これまでの職種で得た経歴や保有スキルなどを重視し、転職活動を始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。でも、転職活動ってなにを大切にしなければならないのかを理解していなければ、採用までの道のりは非常に困難です。転職活動から内定までをスムーズに導くためには、その準備期間こそが大切。では、どのようなことを意識しながら転職活動を始めれば良いのでしょうか。
目次
転職活動を始めるためには「転職準備」を入念に
転職活動に大切なことは、自分にマッチした企業を見つけたり、面接のなかでいかに自分をアピールしたりするかだけが重要ではありません。一般的な転職活動に要する期間は1ヵ月から4ヵ月ほど掛かると言われています。なぜなら、応募する企業は1社に絞らず、5社から6社ほど一気に応募することが最も多く、そのためのリサーチや準備、面接日時の設定や採否までに相応の時間が掛かるためです。自分の希望にマッチした企業を見つけたところで、「自分に合っていると思ったから応募した」という安易な理由ではほぼ内定にはつながりません。入念な企業リサーチができていて、さらに自己分析が充分にできていることで、採否につながりやすい具体的な志望動機・面接時の自己アピールを作成できるようになります。そのような理由から、転職活動では転職準備こそが採否を握っていて、丁寧にこなす必要があるのです。
転職を始める前に知っておきたい【転職スケージュール】とは
転職準備から転職活動までを含めたスケジュールのことを「転職スケジュール」と呼びます。ここでは転職スケジュールの具体的な行動内容について、なぜ必要なのかその理由とともに見ていきましょう。
志望分野をこまかく絞り、リサーチを行う
転職活動を始める前に大切なこと。それは転職したい企業を見つけることです。給与などの待遇が良いところや、勤務時間がこれまでよりも短く、自分の時間を作りやすいといった企業を見つけることだけが転職活動に大切なことではありません。確かに、企業に対してある程度の理想を持つことは今後のモチベーションへとつながりますから、大切といえば大切。
しかし、それだけの理由では、理想の企業へと入社することは困難です。なぜなら、採用担当者から見れば、「待遇だけで応募している」と受け取られ、応募者が入社後、どのような姿勢で仕事に取り組むか不透明だからです。そのためにも、求めていた待遇を提示する企業を見つけたときであっても、企業が求める人材についてリサーチを行いましょう。また、求める人材をリサーチするだけでなく、企業が導入する働き方、今後の目的、企業が意識していることなどについて洗い出し、本当に自分にマッチしているかをリスト化しましょう。
自己分析を行う
企業リサーチができ、企業の魅力がリスト化できたら、次は自己分析を行います。企業を探し出すこと、企業をリサーチすること、自己分析を行うの3つの工程だけで、おおよそ2週間〜3週間を要します。自己分析とは、これまでの学校や仕事の中で身につけたことや能力、得意とする分野、苦手とする分野を洗い出し、自分にはなにが特化しているのかを知るための時間です。自己分析結果は箇条書きなどを行い、リスト化しましょう。
書類を作成する
企業リサーチリストと自己分析リストができあがったら、今度は企業リサーチリストと自己分析リストを見比べ、企業が求める人材として自分がマッチしているかを見極めます。保有スキルや能力、得意とする分野や苦手分野などを総合的に判断し、マッチ度の高い企業ほど志望動機や面接時の自己アピールがしやすい企業となります。リスト化した内容が企業の求める人材としてマッチしている項目は、履歴書のなかにある「志望動機」や、面接時の自己PRに直結し、より具体的な動機を採用担当者へと伝えることができます。このように、転職準備こそがこれからの鍵を握っているのです。
転職活動の始め方に迷ったら取り入れたい2つのアクション
企業リサーチや自己分析を丁寧に行っていても、本当にうまく転職活動ができているのか不安に感じることもあるでしょう。「転職に関する専門的な知識を持つ人がそばにいてくれたら心強いのに」と考える人も多いはず。そんなときこそ取り入れたいのが「転職エージェント」と「ハローワーク」です。ここでは、この2種類の魅力についてご紹介します。
転職エージェントを使う方法
転職エージェントとは企業と転職者の間に入り、転職成功を支援するサービスを指します。これまでの経歴や保有するスキルなどを記入することで、転職者にマッチした企業を知らせたり、求人動向からより採用しやすい企業を紹介したりといったメリットが受けられます。転職エージェントには専用のキャリアアドバイザーが在籍。入社に至るまでに、二人三脚となって転職活動を進めていく流れになります。キャリアアドバイザーが就任したら、履歴書や職務経歴書を添削します。これまでの経歴、保有するスキル、将来就きたい業種やキャリアプランなどを細かく話したら、キャリアアドバイザーが希望にマッチする求人を探し、紹介します。転職エージェントは転職活動をトータルサポートするため、ひとりでは心細いと感じたり、自分に本当にマッチする職種が知りたいと考えたりする方にはおすすめです。
ハローワークを活用する方法
公共職業安定所と呼ばれる通称ハローワーク。ハローワークを利用する際は実際に出向く必要があり、そのなかで求職申し込み手続きを行うことになります。求職申し込み手続きは、自宅のパソコンなどを活用し、仮登録を行ってから出向くことも可能です。ネット上での登録完了はできないため、いずれにせよハローワーク窓口で手続きを行わなければなりません。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、最近ではオンライン、郵送、コンビニなどからのFAXから手続きを行うことも可能です。登録した後は職業相談・仕事の紹介なども電話対応で受けることができます。ハローワークがおすすめな方は、転職回数が多い人、職歴が短すぎる人など、これまでの経歴によって転職がしにくい人に有利です。また、地元企業の求人を多く取り扱うことが一般的であるため、転勤に伴い地元から離れたくない人にとってもおすすめです。
転職活動を始めるうえで押さえたい4つのポイント
はじめて転職活動をする方の場合、その進め方や判断に対して迷うことも少なくありません。また、「自分の思うように進めていっても、上手くいかなかったらどうしよう」など、不安を抱く人も多いはず。はじめての行動を起こすことは、誰しも不安になるものです。ここでは、転職活動をはじめておこなう方へ、転職活動を行ううえで押さえたいポイントについて解説します。
転職理由と転職目的を明確にする
転職活動に至った経緯には、現職についての不満やこれからのスキルアップなどについて考えた人が大半です。しかし、現状の不満を理由にしただけでは転職はうまく進みません。転職をうまく進めるためには、これからの目標を明確にすることが大切です。具体的には、「今後を見据えてキャリアアップをしたい」「保有するスキルをブラッシュアップしながら、企業の商品・サービスを持続していきたい」などです。ただ現状の不満を改善させるための転職ではなく、今後を見据えた転職となるよう、目標を明確にしましょう。
自分の魅力やアピールポイントを明確にする
冒頭でも自己分析が大切だとお話ししました。はじめての転職をうまく進めるためには、自己分析を丁寧に行い、アピールポイントを明確にすることも重要です。長所やできること、得意とすることは明確にできていても、どんな企業にマッチしているかがわかっていなければ、書類選考の段階で不採用となったり、面接時に採用担当者から「企業とご自身では方向性がミスマッチしている」と言われたりなど、転職活動に高い壁を感じてしまう原因になることがあります。どれだけご自身の魅力を知っていたとしても、どのような企業がマッチしているのかを理解するためにも、自己分析を行い、アピールポイントを具体的にすることが大切です。
成長性の高い企業を選ぶ
先述したように、転職を考える人はその多くが現職に不満を抱えていたり、今後の未来に不安を抱えていたりすることがほとんど。そのため、転職活動をはじめる場合には、現在と同様の不満・不安が生じないような企業を探し、応募することが大切です。成長性の見込める企業を見つけるためには、
転職エージェントに登録し、トータルサポートしてもらう
転職エージェントには専用のキャリアアドバイザーが複数在籍しています。転職に有利な知識、スキルを持っているため、転職活動に悩みがちな時期にはおすすめです。履歴書・職務経歴書の添削や、スキル・経験・能力を総合的に判断し、転職者にふさわしい求人情報を紹介するなど、はじめての転職活動も効率よく進められるため、安心して取り組むことができます。また、転職活動中に起きがちな悩みや不安も同時にキャリアアドバイザーに相談することも可能。そういったバックアップも万全であることから、多くの転職者が利用しています。
転職準備・始め方に関するよくある質問
本記事で紹介した内容を振り返られるよう、転職活動の始め方におけるよくある質問をまとめました。大切な項目を紹介していますから、はじめての転職活動がより有利となるよう、しっかり目を通しておきましょう。
転職準備、なにから始めれば良い?
転職活動を行う前に取り入れるべきなのが転職準備です。転職ではどのような項目を経るのか、どれくらいの期間が必要なのか、どのような書類が必要で、どのように記載すべきかを熟知しておかなければなりません。最初は2週間ほど企業を選ぶ時期を設け、そのうえで実際に資料を作成してみましょう。ざっくりとした内容でも構わないので、実際に作ってみることでどのくらいの期間が必要になるかを身をもって理解できるようになります。
転職活動は在職中と退職後、どちらがいい?
在職中と退職後、転職活動を行ううえで、どちらが有利なのか気になる方も多いでしょう。在職中であれば、一定の収入を確保しながら転職活動が行えます。転職活動では企業説明会へ出掛けたり面接を受けたりすることがあるため、交通費が必要になります。ほかにも、資料作成における準備費用、たとえば切手や履歴書・職務経歴書などの書類購入も必要になります。ある程度の出費が必要になる場合を考慮し、差し支えなければ在職中に転職活動を行いましょう。ただし、在職中であれば、面接日時の調整が困難になったり、転職活動の時間配分が難しく感じたりと、どこかでデメリットに感じることも少なくありません。こういったことも踏まえたうえで選ぶと良いでしょう。なお、一度退職してしまうと、次回入社となるまでにある程度の期間が空いてしまうことも予想されます。転職活動を行ううえで、多くの方が不安に感じる部分と言えるでしょう。転職活動が思った以上に長引き、ブランクが空いてしまえば、理由によっては採用が難しくなってしまうこともあります。転職活動が長引くことが予想される場合には、同時にスキルアップを行えるよう資格取得を目指したり、現在の能力をブラッシュアップしたりする機会と並行し、企業の即戦力となる人材へと進化し続ける工夫も取り入れることが大切です。
まとめ
人生で初めての転職活動にはあらゆる不安がつきまとうものです。経験したことがないことにチャレンジするときは、人は誰でも不安を感じます。しかし、本記事で紹介したポイントを取り入れることで、転職初心者でも難なく転職活動を進められます。さらに、転職エージェントをうまく活用していくことで、不安なときもキャリアアドバイザーのサポートを得ながら転職活動を進められます。何かと不安になりがちな転職活動ですが、本記事を通じて、素敵な企業と出会い、無事採用へとつながるよう応援しております。
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