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漫画家になるのが夢でした
小さい頃から絵を描くのが好きで、物心がついたときにはそれが漫画という形になって私の趣味となっていました。
中学生になってからはノートに漫画を書いて友人に見せて感想をもらっているうちに、漫画家になりたい!と本気で思うようになっていました。高校生になってからは同人誌を書いてイベントに参加したり、同じように漫画家を目指す友人たちと交流を持ったりなど本当に楽しい時期でした。
勉強はそんなに好きではなかったということもありますが、夢を叶えるために高校在学中に商業誌に自分の漫画を投稿して、卒業前には運良く某商業誌で編集担当さんを付けてもらうことができました。
あの頃の私は絶対に漫画家になって夢を叶えるんだと強く思っていました。
夢を叶えることを一度諦めてキャリチェンした体験談はこちらにもあります。
すべては夢を叶えるために
高校卒業後は漫画家になるために何作品も描いては担当さんと打ち合わせ。でも、いくら実家暮らしだったとはいえ、それだけでは自分の生活が賄えなかったので居酒屋やファーストフード店でアルバイトをしながら夢のために漫画を描いていました。
担当さんがついてくれているんだから、いつか必ず努力が報われる、遊ぶ時間や睡眠時間を削ってバイトと漫画を描く日々。あの頃の自分はひたすら夢に向かって前進しているのだと思ったら、全然苦にはなりませんでした。
でも、そんな生活を続けて5年程経った頃、努力はまったく実らず、大学に進学した友人たちが就職して、社会人として世の中で頑張っている姿を見るようになると、自分はこのままでいいんだろうか。こんなに頑張っても夢は叶わないんじゃないかと思うようになりました。
1番輝けたであろう青春を棒に振って、夢のためにといろいろなことを我慢して送ってきた生活。何作品も描いてはダメ出しされて、思うように自分が描きたいことも描けなくなる日々。周りの友人がどんどん大人になっていくのに、自分だけ学生のまま取り残されている気がして、虚しさを覚えるようになりました。
そして、決定的だったのは両親からの「就職して、社会人として働いてほしい。現実を見てほしい。」という言葉。モチベーションの下がっていた私には、痛いほど突き刺さる言葉でした。
両親の言葉をきっかけにキャリチェンした体験談はこちらにもあります。
今度こそ本当に両立できています
自分の限界を感じて、夢を諦めた私は就職活動をすることに。でも、内定を取るのが本当に難しくて。高卒で学歴もなく、夢を叶えられず、どこの会社にも必要とされてないんだと絶望感でいっぱいだった頃、友人からキャリチェンを教えてもらいました。
その友人も、なかなか内定を取ることができず、でもキャリチェンで就職をしていた話を聞いて、私もさっそく応募。
学歴がなくても、漫画しか描いてなくて社会人としてまったくスキルのない私でも、人柄採用をしてもらえ、独自の研修制度を利用させてもらって、1から仕事に必要なパソコンの使い方などを学ぶことができました。
今ではOLとして事務仕事をしています。大好きだった漫画とバイトを両立させてたときとは違い、安定した生活。一度は嫌いになりかけてた漫画を描くということも、安定した生活からの安心感から、また趣味として描くことが出来るようになりました。
漫画家になるという夢は諦めてしまいましたが、好きなことと社会人として仕事をしながら両立させられている。そうなれたのもキャリチェンのおかげです。本当に素敵なことだと思っています。