仕事を一生懸命こなしたことによって疲労困憊し、さらにプライベートでもうまくいかないことが続くと、人は誰しも精神的に辛いと感じてしまうもの。では、具体的にどういった事柄が続くことで精神的に参ってしまうものなのでしょうか。この記事では、精神的に辛いと感じてしまう徹底的な理由と、辛いと思ったときにすぐできる方法をまとめて紹介。記事を通じて精神的に辛い理由を知り、どの対処法が自分に合うのかを見つけるきっかけに役立ててください。
目次
仕事が精神的に辛い その理由はなぜ？
精神的に辛いと感じるようになる事柄には、仕事だけでなくプライベートにもさまざまな自由があることがわかっています。ここでは精神的に辛くなってしまう理由について解説。今現在あなたが精神的に辛いと感じている理由を見つけるきっかけにつながりますから、「これかも……？」と思う段落をチェックしてください。
思っていた仕事内容と違いついていけないと感じている
就職したときは「こんな仕事ができたら良いなぁ」と、仕事に対してある程度のイメージを膨らませていたことでしょう。しかし、実際に働き出してみると、想像とは違った仕事内容を任されてばかりで、どうも自分には合わないと感じていることがあるのかも。また、そういったイメージとはかけ離れた現実を見たことによって、仕事内容がついていけないと感じている可能性も考えられます。仕事についていけないと感じはじめると、当然会社に行く気も失せてしまいます。その結果、どうにか休める方法を模索するものの、そう簡単に休めるわけもなく精神的に辛いと感じているのです。
やりたい仕事とは違うものを頼まれ不満を感じている
やりたい仕事とは違うものを頼まれっぱなしで、そんな上司や自分に不満を感じている可能性もあります。精神的に辛くなってしまうのは、自分の実力が認められていないと感じたり、自分の考えとは違う方向に進み、不満を感じたりすることで起きてしまうことがあります。そのため、そのような環境にうんざりし、「認められないならこの先どう頑張れば良いのだろう」と今までの自分の努力を無駄に感じ、精神的に辛くなってしまうのです。
人間関係に悩みがある
仕事内容ではなく、職場の人間関係に悩みがある場合も。他の同僚とは仲良く話しているのに、自分相手だと素っ気ない態度を取られている、なぜか自分だけ風当たりが強いと感じる事柄があると、「なにかしたのかな」「嫌われているのかな」と考えてしまいます。同僚である以上、職場の環境を悪化させるまいと思い、なかなか聞き出せないことも相まって、どんどん自分のなかに「嫌われていたらどうしよう」といった気持ちが膨らみ、精神的に辛く感じることがあります。
職場内に自分の味方や居場所がない
仕事とプライベートで人間関係に対して切った考えを持つ人の場合、職場内に仲の良い人や居場所を作ろうとしないことがあります。仕事をするための場所と割り切った考えがあるからこそ、深く関わろうとしないのです。そういった環境を自ら作ってしまうと、周囲からみたあなたの印象は「協調性がない人」と思われます。その結果、スムーズなチームワークを図れない、仕事を任せにくいといったネガティブなイメージが植え付けられ、同僚もあなたと距離を取ろうとします。そういった環境を作り出したことによって、今更ながら孤独を感じたり、猛烈にさみしくなったりして、精神的に辛くなってしまうのです。
理想と現実の差が大きく絶望を感じている
「この職場で働き始めたらこんな大人になって、良い暮らしをして素敵な人を見つけて……」など、就職の団塊で抱いていた理想と、実際に働いてみたことでわかった現実があまりに剥離していて、その差に絶望を感じていることはありませんか？仕事をすることは生活するために必要なことだとはわかっているものの、どうしても理想と現実が違いすぎて会社に行きたくないと感じていませんか。このように、あなたの抱いていた社会人としての理想と、実際になってみた社会人の現実の剥離が、精神的に辛いと感じる原因になることもあります。
自己嫌悪を抱いている
同僚だけにとどまらず、友人などの親しい人と比べてしまうことはありませんか？人と自分を比べたことにより、自分のふがいなさや実力不足を痛感し、自己嫌悪に陥ってしまうと、精神的に辛いと感じることがあります。職場の同僚も出世をした友人も、あなたの知らないところで粘り強く努力を積み重ねていたかもしれません。あなたが知っているのはあくまで表面であり、実はものすごく努力家な一面を持っていたのかもしれません。自分を卑下するあまりそんなことにも目もくれず、ただ「あの人はスゴイ。でも私はすごくない」と、結果だけを見比べて、自分を追い込み、精神的に辛いと感じるのです。
できない自分を必要以上に責めてしまう
ミスや失敗を起こしてしまったとき、あなたはどのような行動を取りますか？もしかすると、必要以上に自分を責めているのかもしれません。ミスや失敗は必ず理由があって起こるもの。たいていの人は、ミスや失敗が起きた場合、まずは経緯をしっかりと把握します。そのうえで、繰り返さないようにするために、経緯や結果をメモに残したり、付箋に書いて目の付くところに貼ったりして、未然に防げるように努めます。しかし、精神的に辛いと感じる人は、経緯ではなく結果についてクローズアップしがち。「どうしてこうなっちゃうんだろう」とミスを引き起こした自分を責めてばかりいて、経緯について考えようとしません。つまり、ミスや失敗の経緯を振り返らないために、再度同じミスをし、自分を追い込んでしまう負のスパイラルを自分で作りあげ、精神的に辛いと感じているのです。
精神的に辛いと感じるときに取り入れて欲しい10の方法
精神的に辛いと感じた場合、どのような方法を取り入れることで気持ちが晴れるのでしょうか。できることなら早めに対処し、晴れた気持ちで仕事に向かいたいもの。ここでは、今日からできる8つの方法を用意。あなたの気分に合うものをみつけ、さっそく実践してみてください。
家族や友人など心を許せる人に相談する
自分を育ててくれた家族や、どんなことでも話せる友人に相談してみる方法があります。相談というよりも、ちょっとだけ話してみるだけでも構いません。精神的に辛いと感じているときは、人との関わりを求めていることが多いため、電話や会って話すだけでも改善できる可能性があります。今日今から会うことが難しいのであれば、週末に会う約束をし、一緒に出掛けたりショッピングをしたりするのも良いでしょう。直近になにか予定があれば目標ができ、そのために「ひとまず頑張ろうかな」と前向きに考えられるようになります。
今までの頑張りを振り返る
社会に出てからというもの、自分の頑張りについてこれまで振り返ったことはありますか？忙しく過ごすあまり、努力を振り返る時間は作れなかったのではないでしょうか。精神的に辛いと感じたときは、これまでの自分の頑張りを振り返る方法もおすすめ。なぜなら、自分の努力を自分で見つけることができ、少しずつでも前進していることに気づけるからです。周囲に認められていないと感じ、今の職場自体に魅力を感じなくなっていたとしても、あなたが今まで頑張ってきたからこそ、次々と仕事を任され、忙しく過ごせていたのではないでしょうか。確実に進歩していること、そして確実にスキルアップしていることを認め、自分に自信を付けることで、精神的に辛いと感じることも少なくなります。
ONとOFFを明確にする
仕事から帰ってくるとあっという間に寝る時間という日もあるでしょう。夕食やお風呂を済ませれば、もう寝る時間を迎えている場合もあります。自分のなかのONとOFFのメリハリを付けなければ、当然熟睡できるわけもなく、今日1日を振り返った結果思い詰めて睡眠不足につながることも。睡眠不足につながれば体調不良を招き、精神的に辛いと感じる機会もぐっと増えてしまいます。このような負のスパイラルに陥らないためにも、できるだけONとOFFを明確にできるよう努めましょう。たとえば、21時以降は仕事のことは考えない、帰宅したら一切仕事のことは考えないなど、時間や状況でOFFに切り替えられるようにします。それが無理なら、週末や祝日は、仕事のことは一切考えないなどです。このように、意識的にONとOFFを切り替えることで、気持ちが安定し、精神的に辛くなることも少なくなります。
「退屈」になるほど休み、今の環境に感謝する
どうしても仕事に行きたくない日があったり、現実逃避をしたいと考えたりする場合は、開いた時間が苦痛になるほど休む方法もあります。部屋の片付けもせず、とにかく寝ては起きて寝ては起きてを繰り返してみてください。思い切り休み終えたら、そのうち「しっかり休めたな。それにしてもまだまだ時間がある……。退屈だな……」と思えるようになるはず。退屈を感じるということは、心と体がしっかり充電できた証拠。そして退屈な時間を使って自分には仕事があること、なに不自由なく暮らせていること、温かい部屋で眠れることに感謝をしましょう。日頃の環境に目を向け感謝できるようになったら、また新しい気持ちで職場に向かうことができるはずです。
趣味を楽しむ
趣味があるのなら、徹底的に趣味に時間を費やす方法もおすすめ。掃除が趣味なら徹底的に部屋を片付ける、料理が好きなら食材やスパイスに凝ってオシャレな料理を作ってみるなどです。趣味に没頭すると余計なことを考えずに済みます。また自分のしたいことを丁寧にじっくり楽しめることから自己肯定感がアップし、バイタリティを取り戻すことができます。
新しいことに挑戦する
精神的に辛いと感じる時間があなたを襲い始めたら、新しいなにかに目を向けてみるのも方法のひとつです。職場やプライベートに悩む人に対して、自分の経験をブログにしてみるのも良いでしょう。また、スキルアップを目指し、資格取得に向けて自分にマッチする資格をリサーチするのもおすすめ。ブログを書けば同じ状況の人がたくさん読みに来て、これまでの苦労や辛いと感じていた時期を昇華できます。資格を取得できれば、今よりももっと好条件の企業で働ける可能性がアップします。精神的に辛いときこそ、これからの自分の道を見つけるタイミングと割り切れば、今よりも晴れた気持ちで毎日を乗り越えられますよ。
読書時間を設けインプットの時間を作る
仕事やプライベートになにか悩みを持ち、その性で精神的に辛いと感じているのなら、同じ経験をした人たちの本を読んでみるのも方法のひとつ。先人たちはこの状況をどのように乗り越え、今を生きているのか。あなたと同じ状況にいたからこそ、改善につながる内容がつまっています。”精神的に辛い おすすめ 本”と検索すれば、数多くの本が表示されます。表紙やタイトル、あらすじなどから「これだ！」と思うものを1冊読んでみてください。きっとたくさんのヒントに出会え、読み終える頃にはさっきとは違い、気持ちが前向きになっていることでしょう。
どうしても無理なら上司に相談
上記の方法を見てもパッとしなかったり、取り入れても改善できなかったりした場合は、思い切って上司に相談してみましょう。精神的に辛いと感じていることをはじめ、それはいつからなのか、どういった事情からそう感じているのかを相談するのです。その場合、主観と事実は切り離してメモすることをおすすめします。主観が混ざってしまえば上司もスムーズに理解できなくなり、相談内容が複雑化し、うまく改善点を見いだせなくなってしまいます。また、上司に相談する場合はその日にすぐお願いするのではなく、相談したいことがあることを前もって伝えることが重要です。そうすることで、上司も都合の良い日をスケジューリングでき、真摯に向き合って相談を聞きやすくなります。
今ある環境に感謝し、メリハリを付けられる行動を意識的に取り入れて
精神的に辛くなってしまう原因には、職場だけに限らず、その周囲を取り巻く環境や、プライベートにも関係していることがわかってもらえたと思います。8つの方法の中から、あなたが「これだ！」と思うものが見つかり、気分転換のきっかけとして役立てたら幸いです。
