突然ですが、2019年5月1日に元号が「平成」から「令和」に切り替わったことは、もちろん皆さんご存知ですよね。しかし、履歴書には「令和元年」それとも「令和1年」どちらを書けばいいでしょう。そもそも西暦で書けば、どちらか悩む必要はないので西暦で書こうと思いますが「西暦で書いてもいいのかな?」と疑問に思う人も少なくないでしょう。
履歴書には「何年に大学に入学したか」もしくは「卒業したか」また転職活動をしている人であれば「前職を何年に入社したか」など年月を詳しく書く欄があります。履歴書は企業とあなたが会う初めてのツールですので、丁寧かつ正確に書かないといけません。履歴書に書いた年号1つで採用担当者にマイナスな印象を持たれたくありません。そこで、この記事では、履歴書に令和最初の1年のことを書く場合、「令和元年」もしくは「令和1年」どちらが正しいのかについて解説していきたいと思います。2019年に入学・卒業・入社や他に特別な資格などを取得した人は履歴書で書く機会が多くありますので、必見です。
目次
履歴書で年号を書く項目
そもそも履歴書に年号を書く項目は何箇所あるでしょうか。履歴書を思い浮かべて考えてください。結論から言いますと「学歴・職歴」欄と「免許・資格」欄の2箇所です。
履歴書には「令和元年」と書く
元号が変わった最初の年の数字表記は、「1年」ではなく「元年」と書きましょう。行政関係の文書には「元年」が使用されており、それが一般化したと言われています。令和1年と書いても間違ってはいませんが、令和元年が一般的なので令和1年と書いていると「常識がない人なのかな?」とマイナスな印象を持たれるかもしれません。そのような印象を持たれないためにも履歴書には「令和1年」ではなく、「令和元年」と書くようにしましょう。
例外として、WEBサイトの履歴書作成フォームなどで、プルダウンで数字を選択することしか出来ない場合では「令和1年」でも良いでしょう。
【履歴書には「令和元年」と書く】そもそも「元年」とは
そもそも「元年」という言葉はどのような意味を持っているのかを解説していきたいと思います。「元年」という言葉には次のような意味があることがわかりました。
*天皇が即位された最初の年
*年号が改元された最初の年
*ある物事の出発点となるようなスタートがある年
いずれも、「元年」という言葉は年号が変わった最初の年のことを指します。つまり昭和天皇がお亡くなりになり、新しく天皇が即位しました。その年を「平成元年」、平成が終わり令和が始まった年を「令和元年」と呼ぶことは適しています。
【履歴書には「令和元年」と書く】令和元年はいつからいつまで?
2019年5月1日から令和になったということは、平成31年は2019年1月1日〜4月30日までということです。2019年は月によって元号が変わる特殊な年であり、いつからいつまでが令和元年と呼ぶのでしょうか。
2019年1月1日〜4月30日も令和元年だと思う人もいるかもしれません。また、2019年5月1日から令和元年なので、令和元年の終わりは1年後の2020年4月30日と思っている人もいるそうです。しかし、それは勘違いです。令和元年は2019年5月1日〜12月31日までですので、間違わないように気を付けましょう。2020年1月1日〜12月31日は「令和2年」となりますので、注意しましょう。
*平成31年⇒2019年1月1日~2019年4月30日
*令和元年⇒2019年5月1日~2019年12月31日
*令和2年⇒2020年1月1日~2020年12月31日
【履歴書には「令和元年」と書く】2019年度は平成31年度?それとも令和元年度?
履歴書は年度表記で記入しませんが、「2019年度は平成31年度なのか、それとも令和元年度なのか」疑問に思っている人が多いので、ここで説明させていただきます。
そもそも年度とは、暦とまた別に特定の目的のために規定された1年間の区切りのことです。学校の学年を区切ったり、会社の会計年を区切ったりする時に年度と言われます。日本では、4月1日〜翌年3月31日までの1年間が年度として規定されています。
しかし、2019年は5月で元号が変わったので、年度はどのように表記するのでしょうか。一般的に年度は4月1日から始まるので、4月1日時点の元号で年度名が決まると言われています。よって「2019年度=平成31年度」になります。しかし、政府は「国の会計年度の名称について」の発表で「改元日がある年度は、年度全体を通して『令和元年度』とする」としています。つまり、「2019年度=令和元年度」が正しいということになります。
【履歴書には「令和元年」と書く】年号は西暦でも和暦でもOK
これまで年号を和暦で記入する場合について、ご説明してきましたが、履歴書には年号を西暦で記入しても構いません。日本の年の表記は「和暦」と「西暦」の2種類があります。和暦は、先ほど述べた「令和」や「平成」などで、西暦は「2022年」といった書き方です。市役所などの公的な書類の場合、和暦を使用します。しかし、履歴書で和暦ではなく、西暦を使用したからといって選考に影響することは、まずありません。和暦を使用するのか、西暦を使用するのかは自分自身にとって書きやすい方を選びましょう。
【履歴書には「令和元年」と書く】年号を書く際の注意すべきポイント
和暦か西暦どちらかに合わせる
先ほど述べたように履歴書には、和暦と西暦どちらを使用しても構いません。しかし、履歴書全体で和暦なら全て和暦を、西暦なら西暦を使用するものを合わせましょう。例えば、学歴・職歴の欄には「20〇〇年」と記入し、免許・資格の欄には「令和〇年」のように和暦と西暦が混在してはいけません。1枚の履歴書の中で、和暦と西暦が混在して記入していると、採用担当者が応募者の学歴や職歴、免許・資格などの時系列が確認しにくくなります。「読み手のことを考えることが出来ない人なのかな。」とマイナスな印象を持たれる可能性が高いです。履歴書はもちろん、職務経歴書なども全て統一するなど、読み手のことまで配慮が必要です。
和暦を使用する場合、アルファベットで省略しない
履歴書に和暦で記入する場合、「令和」を「R」とするなど、アルファベットを用いて省略するのはNGです。履歴書などビジネス文書では、省略せずに正式名称を記入することが基本です。
【例】
*昭和:〇 S:×
*平成:〇 H:×
*令和:〇 R:×
漢数字ではなく、算用数字を使用する
履歴書で、数字を記入する場合は漢数字ではなく、算用数字を使用しましょう。履歴書は横書きなので、算用数字を使用するのが基本になります。また、学歴・職歴欄や住所欄で採用担当者が確認しやすくするためにも漢数字より算用数字の方が適しているでしょう。
【例】
*令和4年:〇 令和四年:×
【履歴書には「令和元年」と書く】履歴書の書き方
日付
この欄に書く日付は、履歴書を提出する日です。郵送であれば投函日、持参であれば提出する日を書きます。年号は和暦でも西暦でもどちらでも構いませんが、履歴書全体でどちらかに揃えましょう。
氏名
氏名は、自分の名前を正しく書きましょう。姓と名が分かるように、苗字と名前の間には一文字分スペースを空けて記入してください。氏名の読みがなは、履歴書に「ふりがな」と記載されているのでひらがなで書きましょう。
証明写真
「4×3cm」の大きさで3ヶ月以内に撮影した写真を貼りましょう。証明写真は、第一印象になる重要な写真なので、髪型や服装が整っている清潔感を出しましょう。液体のりはシワになりやすいので、スティックのりで貼ることをオススメします。また、証明写真が剥がれてしまった際に誰の写真かすぐに分かるように、裏に氏名を書いておきましょう。
現住所
現住所は、あなたが現在住んでいる都道府県から建物名や部屋番号まですべて正式名称で書きましょう。ふりがなは、左詰めで都道府県と市区町村までを書くのが基本です。建物名に漢字が入っている場合は、建物名にもふりがなを書きましょう。また、ふりがなは平仮名が続くと読みにくくなるので、「とうきょうと としまく」のように、都道府県名と市区町村名の間にもスペースを空けて書きましょう。
また、丁目や番地は「〇-〇-〇」とハイフンを使って書いても選考に影響はないですが、手を抜いていると採用担当者に思われてしまい、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。そのため心配な方は「〇丁目〇番地〇号」と書くと、より丁寧な印象になるでしょう。数字は漢数字ではなく、算用数字で書きましょう。漢数字で書くと「-(ハイフン)」と「一(漢数字の1)」が紛らわしく区別がつきづらくなるので、注意しましょう。
連絡先
連絡先欄には、実家など現住所以外に連絡先がある場合のみ記入します。実家暮らしや書く必要がない場合は、「同上」と書きましょう。空白は記入漏れと思われてしまうので避け、現住所と同じ住所を書く必要もありません。
学歴・職歴
学歴は、どこから書くか明確な決まりはありません。しかし、高校以降は義務教育ではないので、「高校入学」もしくは「高校卒業」から書くのが一般的です。学校名は省略せず正式名称で書くので、「高校」ではなく「高等学校」となります。大学や専門学校は学部・学科も略さず、正式名称で書きます。一行で収まらない場合は、行を分けて書いても構いません。もし仮に中退した場合は、年月と一緒に「中途退学」と書きます。
職歴は、基本的に「正社員の経験」です。前職に勤めていた会社の正式名称や期間を記入しましょう。新卒で正社員の経験がない場合はの場合は左寄せで「なし」と書き、次の行に右寄せで「以上」と書きます。学歴と職歴の欄はそれぞれ項目が分かれていないので、自分で書く必要があります。
免許・資格
免許・資格の欄は、まず免許から書きます。普通自動車免許を保有している場合は、応募する企業に関係なくても書くことができます。免許・資格の欄はスペースが限られているので、資格をたくさん持っている方は選別する必要があります。その際に、応募する企業の業務に関連するものを必ず書きましょう。また、取得に向けて勉強している資格がある場合は「◯◯資格取得に向けて勉強中」と書いて自己アピールしてもいいでしょう。ここでも同様に資格は省略せず、正式名称で取得した年が古い順に書きましょう。免許や資格を何も取得しておらず、書くことがない場合でも空白は避け「特になし」と記入しましょう。
志望動機・特技・好きな学科・アピールポイントなど
志望動機は、応募する企業によって内容を変えましょう。企業のホームページや説明会などで企業研究をして「企業がどのような人材を求めているのか」を分析しましょう。企業が求める人物像と自分が共通するところを探すと共に「入社後、何を活かしてどう貢献することができるか」をアピールしましょう。
特技やアピールポイントは、得意なことについて自由に書いても構いません。しかし、その特技を「どのように仕事へ活かすことができるか」について書くと、より効果的なアピールになるのでオススメです。
ここでは、志望動機や特技などがひとまとめになっているので、企業に対する入社意欲や自己アピールをしっかり書きたい方には不向きかもしれません。
本人希望欄
本人希望の欄は、「貴社の規定に準じます」と書くのが一般的です。健康面や親の介護など、何か企業に伝えなければいけないことがある場合は、きちんとその旨を簡潔に伝えましょう。また複数の職種が募集されている場合は、「◯◯職を希望します。」と書いてもいいでしょう。
まとめ
今回は、履歴書に令和最初の1年のことを書く場合、「令和元年」もしくは「令和1年」どちらが正しいのかについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。令和1年と書いても間違いではありませんが、一般的に「令和元年」と書くことが正しいとわかりました。採用担当者に「常識がない人なのかな?」と思われないためにも、完璧な履歴書を完成させましょう。
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