新型コロナウィルスの感染拡大が世界的に見ても最もひどく、医療崩壊し始めていると言われているニューヨークでは4月4日現在感染者数は10万人を超えたと言われています。
死者の数は合計で2935人となり。今後もまだまだ増えることが予測されています。医療の現場では医療用のマスクと人工呼吸器の不足が叫ばれており、何かしらの対策をしないと医療崩壊が始まってしまうことも想定されます。
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ニューヨークタイムズがマスクの作り方という記事を掲載
そんな中でニューヨークに拠点を構えるアメリカの名門紙ニューヨークタイムズが4月1日に「マスクの作り方」という記事を掲載しました。医療用マスクはできるだけ医療の現場に供給し、一般の人は自分たちでマスクを作ろうという一つの対策でしょう。
記事では縦16・5センチ、横約24センチのマスクと、長さ約46センチのひもの部分の図面が掲載してあって、説明図通りに針と糸を使えば、オリジナルのマスクが作れます。
日本政府は各世帯にマスク2枚配布を発表
そんな中で日本では安倍総理が4月1日に各世帯に対して2枚づつのマスク配布を検討していることを発表しました。マスクは再生利用可能な布製で、なぜ世帯で2枚づつなのかはネット上で非常に疑問の声が上がっています。
マスクは1億枚を5000万世帯に配布を予定しています。費用は1枚が@200円ということなので、2枚で400円・・5000万世帯で合計200億円さらにはこれに郵送費がかかるとなると、確かに他にもお金の使い方はあるのではないかと考える人がいても納得です。
マスクに関する世の中の医療関係者の多くの意見では・・感染者が感染の拡大を抑制することに関しては効果があるものの、非感染者が感染から身を守るものとしてはあまり効果がないというのが一般的です。とすれば、今回のマスク配布は感染から身を守るものではなく、サイレントキャリアである自分が感染拡大を防ぐためのマスクと考えるのがよいでしょう。
SNSでの反応
上記のように4月1日に発表されたマスクの配布ですが、発表されたとたんにSNS上でいろいろな意見が氾濫しました。中でも「アベノミクス」をもじった「アベノマスク」ということばがトレンドワードランキングで1位になったり、海外のメディアでも取り上げられました。
世界のメディアの反応
米ブルームバーグ通信
「アベノミクスからアベノマスク 日本のマスク計画に嘲笑」
米CNN(電子版)
https://edition.cnn.com/2020/04/02/asia/japan-coronavirus-shinzo-abe-masks-hnk-intl/index.html
配布に月末までかかるため感染拡大を抑止できないと、多くの人が感じている
米フォックスニュース(電子版)
エープリルフールの冗談ではないかと受け止められている」と報道。ツイッター上に上がっている安倍首相の加工画像を交えながら、「安倍首相が一連のパンデミック対応で、批判にさらされている
マスク着用の文化
欧米では感染拡大が広がり、アジア圏では感染拡大が比較的抑えられている現状を踏まえて、マスクの有効性が見直されています。トランプ米国大統領も、当初マスクの有効性については懐疑的な発言をされていましたが、最近はその発言を見直しているようです。
また、特に日本でマスク着用の文化がなぜ根付いたのかなどの研修も進めているようです。日本では花粉症対策としてマスクを生活の中で利用することに慣れているということもあるようですね。
これからもコロナウィルスの感染拡大を防ぐためにいろいろな対策が取られていくと思いますが、できる限り有意義な使い方になることを祈るばかりです。