日常生活を過ごす中で、仕事や家庭、その他様々な出来事によって、
「メンタルがやばい、メンタルが持たないかも」
「メンタル的に辛い」
と感じることもあるでしょう。本記事ではメンタルがやばい時に現れるサイン、そしてメンタルがやばいと感じた時にできるケア方法を解説します。
目次
メンタルがやばい！不調のサインとは
「メンタルがやばい」と感じるとき、それはメンタル不調を感じているサインかもしれません。以下は、メンタルが不調かもしれないときの一般的なサインや症状をいくつか説明します。
メンタル不調の初期段階の症状
メンタル不調の初期段階の症状は、軽微であるため認識しにくいことがあります。もちろん、メンタル不調の症状は、生活の中でのさまざまな出来事やストレス、ちょっとした変化、気候の変化など、様々な要因によって感じることです。
当てはまったからと言って必ずしもメンタル不調でやばいとはいえません。しかし、メンタルがやばいと感じた時には、早めの対応をすることで、より深刻な状態に進行するのを防ぐことができます。
以下は、メンタル不調の初期段階の症状です。
気分の浮き沈みがある
気分の浮き沈みがあるとは、感情が高まったり低くなったり短時間で気分がコロコロ移り変わることを指します。元気で幸せな気分だったのに、突然悲しくなったり、落ち込んだりするような状態のことを言います。逆に、悲しい気分や無気力感、憂鬱感から急に元気になることもあります。
不安を感じやすい
不安を感じやすいとは、他の人が普通だと感じる状況やちょっとした出来事に対しても、心配や恐れを感じることが多い状態を指します。ちょっとしたことで心配になったり、将来のことを過度に気にしたりすることが多くなるような状態です。
睡眠の変化がある
寝る前になかなか寝付けない、寝れない、普段より早く目が覚めてしまったり、いつもと違って少し長く寝たり短く寝たりするなどの睡眠の変化が挙げられます。これらは、メンタルが不調ではなくとも多くの人がたまに感じることです。すぐに大きな心配は不要ですが、長期間続くようなら専門家に相談するといいかもしれません。
疲労感が続く
たまに疲れやすくなる、やる気が出ない日が増える、のように疲労感が続くのもメンタル不調のサインです。
具体的には、日常のタスクや職務に取り組むことが一層疲れる、日常生活でも、少しのことで疲労感を感じることが増える、午後や夕方になると、特に疲労感が増すことがある。
やる気が出ない
何をするにも意欲やモチベーションが湧きにくくなる。かつて楽しんでいた趣味に興味が失われる。小さなタスクや日常の業務でも、始めるのが難しく感じるなどの症状が挙げられます。
集中力がなくなる
作業中に、頭の中で他のことを考えてしまったり、周囲の雑音や動きに気が取られやすくなったりする。さらに集中を必要とする作業に取り組むと、すぐに疲れを感じてしまい、休憩を頻繁に取りたくなるような症状は、メンタルがやばいサインのひとつです。
身体的な症状が出る
軽度の頭痛や胃の不調、不眠、過眠など、身体的な症状が出ることがあります。身体的な症状が出る場合には、病院での受診が必要な場合も多いです。
食欲の微妙な変化
食欲がなくなったり、逆に過食になることが挙げられます。急激な体重の減少や増加がある場合には注意しましょう。
ちょっとしたことでイライラする
普段なら気にならないような小さな出来事や他者の言動に対して、過度に怒りや不快感を感じる状態を指します。小さなことでイライラしてしまう、短気になる、また周囲の音や光に敏感になるなどの症状は、メンタルが不調のサインかもしれません。これは、ストレスや疲れ、不安、ホルモンのバランスの乱れ、睡眠不足など、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。
時々人と関わるのが嫌になる
時々人との交流が嫌になるのは、過度なストレス、自己評価の低下といったメンタルの不調が考えられます。人と会うのが嫌、ずっと一人でいたいという感情が長時間続く場合、メンタルの不調を疑いましょう。
自己評価が低くなりすぎる
たまに自分の価値を疑問に思う、過度に自己批判的になるなどの症状があげられます。自己評価が低くなるのは、自分をうまく評価できなくなったり、他の人と比べてしまったり、少し前の失敗が気になってしまったりするからです。身体の疲れも関係していることがあります。こうした気持ちは、心が疲れているサインかもしれません。
メンタルの不調が重度の段階とは
メンタル不調が重度の段階に進行すると、日常生活や健康、対人関係に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下は、メンタル不調の重度の段階で現れる可能性のある症状の一部です。
長期間、憂鬱感を感じる
ほとんどの活動や興味を楽しむことができない、日常生活における楽しみが失われるような状態を指します。
憂鬱感が持続するというのは、日々の喜びや活動に興味を持てなくなり、一貫して沈んだ気分や元気がない状態が続くことを指します。このような状態は、全体的な幸福感や日常生活の質に影響を与えることがあります。
強い不安を感じる
強い不安を感じる状態は、心配や恐れが頭から離れず、落ち着かない気持ちが続くことを指します。この感覚は、日常の活動や考えることを難しくすることがあります。
さらに、メンタルの不調から起こる思考の混乱や現実認識の喪失は、考えがまとまらなくなったり、現実の状況や自分の位置を正しく理解できなくなることもあります。
強烈な自己評価の低下
自己評価の低下とは、自分の価値や能力を非常に低く見る状態のことを指します。自分に自信が持てず、どんなことをしてもうまくいかないと感じることが多くなります。その結果、行動や決断を避けるようになることもあります。自己評価の低下が、よりメンタルの不調を招くという事態に発展することがあるので、注意が必要です。
社交的孤立がある
メンタルの不調が起こす社会的な孤立とは、心の不調により人との交流や関わりを避けるようになり、友人や家族、同僚とのつながりが減少し、一人でいる時間が増える状態を指します。このような状態は、さらに気分を沈ませたり、孤独感を感じさせることが多いです。
深刻な睡眠の問題
メンタルの不調は、長期間の不眠症や、過眠症を引き起こします。不十分な睡眠や不規則な睡眠は、気分の変動や不安、ストレスの増加など、メンタルの不調を引き起こす可能性があります。
逆に、メンタルの不調がある人は、寝つきが悪い、夜中に目覚めてしまう、早朝に起きてしまう、などの睡眠の問題を経験することがよくあります。
強烈な無気力感
何をするにもエネルギーや興味を感じられず、日常の活動や仕事、趣味に対してもやる気が起きない状態を指します。まるで全ての感情や意欲が失われたかのように感じることが特徴です。
自傷行為や自殺の考え
メンタルの不調が深刻になると、自分の苦しみを和らげるためや現実から逃れるために、自傷行為や自殺の考えを持つことがあります。この考えを持つことは、非常に深刻であり、直ちに適切なサポートや治療が必要です。もし自傷行為や自殺の考えを持つ人を知っている、または自分自身がそのような考えを持っている場合は、即座に専門家や関連の支援機関に連絡してください。
仕事をする上でメンタルが不調になる原因
仕事をする上での環境や状況、人間関係などは、メンタルの不調の原因となることがあります。以下は、職場でのメンタル不調の一般的な原因を挙げてみます。
長時間労働
持続的な過重労働や多すぎる仕事量はメンタルの不調を招きます。
キャパオーバーである
自分のキャパに合わない役割や役職を任されている。適切なトレーニングや教育を受けていない状態で業務を進めなければならない。
人間関係のトラブルがある
上司や同僚との対人関係のストレス、職場のいじめやハラスメントがある中で業務を進めなければならない場合や、企業文化や組織の価値観が個人のものと合わない場合には、ストレスがたまりやすいです。
不十分な報酬
仕事の内容や量に対しての報酬が不十分と感じること。
キャリアの不確実性
昇進の見込みがない、リストラや解雇の不安。また、 契約の期限、一時的な雇用、フリーランスとしての不確実性などもあげられます。
ワークライフバランスの乱れ
仕事とプライベートのバランスが取れないことからのストレスによって、メンタルの不調を感じることがあります。
これらの要因は、個人の適応能力や耐性、以前の経験などによって影響の受け方が異なります。仕事のストレスやメンタルの不調を感じる場合は、上司や人事、専門家に相談することで、問題の特定や対策を検討することができます。
メンタル不調のサインが現れた時にできることは？
メンタル不調のサインが現れたとき、自分自身で取り組めるケアの方法はいくつかあります。ただし、これらの方法が必ずしもすべての人に合うわけではなく、また、症状が重い場合や自分自身のケアだけで症状が悪化する場合は、専門家の助けを求めることが最も重要です。
自分の感情を認識する
日記を書いたり、感じていることを口に出して話すことで、自分の感情を理解しやすくなります。
リラックスする方法を見つける
深呼吸、瞑想、ヨガ、温かいお風呂など、リラックスできる方法を日常に取り入れることで、メンタルの安定に繋がります。
適度な運動
散歩やストレッチ、ジョギングなど、体を動かすことでストレスを軽減し、幸福ホルモンの分泌を促進できます。
十分な睡眠
良質な睡眠はメンタルヘルスをサポートする基本的な要素です。
バランスの取れた食事
健康的な食事を心がけ、アルコールやカフェインの摂取を控えめにするのがおすすめです。
バランスの取れた食事は、身体はもちろんメンタルを維持するための基本です。適切な栄養素の摂取は、脳機能を最適化し、心の安定を促進することが示されています。バランスのとれた適切な食事はメンタルの強化に不可欠です。
休憩をとる
休憩を取ることは、心と体のリフレッシュの時間として、メンタルを強化するのに役立ちます。この短い休息により、心の疲れやストレスが緩和され、新しい視点やアイディアを得られることが多く、作業の効率も向上します。また、体の疲れも軽減され、気分もスッキリとします。ちょっとした休憩でも、日常の活動に新たな活力をもたらしてくれるのです。
趣味や楽しい活動を見つける
趣味や特定の活動に没頭することで、気分をリフレッシュすることができます。趣味や楽しい活動を持つと、心が和む時間が増えて日常の小さなプレッシャーから解放されます。自分の好きなことをすることで、新しい友達との楽しい経験が増え、自分をもっと好きになったりすることも。心が躍るような瞬間が増えると、気持ちが明るくなりやすいです。
社交活動を行う
前向きな感情を持つ人々と交流することは、孤立感によるメンタルの不調を軽減します。
また、多様な人たちと関わり、メンタルヘルスに関する情報を収集することで、自分の状況を理解しやすくなったり、人に自分の悩みを打ち明ける事で気持ちが楽になったりすることがあります。
リラクゼーションアプリを使う
瞑想やリラクゼーションをサポートするアプリを利用するのもひとつの手です。
これらの方法を試してみても、症状が続く、または悪化する場合は、専門家や医療機関に相談してください。自分自身でのケアは大切ですが、適切なサポートや治療が必要な場合もあります。
まとめ
メンタルがやばいときのサインをまとめました。メンタルの不調は、集中力の低下、作業の効率性の喪失、対人関係のトラブル、欠勤や遅刻の増加、及び決断力の減少など、仕事の質やパフォーマンスに悪影響を及ぼすことが多いです。誰しも時にはメンタル的に落ち込んでしまい、仕事や他の出来事に影響を与えてしまうことがありますが、自分のメンタルを上手く保つ方法を知っていると、楽に乗り越えられることもあります。本記事で紹介したメンタルがやばい時のサインを知って、上手く乗り越える方法を身につけられると嬉しいです。
