四年制の大学に行かれている場合はたいていの場合、学部を選んで入学します。
学部は大きく文系、理系に分けられ、文系は 法学部、経済学部、文学・人文学部、教育学部、外国語学部、等があります。
仕事で文系向けの人が向いているものってあるのでしょうか?その種類や必要な資格、経験についてみてみましょう。
目次
理系と文系の職業の違いとは?文系は手に職をつけにくいって本当?
文系は理系に比べて、手に職をつけられる仕事が少ないと思っていませんか?
文系出身者は営業職や事務職に、理系出身者は研究職に就くことが多いもの。理系と違い、文系は手に職をつけにくいと言われますよね。
そもそも手に職をつけるとは、専門性のあるスキルを自分のものにし、そのスキルを生かして生活ができるという状態のことをさします。
未経験からでも手に職をつけられるスキルを身につけるには、資格を取得したり経験を積んだりする必要があるのです。
文系出身者がスキルを身につけ、生計を立てられるようにする方法とおすすめの職種、さらに手に職をつけるならどんな仕事がいいのかを紹介します。
文系出身者が手に職をつけるメリット
失業のリスクが低くなる
武器になるスキルを身につけると、失業リスクが少なくなります。勤めていた会社がたとえ倒産してしまっても、スキルさえあれば次の就職先を探しやすいからです。
高いスキルを身につければつけるほど、失業のリスクを抑えることができるのです。さらに、どこでもやっていけるスキルがあると「たとえ失業しても大丈夫」と思えることで、心にゆとりが生まれるのもメリットです。
独立しやすい
スキルを身につけておくと、フリーランスとして独立したり起業したりする道もひらけます。手に職を身につけていると、さまざまな可能性が広がるのです。
独立することで、収入がアップしたり自分のやりたい仕事ができたりする可能性も。自分のやりたいことをやりながら、収入がアップするなんて夢が広がりますね。
自由な働き方ができる
企業に勤めていると、時間に縛られた働き方になりがちです。ですが手に職があれば、時間に縛られない働き方をしやすくなります。
とくに女性には、安定して働けない時期があります。結婚、出産、子育てなどのライフステージの変化があったり家族の転勤があったり…。いろいろな理由から一つの会社で長く働けず、キャリアを築きにくいこともありますよね。
ですが手に職があれば、ライフステージの変化に対応して、生活スタイルにあった自由な働き方ができるようになります。
スキルさえ身につけておけば、在宅ワークや時短労働も可能。キャリアを築きにくい女性にとって、自由な働き方ができるのは大きな魅力です。
文系向けの仕事の特徴
文系向けの仕事は、専門性が低く、大学で学んだ学問と無関係の仕事に就くことも多いです。
理系と文系は、大学での学んだ学問に対する専門性やその目的などが違うので、就ける仕事も違うといえます。
そのため、働く先でまた新たに業務内容や必要な知識などを勉強する必要があります。
ポテンシャル採用が多い
ポテンシャル採用とは実力重視ではなく、今後を見据えてどのくらい成長する見込みがあるのかを重視して採用することです。
文系では理系のように、プログラミングや医学などの専門性が高い知識が求められることは少なく、入社してから業務内容に対応していかなければなりません。
そのため面接では、これまでの学んできた学問や経験を生かし、どのくらい成長出来るかについて、アピールしなければなりません。向いてないと思われれば、採用されることは難しいです。
選択肢が多い
文系は様々な分野で就職することが出来るので、選択肢が多いです。事務、営業、販売など、職業の幅が広いので、色々な分野で活躍する人が多いです。
一方理系は、特定の分野を専門的な所まで突き詰めて勉強するので、就職するときも専門職に就く人が多いと言えます。
しかし専門職は、理系にしか出来なく、文系にはできないのかというと、そうではありません。
文系でも医療系、弁護士、裁判官のような特定の分野を専門として働いている人も多く存在します。
このように文系は多種多様な業界に就職することが出来るので選択肢が多いです。
高収入を目指すことも可能
文系は高収入を目指すことはできないのではないか、と考える人も多いかと思います。高収入の仕事といえば医者など理系の職業を思い浮かべる人が多いです。
実際に高収入の仕事が理系にしかないかというとそうではありません。文系でも高収入の仕事は沢山あります。例えば保険業界、商社、航空業界、旅行業界などの仕事も年収が高いと言われています。
他にも医療系、弁護士、裁判官のような専門職も同じように年収が高いです。このように文系でも年収の高い業界や専門職は多く存在するので、高収入を目指すことも可能だと言えます。
文系に人気なのはどんな仕事?
文章力を使う仕事
学生時代から文章に多く触れてきて、読解力や文章力をつけてきた文系の方には、文章力を使う仕事が人気です。
特に企画、記事編集を行う編集者、ライターやコピーライター、作家や校正作家などの仕事が人気です。
語学力を使う仕事
語学力を生かした仕事に就くのもいいでしょう。語学習得のレベルによって就業できる仕事やその仕事内容は異なりますが、得意な語学力を生かして仕事の選択肢を広げる方も多いです。
心に関わる仕事
いじめ、自殺、うつ、などが社会問題化している現代では、心に関わる仕事が注目されています。
人の心に関わる問題にさまざまな面からアプローチし、いい状態に導いていくのが仕事です。
職種によっては専門スキルや資格が必要になることもありますが、資格がなくても働ける仕事が多く、心理学部や社会学部出身の方に人気の仕事です。
人に寄り添うことが好きな人におすすめ。文系出身者の勤務先としては、学校のスクールカウンセラーや病院、クリニックなどが多いです。
文化を発信する仕事
文化や情報を発信する仕事は、テレビやラジオに出て情報を発信する仕事、文章を通じて情報を伝える仕事、WebやSNSを使って情報を伝える仕事などがあります。
文章力や提案力、コミュニケーション能力、さらに情報をわかりやすく説明する力などが求められます。文学部や経済学部、商学部などの出身者におすすめです。
技術力を使う仕事
文系出身には難しいと思われがちな、技術力を使う仕事ですが、文系でも技術力を使う仕事をしている方は多いです。
確かに専門知識や技術面では理系出身者の方が有利ですが、語学やコミュニケーション能力では文系出身者の方が有利だとも言われています。
システムエンジニアやプログラマーなど専門技術を使う仕事は、コミュニケーションスキルが必要とされるため、文系の人の方が向いていることもあるのです。文系だから無理だと決めつけないことが大切です。
\文系が未経験からIT業界を目指すのは可能?/
人をもてなす仕事
人をもてなす仕事とは、販売職や接客業などが当てはまります。お客様と直接関わることができるため、人と関わることが好きな方に向いています。
ただ単に人とおしゃべりすることが好きというよりも、お客様の感情や要望を瞬時に汲み取り、その場に合ったコミュニケーションができる力が必要です。
文系転職におすすめの業界を紹介
メディア業界
メディア業界は、メディアを通して多くの人に様々な情報を届ける業界です。
新聞社、出版社、報道機関に記事を配信する通信社、テレビ・ラジオを運営する放送局などの分類があります。華やかなイメージがあり、昔から人気の高い業界です。
これらの共通点は、メディアを媒介して人に情報を伝える仕事だということです。
メディア業界で働く場合は、記者や編集者、校閲、プロデューサー、アナウンサー、営業、ディレクター、企画などの職種があります。
これらの職業は周囲への細かい気配り力やリーダーシップ、積極性が求められます。
金融業界
金融業界は様々な分野からお金を扱う業界で、高い専門性が求められます。社会的信用が高いことから、昔から人気の高い業種です。
銀行、証券会社、保険会社、政府系金融機関、外資系投資銀行、カード会社などの業種があり、その仕事内容や扱う商品はそれぞれ異なります。また業種によっても働き方が異なります。
金融の専門知識があれば有利にはなりますが、最初は専門知識がなくても可能な会社が多いのが特徴。研修制度が充実している企業が多いため、未経験からでも挑戦しやすいことも人気の理由です。
広告業界
広告業界は主に以下の4つの業種に分類されます。
・広告を出したい企業:広告主
・広告を製作する:広告制作会社
・広告主が広告を載せたい媒体:メディア媒体
・広告を出したい企業と広告を掲載するメディアを繋ぐ仲介の役割:広告代理店
広告業界は、クライアントやその他の企業とコミュニケーションをとり、企画を進めていかなればならない仕事です。
人間関係を構築する能力と高いコミュニケーション能力が求められます。
職種としては・営業・マーケティング・クリエイティブ・メディア担当などの職種があります。
クリエイティブな発想力、察する力、伝える力、情報収集力などのスキルが必要とされます。
航空業界
航空業界は、空の交通を支える仕事。パイロット、客室乗務員、グランドスタッフ、さらに整備士やグランドハンドリングスタッフ、運航管理、ケータリングスタッフなどの職種があります。航空業界は華やかなイメージから人気が高い業界です。
法律業界
法律業界は沢山の仕事があります。例えば弁護士、弁理士、行政書士、司法書士、社会保険労務士などの仕事です。
これらの仕事はクライアントと直接話し合い、問題解決のために仕事が終わると感謝されることも多く、やりがいのある仕事です。
法律業界は少し前まで、ネットを使わないやり方で書類などを作成してやり取りが行われていました。しかし、近代のIT技術の進歩により法律業界の急成長は今も続いています。ですので今後も衰えることなく人気が出る業種だと言えるでしょう。
メディア・マスコミ業界
メディア・マスコミ業界は非常に大雑把な分類分けで厳密にいうと出版業界、放送業界、広告業界などの沢山の業界がその中には入っています。
メディア・マスコミ業界では特に決まったことを毎日繰り返すのではなく、常に最新の情報を求めて仕事をするので、情報感度が高くなければなりません。そしてそれをわかりやすく視聴者となる国民に正しく正確に伝える仕事です。
公務員
公務員は一般企業と比較すると倒産やリストラなどの心配がなく、安定していると言われることの多い職業で人気も高いです。
主に国家公務員と地方公務員に分けられます。国家公務員は国の仕事、地方公務員は地方自治体で働くという違いがあります。具体的にどんな仕事があるのかというと国家公務員は国家公務員総合職、国家公務員一般職、国税専門官、裁判所事務官があります。一方地方公務員は学校事務、警察官、消防官などがあります。
商社
総合商社は産業分野で原料や加工品、サービスなどを幅広い商品を扱っている業界です。主に買い手と売り手の取引の仲介を行います。
総合商社は比較的年収が高く、華やかなイメージを持たれることも多いため、人気の業界です。
文系転職におすすめの職種を紹介
文系出身者の転職におすすめの職種一覧の中から特におすすめな職種を厳選して紹介します。
営業
文系出身者が最も配属されやすいのが営業職。文系出身者の約70%が営業職からキャリアをスタートさせているというデータが出ているほど、営業職は文系出身者が就くことが多い職種です。
文系出身者は理系出身者と比べて専門スキルを持っていることが少なく、特定の職に就くことが難しいと思われているからです。
営業職では、コミュニケーション能力や相手が求めていることを察する力、プレゼンテーション能力、提案力ビジネスマナーなど幅広いスキルを身に着けることができます。
また、会社の中枢となる営業部に身を置くことで、会社全体の構造や役割を知ることができるというメリットがあります。
経理
経理は会社のお金を管理する仕事です。会社のお金周りを把握することができるため、会社の経営状態を間近で見ることができます。
現金、預金の管理や企業間における取引収支の記録、さらに税金の申告等が業務内容に含まれます。
分析力、計算力の点から見ると理系の方が有利そうに見えますが、コミュニケーション能力、提案力、簿記力の点からみると文系の方が有利になることも。
文系が経理になるのは十分可能です。
人事
人事は組織の人材を管理する仕事です。人材の採用、人材育成、人事評価、労務管理、さらに採用した人材が能力を発揮できる環境の準備や仕組み作りなどを行います。企業経営とも密接に関わる重要な仕事です。
時には社員のメンタルヘルスやモチベーションアップの為の施策などを行います。
人事はプレゼンテーション力、コミュニケーション力、企画・戦略立案力が必要になります。これらのスキルは文系出身者だからこそ生かせる仕事でしょう。
ジャーナリスト
ジャーナリストとは取材をしてそれを報道する仕事です。取材するジャンルもスポーツ、政治、国際問題、医療問題など幅広く存在します。そのため専門分野をジャーナリストは持っていてそれに特化して働いています。
取材した内容は主にテレビ、雑誌、新聞などで報道されることになります。そのため専門性の高い知識が必要とされ、分かりやすく報道しなければならないので文系出身者のような高い文章力が求められる仕事です。
接客業
接客業は、私たちの身の回りに多く存在する仕事なので、イメージしやすいと思います。具体的にはコンビニ、ホテル、アパレル、美容師、企業受付などたくさんあります。
しかし、それぞれの仕事でもすることは違います。例えば飲食店では、ホールと呼ばれる人がお客様から注文を受けたり料理を運んだりします。
アパレルでは、お客様と会話しながらイメージに近い商品を買ってもらうように手助けします。文系はコミュニケーション能力が高い傾向にあるので接客に向いてます。
ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは、結婚式がより良いものになるように、準備から式の当日までお手伝いをする仕事です。
そのため高い専門知識が求められることはなく顧客に日程、予算などの要望を聞くヒアリング能力やコミュニケーション能力が重要視されます。
しかし結婚式は、普通とは違う特別感を提供する場所なので、それに伴った一流の接客が求められます。
アルバイトで接客が得意だった人や、コミュニケーションが得意な文系の方は、ウェディングプランナーに向いています。
企画、マーケティング
企画、マーケティングの仕事は、企業の商品戦略の中枢を担う大切な職種です。
企画職は消費者のニーズを調査し、その調査結果を元に、新商品や新サービス、改良などを行います。マーケティングは商品やサービスを開発、改良する元になる情報収集や分析を行います。
企画、マーケティングの仕事は、情報収集や分析を担う仕事情報収集や情報分析、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキルが必要とされます。
数字を用いた分析は理系の方が有利だと思われますが、情報収集能力やプレゼンテーションスキルも必要なので、文系の方にもおすすめの職種です。
\企画職の仕事とは?/
文系が手に職をつけるには?転職しやすいおすすめの職業と資格を紹介
転職しやすいおすすめの職業と取得すると転職に有利になる資格を紹介します。オフィス系とサービス系の仕事に分けて解説していきます。
文系の資格を活かせる仕事
一般的に専門職といえば理系のイメージがありますが文系にも専門職に就くことが出来ます。理系は大学卒業と同時に専門職に就くことになりますが、文系では専門職に就こうと思うと資格取得のために勉強をする必要があります。
しかし資格の種類やジャンルも多くどんな資格が役に立つのか知らない人も多いかと思います。今回はそのような点について以下の資格についてわかりやすく簡単に説明していこうと思います。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は宅建とよく略される難易度も非常に高い職業です。宅建資格を取得すると転職に有利になることが出来ます。主に宅地建物取引士と呼ばれる人がすることは重要書類に押印や説明などです。
このようなことをしなければ不動産会社は建物を売買することはできないので宅建士は非常に重宝されます。ですので給料も高収入な上に資格手当で月1~3万ほど貰えます。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は介護職をする上で基本的な技術や知識を習得するために資格です。介護をするには様々な知識がないといけません。例えば食事、排泄、入浴などは体に触れることになるので資格を必ず持っていないと出来ません。
この資格を入手することで介護される方も信頼することが出来ますし、どんな仕事をするのかを資格勉強を通じて勉強出来るので仕事をしだしてもスムーズに業務に入ることが出来ます。
医療事務
医療と聞くとどうしても理系のイメージが強いかと思われます。しかし医療事務は文系にでも出来るのが特徴です。医療事務の資格は診療報酬請求事務能力認定試験、患者接遇脳徳を問う認定試験など沢山ありますが国家資格ではなく民間資格なのが特徴です。
この資格を取ると受付として働くことになるので接客や同僚とのコミュニケーションをしっかりとって連携をとる必要があります。またパソコンを使っての業務となるので最低限のパソコンスキルを身に着けておかなければ資格の知識があったとしても大変です。
手に職をつけられるオフィス系の職業
オフィス系の職業は、スキルとパソコンさえあればできる仕事もあります。スキルさえ身につけてしまえばいろいろな働き方ができることも。オフィス系の仕事は、土日休み、定時退社しやすいというメリットがあります。
ライター
ライターや記者は、文章を書く仕事。文章を書いたり読んだりするのに抵抗が少ない文系出身者は、得意な職業だと言えます。
文章を書くには特別な資格を必要としませんが、手に職をつけられるレベルになると、専門性が高い文章を求められます。文系で学んだ知識や文章力が活かせる職業です。文章の読み書きが好きという方には、おすすめの職業です。
ライターは未経験からでも働ける会社もあります。働きながらスキルを身につけられるのは大きなメリットです。
Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトのデザインを作成する仕事で、未経験からでも手に職をつけられると人気の職業です。
Webデザイナーは資格がなくても名乗ることができます。ですが、企業からスキルを求められた場合、資格を持っていれば、自身の持っているスキルを証明しやすくなります。スキルを証明するためにも、Webデザインに関する資格を持っていた方が、転職には有利でしょう。
Webデザイナーとしてのスキルを身につけるには時間はかかりますが、一度スキルを身につけてしまえば、自由に働けるやりがいのある仕事です。
また、在宅でも仕事をしやすいうえに時間の調節も可能なので、子育てするママにも人気の職業です。
\ 未経験からWebデザイナーを目指したい!/
システムエンジニア
システムエンジニアはお客様の要求に合わせて、システムを設計する仕事です。この仕事はシステムを作るだけではなく、論理的にわかりやすく伝える能力が必要です。意外かもしれませんが、人とコミュニケーションすることが多い職業なのです。
そのため人にわかりやすく伝えるのが得意な文系出身の人のほうが、エンジニアに向いていることも。コミュニケーション能力と技術の両方が必要な職業です。
システムエンジニアになるためには、特別な資格は必要ありません。しかし資格を取得することで、スキルを向上させられます。また、スキルを証明するにも役立つというメリットもあります。
事務
事務職は書類の作成や整理、電話応対など業務全般をする仕事です。ですが、ただ事務の仕事ができるだけでは、手に職をつけられるとは言いません。
手に職をつけるには、専門性の高い知識を身につける必要があります。経理事務や貿易事務、医療事務など、専門性の高い知識を求められる職業がおすすめです。
他の職種に比べて、業務時間をコントロールしやすいのも事務職の魅力。特別な資格は必要ありませんが、資格があった方が転職に有利です。
手に職をつけられるサービス系の職業
サービス系の仕事は、技術を身につけていれば、いくつになっても働ける職業です。人と直接関わりたい、人を喜ばせる仕事がしたいという方におすすめですよ。
ネイリスト
ネイリストはとくに必要な資格はなく、技術があれば働くことができる職業です。ネイルの技術があれば、自宅で開業したり、フリーランスとして活動したりといろいろな働き方ができるのは魅力です。
ネイリストの技術を身につけるにはネイルスクールに通うか、資格を取得するというのが一般的。ネイルサロンの中には、未経験者や無資格でも受け入れているところもあり、働きながら技術を身につけることも可能です。
ただ、ネイリストの数はとても多く、競合が多数存在します。そのため、他との差別化を図らなければいけないところは難しいポイントです。
介護・福祉
介護・福祉は、介護を求めている人の身体介護や生活援助、メンタルケアを行います。介護を求める人が、その人らしい生活を送れるようにお手伝いする職業です。
介護・福祉業界は慢性的に人材を求めているため、介護や福祉の仕事がなくなることはほぼありません。資格や技術を持っていればいつでもどこでも働ける職業なのです。
とくに介護福祉士資格は、介護福祉士系で唯一の国家資格。介護についての専門的な技術や知識を持っていると認められた社会的な信頼が高い資格です。資格を持っていれば全国どこでも働くことができる、まさに手に職をつけられる仕事と言えます。
保育士
保育士は子どものお世話はもちろん、基本的な生活習慣を教育する仕事。保育士になるには、保育士資格が必要です。保育士資格を取得するには、短大や大学に通い卒業するか、国家資格に合格しなければいけません。
未経験から保育士に転職するには、保育士の資格を取得し、実務経験を積むのがいいでしょう。
文系転職におすすめの企業を紹介
伊藤忠商事
伊藤忠商事は総合商社であり、5大商社に分類されます。繊維部門に強みを持ち、食料や保険、金融といった資源以外の分野を強みに持ちます。平均年収は1383万円と非常に高収入となっています。また事業が多角化しており、新しいことに挑戦している点が人気の理由になっています。
東京海上日動火災保険
通称マリンと呼ばれる東京海上日動火災保険。自動車、旅行、企業財産の保険まで、幅広い保険を扱う総合的な損害保険会社です。
コロナ禍でも損害保険業界の通期業績見通しは堅く、その安定性から損保業界全体の志望度は上昇しています。
三菱商事
三菱商事は海外でも幅広い分野で活躍しているグローバルな企業です。特に金属資源に強みがあります。全体的にバランスのいい経営を行っており、安定感は抜群。
三菱商事のグローバルネットワークは非常に広く、世界中でビジネスを展開しており、国内外90カ国において200以上の拠点を持っています。社会的な信用が高い点も人気の理由です。
文系の仕事の給料はどれくらい?
文系出身者、理系出身者の二者に給料の差はあるのでしょうか。文系出身者、理系出身者の男女別仕事の給料の平均は以下の通りです。
【文系】
男性559.02万円(平均年齢:46.09歳)
女性203.00万円(平均年齢:44.67歳)
【理系】
男性600.99万円(平均年齢:46.19歳)
女性260.36万円(平均年齢:37.88歳)
文系と理系、男性は約40万円、女性は約60万円ほどの差があるのがわかります。男女共に理系の方が文系よりも年収が高い傾向にあります。この理由は企業にとって価値の高い仕事をしているのが理系の方が多いということを示しています。
ただし、文系だから給料が低い、理系だから給料が高いとは一概には言えません。全体的な平均で見ると理系の方が給料が高くなっています。
出典:https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/11030010.html
上記職種・企業に転職するためにすべきこと
文系出身者が上記のような人気職種、企業に転職するためにすべきことはなんでしょうか。ここからは、文系に人気な仕事に就くためにまずすべきことを紹介します。
自己分析を深める
転職活動を始めるにはまず自己分析を深める必要があります。
そもそも自己分析をするのには「自分のアピールポイントを見つける」「自分にあう就職先を見つける」「本当に転職するべきなのか再確認する」という目的があります。
自己分析をするには多くの方法がありますが、おすすめなのは「やりたいこと」「できること」「しなければならないこと」を見直してみることです。
自己分析の順序としては
・転職後に実現したいことを明確にする
・自分の性格を分析する
・自分のスキルとキャリアを考え直す
・自分の長所と短所を考え、言語化する
このステップで自己分析を行うことで、自分の長所、短所など再認識し、自分だからこそアピールできるポイントを見直すことができるでしょう。
また、自己分析を深めることで、自分の意見に一貫性を持たせることができます。一貫性がなければ、信頼してもらうことはできません。
業界研究、企業研究をする
業界研究、企業研究をすることで、志望する業界、企業の種類や特徴を知ることができます。
働きたいと思える業界や企業を見つけることで、より踏み込んだ自己PRや志望動機をアピールすることができるようになります。
業界全体を広く浅く把握したら、業界内のさらに詳しい現状や課題、今後の可能性を深く調べていきます。ホームページや新聞、ニュース、本などを活用して調べていきましょう。
求人への応募
自己分析、業界研究、企業研究を行い、自分の転職に求める軸を把握したら最後に求人への応募をしましょう。
自分の希望条件に合う求人を探し、仕事内容、給料、その他の条件などを確認して応募しましょう。
文系だからと諦めないで!手に職をつけられる仕事はあります♪
「手に職をつける」と聞くと一見難しそうに見えます。ですが、資格を取得したり経験を積んだりすることで、手に職をつけることは可能です。
「資格やスキルがない」「未経験だから」と諦めずに、自分にあった仕事や働き方を見つけることが大切ですよ。