派遣社員として働き始める前に、派遣先の担当と「顔合わせ」をするのはご存じでしょうか?
派遣元とは何回か顔合わせをした経験がある人も多いと思いますが、派遣社員として働くには派遣先と顔合わせをして「採用」の連絡を貰う必要があるのです。
今回は、派遣の顔合わせで「採用」をもらうための方法について詳しく解説します。
この記事を読んで分かることは、以下のとおりです。
・派遣の顔合わせとは
・派遣の顔合わせで「不採用」になる人の特徴
・派遣の顔合わせの事前準備
・派遣の顔合わせで「採用」になるためのポイント
・派遣の顔合わせでの流れ
目次
派遣での「顔合わせ」とは
派遣社員が派遣先会社の担当と初めてお話しする機会を「顔合わせ」と言います。
「顔合わせ」は企業で言う面接に近いような形式で行われることが多いですが、面接ではなく面談という扱いになります。
派遣先企業が派遣社員と「顔合わせ」をする目的は、今後一緒に働くうえで、お互いをよく知るためであり、派遣社員が考えている給料や仕事内容などに相違がないかの確認をするためです。
また、会社によっては職場を見学させてくれるので、派遣社員としても業務内容のギャップが生まれないようにするための良い機会とも言えるでしょう。
注意ポイントは、「顔合わせ」では派遣先企業からスキルや社会人マナーが足りていないと判断されてしまうと、不採用となり派遣先企業での就業を許可してくれないケースがあることです。
そのため、「顔合わせ」では面接同様にしっかりとした準備が必要です。
派遣の顔合わせは、ほぼ確定で採用される?
派遣先会社との「顔合わせ」は、ほぼ確定で採用されると考えてよいかですが、派遣先会社によっては、採用されるのが難しい場合もあります。
なぜなら、派遣先の会社にも人気の会社と不人気の会社があるからです。
人気の会社の特徴は、以下のとおりです。
・誰でも簡単にできる業種
・給料などの待遇が良い
誰でも簡単にできる仕事で高単価の派遣先会社は、応募する派遣社員の数も多くなり、倍率が高くなります。
逆に専門性の高い仕事だったり、給料などの待遇があまり良くない会社だったりした場合は、常に人員不足なので「顔合わせ」をすれば誰でも働くことができると言っても良いでしょう。
自分が「顔合わせ」する会社は人気が高いのか、派遣元の営業担当に確認しておくと「顔合わせ」の準備をどのくらいしたほうが良いかの目安にもなります。
しかし、不人気の会社だからといって不真面目に「顔合わせ」をするのは辞めておきましょう。
この先も長く働く可能性のある会社なので、なるべく好印象を与えておくと良いです。
派遣の顔合わせで落ちてばかりの人の特徴
派遣の「顔合わせ」で、落ちてばかりの人には特徴があります。不採用となる原因は自分では気付きにくいものです。
「顔合わせ」で不採用になる人は、こちらで紹介する特徴を自分と照らし合わせてみましょう。
「顔合わせ」で落ちてばかりの人の特徴は、以下のとおりです。
・コミュニケーション能力が不足している
・スキルが不足している
・服装や身だしなみが汚い
・派遣先の人手が足りている
・時間に遅れてしまう
コミュニケーション能力が不足している
「顔合わせ」で不採用になりがちな人は、コミュニケーション能力が不足している人が多くいます。
「コミュニケーション能力が不足している」と派遣先の担当に感じられてしまうと、採用されることはほとんどありません。
なぜなら、仕事ではコミュニケーション能力が必要不可欠だからです。
仕事で分からないことがあったり、複数人で行う仕事があったりした場合に、コミュニケーション能力が不足していると業務が円滑に進まなくなってしまう可能性があります。
そのため、「顔合わせ」で派遣社員の受け答えが出ているのか、自分の意見がしっかりと伝えられるのかを確認している派遣先の担当は多いです。
もし、どうしてもコミュニケーションが上手く取れない人は、工場の軽作業など簡単な作業に応募してみると良いでしょう。
スキルが不足している
専門的なスキルが必要とされたり即戦力として働いてくれる人材を募集している場合は、「顔合わせ」で派遣社員のスキルを判断している企業もあるでしょう。
この場合、どんなにコミュニケーション能力があったとしてもスキル不足だと感じられてしまった場合は、「顔合わせ」不採用となってしまいます。
応募した企業に「初心者歓迎」や「未経験者歓迎」の記載がない場合は、事前に派遣元の担当にどの程度のスキルが必要とされているのかを確認しておきましょう。
服装や身だしなみが汚い
服装や身だしなみが汚く清潔感がない人は、「顔合わせ」で不採用となってしまう傾向があります。
チェックされる理由は、その人の社会人マナーが備わっているのかを確認するためです。
服装や身だしなみがだらしない人は、仕事においてもだらしなさが出てしまうと思われてしまいます。
例えば、「顔合わせ」の場にジャージで参加してきたり、髪の毛がボサボサのまま「顔合わせ」に参加してきたりした人がいたらそれだけで不採用です。
服装や身だしなみの手入れは、すぐにできることです。
なので、派遣先から好印象にみられる清潔感のある服装を「顔合わせ」前日までには用意しておきましょう。
派遣先の人手が足りている
派遣先の人手が足りている場合も、よほど優秀な人材でない限りは不採用となってしまうでしょう。
例えば、応募した時点では人手不足だったが他派遣会社の派遣社員で人手が充足してしまったなど、タイミングの問題が原因で不採用になることもあります。
この場合は、業界経験者で即戦力として働ける人材であれば採用される可能性がありますが、未経験者の場合はそれだけで不採用となってしまうでしょう。
時間に遅れてしまう
「顔合わせ」の時間に遅れてしまうと、不採用になる可能性は高くなります。
約束の時間に遅れてしまうと社会人としてのマナーが守れないと判断されてしまい、一緒に働いてくれません。
そうならないためにも、「顔合わせ」の30分前には現地に到着しているか、Webで参加できるように準備しておくことが大切です。
派遣の顔合わせ事前準備
「顔合わせ」は面接ではないですが、採用・不採用を判断される場ではあります。
そのため、ある程度の準備が必要だと言えるでしょう。
こちらでは、倍率が高い派遣先会社の「顔合わせ」で採用されるために必要な事前準備を紹介します。
「顔合わせ」の事前準備は、以下のとおりです。
・派遣先からの質問対策
・当日の身だしなみ
派遣先からの質問対策
派遣先との「顔合わせ」では、面接と似たような質問をされるケースが大半です。
そのため、事前に質問される内容を想定して、ある程度の回答内容を考えておきましょう。
ほとんどの場合が基本的なことしか聞かれませんが、事前に考えておくと本番で答えられないといったトラブルを回避することができます。
志望理由を考えておく
志望理由は、必ずと言っていいほど聞かれます。
なぜ多くの派遣先企業の中から自分たちの企業を選んだのか、派遣先としては気になることでしょう。
この質問に対しては、なるべく他の企業にない特徴を答えられると良いです。
例えば、企業理念だったり会社が従業員をどう考えているのかだったりと、企業のHPから会社がこだわっていることを知ることができるので、1つでも多く覚えておきましょう。
また、仕事に対しての思いがあれば伝えると良いです。
なぜこの仕事がやりたいのか、やりたいと感じたきっかけのエピソードも合わせて答えられるようにしておきましょう。
自己紹介を考えておく
自己紹介は、「顔合わせ」の冒頭で聞かれます。
ここであなたに質問ですが、履歴書や職務経歴書に今までの経歴が書かれているのに、なぜ派遣先企業は聞いてくるのか考えたことはありますか?
それは、自分の言葉で自分のことを伝えることができるかを知りたいからです。
また、自己紹介で自分のことをしっかりと理解しているのか判断したくて聞いている担当もいるので、長所や短所も合わせて答えると良いでしょう。
職務経歴を話せるようにしておく
自己紹介と合わせて聞かれることは、「今までのご経歴を簡単に教えてください」です。
職務経歴は淡々と今までの働いた経験を話すのではなく、それぞれの会社での役割だったり、何を学んだのかを話すようにしましょう。
今まで勤めた会社名であれば職務経歴書を見れば分かるので、どのような回答を派遣先担当が求めているか考えることが大切です。
派遣先で活かせるスキルを考えておく
派遣先企業で活かせる自分のスキルを事前に把握しておくこともとても重要です。
活かせるスキルとは、必ずしも専門的なスキルではありません。
例えば、コミュニケーション能力に優れているとか、問題解決能力があるとか、協調性があるとか自分の長所として派遣先企業で活かせるスキルであれば、自信を持って伝えましょう。
そして、自分のスキルの伝え方はこのようにします。
例「私は、人よりも○○なスキルが優れており、御社の○○で活躍できると考えています」
自分のスキルをどのような場面で活かせるかまで伝えられるようにしておきましょう。
当日の身だしなみ
当日の身だしなみは、前日までに決めておきましょう。
事前に服装の指定をされることが大半ですが、服装について指定されなかった場合は、スーツで参加するかカジュアルな服装を選ぶようにしましょう。
もし、どんな服装を選べばいいのか不安な場合は、派遣元の営業担当に「顔合わせ」では、どのような服装を着ればいいのか確認すると良いです。
また、服装以外にも髭を剃ったり髪の毛を短くしたりと身だしなみの手入れもしておきましょう。
派遣の顔合わせで良い印象を与えるポイント
派遣会社の「顔合わせ」で派遣先の担当に良い印象を与えるために意識するべきポイントがあります。
こちらで紹介するポイントを知っておくことで採用されやすくなったり、派遣先で働く際に好印象な人柄だという第一印象を持ってくれたりするので必ず覚えておきましょう。
「顔合わせ」で好印象を与えるポイントは、以下のとおりです。
・派遣元の担当と事前に打ち合わせをしておく
・ポジティブ発言を心掛ける
・大きな声で話す
・笑顔を意識する
派遣元の担当と事前に打ち合わせをしておく
派遣先と「顔合わせ」をする前に派遣元と打ち合わせをするようにしておきましょう。
打ち合わせの際に派遣元の担当から「○○な質問がきたらどう答えますか?」と模擬顔合わせをしてもらい、回答内容が好印象なのかどうかを判断してもらうと良いです。
また、打ち合わせがない場合でも、「顔合わせ」の前日までに自分から「顔合わせ」ではどのように答えたほうが良いか確認しておきましょう
ポジティブ発言を心掛ける
質問されたことに答える際には、ネガティブな発言を避けポジティブな発言をするように心掛けましょう。
ネガティブな発言ばかりしてしまうと、自分に自信がないと思われて良い印象を与えることはできません。
そのため、たとえネガティブな発言だとしても、ポジティブな言い方に変換するようにしましょう。
大きな声で話す
大きな声でハキハキと話すことで、受け答えがしっかりとしている人だと思われ好印象を与えやすいです。
しかし、むやみに大きい声で話すのではなく、相手に聞こえる範囲でハッキリと話すことを意識しましょう
笑顔を意識する
笑顔で話していると、とても好印象を与えることができます。
「顔合わせ」では、常に笑顔を心がけましょう。
派遣の顔合わせまとめ
今回は、派遣の顔合わせについてまとめました。
「顔合わせ」は、派遣先と派遣社員の仕事内容や待遇面の考えに相違がないかの確認や、派遣社員が自分の会社でしっかりと働いてくれるかの確認をする場です。
そのため、面接のような対策をすると同時に派遣先企業の担当に好印象を与えるにはどうしたら良いのかを理解したうえで、「顔合わせ」をするようにしましょう。
「顔合わせ」で好印象を与えるポイントを最後にまとめておきます。
・派遣元の担当と事前に打ち合わせをしておく
・ポジティブ発言を心掛ける
・大きな声で話す
・笑顔を意識する
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