびいてしまうことがあります。損得勘定が根底にあるからこそこのような行動ができてしまうのですが、相手の必死さも伝わるため、なかなか指摘しづらい特徴のひとつと言えるでしょう。

職場カーストでも上位にいたいと思っている

人によって態度を変える人ほど、周囲の人の性格を見て感じているもの。そのため、ちょっとでも口が悪い人だと感じたり、性格が悪そうだと感じたりすると、その人からは見下されたくないと感じ、そっけない態度を取ることがあります。自分のことをどう思っているのか、仕事ができないと思われていないかなど、自意識過剰な性格もやや影響しているとも考えられます。最近では、学校だけでなく職場にもカーストと呼ばれる人間関係において下位・中・上位の3つにわけられると考えられています。下位にいればいるほど見下されたり無理な仕事を押しつけられると考えたりするきっかけにつながるため、あらゆる媒体でも問題のひとつとして取り上げられるようになっています。こういったニュースなどによって強い影響を受け、情報過多となった人が人によって態度を変えてしまう可能性もあります。

人間関係を割り切って考えている

人間関係自体に興味を感じていないものの、職場で生き残るためだけに態度を変えている可能性もあります。人間関係を割り切って考える人ほど上司などの強い立場の人に対して良い顔をしがちなので、多くの同僚から反感を買うことの多い心理状態だと言えるでしょう。

誰にも負けたくないと考えている

人によって態度を変える人ほどたくさんの人を見て、自分にはどんな人が合っているか、最悪の場合、どの人が自分の支配下におけるかを考えていることがあります。そのため、自分の害になるような人が見つかれば、自分の支配下に置く人と一丸となって物事をこなそうとします。物事をこなすことは良いのですが、知らずのうちに同僚をライバル視している可能性があると言うことでもあります。誰にも負けたくなく、自分がその職場の中で仕事ができると思われたいからこそ、同族嫌悪を抱きやすかったり、敵対しやすくなったりしやすくなります。

人によって態度を変える人との上手な付き合い方

では、どのような方法を用いることで人によって態度を変える人とうまく仕事ができるようになるのでしょうか。人によって態度を変えない人にとってはこれからの職場環境がより過ごしやすく、ストレスを軽減するきっかけになりますから、しっかりとチェックしておきましょう。

野心家な人だと割り切る

上司や立場の強い人に対して態度を変える人がいる場合は、「野心家な人だな」と割り切って考えるのがおすすめです。なぜなら、人によって態度を変える人には、出世したい、もっと良い暮らしがしたい、もっとスキルを磨きたいなど、さまざまな事情が複雑に絡み合ったことによってそのような性格になっている可能性があるからです。そう思うことは誰しもあるため理解することはできるでしょう。人によって態度を変えてしまう人は、そういう行動でしか出世できない、登り詰めることができないと考えているのです。

挨拶程度に留めある程度距離を置く

人によって態度を変える人の影響によって、自分の心が疲弊したり、職場に行きたくないといった負の感情が出たりすることがあれば、少しの間その人と一定の距離を置くようにしましょう。というのも、職場の人間関係において重要なことは、その人に振り回されることではなく円滑な人間関係を築き、スムーズに仕事が進められるかどうかです。気持ちが疲弊するまで仲良くする必要は一切ありません。その人がいる場所には行かない、話題にも出さない、わざわざ自分から関わるようなことをしなければ、自分の心を保ちやすくなり、仕事への支障も減らせるようになります。

本心を話さないようにする

人によって態度を変える人は、自分の気に入った人の前でどの人がどんなことをいっていたのか、アニメのスパイさながらのような行動をすることがあります。給湯室や化粧室などで、気心知れた同僚と上司など立場の強い人に対してのグチをつい話していたとしましょう。人によって態度を変えてしまう人がさりげなく入ってきて、「何も聞いてなかったよ」と言いながらお茶を持って出ていったとしたら、あなたはどう思いますか?「絶対に聞かれていた!」と感じ無性に焦ってしまうのではないでしょうか。このように、同じ職場に在籍している以上、どこで出くわすかわかりませんから、本人には当然のこと、職場内でも極力自分の本心は話さないようにしましょう。そうすることで、悪い噂などが流れることを未然に防ぎ、巻き添えになることも減らせます。

態度を変えられても気にしない

人によって態度を変える人と当たり障りのない会話をしていて、そのなかに上司や男性の同僚が混ざり、楽しく会話をするとします。当然のごとく、上司や男性の同僚の前では露骨に態度を変え、あなたとは違う扱いを眼前で行うでしょう。でも、そのようなことをされても、「はいはい始まった」と一切気にすることをせず、自分らしくいられることだけに神経を使うようにしましょう。そうしなければ、人によって態度を変える人の存在があることで、自分らしさをなくしてしまうだけでなく、ただただ苦労するだけです。気持ちを疲弊させたくなく、もう振り回されたくないと思うのであれば、「じゃ、自分仕事があるので!」と言って乗し、男性の同僚、人によって態度を変える人だけ残してそそくさと輪から離れましょう。この行動だけでも被害を最小限に抑えられますから、ぜひ取り入れてみてください。

いつか痛い目に遭うことを先に悟る

人によって態度を変えていれば、必ずどこかの状況で痛い目に遭います。または、確実に人に嫌われます。よって、自分からわざわざ口火を切って注意しなくても、態度を変えてしまう人の行動に見かねた偉い人が厳重注意することだってあります。または、環境が悪いと感じた同僚が次々と辞めてしまい、なぜこうなってしまったのか、社員ひとりずつを呼び出して職場環境を問い詰める可能性だってあるのです。ことが大きくなればなるほど、人によって態度を変える人はどんどん不利になり、最終的に確立した自分の居場所すらなくなり、職場にもいられなくなってしまいます。「私が言わなくても、そのうち痛い目に遭うだろうな」といったある種の悟りを持って接することで、今まで以上に気が楽になります。

スキルを磨き立場を上げる

人によって態度を変える人と一緒にいることで苦痛を感じるのであれば、自分のスキルを磨き、自分の立場を上げる方法もあります。カーストがあるのなら自分が上位になるよう仕事を率先してこなし、上位に君臨する努力をするのです。あらゆる資格を取得し、企業に大きな貢献ができる人になるのも良いでしょう。このように、職場での自分の評価をアップさせることで、今度は自分の方に言い寄ってくることになるでしょう。そのときは立場が有利になるため、今まで思っていた態度を改めるよう心置きなく注意することができるようになります。

あまりにひどい場合は上司に相談を

あまりにも態度を変える行為が目に付くようであれば、思い切って上司に相談するのも方法のひとつ。誰から忠告があったのかは匿名にしてもらい、洗いざらい相談するのも効果的です。上司もその行動にはじめて気が付くため、目からウロコが落ちるような思いを抱くかもしれませんが、多くの同僚が迷惑をしていることを伝えることで、職場の環境が思いのほか悪い状態だったことを知り、早い段階で改善するようはたらきかけてくれる可能性があります。

人によって態度を変える人の特徴を知りあえてスルーするのも大人の対応

人によって態度を変える人には思うことがあってそのような行動を取ってしまうと考えられます。人によっていろいろなことを考えているわけですから、こちらがすべて理解するのは難しいと言えるでしょう。そのような背景を考慮してあげ、大人の対応でスルーするのも1つの方法です。あなたの心が疲弊しないためにも、この記事を通じて対応のヒントを見つけ、今よりも快適な職場環境を目指してみてください。