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【2021年】CADオペレーターの将来性を解説|AI時代に生き残る方法とは?

CADオペレーターになろうと思ったのだけど「将来はCADオペレーターがなくなるって本当?」「どんなCADオペレーターだと将来性がある?」といった悩みは抱えていませんか?

知識やスキルを進んで学べば、CADオペレーターとして生き残れる可能性も高いでしょう。この記事では、CADオペレーターに将来性がない理由と、どうやったら生き残れるかを解説。CADオペレーターの将来に不安がある人は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

CADオペレーターとは?

CADオペレーターとはCADの操作を専門とする職業のことです。CADオペレーターは設計士の指示に従ってCADシステムを使い、コンピューター上で製図をします。

そのためCADオペレーターは、設計士とは別の職業であり、設計についての深い専門知識や建築関連の法律についての知見も必要ありません。

一方で設計士の要望を汲み取るためのコミュニケーション能力は求められます。つまり設計士の要望通りの製図を行うために、的確な質問をしたり、設計士が話したことを正確に理解したりする必要があるのです。

CADオペレーターは建築業界に留まらず、活躍の場が幅広いのも特徴。たとえば、家具インテリアやアパレル、ジュエリー業界などさまざまな分野で活躍できます。

また好みの働き方を選びやすいのも、CADオペレーターの魅力です。正社員から派遣社員、副業までいろいろなワークスタイルのCADオペレーターが活躍しています。柔軟な働き方ができるため、結婚や出産、育児に合わせて働きたい女性CADオペレーターの数も増加中です。

とはいえ、CADオペレーターの働き口がAIに奪われるのではないかといった心配の声が聞かれます。次に、CADオペレーターの将来性について解説します。

CADオペレーターの将来性について

将来的にCADオペレーターの多くはAIに代替される可能性があるので、CADオペレーターを続けるにはクリエイティブな仕事をするのが重要です。

ここではCADオペレーターであれば知っておきたい将来性について解説。どんなCADオペレーターが生き残るのかを見ていきましょう。

AIに代替される可能性あり

CADオペレーターはAIに仕事を奪われると言われています。その背景には、日本における49%の職業が機械に代替できると野村総合研究所が試算したことにあります。つまり、代替可能な職業49%の中にCADオペレーターが含まれているのです。

そもそも、AIに仕事を奪われる職業は単純作業が多いという特徴があります。CADオペレーターの場合だと、単に図面をトレースするだけの単純作業を職業とするのであれば、今後は淘汰される可能性があるでしょう。

一方で人間の優位が続くと言われている職業もあります。人間がAIよりも優位である職業には、次のようなものがあります。

クリエイティブ系

マネジメント系

ホスピタリティ系

クラフトマン系

テクノロジー系

CADオペレーターの中でも設計のスキルがあり、クリエイティブな提案ができる場合は、淘汰されにくいと考えられます。また、作図ルールを作成したりデータを管理したりするようなマネジメント業務をするCADマネージャーも残りやすい職業だと言えるでしょう。

二極化する可能性

CADオペレーターは「設計スキルを備えたCADオペレーター」と「設計士やデザイナーのアシスタントとして働くCADオペレーター」に二極化すると考えられます。

「設計スキルを備えたCADオペレーター」は完成品を作るのを目的として仕事をします。たとえば建築の分野だと、安全や環境、コストいったことをトータルに考えて設計。さらに、設計者の意図を施工者に正確に伝える役割も担えます。

よって設計スキルを備えたCADオペレーターだと、クリエイティブな業務に携われるので、AIが発展しても生き残りやすいでしょう。

一方で「設計士やデザイナーのアシスタントとして働くCADオペレーター」は、設計士やデザイナーのイメージ通りに製図するのが目的。

つまりアシスタント的なCADオペレーターの場合、設計士やデザイナーの指示さえあればできる単純作業を主な業務とするため、AIに仕事を奪われる可能性があります。

アシスタント的な立場から成長するには、設計士やデザイナーの意図を理解できる高度な専門知識やコミュニケーションスキルを身に着けるのが大切。さらに、2D CAD以外のソフトを使えるようにして、クライアントの要望にも柔軟に対応できるようにしていきましょう。

次に、これからのCADオペレーターが生き残るために身に着けるべきスキルをご紹介します。

CADオペレーターとして将来も活躍するために身につけるべきスキル

CADオペレーターが将来も活躍するためのスキルは、コミュニケーションスキルと3D CADを扱うスキルです。

人対人のコミュニケーションには、AIが真似をできない要素が多分に含まれますし、3D CADを扱うスキルは、これから伸びる分野だと言われています。

コミュニケーションスキル

CADオペレーターがコミュニケーションをうまく取れると、クライアントの感情的な表現をうまく汲み取って、抽象的なイメージを製図に反映するのが可能です。

人間の感情的な表現をAIが理解するのは、難しいと言われています。そのため、感情や気持ちを聞き出して理解できるコミュニケーションスキルを持つと、AI時代でも生き残れるCAD オペレーターになれるでしょう。

3D CADを扱うスキル

3D CADには次の3つの理由から、将来性があります。

3D CADを扱えるオペレーターが少ない

AIでは代替できないことが多い

ものづくり業界での需要が高い

現在、世の中では2D CADから3D CADへの移行が進んでいます。なぜなら、3Dの方が製品の完成をイメージしやすかったり、クライアントへの説明としても使い安かったりするからです。

ものづくり業界でも、製造業や建設業、自動車メーカーなど幅広い分野で3D CADの需要が伸びています。そのため、3D CADのスキルを身に着けることで、今後も活躍が期待できます。

将来に備えて3D CAD以外のスキルも学ぶ

CADとの親和性が高いソフトに、CAEやCAM、PDMがあります。CADと親和性が高いソフトに関する知識やスキルを身に着けると、他の人との差別化が可能。

将来的にも、重宝される人材となれるでしょう。CAEとCAM、PDMをご紹介しますので、参考にしてください。

CAE(シミュレーション・解析といった設計支援ソフト)

CAEとはコンピューターを使って、仮想的に試作や試験を行う技術。CAEを利用すると、現実の試作や試験の回数を減らしながらも、高品質な製品開発が可能です。

流体や熱、電磁場などの物理現象を計算したり、温度や電磁場といった目には見えない現象をコンピューター内で見えるようすることもできます。

CAM(加工用NCプログラム自動作成ソフト)

CAMとはCADなどの製図システムで作成され設計図面をもとに、コンピューター内で工作機械を操作するための加工プログラムを作成するソフトです。

CAMは加工予測時間を正確で素早く算出できるので、クライアントに渡す見積もりを正確に作成したり、スケジュールの調整を効率的にできるメリットがあります。

PDM(製品データの一元管理ソフト)

PDMとは製品図面や部品の構成表、技術文書などの製品データを管理するソフトです。さらにPDMで製品データを一元管理すると、生産過程で発生する課題を解決したり、工程を効率化できたりします。

商品の品質向上や工程の期間短縮が可能なため、車や電気製品、工業製品、アパレル、雑貨などあらゆる分野で利用されているソフトです。

まとめ

CADオペレーターとはコンピューター上で製図をする職業のことですが、AIに仕事を奪われると言われています。とはいえ、すべてのCADオペレーターがAIに奪われるわけではありません。

AI時代にCADオペレーターとして生き残るには、設計スキルを備えたCADオペレーターになるとよいでしょう。CADオペレーターが設計スキルを身に着けると、クリエイティブな業務やコミュニケーションを要する業務に携われるので、AIに代替されづらい立場に身を置けます。

また3D CADを操作するスキルを学んだり、CADと親和性が高いソフトを扱えるようになると他のオペレーターとの差別化を図れます。CADと親和性が高いソフトには、次のような物があります。

CAE(シミュレーション・解析といった設計支援ソフト)

CAM(加工用NCプログラム自動作成ソフト)

PDM(製品データの一元管理ソフト)

今後は設計士に言われたことだけを製図するようなCADオペレーターは淘汰される可能性があるので、主体的にスキルや知識を身に着ける必要があるでしょう。