仕事を進めていくなかで、「仕事に対してやる気が出ない」といった感情に突如襲われてしまうことはありませんか?
「今日は大事な商談があるのにやる気が起きない」
「やらなければならないタスクがあるのにやる気が出ない」
など、やるべきことがあるのにも関わらず、やる気が起きず困ってしまうこともあるでしょう。
「やる気が出ない」のは、「やる気がない」とは全くの別物です。
では、やる気が出ないのはいったいなぜなのでしょうか。
やる気が出ずに困っている場合は、この記事を通じて対策と予防に役立ててください。
目次
仕事に対してやる気が出ない その理由はなぜ?
仕事に対してやる気が出なくなってしまう背景には、いくつかの原因があります。
ここでは、主な原因として、
- 仕事自体に苦手意識がある
- 過去のミスを引きずっている
- 職場に苦手な人がいる
- 自分の居場所がない
の4つについて解説します。
ご自身の気持ちや状況を振り返りながら読み進めてみてください。
仕事自体に苦手意識がある
根本的に、仕事に対して苦手意識を持っていると、仕事に対してやる気が出なくなってしまいます。好きな作業ではなかったり、頑張っても努力を認めてくれなかったりなど、職場や上司に対してストレスを感じてしまうことがあります。
このように、自分が求めている環境や状況が生まれないことによって、不満を感じ、やる気が減退している可能性があります。
過去のミスを引きずっている
過去に起こしたミスがトラウマとして心に深く残っており、やる気を出なくさせているケースもあります。
やる気自体はあるものの、いざ作業に取り組もうとすると、当時の恐怖や周囲の目が怖くなってしまい、やる気が出なくなってしまうのです。
職場に苦手な人がいる
職場の人間関係によってやる気が起きなくなっている場合もあります。会話のキャッチボールがうまくできない同僚がいたり、自慢話やグチばかり話す同僚がいたりと、あなたのなかでうまく対応しきれない人がいることによって、ストレスを感じやる気が出なくなっている可能性があります。
自分の居場所がない
職場に自分の居場所がないと感じていることはありませんか?同僚や上司とうまくいかず、人間関係にストレスを感じていたり、ゆっくり休憩を取れるようなスペースがなかったり。
このように、仕事とは違った部分にストレスを感じ、やる気が起きなくなっているケースもあります。
仕事に対してやる気がない人の深層心理とは?
では、仕事に対してやる気が出ない人の深層心理はどのように感じているのでしょうか。
ここでは、
- 理想が高すぎ現実に愕然としている
- 淡々とこなす作業に不満を抱えている
- 一向に成果が出ないことに不満がある
の3つについて解説します。
自分では気づけなかった部分を知るきっかけにつながりますから、しっかりとチェックしてみてください。
理想が高すぎ現実に愕然としている
せっかく憧れの企業へと就職したのに、理想とは違う仕事を任されていると感じることはありませんか?「ここに就職できたらこんな風に働いて、立派な社会人になるんだ!」といった企業への憧れと共に、企業で仕事をする自分の理想を高く持ちすぎたことによって、現在の仕事をなかなか受け入れられず、不満を抱えている可能性があります。
「ここに就職できたらこんな仕事がしたい!」と強く思い面接を受けたことでしょう。
しかし、現実はそう甘くなく、別の仕事を任されることが多々あります。
「理想とは違う」「やりたいことはこんなことじゃない」など、会社の現状に不満を抱える人ほど、やる気が出なくなってしまうと言えます。
淡々とこなす作業に不満を抱えている
一方的に仕事を与えられ毎日それだけをこなしていると、ふとあるとき「自分じゃなくても良いのではないか」と感じることがあります。
淡々とこなせる作業だからこそ、なおさら不満に感じてしまうのです。
一向に成果が出ないことに不満がある
どれだけ時間を犠牲にし仕事に費やしても、一向に成果として反映されないことがあります。
このような場合も、自分の頑張りを認めてくれていないと感じ、やる気が出なくなってしまうことがあります。
仕事に対してやる気が出ないときに取り入れたい対処法
仕事に対してやる気が出ないときはどのような方法でやる気を取り戻せるのでしょうか。
ここでは今日から使える7つの方法を理由と合わせて解説します。
始まれば終わりはあると考える
どんな事柄においても、始まりがあれば必ず終わりが来ます。
それは人生においても、また仕事においても同じことが言えます。
どれだけつまらない作業を任されたとしても、永遠に続くものではありません。
適度な休憩を挟んで適切にこなしていれば、必ずゴールテープが見えてきます。
このように、仕事に対して嫌気を差したり苦痛だと感じたりしても、必ず終わりが来ることを意識して丁寧にこなすようにしましょう。
そうすることで、従来のパフォーマンスとは大きく変わり、やる気に満ちた姿勢で仕事ができるようになります。
自分を褒める習慣を持つ
周囲の評価だけで自分の頑張りに白黒付けることは今すぐにやめましょう。他人は他人で自分のことに精一杯です。同僚や上司の仕事が忙しければ、残念ながらあなたの頑張りは、見てあげることができません。
見ているか見ていないか不透明な周囲に自分の評価を任せるのではなく、自分自身で自分を褒めるくせを付けましょう。
好きなことをとことんやる
仕事に対してやる気が起きなくなってしまったのは、なにも仕事に対しての不満だけではありません。仕事に夢中になりすぎたあまり自分を労ることがなく、ストレスと疲れで気持ちが容量オーバーに達しているケースもあります。
このように、気持ちが疲弊しているのであれば、好きなことをとことんやる時間を作り、脳を好きなことへ集中させましょう。
寝ることが大好きなら、気が済むまで寝る。食べることが大好きなら、オシャレなケーキ屋さんへ出掛け、口コミで人気の商品を買って食べるなど、自分の気持ちが高まることをたくさん取り入れるのです。
好きなことを楽しむ時間を意識的に設けることで気持ちがリフレッシュされ、自己肯定感を高めることもできるため、仕事に対するやる気がぐっと高くなります。
運動をしてデトックスをする
運動不足で気持ちがモヤモヤしている可能性もあります。心だけが毎日働いている状態だと、どうしてもストレスや不満の行き場がなくなり、気持ちが疲弊してしまうものです。
そのまま自分の気持ちを無視し続けていれば、今はやる気が起きない程度で済んでいますが、そのうち仕事に行きたくなくなったり、生きることが辛いといった負のスパイラルに陥ったりする可能性があります。
こうなってしまう前に、今度は体のデトックスを行いましょう。今ではYouTubeなどで本格的な運動やストレッチを紹介している動画がたくさん配信されています。全く運動をしていない方も、まずは5分からでもできる簡単なものを取り入れてみましょう。ちょっと動くだけで汗をかきますが、それとともに心も晴れ、心身共にリフレッシュできますよ。
職場の上司に相談する
仕事や職場において、どうしても自分のなかで納得できないことがあるのなら、思い切って上司に相談するのもひとつの方法です。どんなことで悩んでいるのか、それはいつから思っていたのか、どのような解決策があるのかを明確にし、上司に聞いてみましょう。
長年同じ企業で働いてきた上司だらこそ答えられるベストな回答や、対処法を教えてくれる可能性があるため、早く解決したい方はこの方法を使ってみるのもおすすめです。
もし上司に相談する場合はすぐに相談するのではなく、「相談したいことがあるため時間を作ってもらえませんか?」と打診しましょう。これにより、上司側も適した日時や時間を調整しやすくなります。
辛いと感じることを表面化し俯瞰で見る
なぜやる気が起きないのか、理由を紙に書き出してみるのもひとつの方法です。その理由は、紙に書き出すことによって、自分の状況を客観視できるようになり、うまく改善策が見つけられるようになるからです。
現在はスマホのなかにメモアプリが搭載されていますが、紙に書き出すのが面倒な場合はスマホ機能を有効活用するのもおすすめです。
掃除をする
部屋が散らかっていると、それだけで脳の意識が散漫になり疲れやすくなると言われています。そのため集中できなかったり、やる気が起きにくくなったりする可能性も否定できません。
休日は思い切って部屋中を掃除する、就寝前はある程度片付けるなどの習慣を付けることで、疲れにくくなり、心機一転して仕事に臨みやすくなります。
仕事に対してやる気がないときにやってはいけない行動
仕事に対してやる気が起きないときほどやってはいけない行動があります。
ここでは、
- 周囲と比べて自分を卑下する
- 実名を出してSNSにアップ
- ネガティブモードを引きずる
の3つについて解説します。
周囲と比べて自分を卑下する
仕事に対してやる気が出なくなると、どうしても他人の頑張りが目に付きやすくなります。
そのような心理状態に陥ってしまうと、他人と自分を比べたり、自分のできなさに幻滅したりすることがあります。一度自分に幻滅してしまえば「自分はできない人間なんだ」「自分はダメ人間なんだ」と、ダークモードに突入してしまい、自分を卑下するきっかけになってしまいます。
自分と他人を比べたくなるのはどんな世界でも同じです。しかし、今まで頑張ってきたことすらも否定してしまえば、今後の目標や仕事をする意味さえわからなくなります。
他人は他人であらゆる経験をして今があり、またそれはあなたにも同じことが言えます。どれだけやる気が出ないからと言っても、自分の今までの頑張りを否定したり、卑下したりすることはやめましょう。
実名を出してSNSにアップ
仕事内容に不満があったり、ついグチを言ったりしたくなる場合もあるでしょう。だからといって実名を出してSNSにアップするのはよくありません。仕事に対して不満を感じていたり、グチを話したりしたいのであれば、厚労省が推奨する専用相談窓口へ相談するのがおすすめです。
相談員が親身になって葉那氏を聞き、適切なアドバイスをくれることがあるため、あなたのやる気を回復させ、さらには背中を押してくれるような激励の言葉をくれることもありますから、ぜひ試してみてください。
ネガティブモードを引きずる
仕事に対して不満があったり、納得できない部分があったりすると「自分って仕事ができない人なのかな?」と落ち込んでしまうことがあります。落ち込むのは仕方がありませんが、落ち込んだ気持ちを何日も何ヶ月も引きずってしまえば、やる気はどんどん低下していきます。
落ち込むことがあっても、時間や日数を決めてメリハリを付ける、どこかで割り切って考えることで、やる気のバロメーターが回復しやすくなり、新たな気持ちで仕事をこなせるようになります。
やる気がないのは原因がある 振り返って考えることで対処法が見つけやすくなる
やる気が出ないときの原因と解決方法を紹介しました。
理想を抱いていた企業に就職できても、自分の望んでいた仕事ができなければ、やる気が出なくなるのも無理はありません。
しかし、どれだけ淡々とこなせる仕事だとしても、それはあなただからこそ淡々とこなせる可能性が十分にあります。また、あなただからこそ任せている可能性も考えられます。
ひょっとすると、以前その仕事を他の社員に任せたことがあり、結果うまく進まず、トラブルにまで発展した可能性だってあるかもしれません。
あなたが思い描いていた仕事ができなくても、憧れの企業に勤めているだけで可能性はたくさんあります。けれども、今だけを見るのではなく、数年先を見越して仕事をすることで、やる気を安定しやすくなります。
あまり深く考え込まず、今までのあなたの真摯な姿勢を褒め、これからも邁進できるよう、この記事を通じてうまく乗り越えていってくださいね。