就職活動や転職活動の面接に行く際、あなたは話す内容を丸暗記していきますか?実は丸暗記で面接に挑むと予想外の事態に対処できない可能性があります。この記事では面接に丸暗記で挑むのは危ない理由と、丸暗記に頼らず受かるためのポイントを解説していきます。緊張で面接が上手くいかない方必見です。
目次
面接に丸暗記で挑むのが危ない理由
面接に丸暗記で挑むのが危険なのは、予想外の事態に対処できないからです。面接官からの質問であったり、時間が余ったり足らなくなったりと様々なアクシデントが面接では待ち構えています。
履歴書に書かれていることは把握済み
そもそも履歴書を会社に送った時点で、面接官は履歴書上のあなたのことは全部把握済みです。履歴書の100〜200文字では読み取れない詳しいところを、企業側は面接で質問したいと思っているので、履歴書を丸暗記するのは意味がありません。履歴書に書いてあることを自分なりの言葉で詳細に語れる必要があります。
棒読みになる
面接での回答を予測して丸暗記するのは、安心材料になるかもしれませんが大抵の場合棒読みになります。感情を込める練習をしておけば多少改善されるものの、感情が100%乗っからず、リアルさ・入社意欲が伝わらないのでおすすめできません。面接官に途中で話を遮られてしまった時に、どこまで話して、そこから話すべきなのかがわからなくなり、最初から早口で説明し直すなんてことになったら最悪のパターンです。
想定外の質問で頭が真っ白になる
回答を丸暗記していると、想定外の質問が来たときに頭が真っ白になり対応できなくなります。なんとか答えようとしても、全く見当違いのことを話してしまったり、どうしても用意してきた回答に近づけたいあまり、回答の内容がズレていき、面接官の意図した質問に答えられなくなるのです。
特に面接官からの質問に回答した内容に関して、また深く質問されるとそこまで予想しておらずパニックになる傾向があります。
言葉が詰まる
回答の丸暗記はどこかワンフレーズ忘れてしまうだけでもパニックの原因となり、言葉が詰まってしまいます。暗記した内容を思い出そうとするあまり目が宙を泳ぎ始め、アイコンタクトが取れなくなったり、声量が小さくなったり震えたり、様子がおかしく見えてしまうので丸暗記は避けた方が無難です。
辻褄が合わなくなる
面接官への質問に対して、「このくらいならいいか」とこちらが用意してきた回答を話し始める応募者がいますが、「コミュニケーションが取れない」という低い評価を受けることに繋がります。
「この会社で何を成し遂げたいのか」という質問に対して「興味のある分野」を永遠と語っても面接官の心は揺らぎません。例えばIT企業であれば「〇〇課で保守・テスト作業の経験を積み、業務知識を蓄えた上で開発者としてプログラミング、設計に携わりたいです。ゆくゆくはプロジェクトマネージャーとして管理側に立つことを目標にしています。」など、より具体的にその会社で何をしたいのか回答する必要があります。
面接官は意外と見抜いている
企業の面接官は意外と回答の丸暗記を見抜いています。上述の通り履歴書を丸暗記して覚えたところで、内容は全部把握されているので意味がありません。また目が仕切りに泳いだり、何かを思い出そうとしている雰囲気を感じ取ると、丸暗記なのだろうなとみなされます。
また丸暗記の一番損するところはコミュニケーション能力に欠けると判断される点です。面接官の質問に対して感情の乗らないテンプレートの回答をしたり、見当違いの回答を延々すると、「この人は理解能力に乏しく、コミュニケーションが上手く取れない」という評価を受けてしまいます。
ぶっつけ本番はもっとダメ
丸暗記はまだ準備しようという意思があるのでマシですが、ぶっつけ本番は絶対やってはいけません。ぶっつけ本番で面接に挑むのがNGな理由を詳しく解説していきます。
準備不足が露呈する
面接において1番大事なのは”準備”と言っても過言ではありません。話すことを暗記するという行為は準備の1つに入り、適度に行えば面接に通過する確率が上がります。しかし何の準備もせずにぶっつけ本番で面接に挑むと、準備を全くしていないことが面接官に露見してしまい、実力を発揮できず落とされてしまう可能性が高まるのです。
アイコンタクトが取れなくなる
ぶっつけ本番で面接に挑むと、何を話そうか考えているうちに目が泳ぎ、面接官とアイコンタクトが取れなくなります。相手と目を見て話す(アイコンタクト)ことはコミュニケーションの基本です。あなたが面接官だとして、こちらの目を見ずにずっと天井やら壁やらを見ながら話している応募者を採用しようと思えますか?多くの人はNOと答えますよね。
話に一貫性がなくなる
ぶっつけ本番で面接に挑むと、どうしても思いつきやその場限りの回答をすることが多くなります。すると自分が話した内容に矛盾が生じ、面接官は筋の通っていない人だという判断を下します。「一貫性がない=軸がなく、すぐ辞めてしまいそう」という印象を与えてしまいます。採用面接では一貫性のない発言がプラスに評価されることはないので注意しましょう。
適切な言葉選びができない
ぶっつけ本番で面接に挑んでしまうと、思いつきで話しているため適切な言葉選びができなくなります。敬語や言い回し、これから社会人として、その会社で働くのに最低限正しい日本語が使えなければ、面接官からの印象は悪くなってしまいます。
質問に答えられない
予想される質問を暗記していれば回答できますが、ぶっつけ本番で面接に挑むととっさに質問に答えられません。何となく話した内容について深く質問されると切羽詰まり、言葉が出てこなくなるのです。何とか回答できても、繰り返し質問されるたびに話に一貫性がなくなっていくので最終的に面接の結果は不合格に近づいてしまいます。
成長に繋がらない
ぶっつけ本番がNGな最大の理由はこれです。次に繋がらないので成長しないのです。暗記を含め、しっかりと準備をした上で挑んだ面接は、結果がどうであれ改善点を見つけて反省することで成長につながります。志望動機の作り込みがイマイチだったな。逆質問はもう少し踏み込んだ内容にすべきだったな。という風に1回1回の面接を次の面接の成功の糧としましょう。
緊張しがちな人が面接に挑む際のポイント
ここからは緊張しがちな人向けに、丸暗記に頼らず面接に挑むポイントを解説していきます。
要点だけを暗記する
面接において回答の丸暗記はリスクをかなり含みますが、要点だけを暗記しておけば大いに役立ちます。例えば志望動機を聞かれた場合に回答を丸暗記して話すとボロが出やすいですが、「実力主義で若手社員が多く活躍している」「学生時代のアルバイト・インターン経験を活かせる」「OB・OG訪問がきっかけ」という風に要点だけをまとめて、他に何を話すかはその場で決めるようにしておくと、柔軟な対応が可能になります。丸暗記した時とは違って感情が乗りやすく、自分の言葉で話そうという意思が面接官に伝わりやすいです。また予想外の質問が来た時にも要点を元に話を構築できるので丸暗記よりも対応がしやすくなります。
話し方を変えれば暗記した内容にも色が付く
回答の丸暗記はどうしても機械的な対応になりがちですが、要点(骨組み)だけを覚えて、肉付けのところはアドリブで話すと面接官からの印象はグッと良くなります。相手の目をちゃんと見て、相手と対話しているようにやり取りをするのが選考通過の近道です。入社意欲をアピールでき、この人と一緒に仕事がしたいと面接官が思ってくれたらこちらの勝ちですね。
すぐに答えられないようなら考える時間をもらう
面接官の中には絶対にすぐには答えられないような難しい質問を投げかけてくる時があります。例えば「あなたを動物に例えるなら何ですか?」「この会社の経営が傾き、赤字になってしまったらあなたはどうしますか?」など答えに正解・不正解のない質問が学生相手でも飛んでくる場合があります。そのような時は見切り発車せず、「少々考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」という風に切り返してみましょう。面接官もすぐには答えられないとわかっているので、基本的には考える時間をくれるはずです。大体1分以内に話す内容をまとめて質問に回答しましょう。
PREPを意識する
PREPとはPOINT(結論)、REASON(理由)、EXAMPLE(例)、POINT(結論)の順で話していく文章構成のことです。アドリブで話すとなると考える時間が少し欲しいですよね。そうなった時にPREP法が役立ちます。まずゆっくりと結論から述べてから理由と例を説明するのです。
それだけではなくPREP法は最初に結論を述べるため相手が話の要点を掴みやすいというメリットがあります。
PREPの例
PREP法をどのように使うか実際に例を見てみましょう。
パターン①
POINT(結論)
PREP法を使うとわかりやすい説明ができるようになります。
REASON(理由)
PREP法は最初に結論を述べるため、相手に効率よく集中してもらうことができ、話の全容を把握しやすくなるからです。
EXAMPLE(例)
質問に対して長々と3分間回答されて、ようやく最後に結論を持って来られると相手の集中力は既に尽きているので話が理解されにくいです。だからこそ最初に結論を持ってくることで、話のオチがわかっているからこそ、その根拠や具体例を提示することによって話の全容が掴みやすくなります。
パターン②
POINT(結論)
私の強みはどんなことにでも挑戦するバイタリティです。
REASON(理由)
これまで自分の知見を広めるために、飲食、アパレル、教育、運送など様々なアルバイトを経験してきました。これによって幅広い業務知識と経験値が身につきました。
EXAMPLE(例)
知見を広げたことによって、他の業種で培った忍耐力や集中力などを活かしてそれぞれの仕事に応用することができます。
そして何より自分の興味の幅が広がり、この場に来ることができました。
面接の練習をしておく
回答を丸暗記する以外にも面接の緊張を和らげるためにできる準備がいくつかあります。特に話し方や態度については1つの企業のみならず、全ての企業に共通して使える対策なのでぜひ実践してみましょう。
発声練習
緊張で面接が上手くいかない方は、自分の声で自分を奮い立たせてみましょう。声は大きすぎても小さすぎてもダメなので、同じ部屋にいる人に聞こえる声量を意識してみましょう。ただ声を大きく張るのではなく、ハキハキした声で話すのがポイントです。
想定される質問を考えておく
想定される質問をあらかじめ考えておくのも有効な面接対策です。とは言っても丸暗記してしまうと深掘り質問された時にボロが出るので要点だけを抑えることを意識しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?面接の回答を丸暗記してしまうと、感情がのらなかったり、忘れたワンフレーズを思い出すために会話が止まったりしてしまいます。目が泳いだり、会話に矛盾が生じるなど、ちょっとしたことから面接官は応募者が丸暗記しているなとわかってしまうので、要点だけを暗記するようにしましょう。ましてやぶっつけ本番で面接に挑むのはもっと危険なので絶対にやめましょう。
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