初めての転職や働きながら転職活動をすることは、心身共に非常に負荷がかかります。
さらに、交通費や転職用に準備したスーツなどの出費もかさむので、金銭的負担もおそってきます。
今回の記事では、「転職活動が辛い」と感じる場面や、辛い気持ちを乗り越える方法をお伝えしていきます。転職活動の最中の方も、これから転職活動を始めようとする方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職活動が辛い理由とは
転職活動を始めて「辛い…」「もう疲れた」と感じる理由は次のようなものがあります。
不採用が続く
メールで届く不採用通知や、書類選考や面接の途中で落とされてしまう事態が続くと、不安や焦りが重くのしかかります。
「今までの経験やスキルが通用しない」「どこにも必要とされていないのではないか」など、自分の価値を否定された気になり、考え方がネガティブになってしまうと、とにかく採用してくれそうなところを探すようになり、本来の転職活動の目的を見失ってしまうことも少なくありません。
特に、仕事を辞めて転職活動している方は、不採用が続くたびに、無職の期間が長くなることや収入がないことへ不安や焦りが増大していきます。
焦燥感にかられた状態で仕事と転職活動の両方をこなす日々は、精神的に辛く、苦しいものになってしまいます。
体力的に負担
求人募集を探したり、その都度履歴書や職務経歴書などの書類作成をしたりなど、転職活動はやらなくてはならないことがとても多いです。
特に、仕事と並行して転職活動を行う場合は、仕事を早めに切り上げたり、有給休暇や半休を取得したりしながら面接の時間を捻出する必要があるため、時間の余裕がなくなります。時として、家族との時間など、プライベートな時間を割かなければならない人もいるでしょう。
そのような限られた時間の中で、書類作成に打ち込んだり、企業への面接に足を運ぶため、体力も消耗されてしまうでしょう。
すぐに希望の転職先が決まれば気合で乗り切ることもできるかもしれませんが、長期化してしまうと、気力体力ともに消耗する一方です。
周囲の目が気になる
「転職したいけど周りの目が気になる」「辞めたら根性がないと思われてしまうのではないか」と感じる人もいます。
確かに、転職そのものにマイナスイメージを持つ人はいます。社会人歴の長い団塊世代の方々は、終身雇用の時代で働いてきているので、転職に対して「根性がない」「逃げ」というイメージを持っている人も少なからずいるでしょう。
「転職したい」という考えの根本は前向きに将来を考えた結果です。それにもかかわらず、「根性がない」「忍耐力がない」と思われるのではないか、という周囲の目が気になって、なかなか転職に踏み切れない人もいます。
無職であることの焦り
転職先を決める前に退職している方は、無職であることに焦りを感じます。
なかなか採用されず、無職の期間が長引けば、転職先が決まらない焦りが募り、「このまま就職できなかったらどうしよう…」という不安も大きくなりやすいです。
希望する企業が見つからない
仕事の内容や年収など条件をしぼりすぎると、どんどん選択肢が狭くなり、希望にかなう仕事は見つかりにくくなります。
今までよりもできるだけいい条件の企業に就職したいと考えるのは当然のことではありますが、全ての希望条件に合った転職先を見つけるのは至難の業です。
そのため、転職活動期間が長期化してしまい、自分がやりたい仕事が見つからない、希望する企業と出会えない、と追い込まれてしまう人も少なくありません。
転職活動が辛いと感じたときにすべきこと
もし今あなたが転職活動を辛く感じているのであれば、これからご紹介する方法を試してみてください。自分が辛く感じている原因がわかってくれば、それらへの対処法も見えてきます。ぜひ、参考にしてみてください。
第三者に相談する
家族や友人などの第三者に辛い気持ちを話すことで、心が軽くなることがあります。ひとりで抱え込んでいる悩みやモヤモヤした考えを整理できるかもしれません。
辛い気持ちを抱えているときはネガティブな思考に陥りやすいので、誰かに話を聞いてもらって心や頭をリセットさせましょう。
もし、転職活動そのものの問題を解決させたいのであれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのもひとつの方法です。一人で転職活動を行っていると孤独を感じやすいですし、自分のやり方が間違っていないか悩むこともあります。
そんなときに、転職のプロに相談することで、客観的かつ適切なアドバイスを受けることができますよ。
ゆっくり休む
転職活動が辛く、心身が疲弊してしまったときはゆっくり休むことをおすすめします。
転職活動は「いついつまでに絶対に終わらせなければならない」ということはありません。
特に在職中に転職活動をしている方は、少し転職活動から距離を置いて、好きなことをしたり、ゆっくり休んでリフレッシュする時間をとってみましょう。
それまで抱えていたモヤモヤがある日、霧が晴れるようにスッキリすることもありますよ。
心身が疲れている状態だと、人間はなかなか物事をポジティブに考えたり、冷静に今の自分を見つめることは難しくなります。
そのためにも一度ゆっくり休むという選択肢も頭に置いておいてください。
希望職種に関連することを勉強する
資格の取得や次の仕事につながるような勉強することは非常に効果的です。
なぜなら、新しい資格を活かして転職先の幅を広げることもできますし、採用される可能性も高まるためです。新しい知識を得たり、資格を取得することは自分の自信にもつながりますので、休日などをつかって取り組んでみてはいかがでしょうか。
転職活動が辛いときの乗り越え方
転職活動が辛いからといって、とにかく早く終わらせようと焦って決めてしまっては、
あとあと後悔することにもなりかねません。
そこで、転職活動が辛いときの乗り越え方をご紹介していきます。
転職活動そのものを見直す
働きながら転職活動が辛く感じている方は、今一度「転職したい理由」を整理してみましょう。今の仕事が辛いと感じている理由が人間関係や仕事の内容だった場合、その悩みは別の会社に転職しても、同じ状況に陥る可能性はゼロではありません。
上司に相談し、異動願いを出すことで環境を変えられるかもしれません。
また、今の仕事が辛い状況なのは一時的なものかもしれません。
「隣の芝は青く見える」かもしれませんが、一時的な感情だけで転職活動を続けるより、今の場所でできることはないかを考え直してみるのもひとつの手です。
失業手当を受給する
無職の状態で転職活動を行っている方は、ぜひ失業手当の申請を検討してください。
失業手当とは、正式には「雇用保険」といい、一定条件を満たしている場合に限り、離職後に受け取れる手当のことです。
失業手当を受給するためには、ハローワークで手続きをする必要があります。
一定の条件を満たしていれば失業手当をもらえるため、転職活動中の生活費の心配が少なくなります。会社を辞めたら早めにハローワークへ相談に行くのがおすすめです。
金銭的な不安があると転職活動にも集中できないため、失業手当は積極的に活用することを推奨します。
アルバイトをする
失業保険を受給する場合は、長期のアルバイトをすると労働とみなされ、失業保険金の受給ができなくなりますが、1週間の労働時間が20時間未満程度の単発であれば、失業保険を受給しながらでも可能です。
単発のアルバイトと失業保険の受給を併用することで、金銭的な不安を軽くすることができますし、気分転換も期待できます。
不採用への考え方を変える
転職活動中に辛いと感じるのは、立て続けに不採用になるときという方は多いです。
時間と手間をかけて作成した履歴書が書類選考に残らなかったり、手ごたえのある面接ができたと思っても「〇〇様の今後のご活躍をお祈り申し上げます」といったお知らせが届いたりすると、本当に落ち込みますよね。
そのようなときは、自分が否定されたような気持ちになってしまいますが、「縁が無かった」と考え方を変えてみてください。
就職活動はよく恋愛に例えられますが、縁のなかった相手にいつまでもこだわるより、「はい！次！」と気持ちを切り替えた方が、結果的に上手くいくこともあります。
ネガティブな思考は雰囲気にも出てしまうので、前向きな気持ちを持ち続けましょう。
転職エージェントに登録する
もし一人で転職活動をして辛い気持ちを抱えている方には、転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントには、転職のプロであるキャリアアドバイザーが在籍していて、ひとりひとりにあった求人紹介や面接調整といったサポートだけでなく、悩みや不安を相談する存在にもなってくれます。
転職活動での辛い気持ちを共有するだけで、気持ちが軽くなり、前を向いて転職活動に取り組めるようになります。
転職エージェントを変える
転職エージェントに登録しながら転職活動を行っていても、思ったような求人紹介が得られない場合や、キャリアアドバイザーの対応に不安を感じて辛くなってきた時は、転職エージェントを変えることもひとつの方法です。
なぜなら、キャリアアドバイザーも人ですし、相性がよくないこともあり得るためです。もちろん、同じ転職エージェントで担当者の変更は可能ですが、気まずいなと思う時は、エージェントそのものを変えてしまうと多少は気が楽でしょう。
転職エージェントには、業界や年齢層など、それぞれ得意とするジャンルがあるので、複数調べてみて、自分に合いそうなところを改めて探してみてください。
規則正しい生活を送る
転職活動は、書類作成や求人検索、面接準備などたくさんの時間を費やします。
仕事をしている方であれば、終業後にそれらをこなさなくてはなりません。睡眠時間をけずって活動している人も多いでしょう。
そのような生活を続けていると、体調を崩してしまったり精神的なストレスを感じるようになります。
心身の不調を感じた時は無理をせず、生活リズムをリセットすることをおすすめします。
前向きに転職活動を行うためには、健全な心と体が基本ですよ。
転職活動が辛いときは自分を見つめなおすことも必要
転職活動が辛いと感じるときには、一度立ち止まって自分を見直すことをおすすめします。
辛い気持ちを抱えたまま転職活動を続けても、そのネガティブな気持ちは言葉や表情にあらわれます。自信がなくなったり、悲観的な気持ちで面接にのぞんでも、面接官によい印象を与えることは難しくなります。
いつも通りの自分を出すことができずに不採用が続いて、転職活動が長期化すると、辛くなるのはあなた自身です。
そのようなときは、一度、「〇月まで」と転職活動に期限を決め、それまでに結果が出なければ、一度立ち止まって休んでみましょう。
転職活動を一度やめることで、自分を見つめなおす時間を作ることができます。
その時間を使って、次のようなことを考えてみてください。
- 自分のやりたいことは何か
- 自分は将来どうなりたいのか
- 自分が楽しいと思えることは何か
- 自分がやりたくないことは何か
- 自分が辛いと思うことは何か
この5つを整理することで、自分の価値観や目指す姿が明確になってくるでしょう。
人生の中で、立ち止まって現在・過去・未来について考える時間は、とても重要な意味をもちます。転職したい、と思ったときがまさにそのきっかけなのかもしれません。
転職活動が辛くて悩んでいるというときほど、あえて立ち止まることを選んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、転職活動が辛く感じる場面や辛い気持ちの乗り越え方をご紹介してきました。
転職活動を続けているけれど、思い通りにいかず辛い思いを抱えたり、疲れたりしている方もいるでしょう。転職活動で心身ともに疲弊していると感じた方は、これを機に一度休んでみてください。リフレッシュすることで、気持ちが切り替わることがあります。
転職活動の辛さをひとりで抱え込まずに、家族や友人、プロの力を借りることをおすすめします。
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