一生同じ会社に勤めることが普通とされた時代は終わり、現在は多くの方が転職の経験をしています。
特に女性は結婚や出産といったライフステージの変化もあり、総務省によれば2019年の転職者数は男性を上回ります。
しかし、転職が特別なものではなくなったとはいえ、いざ自分がしようとなると色々な悩みが出てきますよね。
中でもよく聞かれるのは転職のタイミングについてです。この記事では誰しもが悩む転職のタイミングについて説明していきます。
目次
【年齢別】人生における転職のベストタイミングとは?
転職は一般的には若い方がしやすいといえます。
とはいえ、若いからと言ってどんどん転職をすべきというわけでも、全ての職種で年齢が上がる方が転職しづらいというわけではありません。
それぞれの年齢別に、ポイントを見ていきましょう。
20代前半
一般的に、20代前半での転職はタイミング的には良いと言えます。特に未経験の職種へ転職を希望するなら、現在の会社に入社後3年以内が良いでしょう。
ただし、あまりにも入社後すぐに転職活動をすると、転職先からまたすぐに辞めてしまうと思われてしまう可能性があります。
時期を少し改めるか、面接などではっきりと論理的に退職理由を言えるようにしましょう。
20代前半での転職が有利な理由は、考え方が柔軟で自社に適応しやすいと転職先から考えられる事と、社会人経験もある為に基本的なマナーが身についている事です。
もしも希望する企業が第二新卒として採用を募集しているなら、第二新卒枠を活用するのもおすすめです。
第二新卒の定義や転職のポイントはよければこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
\第二新卒の転職のポイント/
20代後半
20代後半も転職のタイミングとしては適しています。この年齢層は社会人経験が5年程度あると考えられます。
若いので今後の成長にも期待できる一方で、ある程度の経験やスキルにも期待できるというわけです。
同業種へ転職する場合は、そういった要件が揃う5年目以降での転職がおすすめです。
一方、30代以降と比べると未経験の業種や職種に対してもまだまだ挑戦でき、転職先を幅広く選択できるタイミングでもあります。
30代、40代
転職のタイミングとしては一般的には年齢が上がれば上がるほど難しくなります。30代になると、基本的には即戦力が求められてきます。
今までどういう経験をしてきて、それが転職先にどう役立てることが出来るかを説明する必要があります。
40代では、30代よりもさらに即戦力性が求められることが多いです。また、年齢的に部下を多く持ち、会社全体を見て組織を動かす能力を求められることもあります。
そういった意味でも、マネージャー職が出来ると転職に有利に進められる可能性もあります。
結婚前後
特に女性の場合、結婚前後も転職のタイミングとしておすすめです。
そもそも、転職をすると私生活の過ごし方が変わることが多いです。通勤距離が伸びたり、勤務時間が変わったりすることで、私生活に充てられる時間が変わってきます。
ライフステージの変化に合わせて、働き方を変えることは自然な事といえるでしょう。
結婚をして今まで以上に働きたいという方や、逆に旦那さんにバリバリ働いてもらって、自分は少し控えたいという方や子持ちになる予定という方もいるでしょう。
また、結婚をよいタイミングとして、今よりも育休や産休の制度が整った会社を希望する方も多いと思います。
そういう想いに沿った会社に転職するには、結婚前後が良いタイミングというわけです。
具体的に女性で結婚前と後のどちらが自分に合っているのか迷う方は下の記事も参考にしてみてくださいね。
\転職と結婚の最適なタイミングは?/
一年の中で転職のベストタイミングとは?
一年の中でも時期によって求人数や募集内容が異なります。希望する会社に入社できるタイミングの目安にもなりますので、紹介していきますね。
4月
定期入社に合わせ、第二新卒や未経験の職種への転職には、4月のタイミングがおすすめです。
4月は企業にとって新年度を迎えるタイミングのいい時期です。転職先の企業でも3月に退職者が出てその欠員を埋めたかったり、新規事業立ち上げで新しい要員が必要だったりします。
また、転職先から内定をもらい、従来の会社へ退職を伝える事を考えても区切りのいい時期と言えます。
転職してからも新卒と同じ研修を受講出来たり、年齢の近い同期のような存在を作りやすいこともメリットと言えるでしょう。
2月〜3月、8月〜9月
2月~3月、8月~9月は求人が増える時期なのでおすすめです。やはり自分に合った会社を探すにあたっては、選択肢は多いに越したことはありません。
また、この時期は普段募集がかかっていない珍しい求人や、好条件の求人も他の時期よりも多くなります。
この時期に入社すると社内の人事異動の時期と重なり、自分以外の人も異動しているので環境になじみやすいという点も挙げられます。
ただし、同じような考えの求職者も増加するため、競争率も上がりがちという事には注意が必要です。
ボーナスがもらえる月
前職でボーナスをもらってから退職すると、金銭的・精神的に余裕が出来ていいと言えます。その場合はしっかりとスケジュール立てて活動しましょう。
もちろん、ボーナスの規定をよく確認する事や前職の上司等に誠意をもって退職を伝えることが大切です。なお、前職でボーナスをもらうタイミングにより、転職先では貰えなかったり試用期間の兼ね合いで少額だったりします。
何を優先するのかを事前によくシミュレーションしましょう。
転職に悪いタイミングとは?
転職するタイミングとしては上記の様に良い時もあれば、反対に悪い時もあります。転職しない方がよいタイミングを紹介していきます。
景気が悪い時
コロナ禍含め、景気が悪い時は転職のタイミングとしても悪いです。理由は当然ですが求人数そのものが少なく、選べる会社が少ない為です。
また、仮に内定をもらって退職をしようとなった後に、さらなる景気の悪化により転職先で思うように働けない可能性もあります。
景気が悪いときは無理に転職をするよりも、自己啓発や市場調査などに時間を費やした方がよいでしょう。
転職したばかり
転職したばかり、具体的には1年以内の再就職は企業によくない印象を与えかねません。
相手先からすると「またすぐに辞めてしまうのではないか?」「忍耐力が不足しているのでは?」と思われてしまいます。
また、即戦力が求められている場合、1年以内ではその能力がないとみなされてしまうかもしれません。
それでも1年以内で転職したい場合は、相手先に退職理由をネガティブではなく、ポジティブなイメージを与えられるように努力しましょう。
ここまで転職によいタイミングと悪いタイミングをお伝えしてきました。転職のタイミングは基本的には自身が納得できる時期を選ぶべきですが、可能であれば今までお世話になった会社の都合も考えたいものです。
会社の規則に沿って適正な時期(例えば退職日の30日以上前など)に退職を伝えるのはもちろん、繁忙期を避けるなどです。特に同業界への転職であれば今後の付き合いもあります。
できる範囲で今の会社に迷惑とならないタイミングを選択することで、今の会社を辞めた後も気持ちよく転職先で能力を存分に発揮する事が出来るでしょう。
なお、転職の時期についてより詳しく知りたい方は下記記事もご覧いただくとより理解できるかと思います。
\転職するなら何月がおすすめ?/
まとめ
いかがだったでしょうか?転職は時には初めての就職以上に悩むこともあるでしょう。少なからず社会人経験を経ているからこそ感じる不安や心配も多いと思います。
そんな時は一人で悩むよりも転職エージェントに相談するのがおすすめです。キャリチェンではあなたの転職を様々な面でサポートしています。
専門スタッフが親身になって夢や目標を応援しますので、ぜひ応募を検討してみてくださいね。