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就活における「御社」と「貴社」の違いとは?どっちを使うべき?

就活におけるES(エントリーシート)や企業説明会の際に企業のことを「御社」?それとも「貴社」?どっちを使うべき?と迷う就活生も少なくありません。「御社」と「貴社」のたった2文字の間違いで落とされたくないですよね。

そこで、この記事では「御社」と「貴社」の違いやどちらを使うべきか、シチュエーション別の例文などをご紹介したいと思います。社会人の基本マナーをきちんと身に着けて、就活に挑みましょう。

目次

「御社」と「貴社」のそれぞれの意味は?

そもそも「御社」と「貴社」の意味は何でしょうか。それぞれの意味を簡単にご説明していきましょう。

「御社」の【御】という漢字は

①尊敬の意を表す。相手または第三者に属するものに付いて、その所属・所有者を敬う場合がある。

②丁寧に、または上品に表現しようとする気持ちを表す。

という意味があります。

「貴社」の【貴】という漢字は

①価値・身分が高い

②値段が高い

③相手に対して敬意を示す語

という意味があります。

【御】と【貴】はどちらも敬意を示す言葉ということがわかりました。

どちらにも使われている【社】という漢字には

「ある目的のために結成された組織」のこと。もしくは「会社」の略

という意味があります。

「御社」と「貴社」どっちを使うべき?

就職活動中によく使う言葉として「御社」と「貴社」があります。どちらの言葉も相手の企業を敬っていることに変わりはありません。しかし、大きく違う点があります。

それは「御社」は話し言葉として、「貴社」は書き言葉として、相手を敬ってその所属する会社を言う際に使うことです。

「御社」=話し言葉

「貴社」=書き言葉

なぜどちらの言葉も同じ意味を持つのに「御社」と「貴社」で分けるようになったかというと、「貴社」は【記者】や【汽車】【帰社】などの同音異義語が多く、口頭で伝えるときに混乱してしまうため、書く際は「貴社」、話す際は「御社」と分けるようになったと一般的に言われています。

そのためESや履歴書、メールなどの文章で企業名を伝える際は「貴社」と書き、会社説明会で質問をする際や、面接で企業名を言う際は「御社」を使いましょう。どちらも敬った言い方であるため、ESで「御社」と書いても大きな間違いではない。しかし、きちんと口頭と文書で使い分けること出来ていると、面接官に「社会人としての正しい知識が身についているしっかりした人だ」という良い印象を与えることができるかもしれません。

「当社」や「弊社」とはどう違うの?

企業を指し示す言葉として「当社」や「弊社」という言葉がありますが、「御社」や「貴社」とどう違うのでしょうか。違いを説明していきます。

「当社」は自分が所属する企業を謙譲の意味合いを含めずにいうときに使います。

同じ会社内で自社のことをいう場合、謙遜の意味はいらないですよね。

以下のシーンに「当社」を使います。

【「当社」を使うシーン】

*社内の会議などで自分の会社を言うとき

*自社のホームページで自社のことを言うとき

次に「弊社」の意味を説明していきます。

「弊社」は自分が所属する企業をへりくだっていうときに使います。

そのため面接官が自分たちの企業のことを「弊社は~」と話すので、それにつられて選考を受ける企業を「弊社」と呼ばないように面接では大変注意をしましょう。

【「弊社」を使うシーン】

*本日はお足元の悪いの中、弊社までお越しいただき大変ありがとうございます。

*弊社におきましては来年度末までに○○を予定しております。

シチュエーション別!「御社」「貴社」の使い方

【会社説明会の質問】

「御社での働くやりがいはどのようなものがありますか?」

「(登壇している社員に対して)〇〇さんが御社に入社を決めた理由を教えてください。」

【面接】

「御社の企業理念である〇〇に深く共感して志望しました。」

「御社に入社した際には、私の長所である〇〇という部分を活かして頑張りたいと思います。」

【ESや履歴書】

「貴社の企業理念である〇〇に深く共感し~」

「~貴社へ入社し、人々の生活の基盤を支えていきたいです。」

「貴社規定に従います」

【メール】

「時下、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」

口頭のときは「御社」、文書のときは「貴社」で覚えましょう。

これらは社会人の基本ルールであるため、就職活動中だけではなく、就職し仕事をする場面でも使うことになります。メールを取引先に送る際に間違えて「御社」と打ってしまった…なんてことがないように身につけましょう。

銀行は「御社」ではない?!特殊な呼び方

「御社」と「貴社」の違いがわかりましたが、すべて「御社」と「貴社」を使っていいとは限りません。銀行や省庁などの一般企業とは異なる組織を呼ぶときはそれぞれに呼び方があるので、説明会やESなどでは注意が必要です。

金融系

*銀行→御行・貴行

*信用金庫→御庫・貴庫

公共機関

*役所→御庁・貴庁

*省庁(〇〇省)→御省・貴省

*省庁(〇〇庁)→御庁・貴庁

*社団法人、NPO法人→御法人・貴法人

*機構→御機構・貴機構

病院

*病院→御院・貴院

郵便局

*郵便局→御局・貴局

学校

*高校まで→御校・貴校

*学園→御学園・貴学園

*学院→御学院・貴学院

*大学→御大学・貴大学

銀行系を志望している学生は特に注意が必要です。気を付けて就活をしましょう。

より丁寧さを求めるが故にやってしまいがちなのが、「御社さま」や「貴社さま」といった呼び方です。これは「御」と「さま」、「貴」と「さま」で二重敬語になってしまうため、逆に失礼な印象になってしまうことがあります。ESでは読み返して最終確認ができるので、こうような間違いは起きにくいですが、面接では緊張してつい口走ってしまう可能性があるので普段から面接の練習を繰り返しやっておきましょう。

ESや履歴書で「貴社」と「御社」を書き間違えた場合は?

ESを書いていると…あ!「貴社」と「御社」間違えた!

そのような間違いはついやってしまいますよね。

そもそも「貴社」と「御社」の書き間違いは採用評価に影響があるのでしょうか。

大手就活サイトである「リクナビ」の調査では約8割の採用担当者は「選考に影響しない」と回答しています。企業の採用担当者は企業名の表記の仕方よりも、志望理由や学生時代に力を入れたことなどその人の人柄がわかるエピソードかどうかといった、ESの内容を重視しているそうです。

反対に約2割の採用担当者は気にしているということです。社会人の基本的な知識が身についていないと判断され、準備不足と思われてしまう可能性があります。

そう思われないように就職活動が本格的に始まる前に、基本なルールである「御社」「貴社」の書き分けをきちんと身につけておきましょう。早めの対策で基本知識を身につけることで、ESの内容をさらによくなったりと、他人と差をつけるチャンスになります。

せっかくボールペンで丁寧に書いたので目をつむりたい気持ちはわかりますが、面接と違って完璧な状態で提出できるのがESのいいところ。「御社」の二文字で選考を落ちたくないので、書き間違えた場合は最初から書き直しましょう。

他にも気を付けたい!社会人の文書の書き方ルール

「御社」と「貴社」の他にも文書を作成する上で、社会人の基本なルールがあります。

「御中」と「様」の使い方

ESや履歴書を企業宛てに送る際、封筒に「株式会社〇〇 △△事業部宛て」と書いていませんか?郵便上は問題ないですが、社会人としては少し気になる点があります。

宛名が個人名ではないときは「御中」を使い、個人名のときは「様」を使いましょう。

つまり上記の場合は「株式会社〇〇 △△事業部 御中」

もし個人名がある場合は「株式会社〇〇 △△事業部 ××様」となります。

「貴社」と「さま」を重ねないと同様に、ここでは「御中」と「様」は重ねません。

そのため「株式会社〇〇 △△事業部御中 ××様」は間違いです。

ちなみに「社長」「部長」「課長」といった役職名に「様」を付けて「××営業部長様」と使うことも二重敬語になり、間違いです。正しくは「営業部長 ××様」です。

【NG】株式会社〇〇 △△事業部御中 ××様

【OK】株式会社〇〇 △△事業部 御中

【OK】株式会社〇〇 △△事業部 ××様

【NG】××営業部長様

【OK】営業部長 ××様

「ですます調」と「である調」の併用はNG

次にESや履歴書の文書を作成する際に気を付けるポイントが文末を統一することです。「ですます調」と「である調」どちらを使うか迷う就活生が多いと思いますが、結論から言いますと、どちらを使っても問題はありません。しかし併用するのは、文章がまとまっていない印象が強く出てしまうので統一しましょう。

文末の違いから出る印象は「ですます調」の方は丁寧で、「である調」の方はしっかり意思があると受け取られることが多いです。

また「ですます調」を使う場合は文章中に敬語が入りますが、「である調」を使う場合は文章中に敬語が入りません。しかし、企業名を指す「貴社」は忘れずに使用しなければいけないので注意しましょう。

そのためESや履歴書では、敬語が自然と出る「ですます調」で書いた方が、文章の流れがスムーズで、丁寧さの統一感が出やすく、悪い印象をもたれることが少ないのでオススメです。

間違いやすい敬語特集

【NG】◯◯様が参られています。

【OK】◯◯様がお見えです。

→「参る」は「来る」の謙譲語です。相手に謙譲語を使っているので不適切な表現です。

【NG】一緒に参りましょう。

【OK】お伴いたします。/ご案内いたします。

→先ほどと同様に「参る」は謙譲語なので、相手も一緒にへりくだる表現となってしまうので不適切な表現です。

【NG】申されていました。

【OK】おっしゃっていました。

→「れる」は尊敬の助動詞ですが、「申す」は「言う」の謙譲語なので不適切な表現です。

【NG】拝見されましたか。

【OK】目を通していただけましたか。/ご覧になりましたか。

→「拝」という言葉が「敬意を持つ」というような意味がある謙譲語なので、相手の動作に対して使うのは不適切な表現です。

【NG】お客様をお連れしました。

【OK】お客様をご案内いたしました。/お見えになりました。

→「お連れしました」ではお客様ではなく、その報告する相手に対して敬意を払っていることになるので不適切な表現です。

【NG】資料をご持参ください。

【OK】資料をお持ちになってください。

→「持参」は「持って来る」の謙譲語なので、相手に対して使うのは不適切な表現です。

【NG】お客様がお越しになられました。

【OK】お客様がお見えになりました。

→「お越し」は「来る」の尊敬語で、「お~になる」も尊敬表現なので二重尊敬になってしまい、不適切な表現です。

【NG】あなたが申されたように

【OK】あなたがおっしゃいましたように

→「申す」は「言う」の謙譲語なので、相手に対して使うのは不適切な表現です。

【NG】◯◯を担当させていただいております…

【OK】◯◯を担当しております…/◯◯担当の△△(名前)です

→「~させていただく」という表現は相手から要望があった場合に使うなので、自社から任命されている担当や役職に使うのは不適切です。

【NG】◯◯様でございますね。

【OK】◯◯様でいらっしゃいますね。

→「ございます」は「在る」の丁寧語なので、厳密には丁寧な表現として間違ってはいません。しかし、自分の行動や所有物をへりくだって言う謙譲語の表現もあるので、相手に敬意を表す表現をする場合は尊敬語の「いらっしゃる」を用いるのが適当です。

まとめ

今回は、就活における「御社」と「貴社」の違いや使い方を徹底解説しましたが、いかがでしたでしょうか。「御」と「貴」を使い分けれるかどうかだけで社会人としての基本的な知識が身についているかがわかってしまいます。就職活動の選考自体には大きな影響はないことがわかりましたが、早くから身につけておけば、社会人になった際に役に立つこと間違いないです。基本的な社会人のルールは早めにしっかりと抑えていきましょう。