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特記事項って何を書くの?履歴書などでの正しい書き方と例文のご紹介

履歴書でよくみる特記事項。実際何を記載すれば良いのかわからないことってありますよね。特記事項は記載する内容によって、マイナスな印象を与える危険性もあるため、慎重に記載すべき項目なのです。

また、特筆すべき内容がない場合でも空欄のままで提出することは避けた方が良いです。履歴書の項目に空白があること自体ネガティブな印象を与えかねません。

そこで今回の記事では、履歴書などでの正しい書き方を例文付きでご紹介していきます。

この記事を読むことで、読み手に好印象を与える特記事項の書き方を身につけましょう。

目次

特記事項の読み方と意味

特記事項とは「とっきじこう」と読み、特別に記載すべき事項という意味で使われる表現です。わざわざ記載しておくほど重要な内容であるという意味合いであることから、ビジネスシーンでも「これだけは伝えておきたい」ことを報告する際に使います。

また、読み手に注目してほしい点や補足的な情報を記す際にも使用されます。

特記事項の類語

特記事項の類語には以下のようなものがあります。

  • 特筆事項
  • 特筆すべきこと
  • 注目すべきこと
  • 特記すべきこと
  • 着目すべきこと
  • 特筆すべき事項
  • 注意すべき事項
  • 特記すべき事項
  • 着目すべき事項
  • 特筆に価すること
  • 特筆に価する事項

引用:特記事項の類語・言い換え一覧

この中で3つの言い換えについて具体的にまとめました。

特筆

「特筆」は「とくひつ」と読みます。

言葉の意味は以下の通りです。

  • 1つの情報や内容を伝える際に特にこれだけは知っておいてほしい内容
  • 1つの情報について考慮する際に取り立てて伝えたい内容

すでにお気づきの通り、ほぼ「特記事項」と同じ意味合いです。

「特筆」という言葉は「特記事項」の簡略化版として頻繁に使われています。

注目すべき事項

「注目すべき事項」は「情報の中で特に着目すべき事柄」という意味です。

何か事柄を見たり評価したりする際に「特によく見るべきポイント」というニュアンスで、言い換え表現は以下のようなものがあります。

  • 目のつけ所
  • 着目点
  • ポイント
  • 注目すべき場所
  • 注目すべき点
  • 目の付けどころ
  • 着眼点

「これだけは知っておいてほしい内容」というより、「注目してほしい」という意識に訴えかけるような印象があります。

着目すべき事項

「着目すべき事項」は特記事項の言い換えというより前述した「注目すべき事項」の類語とも言えます。意味は以下のとおりです。

  • 特に注意して見ること
  • 目をつけること
  • 目のつけどころ
  • 着眼点

注意すべき事項

「注意すべき事項」にある「注意」には「意識を集中させて気をつけること、警戒すること」などの意味があります。特記事項の方が意味が広く、「注意事項」は取扱説明書や製品説明書でよく見られます。

特記事項に書くべき内容

履歴書本文に書ききれなかった、けれども企業側には伝えておきたい、といった内容を記載するのが特記事項の欄です。

「採用に影響はない項目では?」と感じている方も多いかもしれませんが、そうとは言い切れません。

また、履歴書の書式はメーカーによって変わってくるため、志望動機を書く欄の横などに特記事項の項目が見られる場合もありますし、一番下に小さくある場合は見逃してしまうこともありえます。

特記事項を空欄のままにすることを避けるためにも、具体的にどのようなことを書くべきなのかを解説していきます。

希望条件

例えば、希望就職先が本社勤務限定でない場合、配属先や勤務地、勤務時間などへの希望を特記事項に記載することができます。特に、ハローワークの求人票や募集を見て、採用担当に伝えておきたいことがあるときには、特記事項の欄を使うことでその意図を伝えることが可能になります。

エージェントを介していない場合は、希望する会社の勤務スタイルや転勤の有無などがわからないことってありますよね。どうしても譲れない条件がある場合などは、特記事項にその旨を記載して、採用担当者の判断に任せるということもできます。

持病や身体に不自由がある

持病の有無や身体に不自由があることを記載するのも、この特記事項です。応募者の健康状態は採用する企業側にとっても知っておきたい情報です。

応募する側も、自身の病状や身体の状況によっては、勤務時間や在宅勤務といった働き方を限定して欲しいという希望もあるでしょう。

それに、業務そのものに影響がありそうな病気の場合は、採用のミスマッチを防ぐためにも事前に内容を伝えておいた方が良いです。

勤務スタイルや業務内容のすりあわせによっては、問題なく採用になる可能性もあるので、面接をすすめていく過程で「聞いていない内容だ」となることへの不安のある方は、事前に記載しておいた方が良いでしょう。

転職回数が多い

転職回数が多い人に対して、採用担当は「うちに入社してもすぐに退職してしまわないか?」と不安を抱くこともあります。そのため、転職回数が多い方はネガティブな印象を持たれないよう、転職理由をしっかり記載しておくといいでしょう。

退職理由に一貫性と説得力を持たせることで、人事からの印象は大きく変わります。

引越しの予定

応募者の現住所と勤務地が離れている場合、通勤に関して懸念される場合があります。

引越しの予定のある方はその旨を記載しておくことをおすすめします。「採用の場合は通勤圏内へ転居を予定しています」「〇月に都内へ転居予定のため、貴社まで通勤時間が30分ほどとなります」くらいの感じで問題ありません。

特記事項の書き方と例文

書く内容が限定されている履歴書の中で、特記事項は自由に書くことが出来る貴重な項目です。とはいえ、特記事項の欄に長い文章を書いてしまうのは採用担当にとっても負担となります。そこで、特記事項の書き方について例文をご紹介していきます。言葉遣いやボリュームなどの参考にしてください。

履歴書

取得予定資格がある場合

現在、◯◯の資格取得のために勉強中です。試験に合格すれば◯◯年△△月頃に取得予定です。

特記事項には「ほかの欄に書けない事柄」を自由に書くことができます。特に「取得予定資格」や「結果待ちの資格」など、キャリアのために行動していることや、面接中の企業の仕事に活用できそうなものは伝えておいた方がアピールになります。

配属先の希望がある場合

現職ではコンサルタント部門に所属しているため、広告運用及びSEO対策に関しては一通りの業務を行うことが出来ます。

同じ企業でも複数の職種に応募できる場合があります。企業によっては総合職とひとまとめにされていたり、就職後の研修や適性検査を経て配属先が決定する場合もあります。

そのため、どうしても自分が目指す職種がある場合は特記事項に記載しておくと良いでしょう。

希望が必ずしも通るとは限りませんが、採用担当にとって参考材料にはなります。面接時にも、なぜその職種を希望するのかなどを掘り下げられる可能性もありますので、書いておくに越したことはありません。

引越し予定がある場合

◯◯月△△日に転居予定転居後の住所:〒000-0000 東京都〇〇区△△ ✕✕マンション通勤時間:30分以内 

履歴書で記載するのは現住所です。引越しの予定がある方は応募した段階で引越し先の住所を記載しなくてはなりません。履歴書に住所を記載するのは氏名と同様に就職する際には必須の情報です。

持病を抱えている場合

現在〇〇病のため月に1回通院していますが業務に影響はありません。病院:△△病院

持病を抱えている場合は、特記事項にその旨を記載しておく必要があります。

具体的には「どのような病気なのか」「病状や現在の生活はどうなのか」「通院頻度」「仕事への影響」などです。

持病があることで採用に不利になるかもしれない、という不安から事実を隠そうとする人もいます。しかしながら、企業は「健康状態」だけを理由に応募者を不採用にすることはできません。

持病を抱えている方は採用された後の仕事に影響するだけでなく、業務の忙しさやストレスが原因で病状が悪化するということもありえます。

企業の理解を得た上で働くということが大切ですし、自分の気持ちも安心につながるため、持病がある場合は必ず記載しましょう。

経歴にブランクがある場合

◯年△月から1年間、カナダに語学留学をしていました。

履歴書にはすべての項目を記載するのがルールです。

前職から半年以上のブランクがある場合はその理由を簡潔に記載しましょう、

ブランクのままにしておくと、採用担当者が必要以上に気にしてしまうこともあります。だからといって嘘の理由を書いたり、職歴を偽るのは絶対にNGです。経歴詐称がバレた場合、入社した会社を退職させられる可能性も高く、雇用主との信頼関係が大きく損なわれてしまいます。

連絡のつかない時間帯がある場合

恐れ入りますが現在就業中のため、電話にてご連絡をいただく際には、平日の10時〜18時以外でお願い致します。

在職及び在学中の方のケースですが、連絡のつかない時間帯がある場合は理由と共にきちんと記載するようにしましょう。ダラダラと「月曜日は△時、火曜日は〇時……」というような書き方はせず、時間帯を絞り込むなど簡潔に書く工夫をしてください。

どうしたらいい?特記事項に書くことがない場合の対処法

資格や免許の取得予定など特記事項に記載することがないというケースもあります。

履歴書にブランクを作ることで、選考に影響するのでは、と不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特記事項に何も書くことがない場合は必ず「特になし」「貴社規定に従います」と記入するようにしましょう。

何も記載しないでいると、採用担当者としては「記載もれなのかな?」と判断できないケースもあるため、履歴書の項目にはブランクを作らないというルールを今一度覚えておいてくださいね。

特記事項への注意点

企業に伝えたい条件や希望がある場合でも、すべて記載するのは避けた方が無難です。

理由は長文になること、そして内容によってはネガティブな印象を与えてしまうこともあるためです。ここでは特記事項への注意点を解説します。

長文にならないこと

特記事項に書く文章は簡潔にまとめてください。特記事項はあくまで副次的なものなので、本文に比べると採用担当者がじっくり読むことはありません。

長すぎてしまうと読み手に「読みにくい」という印象を与えてしまい良いことはないため、一目で理解できるものに留めておくのが得策です。

希望条件は多くない方がよい

特記事項は希望する職種などについても記載することができ、それが面接官の興味を引くこともある話は前述致しました。とはいえ、希望が多すぎるのは考えもの。

働くにあたって勤務地や職種、時間などの条件が多いのは、視野が狭いという印象を与えるだけでなく、扱いにくい存在という印象を与えることも。

どうしても伝えておきたいことは、できるかぎり1つ、多くても2つ程度に絞るようにしてください。

特記事項の英語を書く場合の方法

外資系企業などに応募する際には英文で履歴書を提出することもあります。

最後に、特記事項を英語で書くときの表現方法についてご紹介していきます。

「特記事項」を英語で書くと?

特記事項は英語では以下のように表現します。

  • special notes
  • special report
  • special instructions
  • special comments

「特記事項なし」の英語で書くと?

英語では通常以下のような表記がされます。

  • N/A
  • not applicable

「not in particular」や「nothing much」などはくだけた英語表現なので、ビジネスシーンで使われる書類や履歴書に活用すべきではないので、注意してくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では特記事項の意味や記載すべき内容、注意点及び例文を解説してきました。

特記事項には特別な内容を取り上げて記載する欄ではありますが、あくまで補助的な役割でメインではありません。重要なことは、特記事項ではなく履歴書の各項目や本文にしっかりと記入してください。

記載した方が良い内容と記載しない方が良い内容、注意点などを参考に、正しい特記事項の記載方法をマスターしてくださいね。この記事があなたのお役に立ちますように。

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