パートから正社員への方向転換。検討中の人も多いかと思います。
しかし、それと同時に「正社員になるとどういうメリットがあるの?」「どうしたら正社員になれるの?」とお悩みではありませんか?
そこで、この記事では、パートと正社員の違いや、それぞれのメリット・デメリット、パートから正社員を目指す方法について詳しく解説していきます。
パートから正社員になることを検討中の方は必見です。
目次
パートと正社員の違い
パートと正社員にはどのような違いがあるのでしょうか?ポイントとなる点を具体的に見ていきましょう。
労働時間の違い
パートと正社員では、パートの方が労働時間は短くなる傾向にあります。パートの場合、週数回、数時間からの労働でも許可されることが多く、労働時間は自然と短くなります。
一方、正社員の場合、所定の労働時間が定められており、短時間ではこなせない業務量になることがほとんどです。そのため、パートに比べて労働時は長くなる傾向にあります。
業務内容の違い
業務内容に目を向けると、パートの方が容易にこなせる業務が多い傾向にあります。パートという雇用形態上、入れ替わりが激しいことも多く、未経験でもこなせるような業務内容が多いです。
しかし、正社員になると、一定のスキルが必要とされる業務が増え、担当する業務内容の幅も広がります。また、職種によっては転勤や出張が発生することも少なくありません。
雇用期間の違い
雇用期間はパートの方が短い傾向にあります。パートの場合、勤務先や業種で違いはありますが、有期雇用が一般的で、「3ケ月」、「1年」など一定の期間で契約を更新することが多いです。
対して、正社員の場合、無期雇用を前提として雇用される場合が多く、犯罪など失職につながる行為や辞職の申し出を行わない限り雇用され続けます。そのため、雇用期間はパートの方が短いことが多いです。
給料や待遇の違い
パートの方が正社員に比べて給料や待遇面は劣る傾向にあります。
パートの場合、雇用形態は時給制やシフト制となることが多く、給料アップの機会が少ないため、どうしても多くの収入は得られません。また、法律上、一部の社会保険などは受けられないこともあります。
一方、正社員になると固定給となり、給料アップの機会も増えるため、パートに比べて給料が増える可能性が高いです。加えて、パートでは加入できない保険に加入できるなど、福利厚生も充実する傾向にあります。
ただ、産休や育休、有給休暇はパートでも正社員でも平等に取得することができます。
パートから正社員になるメリット
次に、パートから正社員になるメリットを考えてみましょう。
収入が安定する
まず、収入が安定するというメリットがあります。パートの場合、有期雇用やシフト制の場合がほとんどで、福利厚生も劣る部分がり、どうしても収入は不安定です。
しかし、正社員になると固定給となり、福利厚生も充実します。そのため、収入面では正社員の方が安定していると言えるでしょう。
キャリア形成しやすい
キャリア形成しやすくなるのも正社員になるメリットです。パートでは簡単な業務を担当することが多い一方、正社員の場合、様々な業務内容の仕事を任され、スキルアップの機会にも多く巡り合うことができます。おかげで、スキルや経験を積みやすく仕事で活躍しやすいです。
ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなる
パートから正社員になると、ローンやクレジットの審査に通りやすくなるというメリットもあります。正社員になると雇用や収入が安定するため、パートに比べて銀行やクレジット会社が信頼を置いてくれます。結果、ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなるのです。
パートから正社員になるデメリット
正社員になるというのは良いことだけではありません。どのようなデメリットがあるかもよく理解しておくことが大切です。
会社への拘束時間が長くなる
まず、会社への拘束時間が長くなるというデメリットがあります。正社員の場合、短時間では終わらない業務量をこなすケースがほとんどで、場合によっては所定の労働時間を超えて残業が発生することも少なくありません。
その結果、パートから正社員になることで会社への拘束時間は自然と長くなってしまいます
勤務地が変化する(転勤がある)
勤務地が変化するのもデメリットの1つです。パートの場合、転勤や異動が発生することはほぼないですが、正社員になると業種や企業によっては転勤や異動を命じられることも少なくありません。勤務地の安定性は、正社員の方が欠けていると言えるでしょう。
責任が大きくなる
責任が大きくなるのもデメリットの1つと言えます。パートの場合、仕事にノルマや目標が課されることは少ないですが、正社員になると、ノルマや目標が課されることが出てきます。
また、ある程度の地位のある立場になれば、部下の指導を行ったり、部下のミスの処理をしたりすることも必要なります。パートに比べて正社員の方がより大きい責任感を感じて働くことになるでしょう。
パートから正社員を目指す方法
では、実際にパートから正社員を目指すにはどうすればいいのでしょうか?以下で詳しく見ていきます。
正社員登用を目指す
まず、正社員登用を目指す方法が考えられます。
企業によっては、一定の条件を満たした場合、パートから正社員へと雇用形態を転換する制度が設けられており、この制度を活用すれば、パートから正社員を目指すことができます。
パートから正社員になるための条件は企業によって変わってきますが、勤続年数や指導力、コミュニケーション力など、正社員になるうえで必要なスキルが備わっているかを考慮して判断されます。もし、正社員を目指すのであれば、積極的に活用して損はないでしょう。現在勤務中の企業や、これから応募する企業に正社員登用制度が導入されているかを確認してみてください。
もしこれから応募するのであれば、以下の職種が正社員登用制度を積極的に活用しているので、参考になればと思います。
・飲食
・販売
・接客業
・物流・配送
・事務
上記の5つの職種であれば正社員を目指す環境が整えられていることが多いです。ただし、企業によっては、制度はあってもパートから正社員への採用実績が少ない場合もあるので、求人に応募する際には正社員への登用実績をよく確認するようにしましょう。
転職エージェントを活用する
正社員登用に加え、転職エージェントを活用するのも1つの方法です。転職エージェントを利用すれば、今までの職歴を考慮して、自分が持っているスキルを活かせる正社員募集の求人を紹介してもらえます。
また、スキルがなかったとしても、未経験OKの正社員募集の求人を紹介してもらうことも可能です。加えて、転職エージェントによっては、面接対策や履歴書の添削などのフォローアップを行っているところも多く、正社員を目指しやすい環境が整えられています。
パートから正社員を目指すのであれば、転職エージェントも積極的に活用して損はないでしょう。
まとめ
以上が今回の内容でした。パートと正社員には業務内容や雇用期間で違いがあり、労働形態は大きく異なります。また、パートから正社員になると収入や雇用が安定し社会的信用が増すメリットがる一方、勤務地が不安定になったり、労働時間が長くなったりというデメリットも存在します。
これらを考慮したうえで、パートから正社員を目指すか判断してみてください。なお、もしパートから正社員を目指す場合、正社員登用制度や転職エージェントを活用してみるといいでしょう。