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エクセル(Excel)でスペースを削除する方法|関数を使って作業を効率化

スペースキーで設定できる空白は、適切に使用すれば文字の視認性を向上させられます。しかし、使い方を間違えると視認性を下げて、無駄にデータ量だけ増やすという結果にもなるため使い所が重要です。

また、エクセルでデータ入力をする際は、参考サイト・資料からデータをコピーしてくることがあり、そのデータに空白が含まれていると、特定の処理が想定通り行われない場合があります。

この記事では、スペースを削除する便利な方法を解説します。スペースを一括で消す方法と部分的に消す方法の2種類を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

エクセルで空白(スペース)を削除する方法

エクセルでは、さまざまな空白(スペース)を削除する方法が存在するので、順に見ていきましょう。

Ctrl + Hで検索と置換ダイアログボックスを表示

A1セルにはスペースなしの「あいうえお」A2セルには半角スペース入りの「あいうえお」A3セルには全角スペース入りの「あいうえお」が記入されています。

エクセルでは、Ctrlキーを押しながらHを押すことで、「検索と置換」というダイアログボックスが表示されます。ここでは置換タブを選択して、検索する文字列に空白を1つ入れましょう。空白は全角と半角どちらでも構いません。すべて置換というボタンを押下すると、下記の画像のように、A2セルとA3セルの文字列のスペースが消えます。

半角と全角を区別する

検索と置換ダイアログボックスから「半角と全角を区別する」というチェックボックスにチェックを入れると、検索する文字列に入力するスペースの半角・全角を区別できます。

「半角と全角を区別する」というチェックボックスにチェックを入れた状態で半角のスペースを検索すると、下記のように半角スペースだけ削除されて全角スペースは残ります。

検索場所を広げる方法

検索と置換ダイアログボックスの検索場所は、デフォルトで「シート」が設定されています。検索場所を広げるには「検索場所」のリストを開いたら「ブック」になります。

SUBSTITUTE関数を使う

SUBSTITUTE(サブスティチュート)関数を使うことでもスペースを削除できます。数式は下記の通りです。

SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象])

SUBSTITUTE関数に引数は多く複雑なので、順に解説します。

引数特徴
文字列 必ず指定する。 文字を置き換えるテキストを含むセルの番地を指定するか、文字列を直接入力する。
検索文字列置換する文字列を指定する。
置換文字列検索文字列を検索して置き換える文字列を指定する
置換対象省略可能な引数。検索文字列に含まれるどの文字列を置換文字列と置き換えるかを指定する。 置換対象を指定した場合、検索文字列中の置換対象文字列だけが置き換えられる。 指定しない場合、検索文字列中のすべての文字列が置換文字列に置き換わる。

これらの点を踏まえてSUBSTITUTE関数を使ってみると、下記のようにスペースの削除ができます。=SUBSTITUTE(A1,” “,””)という数式を記入してオートフィルをかけると他のセルにも反映できます。

上記で記入したSUBSTITUTE関数の数式では、半角のスペースか全角のスペースか選べないので、どちらのスペースも削除したい場合は、下記のような数式を入力しましょう。

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1,” “,””),” ”,””)

TRIM関数で先頭と末尾のスペースを削除する

TRIM(トリム)関数は引数にセル番地かテキストを直接入力してスペースを削除する関数です。下記の2つの特徴があります。

・先頭と末尾のスペースが削除される

・文字と文字の間の空白は1つにまとめられる

上記の画像を見るとわかりやすいですが、全角・半角どちらのスペースだとしても、先頭と末尾から削除されます。また、文字と文字との間にどれだけスペースが入力されていようとも、1つになるようトリミングされます。もしも、半角と全角のスペースが文字と文字の間に混在していた場合、左側(先頭に近い方)のスペースだけが残される点には注意しましょう。

例えば「あ+半角スペース+全角スペース+い」といった文字列に対してTRIM関数でスペースを削除すると、全角スペースが削除されて半角スペースは残ります。「あ い」という表示になるのです。

空白のセルを削除する

エクセルでは文字列のスペースを削除するだけでなく、空白のセルを削除できます。何も入力されていない空白セルが表に多く含まれると、視認性が下がる可能性があります。無駄に表が大きくなるからです。空白セルを削除するのは表の視認性を上げるための必須機能です。

まずは空白セルを含むように範囲選択をして、「ホームタブ」の「編集グループ」にある「検索と選択」をクリックし、「条件を選択してジャンプ」を選びます。

次に選択オプションのダイアログボックスが表示されたら、「空白セル」にチェックマークを入れて、「OK」を押しましょう。

すると、空白セルだけが選択された状態になるので、右クリックをして「削除」を押します。すると、削除後にどうセルを動かすか指定できるので、上方向にシフトすると下記のように空白セルだけが削除されます。

空白を探す方法

スペースを削除するには、そもそも空白を探す必要があります。どこかのホームページや資料からデータをコピーしてくると空白は意外と多く存在することが多いです。なので空白を探す処理も併せて覚えておきましょう。

Ctrl + Fで検索と置換ダイアログボックスを使う

先ほどはショートカットキー(Ctrl + H)を使って置換を行いましたが、Ctrl + Fを押すことでで検索ダイアログボックスを開いて検索モードにできます。ダイアログボックスを表示できれば「検索」と「置換」のタブ切り替えで行き来できます。

検索する文字列にスペースを入力すれば、シートまたはブック内のスペースを検索可能です。デフォルトでは全角と半角を区別せず、どちらもスペースとしてカウントされるので、区別させたい場合は、「半角と全角を区別する」にチェックをクリックしましょう。

エクセルのFIND関数を使う

エクセルのFIND(ファインド)関数とは、空白をはじめ、「都道府県」や「市区町村」、ハイフンなど、指定した1つの文字が何文字目に位置しているかを求める関数です。日本語、アルファベット、数字、大文字小文字に関係なく、全て1文字にカウントされます。

例えば、上の画像ではA2セルに入力された文字列の中で、「区」という文字が何番目にあるかを数えて表示しています。文字列を見てみると「東京都渋谷”区”」なので、6番目という表示は適切です。空白があれば開始位置が表示される仕組みになっています。

FIND関数の数式・引数

FIND関数は、下記の数式を使って表されます。

=FIND(検索文字列,対象,開始位置)

検索文字列、対象、開始位置、全部で3つの引数があり、難しく感じるかもしれませんが、一度理解してしまえば他のものにも応用できる関数です。

第1引数:検索文字列

第1引数の検索文字列は、位置を調べたい単語を記入します。空白も指定可能です。ここで注意したいのは、文字列ならダブルクオーテーションマークで囲い、数字なら不要という点です。エクセルで関数を使う際は、ダブルクォーテーションで囲うことで、ひらがな、カタカナ、漢字、記号、アルファベットといった文字列を表現できます。文字列を入力するのにダブルクォーテーションマークを忘れるとエラーが発生することが多いため、注意しましょう。FIND関数の第一引数に文字列を入力する際、ダブルクォーテーションを忘れるとNAMEエラーが発生します。「#NAME?」という表示が出たら第1引数を確認してみることをおすすめします。

第2引数:対象

第2引数の対象は、どのセルを参照するかを指定する引数です。上記の画像では、それぞれA2、A3、A4セルを対象にしています。検索したい文字列を含まない誤ったセルを指定すると、#VALUE!エラーが発生するので注意しましょう。

第3引数:開始位置

第3引数の開始位置では、文字の検索を始める位置を指定します。第3引数の開始位置は省略可能で、もし省略した場合は、先頭から検索が始まります。先頭から文字を数える場合は、半角数字で「1」と指定しても構いませんが、省略がおすすめです。

ここでポイントなのが、開始位置を指定しても、対象のセルの先頭文字からの位置が返されることです。開始位置をどのような数字にしても、FIND関数は先頭から数えた時の位置を出力します。

FIND関数の使い方

FIND関数を使う際は、2つの事柄を決めておくべきことがあります。それは「どのような文字列を検索するか」と「どの列を参照先の対象セルに指定するか」です。

きちんとこの2つを明確にしておかないと各種エラーが発生してしまいます。

まず、第1引数でどのような文字列を検索するか決めましょう。検索できる文字列はどのような単語でも大丈夫です。空白、ひらがな、カタカナ、漢字、記号、アルファベット、数字、あらゆる文字を検索できます。重ねての説明にはなりますが、数字以外はダブルクォーテーションマークで囲わないと文字列として読み込まれずにエラーが発生します。上記の画像の6行目・7行目で明らかになっているように、大文字と小文字は、それぞれ完全に一致した際に検索位置が表示されるため、把握しておきましょう。

もちろん空白も半角と全角にかかわらずダブルクオーテーションマークが必要なので、把握しておきましょう。

次に検索したい文字が含まれたセルを選択します。誤って複数セルを選択してしまうと、「#SPILL!エラー」が発生してしまうため、必ず1つのセルだけを対象に選択してください。

空白の調べ方

FIND関数で文字列を検索する際、エクセルは全角と半角を区別して認識します。空白の位置を検索する場合は、全角と半角のどちらで検索するか、考慮してから第1引数を記入しましょう。

#VALUE!エラーが出た場合の対処法

FIND関数で#VALUE!エラーが発生する原因は次の2つです。

・検索する文字列を間違えている(第1引数のミス)

・参照先のセルに指定した文字列が含まれていない(第2引数のミス)

第1引数で検索する文字列を変更するか、第2引数で指定するセルを変更しましょう。

まとめ

エクセルでスペースを削除するにはショートカットキーを使って検索と置換ダイアログボックスを表示させるか、SUBSTITUTE関数、TRIM関数を使う方法が挙げられます。

検索と置換ダイアログボックスは、シートやブックなど、全体の空白を一斉に削除できるというメリットがあります。SUBSTITUTE関数は指定したセル範囲から、スペースを自由に削除できる点がメリットです。TRIM関数は、文字列の先頭と末尾のスペースを削除できます。文字と文字の間のスペースは1つに切り取ることができるため、それぞれ使い分けが重要です。

空白セルを削除するためには、セル番地を範囲選択した後、ホームタブの「検索と選択」から「条件を選択してジャンプ」をクリックして空白セルを選択しましょう。