人間で生きている以上、いやでも外に出て多くの人と関わらなければなりません。仕事をするうえでも上司や同僚と関わらなければなりませんし、普段生活をするだけでも、最低限人との関わりは持たなければなりません。では、心が「人と会いたくない」と感じていることには、どういった原因が関係しているのでしょうか。この記事では人と会いたくないと感じてしまう7つの原因と今すぐ取り入れられる8つの対処法について解説します。
目次
人に会いたくない…… 7つの原因
では、どのようなことが原因で、人と会いたくないと感じるようになるのでしょうか。具体的な理由について知っていくことで、自分の現状の原因が突き止められますから、しっかりチェックしていきましょう。
あらゆる方面にストレスを感じている
仕事をしていれば、必然的に同僚や上司と顔を合わせなければなりません。仕事をするうえではなにか頼み事をしなければなりませんし、逆に自分が頼まれ事を受ける場合もあるでしょう。このように、避けて通ることができない人間関係に対して強くストレスを抱えている可能性はありませんか?苦手な人がいたり、苦手な作業があったり。自分が苦手だと感じる人や作業があることによって、仕事に対してストレスを抱えているかもしれません。あらゆる状況において、知らず知らずのうちにストレスが大きく膨らみ、人と会いたくないと感じていると言えるでしょう。
心身共に疲労を抱え、無気力になっている
心身共に疲労を抱え、心が無気力になっていることから、人に会いたくないと感じているかもしれません。仕事や職場での人間関係や実家暮らしなら家族へのストレス、子育てをするうえで働いているのであれば帰宅後の育児や家事への疲労など。このように、たくさんの細かなストレスが原因となり、心を無気力にさせている可能性も考えられます。
普段のギャップがありすぎる
昼間の仕事をしている自分と、普段部屋で過ごす自分との間に、大きなギャップを抱える人もいます。このような人も人に会いたくないといった気持ちが起こる理由と考えられます。昼間に気を張って仕事をする人ほど、自宅では気の緩んだ生活を送る習性があります。一度帰宅すると、二度と外出したくないと考えますから、自分自身のギャップに疲弊している可能性もあります。
ホルモンバランスの乱れ
女性は毎月生理周期に合わせてホルモンバランスが大きく変化しています。排卵が始まれば排卵痛が起きたり、排卵が終われば高温期となり熱が出たり倦怠感を覚えたり。生理前になれば強烈な睡魔が仕事中を襲ったり、感情の起伏が自分を苦しめたりすることも少なくありません。そういった毎月のホルモンバランスが体に大きな影響を与え、心身共に不安定になっている可能性もあります。心身共に不安定になれば、必然的に思考も不安を抱えやすくなります。そういった事柄が心に直接作用し、人に会いたくないと思わせているかもしれません。
多忙な毎日を送っている
「忙しい」と書いて「心」を「亡くす」と書きますが、忙しいという漢字の如く、多忙な毎日を送っていませんか?仕事だけでなく、家庭でもあらゆる作業をこなさなければならず、自分の負担ばかりが大きくなっていませんか?自分自身の負担が大きすぎる、また、こなさなければならないその日のタスクが多すぎるあまり、心がなにもかもを遠ざけたくなっているといった理由が、人と会いたくないと思わせている可能性もあります。
節約したいと考えている
なにかにストレスを抱えているというわけではなく、単純に節約したいから、といった理由も人に会いたくないと思わせる原因となります。目標に向けてお金を貯めていたり、今後のために必要以上にお金を使いたくないと考えていたり……。そういったお金に対する意識が、人と会いたくないと思わせている場合もあります。
人に会いたくないと考えがちな性格
人に会いたくないと感じるのは、ストレスを抱えていたり、節約を意識していたりするだけではありません。単純に、
*人と関わるのが苦手 *ひとりでいるのが好き |
など、もともとの性格が原因で人に会いたくないと考える人も多くいます。そういった性格の場合、無理に人に会う必要はないと言えるでしょう。逆に、人付き合いが苦手なのにも関わらず、接客業や同僚との関わりが多いことでストレスを感じやすい場合もあります。人と関わることが苦手、もしくはひとりでいることが好きな人の場合、自分の性格に合った人との距離感を大切にすることが重要です。
人に会いたくないときの対処法
もともとは人と会うことが好きだったり、人と関わったりすることが大好きだった自分に戻るためには、どういったことを取り入れると改善できるのでしょうか。そのままの気持ちでいれば、仕事に影響をもたらすだけでなく、私生活でもあらゆる問題が起きてしまうでしょう。ここでは人に会いたくないと感じるときの対処法として、8つの項目を紹介します。自分に不足していることや、これだと思った項目が見つかったら、率先して取り入れてみてください。
熱中できることをする
ストレスによって人に会いたくないと考えているのがわかったら、そのストレスを軽減する方法を取り入れるべきです。ストレスを軽減する方法のなかで一番有効な方法なのが熱中できるなにかをすることです。たとえばゲームが趣味だった場合。ゲームを黙々とこなすだけで、ゲームだけに集中できます。つまり、日頃抱えていたあらゆるストレスの原因を考えずに熱中できる時間を作れるということ。好きなものやことほど、ストレスの原因を考える隙を与えないのです。
適度に運動を取り入れる
人に会いたくないと感じるほど気分が沈みきっている場合は、体全体を動かして気分をリフレッシュさせる方法を取り入れるのもおすすめです。自宅でできる運動も、最近ではYouTubeなどで配信されているため簡単に取り入れることができます。また、体を動かすことが苦手な人でも、自室にマイクロバイクなどを
意識的に休息時間を設ける
メンタルが不調気味になってくると、人に会いたくないといった気持ちだけでなく、なにもしたくないといった無気力などを引き起こす場合もあります。このような症状が見られたときには、意識的に休息時間を設けるのも効果的です。メンタルが不調になるのは、ストレスだけに留まらず、身体的な疲労や、女性特有のホルモンバランスなども影響していることがあります。生理前であればPMS(月経前症候群)の可能性も大いにありますから、無理に人と会おうとする必要はありません。まずは心身共に健やかさと安定さを取り戻せるよう、体が辛くなるほど寝ることに重きを置いてみたり、栄養満点の食事を取ったりしてみましょう。そうすることで、少しずつ体力・気力どちらも回復し、人に会いたくないといった気持ちも薄らぐ可能性があります。
SNSから離れる
SNSを見ることによって自分には不要な情報を取り入れてしまうことも少なくありません。たとえば、友人のSNSアカウントをフォローしている場合。最近では会う機会が少なくなった友人のアカウントを、メンタルが落ちた状態のときに覗いたとしましょう。充実しているとわかるような更新が画像とともにアップされていたら、なんとなく、自分と比べてしまいませんか?自分と比べたことにより、「どうして私だけ……」と、今の自分に劣等感を抱いてしまう原因となることがあるかと思います。表面だけを美しく見せられるSNSだと分かっていても、メンタルが不調なときほど傷ついてしまうきっかけとなり得ます。メンタルが落ちたときほどSNSから離れ、不要な情報から身を守るのも非常に効果的な行動のひとつです。
換気を行う
人に会いたくないという不安定なメンタルに陥っている場合、できるだけ自宅に引きこもっていたくなるもの。しかし、太陽から隠れるように生活していても、不安定なメンタルはどんどん悪化するものです。そのような場合に外出することが難しいのであれば、部屋の換気を行ってみてください。実はメンタルが不調なときの空気は埃や湿気などが蓄積されていて、非常によどんだものになっています。数日間換気をしていないだけでも、実は重苦しい空気を発していて、そういった空気がメンタルをさらに落ち込ませている可能性があります。夏であれば一時間程度、冬であれば15分程度、すべての窓を開けて換気を行いましょう。部屋の空気が一掃されて、クリーンな空気に入れ替えることができ、一気に気持ちが晴れやかになります。
自分へごほうびをあげる
どんなことに対しても全身全霊で頑張るのは、あなたが真面目で手を抜けないタイプだからです。決められたことや自分で決めたことに対して強い責任感を抱くことはありませんか?責任感が強い人ほど、中途半端においておくことができず、やり抜くまでご飯を抜いたり休憩せずに努力し続けたりしがち。このように全身全霊で頑張りがちな人は、自分に対してごほうびをあげる習慣を取り入れましょう。自分でも「今日は頑張ったなー!」と思う日は、お気に入りのレストランで高級なオムライスを食べるのもいいでしょう。オムライスではなくても、好きなものを食べる日にしてみたり、ケーキを食べる日にしたり。食べ物ではなくても、なにか自分に買ってあげる日にしても良いでしょう。そういった自分自身を労る日を作ることで、自分に自信を持てるようになったり、新たな目標を立てて頑張れたりするきっかけになります。今まで掲げてきた目標よりも、さらに高みを目指せるような目標を目指せるようにもなります。自分の頑張りは自分自身が一番知っているもの。誰かに褒められたり感謝されたりすることだけが素晴らしいことではありません。自分で自分に対して「頑張った」と思える日は、ごほうびをあげる習慣にしてみましょう。
寝具を変える
自宅に帰ってきても、どことなくよどんだ空気を感じるのであれば、寝具を思い切って洗ったり新しいものへと交換したりしてみましょう。寝室にはベッドや布団、まくらなどがあり、確保するスペースも広いためによどんだ空気が滞りやすいといえます。寝具を交換するだけでも気持ちがリフレッシュされ、心地よい寝室へとかえることができます。また、洗い立ての寝具や新しい寝具は肌触りも良いため身体的にも快適な時間を過ごせるようになります。空気を入れ替えているときに寝具を交換することで、部屋に充満した埃を外に排出した部屋で休めるようになりますから、一石二鳥の効果を得られます。
乱れた生活リズムを意識して戻す
自分でも気付くほど生活リズムが乱れている場合は、数日掛けてもとの生活リズムに改善させるよう意識的に取り組んでみましょう。遅くまで働いていれば、必然的に入眠できるのも真夜中になることも少なくないはず。生活リズムが乱れてしまえばメンタルだけでなく身体的に影響を与えることもあります。休みの前日はつい夜更かしをしがちですが、次の出社日までにもとの生活リズムに戻るよう心掛けてみてください。生活リズムを元に戻すことで、心身共に見られていた不調から解放され、晴れやかな気持ちが戻ってきます。朝起きたら軽くでいいのでランニングをしてみる、規則正しい時間に食事をするなど、できることから取り入れてみましょう。
「人に会いたくない」はあらゆる可能性で起きるもの
人に会いたくないといった感情は、ストレスや生活リズムの乱れだけに限らず、もともとの性格などが影響しています。そのため、一概に「人に会いたくない」と負の感情に気付いたとしても、まずはどういった原因が考えられるのかを今までの生活から紐解いていく必要があります。もともと人付き合いが苦手な性格なのか、生理前の独特なものなのか、それとも生活リズムが乱れてしまっているのかなどです。メンタルがそう感じるまでにどういった経緯があったかを振り返ることで自ずと対処法は見えてきます。まずはここ一週間から一ヵ月の間であなたに起こったことを振り返ってみましょう。そうすることで、あなたにとっての最適解が見つかりますよ。