人の目が気になって行動に制限がされ、悩んでる方は少なくありません。
果たしてただの自意識過剰が原因なのでしょうか。
今回の記事では、人の目が気になる原因や心理を解説していきます。
あわせて、人の目が気になって、日常生活に生きづらさを感じている方に向けて解消法も紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
人の目が気になる心理と特徴
本当はこんなことがしてみたいけど、人の目が気になって行動にうつせない、という方は多いです。
このように、人の目が気になる人には共通した心理や特徴があります。
深層心理を知ることで、あなたの性格や考え方を客観的に分析できるでしょう。
1.マイナス思考になりやすい
人の目が気になる心理には、物事を悪く考えやすいマイナス思考もあげることができます。
たとえば、対人コミュニケーションにおいては
- こんなことを言っては悪い印象を持たれているのではないか
- 自分の行動が相手を不快な気分にさせているのではないか
- バカにされていそう
など、物事をネガティブに解釈しがちです。
さらに、周囲の些細な発言や行動も悪くとらえ、悩んでしまう傾向が強いです。
ほかにも、相手は冗談や軽いいじりのつもりでも、本人は否定された、悪口を言われた、と思い込んでしまうのです。
このようなマイナス思考から、他人の目が気になる方も多く存在します。
2.他人から嫌われることを恐れている
他人から嫌われることを恐れているのも、人の目を気にする方の特徴です。
誰からも愛されていたい、良い人だと思われたい、といった心理があなたの振る舞いに制限をかけていることも。
その結果、他人の目ばかりを気にしてしまい、「自分がどうしたいか」という本心が分からなくなってしまいやすいです。
3.他者からの評価に敏感
人の目が気になる方は、他人からの評価を気にしている傾向が強いです。
こんなことを言ったら相手に嫌われるかもしれない、ダメな人間だと思われるかもしれない、など不安になってしまうんですね。
ただ、実際のところ、本人が思っているほど周囲はあなたを意識してはいません。
少し自意識過剰なだけ、というケースもあるかもしれませんね。
4.強い劣等感を抱えている
人の目を気にする方は劣等感を抱えている傾向が強く、常に他人のことを気にして羨ましいという感情も抱きやすいです。
「あの人はいつも幸せそうでいいな」「あの人ばかり認められてずるい」など、成功した人や幸せそうな人を自分と比較しがち。
人は人、自分は自分と割り切って、自分自身が成長しない限り、人の目や評価を気にする生活が続いてしまいます。
5.常に人から見られている気がする
人の目が気になる方は、逆に自分の行動は常に誰かから見られている、という思い込みを抱きがちです。ですから、自分自身も人の目を気にしてしまう特徴があります。
実際には他人の言動をそこまで気にしている方は少ないです。
ですが、人の目が気になる方は、職場などのオフラインだけでなく、SNSなどのオンラインでも自分の投稿や言動に対する評価が気になるようになります。
たとえば、「いいねの数が少ない」「コメントがつかない」と不安を感じやすいのです。
そのため、オフラインでもオンラインでも、人の評価ばかり気にして息が詰まる生活を送ってしまいます。
6.プライドが高い
人の目が気になる心理には、プライドが高く、周囲から凄いと思われていたい、という思いも潜んでいます。
皆の注目を集めていたい、いつでもすごい自分の姿を周りに見せたいと思っている方は、人の目を気にしやすく、周りからの評判が落ちていないか不安になりやすいです。
常に周囲の言動や表情、自分をどう見ているかが気になってしまうでしょう。
そのため、プライドが高く、自慢話が多かったり、上から目線だったりする方は、実は自分に自信のないタイプも多いのです。
7.自己肯定感が低い
人の目が気になる方の多くは自己肯定感の低さが要因となっています。
自己肯定感とは、自らの存在を前向きに評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉です。
そのため、自己肯定感が低いと自分自身を好きになれず、自信が持てなくなります。
その結果、物事の判断軸が常に他人におかれてしまい、必要以上に人の目が気になってしまうのです。
日ごろからの行動も、「自信がないため声が小さい」「下を向きがち」といった特徴があります。
8.トラウマがある
過去に人から悪口を言われた、いじめを受けていたなどのつらい経験があると、人と接すること自体を拒絶する方が多いです。
そのため、人そのものを信じることができず、「周囲と関わらないでいたい」「できるだけ一人でいたい」という心理が、人の目が気になる原因になることも。
過去のトラウマから警戒心が強くなり、人を信じられないことが人の目を気にさせているケースです。
人間関係にかかわらず、過去に起こしたミスがトラウマ化したことにより、ミスへの恐怖心から人の目を気にしてしまう原因になるケースもあります。
月日が経っているのにもかかわらず、周囲から「また失敗すると思われている」と不安になってしまうのです。
本来であれば失敗したとしても、原因を追求し、未然に防ぐための対処法を得るのが成長。
けれども、当時の記憶がトラウマとして残っている場合は、どうしてもその壁を乗り越えられず、人の目を気にしてしまうようです。
人の目が気になるとどうなる?
人の目が気になる方の印象は、どうしてもマイナスなイメージを持つ人が多いです。
けれども、人の目が気になる人だからこその長所もあります。
ここでは、人の目が気になるとどうなるか、人の目が気になる人だからこその長所と短所を紹介していきます。
短所
自分らしさが失われる
いつも周囲の目を基準に生きていると、心が休まらなくなります。
特に、他人と自分を比較する癖がある方は、人の目ばかりが気になるため、自分らしさを発揮しづらくなります。
昔から「隣の芝生は青い」と言うように、他人と自分を比較すると多くの場合が「他人の優れた点と自分の劣っている点」の比較に行きついてしまうもの。
そのため、自己否定や自信喪失に陥りやすく、自分らしさが失われてしまうのです。
自分の人生を歩めない
自分の本音よりも周りからの印象を優先してしまうタイプは、他人から嫌われたくない、良い印象を持っていてほしいという心理があります。
人に嫌われることを恐れるがあまり、自分の意見や気持ちを隠してしまい、周囲の人に合わせてしまうことも。
生きていく上で誰しも100%思い通りにできる人はほとんどいないでしょう。
とはいえ、自己主張ができず、常に遠慮ばかりで他人を優先してしまうのは、「自分の人生が歩めない」という短所ともいえます。
常に心が休まらない
人の目が気になる人は、自分ではなく相手の立場に立った視点や気持ちで物事をとらえ、考えることができます。
常に周りから自分がどう思われているのかが気になってしまい、いつでも「いい人でいよう」「不快感を与えないようにしよう」と振る舞いがち。
頼み事を断れないタイプが多いため、無理に仕事を押しつけられることもあるでしょう。
そのため、常に心が休まらず、心身が疲弊してしまうタイプが多いです。
長所
洞察力に優れる
人の目が気になる方は、常に人の顔色を伺うことができる分、洞察力にも優れています。
「人に不快感を与えていないか」「自分は何かおかしな態度はとっていないか」といった、気持ちが根本にあるため、相手の求めていることを察することに長けています。
そのため、表面上では分からない他人の隠された気持ちを察することもできます。
人の目を気にするからこそ、洞察力が優れてくるのかもしれませんね。
空気が読める
その場の雰囲気を察することができる方、いわゆる空気が読めるのも、人の目が気になる方の長所です。
自分のことばかり考えるのではなく、暗黙のうちに要求されていることを把握できる能力に長けているともいえます。
また、周囲に配慮できて、細かいことにも気が付く性格の方が多いため、「いい人」だと評価されることも多いです。
相手の立場になって考えられる
人の目を気にする方は、相手の気持ちを尊重しているからこそ、自分の言動や印象を気にしてしまうのです。
「相手に不快感を与えないように」「相手に悪い印象を与えないように」と、常に相手の立場に立って物事を考えられるため、この場合は人の目を気にするからこその長所といえます。
人の目が気になる方の4つの解消法
前述したように、人の目が気になることには短所だけではなく長所もあります。
とはいえ、人の目が気になるばかりで、物事に積極的に取り組めない、心が疲れてしまう、という方もいますよね。
最後に、人の目が気になることを克服したい方に向けて、4つの対処法をご紹介します。
ぜひ参考にして、日々の生活に取り入れてみてくださいね。
1.自己肯定感を高める
人の目が気になる方は基本的に自己肯定感が低い傾向にあります。
ですから、まずは自己肯定感を高めて、自分を好きになることから始めましょう。
自分に自信が持てるようになると、必要以上に人の目が気にならなくなります。
たとえば、失敗しても自分を責めない、できないことがあっても「でもこれはできるようになった」など、褒めることがポイント。
生きていれば誰でも失敗することはありますし、何でも完璧にこなせる方なんていません。
そのため、立ち止まって考えこまずに、反省点を次に生かす方にパワーをかけましょう。
ほかにも、何か没頭できる趣味を見つけたり、仕事に生かせる勉強をしてスキルを高めるのも効果的ですよ。
3.嫌われる勇気をもつ
人の目が気になり、嫌われることを極端に恐れている方に、おすすめの本があります。
それは、哲学者の岸見一郎氏が古賀史健氏と著した 『嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラーの教え」』という本です。
参考:Amzon|嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 単行本(ソフトカバー) – 2013/12/13
誰からも好かれるような立ち振る舞いをするその努力は、自分をどんどん追い詰めてしまうの。
どんなに魅力的な方でも、全員から愛されている人なんていません。
あなたのことを嫌う方がいても、それは自然なこと。
嫌われる勇気をもち、「たったひとりでも自分を理解してくれる人がいれば十分」と考えれば気持ちが楽になります。
そして、家族や友達など、あなたのことを理解してくれる方だけを大切にしましょう。
3.自分ファーストになる
人の目を気にしてしまうのは、自分より他人の顔色を伺ったり、意思を尊重したりしているからです。
難しいかもしれませんが、まずは自分ファーストで生きることを心がけてみましょう。
たとえば、自分の本音や意思を尊重してみるのです。
あなたの人生の主人公はあなた自身。
自分の考えややりたいことに対して正直になってみてください。
もし、自分のやりたいことや考えがわからない方は、ノートやメモ帳に気持ちを書き出すのがおすすめです。
今の本当の気持ちや将来やりたいことを可視化にすることで、「自分が何をしたいのか」「今、自分は何を大切にすべきなのか」などが見えてくるでしょう。
4.ポジティブ思考を心がける
人の目が気になる人は、些細なことを考えすぎる傾向にあります。
逆を言えば真面目で完璧主義な性格。長所となる部分もたくさんあるでしょう。
ですが、あまりにも神経質に生きてるとだと心身共に疲弊してしまいます。
肩の力を抜いて、もう少しポジティブに考えてみましょう。
「あんなこと言わなきゃよかった」「あんな行動しなきゃよかった」と思っても、済んでしまったことは仕方ありません。
それに意外と周囲はそれほど気にしていないことが多いです。
多少の失敗をしても「これを機に次は失敗しないよう頑張ろう」「誰だってミスはする」くらいに楽観的にとらえることがベターです。
まとめ|人の目が気になる生き方から抜け出そう
今回の記事では、人の目が気になる方の特徴や、長所と短所、克服方法をお伝えしてきました。
人の目が気になってしまうと、人の立場を考えられる長所がある反面、積極的に行動できないなどの短所も。そして、何よりも自分の人生が歩めないという自体に陥ってしまいます。
たった一度の人生です。
今回の記事を参考に、すぐにでもできる対処方法をぜひ試して、人の目が気になる生き方から抜け出しましょう。
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