職務経歴書に志望動機を書いたことはありますか?
履歴書に志望動機を書く欄がついているため「職務経歴書にまで志望動機を書く必要があるのだろうか?」と思う方や、職務経歴書は決まったフォーマットがないため「何を記載するべきなのか悩んでしまう」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、職務経歴書に志望動機を書くメリットや志望動機を書く時の注意点など紹介するので参考にしてくださいね。
目次
職務経歴書に志望動機はいらない?履歴書との違いとは
職務経歴書は今までの職歴の詳細を書き、経験やスキルなどをアピールするためのものです。
履歴書にすでに志望動機を記載するフォーマットがあるため、職務経歴書にまで志望動機を書く必要があるのかなと思う方も多いかもしれません。
実際には、職務経歴書に志望動機を必ず記載するという決まりはありません。
しかし、履歴書の志望動機欄はスペースがとても小さいため、自己PRをしたくても内容を狭める必要があります。
職務経歴書なら決まったフォーマットがないため、自分で文章の量を好きに調節することが可能です。
そのため、自分の経験してきたことやアピールしたい点を盛り込んで、十分に伝えることができます。
また、職務経歴書の経歴と合わせることで、キャリアと志望動機を一貫させることも可能のため、採用担当者によりニーズにマッチした人材であることをアピールすることができるのです。
職務経歴書に志望動機を書くことで、よりニーズにマッチした人材であることをアピールすることができるため、積極的に書くようにしましょう。
職務経歴書に志望動機を書く時の注意点とは
職務経歴書に志望動機を書く時の注意点を4つ紹介します。以下の点に注意して書きましょう。
・経歴と志望動機に一貫性を持たせる
・企業理解を深めておく
・文字数は300文字程度で書く
・退職理由はポジティブに書く
経歴と志望動機に一貫性を持たせる
採用担当者は、言っていることがチグハグだと感じると「この人は一貫性がないのだな」という印象となり、マイナスに写ってしまいます。
経歴と志望動機には必ず一貫性を持たせるように注意しましょう。
企業理解を深めておく
応募先の企業の理解を深めておきましょう。企業のサービスや企業理念などを徹底的に調べ、企業の求めている人材ニーズを汲み取ることが大切です。
その上で、自分の経験の中で人材ニーズとマッチする部分を見つけて志望動機に結び付けましょう。
文字数は300文字程度で書く
職務経歴書に志望動機を記入する際の文字数の目安は、300文字程度と言われています。それ以下だと短くなりすぎて、内容が薄く感じられます。
反対に300文字以上になると、長すぎて読み手にとって負担となることや、簡潔にまとめる力がないと思われてしまう可能性も…。
志望動機は、伝えたいことを300文字程度に上手にわかりやすくまとめ、記入しましょう。
退職理由はポジティブに書く
職務経歴書に記載する退職理由は、ポジティブな内容にしましょう。
特に、「上司と揉めてトラブルになった」「職場の人間関係が合わなくて辞めた」といったようなネガティブな理由は、プラスになることはないため書かないことがおすすめです。
志望動機を書く時は、企業理解を深め経歴と志望動機に一貫性を持たせること。退職理由はポジティブに書き、300文字程度に簡潔にまとめましょう。
職務経歴書の志望理由に書くべきこと
ここでは、職務経歴書の志望理由に書くべきことを3つ紹介します。以下の3つを必ず盛り込むことを意識して作成しましょう。
志望理由
なぜ他ではなく、その企業なのかということを明確にしましょう。
採用担当者は数ある同業界・同職種の企業の中から、なぜ応募者は自社を志望しているのかという点が知りたいと考えています。
応募企業の理念やサービスをしっかりと理解し、同業社との違いについても調査しましょう。
他の企業ではなく、その企業でなければならないのかといった理由を具体的に伝えることで、採用担当者にもその想いが響くでしょう。
今後のビジョン
次に、自分の描いている今後のビジョンについて書きましょう。
応募企業に入社した際に、自分は今後どうなりたいのか、どんな仕事がしたいのかといったことを具体的に伝えるようにします。
なりたいポジションについて記載するのも良いでしょう。
この企業でどんなことを叶えたいのかという理由が明確なほど、採用担当者に強くアピールすることができます。
今後貢献できること
最後に、応募企業に入社した場合に自分が貢献できることをアピールします。
応募企業が求めている人材ニーズにマッチすれば、採用確率はグッと上がります。
自分はいかに、企業の求めていることを発揮する力があるのかを過去の経歴の例を出し、具体的に伝えましょう。
今までの経歴や仕事で培ってきたキャリアを例に出すことで、信憑性をあげることができます。
職務経歴書の志望動機の例文を紹介
職務経歴書に志望動機を書く時は、書く順番にも気をつけましょう。
採用担当者が、志望動機欄を見る際に、まず一番最初に目を通すのが書き出しの部分。
書き出しの部分が印象に残らなければ、続きを読む気がなくなってしまうことも。
まずは、「なぜ志望したのか」という結論から述べることが大切です。
また、前章でお伝えしたとおり、「志望理由」「今後のビジョン」「今後貢献できること」を盛り込むことを意識して書きましょう。
以下では、「事務職から事務職への転職」と「未経験の職種への転職」の2つの場合に分けて、具体的な例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
事務職から事務職の転職の場合
貴社は、社員ひとりひとりが裁量を持って仕事に取り組んでいる環境だとうかがいました。私は今よりもっと自分の仕事の幅を広げ、貴社の成長に貢献したいと考え志望しました。現在は派遣社員として勤務しており、データの集計や資料作成といったサポート業務を担当しています。
人の役に立つことや誰かのサポートをすることが昔から好きなため、仕事内容にはとてもやりがいを感じております。しかし、派遣社員という立場状、仕事に裁量がなくさらなるスキルアップが難しいと感じております。
現在の会社では、ピボットテーブルやIF関数を利用したフォーマットを作成し、業務効率を大幅に改善した経験があり、貴社に入社した際にはこの経験を活かせるのではないかと思っております。
未経験の職種への転職の場合
前職である営業事務の経験と、インテリアコーディネーターの資格の両方を活かせると思い、貴社を志望しました。前職では、顧客からのヒアリング内容に基づいた部内共有の提案資料を作成しておりました。
仕事内容にはとてもやりがいを感じておりますが、今度はもっと裁量権を持って、自ら顧客の問題解決ができるポジションに就きたいと考えました。
私はインテリア作りが趣味のため、昨年「インテリアコーディネーター」の資格を取得しています。貴社であれば、インテリアの知識と営業事務職で培った経験の両方を活かし、説得力のある提案を行い貴社の売り上げに貢献できると考えております。
まとめ
職務経歴書に志望動機を書くのは、書類審査に通過するためにとても有効なアピールになります。企業理解を深め、経歴と志望動機に一貫性を持たせることや、退職理由はポジティブに書き、300文字程度に簡潔にまとめることを注意して書きましょう。
また、「志望理由」「今後のビジョン」「今後貢献できること」を盛り込むことも忘れずに、結論から述べるように気をつけましょう。書類審査に通過しないことには、面接にすらたどり着くことができません。
自分で履歴書や職務経歴書を作成するのは不安だな…と悩んでいる方は、キャリチェンへの相談がおすすめです。
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