「寸志ってどんな時にもらえるの?」「寸志はボーナスと同じなの?何が違うの?」といった疑問を持っている方はいないでしょうか?
また、どのようなタイミングで、どのくらいの金額がもらえるのか知りたい方も多いでしょう。今記事では、寸志の意味や支給されるタイミング、支給額の目安について紹介します。また、寸志を受け取った際にマナー違反にならないよう、もらった際のポイントも知っておきましょう。
目次
寸志とは?どんな意味?
寸志とは、「心付け」と呼ばれており「少しばかりのお礼、心配り」といった意味合いになります。
そもそも、寸志の「寸」は長さを表す単語として扱われています。わかりやすい例えでは、ことわざの「一寸先は闇」が挙げられます。1寸は約3cmという非常に短い長さであり、そこから「僅かな」「少々の」といった内容を含むようになりました。
また、寸志の「志」の文字は、「心配り」や「思いやり」といった意味があります。「僅かな」を表す「寸」と「心配り」を表す「志」が組み合わさって「寸志」という単語が出来上がっています。つまり、「寸志」とは「少しばかりのお礼、心配り」を表す単語と言えます。
一般的に寸志は、お札を封筒に納め表書きして相手に贈ります。「少しばかりのお礼、心配り」ですので、包む金額は高額にはならないようにするのが一般的です。
また、「寸志」は謙譲の意味があり、目上の人が目下の人に使うのが一般的です。目下の人が目上の人に「寸志」を用いるのはマナーに反するので控えるようにしましょう。
寸志とボーナスとの違い
会社から寸志を受け取る際に、ボーナスと同じものと考える人もいるのではないでしょうか。実は、寸志とボーナスとでは、同じ会社から支給されるものでも意味合いが違います。
ボーナスは、毎月の給与とは別に支払われる「特別な報酬」です。一般的に年2回支給され、支給額は会社の規定に則ります。そのため、毎年同じタイミングで、ある程度一定額が支給を見込めるものです。また規定がある場合は、必ず支給する必要があります。
しかし、寸志は支給されるタイミングは決まっていません。また、必ずしも支給しなくても良いことが、ボーナスとの違いとして挙げられます。
新卒入社や転職で新しい職場で迎える最初のボーナス時期では、入社してからの期間が短いため、ボーナスは支給はできないと考える企業が多いです。その際、ボーナスは支給できないけれど、毎日意欲的に仕事に取り組んでいることへの労いやこれからの活躍に期待する思いを込め、寸志という扱いで支給されることがあります。
特別な報酬という意味合いのボーナスと比べ、寸志は少しばかりのお礼としてもらえるものです。
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寸志はどんな時にもらえる?
それでは寸志はどのような時にもらえるのでしょうか。寸志がもらえるケースは大きく分けて2つあります。ここから寸志がもらえる2つのケースを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
親睦会や懇親会など
寸志がもらえる1つ目のケースは、親睦会や懇親会といった集まりの場です。親睦会や懇親会では、上司が会費のサポート料として、寸志を渡すケースがあります。
また、入退社、部署の異動、歓送迎会時などの際に、主賓が主催者のメンバーに対してお礼の思いを込めて寸志を渡すケースも多くあります。
会社から給料と一緒に支給
会社から給料と一緒に支給されるケースがあります。
支給されるタイミングは、入社して初めてのボーナス支給タイミングに、ボーナスに変わって支給されるケースや、会社業績が好調で特別に利益を還元する目的で寸志として支給されるケースがあります。紹介した通り、寸志はボーナスとは異なるため、決まった月に支給があるものではありません。
寸志がもらえるのは、親睦会や懇親会などの集まりの場や、会社の業績が好調な時が多いでしょう。
寸志がもらえるのは、親睦会や懇親会などの集まりの場や、会社の業績が好調な時が多いでしょう。
寸志のもらえる金額相場
寸志として支払われる額は、おおよそいくらなのでしょうか。寸志は「少しばかりのお礼、心配り」の意味合いがあるので高額な金額がもらえるわけではありません。おおよその目安は「5000円〜50,000円」の範囲となります。
上記の目安は、親睦会や懇親会などにおける寸志の相場で、会社から支給される寸志はこの限りではありません。ボーナスに代わる意味合いで寸志を支給する場合、会社によって支給金額は全く異なります。10,000円のケースもあれば、100,000円やそれ以上の額を支給されることもあります。
法律や就業規則で明記されているわけではないので、支給金額は会社ごとの裁量で決定されています。企業によっては、寸志が支払われないこともあります。その上で、会社がボーナスに代わるものとして寸志を支給する場合の目安は、おおよそ10,000〜50,000円の範囲と考えておくと良いでしょう。
あくまで、寸志は「少しばかりのお礼、心配り」です。高額な支給ではないので、金額への期待値は持てないかもしれません。しかし、寸志を渡す会社や上司は金額以上に感謝の気持ちを持っています。寸志をもらった時は金額以外の部分も大事に受け取るようにしましょう。
寸志の金額は決まっていません。相場としておおよそ10,000〜50,000円の範囲と考えておきましょう。
寸志をもらった際に気をつけるべきポイント
ここでは、寸志をもらう時に注意すべきポイントを2つ紹介します。いざ寸志を受け取った際に、恥ずかしい対応をしないように事前にチェックしておきましょう。
「寸志」という言葉は使わない
気をつけるべき点の1つ目は、寸志という単語は控えることです。寸志とは、渡す側が使う単語であり、受け取る側が用いるのはマナー違反です。寸志を受け取った際に「寸志」という言葉を用いると、相手の印象を損ねてしまう恐れがあります。くれぐれも言い換えの言葉を用いるようにしましょう。
寸志を受け取った際に、お礼として用いる単語は以下の2つです。
・ご厚志(ごこうし)
・ご芳志(ごほうし)
場合によっては、「ご寄付」や「お志」と言い換えても問題ありません。
基本的にお返しはせずお礼のみ
寸志を受け取った際は、お礼は必要ありません。その分、しっかりとお礼を伝えるようにしましょう。
元々、寸志を贈るのはお礼としての目的です。そのため、お礼に対して、さらにお礼を重ねる必要はありません。寸志を受け取った際には、その旨、丁寧にお礼を伝えることにとどめておくのが一般的です。
寸志をもらった側は「寸志」という言葉を使うのはマナー違反です。また、寸志はお礼としてもらうものなので、寸志に対するお礼を贈る必要ありません。
まとめ
寸志とはどんな意味なのか、寸志とボーナスとの違い、寸志がもらえるタイミング、もらえる金額相場、もらった際に気をつけるべきポイントなど紹介しました。
寸志とは、目上の人が目下の人に使うのが一般的であり、「少しばかりのお礼、心配り」といった意味合いで渡すものになります。そのため、ボーナスのように夏と冬に2回支給といった決まりはありません。
親睦会や懇親会といった場で、サポート料としてもらったり、会社の業績がよく社員への還元としてもらったりすることが多いです。
そのため、あまり金額に期待をするのはナンセンスです。寸志は必ずしも支給しなければならないものではありません。それなのに支給してくれた上司や会社の好意を受け取り、もらった際には丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう。
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