新しい技術の普及や社会の変化に伴い、20世紀には考えられなかった新しい仕事が次々と生まれています。
また、現在この世に存在している仕事の半数は、技術的にAI(人工知能)やロボットに代替可能という意見も。
そんな新しい仕事に興味がある方は多いでしょう。
また、新しい仕事が増えていることで、仕事を選ぶときの選択肢が増えたり、リモートワークという働き方ができたりもします。
そこで今回の記事では、新しい仕事が生まれた背景や、リモートワークといった新しい働き方について紹介していきます。
新しい仕事に興味のある方や今後どのような働き方をしたいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
新しい仕事が生まれた3つの背景
まずは、近年新しい仕事が生まれている背景をみていきましょう。
1.AIやテクノロジーの発展
AIやDeep Learning、ロボットなどのテクノロジーが発展したことで、それらに関する技術職はもちろん仕事も増えていきました。
AIやロボットを製造・管理するエンジニアやプログラマー、機能やビジュアルを洗練するデザイナーなどの仕事です。
一方で、AIやDeep Learning、ロボットの普及によって「近い未来、人の仕事が奪われる」といわれることもありますが、そのことによって新しく生まれる仕事もあるのです。
2.働き方改革
厚生労働省による「働き方改革」が2019年4月に施行され、労働時間・勤務日数・雇用形態を見直す企業が増えました。
また、2020年になってからは新型コロナウイルスの感染拡大により、テレワークや在宅勤務など働き方も多様化しています。
このように私たちを取り巻く「働くこと」に関する変化によって、「終身雇用」「年功序列」「生涯同じ会社で働く」という価値観はもはや過去のものになりました。
もはや、転職や副業は当たり前の時代。
特に、現職に勤めながら、スキマ時間で副収入を得る「副業」のニーズは今後も拡大していくでしょう。
収入を得ることが目的の人もいれば、将来のキャリアを見越したスキルアップなど、目的は人それぞれです。
3.ワークライフバランス
企業に求められるものとして広く定着してきたワークライフバランス。
ワーク・ライフ・バランスとは、「仕事と生活を調和させること」という意味です。
仕事は暮らしを支え、人生に生きがいや喜びをもたらすものであると同時に、家事や育児、教育も暮らしには欠かすことができないものです。
働き方改革やSDGsを推進していくためにも、企業においてワークライフバランスは不可欠のものとなっています。
「24時間働けますか?」というコピーはもはや時代錯誤なものとなり、「ブラック企業」や「過労」といった働き方は避けられるようになりました。
企業も優秀な人材を集めるためには「仕事だけでなくプライベートも充実させる」ことに配慮する必要が出てきています。
そのような時代背景により、これまでにはなかった仕事や働き方が生まれてきているのです。
新しい働き方とは?
災害や感染症の流行等を経験し、日本国内では働くことの意義と働き方に対する考え方が変わってきています。
企業は優秀な人材に活躍してもらうために、社員の価値観や生活環境に寄り添えるかが問われています。それは、企業として利益を追求することと同じくらい、組織の成功のためには重要なことです。
ここでは、そのような背景から生まれた新しい働き方を紹介していきます。
1.ジョブ型雇用
ジョブ型雇用とは、企業が定義した職務内容(ジョブ)に基づいて、必要な人材を採用する制度のことです。
職務内容(ジョブ)は職務記述書に明記され、従業員にはその職務に基づいたスキルや仕事内容が求められます。
「仕事に人をつける」という言葉がありますが、それを具現化した制度といえます。
アメリカではジョブ型雇用が一般的です。
新卒採用が少なく、職務記述書に即した中途採用がメインで、解雇も比較的自由に行われます。
また、異動は欠員の補充のために実施され、通常社内公募で行われます。
給料は職務評価で決定されますが、金額はその職務の市場価格がベースです。
一方、ヨーロッパのジョブ型雇用は各国で違いがあります。
たとえば、ドイツは日本のように新卒採用が多く産業別(職種別)労働組合の影響が強いため、企業側が自由に解雇することはできません。日本企業の雇用形態に似た部分があり、平均勤続年数も長いのが特徴です。
2.フレックスタイム
フレックスタイムとは、一定の期間について定められた総労働時間があり、その範囲内で日々の始業・終業時刻や働く時間を、労働者自身が決めることができる制度です。
たとえば、1カ月に働く時間が160時間と定められていた場合、1カ月間の合計が160時間になれば、1日12時間働く日や、4時間で仕事を切り上げる日があってもよいのです。
ただ、フレックスタイム制だからといって24時間いつでも自由に出退勤できるとは限りません。フレックスタイム制を導入する際、企業は必ず出勤していなければならない「コアタイム」という時間帯を設けるケースが多いです。
その前後数時間が、自由に働くことができる「フレキシブルタイム」となります。
コアタイムの長さや時間帯は企業によってさまざまです。
ただし、コアタイムが1日の労働時間と変わらない場合や、フレキシブルタイムが極端に短い場合などは、フレックスタイム制とは呼べません。
また、コアタイムは設定義務がないため、より自由な働き方ができるように1日の労働時間をすべてフレキシブルタイムとしている企業もあります。
これは、勤務時間や出社日を労働者に任せる「スーパーフレックスタイム制」と呼ばれ、近年導入する企業は増加傾向にあります。
3.リモートワーク
リモートワークとは、Remote(遠隔)とWork(働く)を組み合わせた造語であり、オフィスから離れた場所で働く勤務形態のことです。
似たような言葉にテレワークがありますが、それと比較しても新しい言葉で、主にIT企業やベンチャー企業を中心に使われ始めました。
テレワークは、Tele(離れた)とWork(働く)を組み合わせた造語で、「情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を活用した、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」を指します。
(引用:厚生労働省|テレワークとは)
実はテレワークの歴史は古く、日本国内においては1984年頃に日本電気(NEC)が吉祥寺にサテライトオフィスを設置したことが、国内初めての導入事例と考えられています。
このように、テレワークには明確な定義がありますが、リモートワークにはありません。
とはいえ、世間一般ではテレワークもリモートワークのどちらも定着している言葉で、同じような意味合いで使われています。
そのため、基本的には「テレワーク=リモートワーク」という認識で問題ありません。
4.副業
政府が副業促進の意向を表明してから、企業の間でも徐々に副業認可の動きが拡大しています。
ただし、副業を明確に定義する法律やルールなどがあるわけではありません。
そのため、一般的に副業とは本業以外から収入を得ている仕事を意味して使われています。
また、勤務形態や雇用形態はさまざまで、アルバイトやパートのように雇用される形もあれば、自営業や投資のように自らが事業を行うケースもあります。
以下、厚生労働省が公表した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」と、副業禁止の規定を削除した「モデル就業規則」です。
第14章 副業・兼業 (副業・兼業)第67条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行うものとする。3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会社は、これを禁止又は制限することができる。 労務提供上の支障がある場合企業秘密が漏えいする場合会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合協業により、企業の利益を害する場合 引用:厚生労働省|モデル就業規則 |
新しい仕事に就くメリット5つ
インターネットやテクノロジーの発展とともに、今後も新しい仕事が生まれると考えられるでしょう。そこで、新しい仕事に就くメリットを解説していきます。
1.専門性が高い人が求められる
新しい仕事は専門性が重視されるため、若い方でもスキルさえあれば活躍することができます。
そのため、従来のような年功序列型の企業ではなく、成果主義だったり、評価がそのまま給与に反映されたりするような職場で働きたいという方におすすめです。
2.ブルーオーシャン戦略が可能
伸びしろしかない新しい仕事の市場規模はまだ小さく、ブルーオーシャン戦略が可能です。
ブルーオーシャン戦略とは、従来存在しなかった新しい市場を生み出すことで、新領域に事業を展開していく戦略のこと。
新しい市場を創造することにより、他社と競合することなく事業を展開することが可能になります。
新しい仕事はまだ市場が存在しない、もしくは小さいケースが多いため、専門性を高めることでその分野の先駆者になることができます。
経験を積めば積むほど、新しい分野でキャリアアップができ、収入も伸ばすことが可能です。第一人者として活躍したい方も、これから新しい仕事に就くメリットは大きいといえます。
3.新たなキャリアを積める
新たな仕事をこなすことでスキルアップにつながるのもメリットといえます。
似た業種であっても職場を変えることで、今までにない刺激を受けられます。
新しい仕事にはもれなく新しい環境、新しい出会いがついてきます。
それら全てはキャリアプランや今後の活動範囲を広げることにもつながるでしょう。
4.新しい人間関係を築ける
新しい仕事は業界や業務のジャンルが多岐にわたります。
そのため、新しい出会いを求め、人間関係を築きたいという方にもおすすめです。
また、新しい仕事で働いている人はチャレンジ精神があり、変化に柔軟なタイプが多いのも特徴。
多様化の進む昨今の流れに乗って、自分とは違った考え方や価値観と出会いたい方にもおすすめです。
5.視野が広がる
ビジネスシーンにおいて、固定概念に捉われたり視野が狭かったりすれば、せっかくの成長機会を見逃すこともあります。
しかし、新しい仕事に挑戦することで活躍の場を広げることができるのです。
新しい仕事に関する情報や知識も、今までにない価値観や考え方を得るきっかけになり、あなたの視野も広げられるでしょう。
新しい仕事に就くデメリット3つ
新しい仕事に就くことはメリットだけではありません。
デメリットが存在しているため、転職を検討する際の参考にしてください。
1.業務内容が自分に合わない
新しい分野の仕事に就いた場合、「思っていた内容と違う」のように、自分に合わないこともあります。
これは最新技術を駆使した新しい仕事だけでなく、未経験の業種・業務にもよくあることです。
ミスマッチを防ぐためにも、転職する前にその分野で活躍している人に話を聞いたり、現場を実際に見学することがおすすめです。
実際に現場で活躍する社員からの声を聞くことで、具体的にイメージすることができるでしょう。
2.市場自体の成長スピードが遅い
新しい仕事はクライアント数が少なく、世間から認知されていない業務もあるため、市場自体の成長スピードが遅い可能性もあります。
市場が大きくなければ安定した収入を得ることは難しくなるため注意が必要です。
市場成長のスピードは予測できないため、副業としてチャレンジするのもよいかもしれません。
3.人間関係が築けない
これも新しい仕事に限った話ではありませんが、職場によっては自分と合わない人たちが働いている可能性もあります。
また、テレワークを実施している企業の場合、対面コミュニケーションがなくなるため、チャットやメールだけのやり取りで、相手の人間性が見えないことも多いです。
そのため、楽しい職場や良好な人間関係を構築していきたいと考えている方にとっては、デメリットとなるおそれもあります。
まとめ
AIやDeep Learning、ロボットなどのテクノロジーが発展したことで、新たな仕事や働き方が生まれています。
一方、新しい仕事が生まれることで従来あった単純作業や語学が必要とされる仕事は、AIにとって代わられる可能性も否定できません
そのため、新たな仕事に積極的に挑戦し、これまでとは違う視点や価値観で取り組んでいく必要があるでしょう。
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