日本はものづくりの国と呼ばれますが、そんな日本に欠かせないのが技術職の存在です。技術職というと、専門性が必要であり、未経験から挑戦するのは難しく、敷居が高いというイメージを持つ方も多いかと思います。
確かに、一部の職種や企業では高度な専門知識が求められるケースがありますが、未経験から技術職に就職する事も可能です。
この記事では技術職について種類別にどんな仕事をしているのかを分かりやすく説明しているので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。
目次
技術職とは?
一般的に技術職とは、理系や工学系の知識を元にものづくりに関わる仕事の事を指します。
もう少しブレイクダウンすると、開発や設計を行ったり、生産装置の保守運用修理などの為にスキルを用いて問題解決を行います。
つまり、技術職が新しいモノを開発して、またそれを安定供給する体制を整えていると言えます。
また、技術職と一言で言っても、実際の仕事内容や活躍する業界は多岐に渡ります。
製造メーカーやIT系、建築、食品、化学、その他公務員に至るまで様々な業界で技術職の仕事があり私たちの生活に密接しているという側面もあります。
未経験からの転職は一見厳しそうですが、様々な業種がある技術職ですので、例えば保全系などは未経験からでもチャレンジできることもあります。
その他の技術職も幅が広い分、様々な人材を募集していますので、未経験だからと言ってあきらめる必要はありません。
女性の技術職は種類としては研究や開発の分野では、それなりに活躍する方も多いですが、全体としては少ないです。
しかし、女性ならではの視点を求める企業や女性活躍推進を図る企業に対しては転職で就職や有利とも言えます。
技術職の種類一覧
それでは、具体的に技術職の仕事を紹介していきます。なお、日本国内には多くの技術職の仕事がありますが、本記事ではその中でも代表的なものを紹介しています。
本記事が技術職の全てではありませんが、おおよそのイメージとして捉えていただければと思います。
メーカー系の技術職
まずはメーカーでハードウェアを生産する業界の技術職について紹介していきます。ちなみにハードウェアとはソフトウェアと異なり、「目に見えるもの」を指します。
機械系
機械系の技術者は主に民間企業に所属し、生産ラインの作業がスムーズに進むための機械的な対応を行います。生産ラインにトラブルはつきものですので、その対応や未然防止策などを技術的な観点から対応しています。
また、生産がスムーズにいっていても改善してより生産効率を上げる等の仕事を行うこともあります。
なお、こういった保守的、事後的な仕事だけでなく、製品の寸法や材料を決めて設計する仕事や研究、設計、開発をする仕事も技術職に含まれることもあります。
ソフト系
メーカーにある生産設備には、現在多くのソフトウェアが組み込まれています。そのソフトウェアにより、生産設備が制御され、安定的に稼働することでメーカーは製品を作り出しています。
ソフト系の技術者は、そういったソフトウェアを開発して生産設備に組み込んだり、その保守、改善を行います。
ちなみに近年、IT系の発展は目覚ましく、従来出来なかったこともどんどんできるようになり、メーカーでは生産設備に関する全ての情報に対して、インターネットを介して管理しているような会社もあります。
IT系の技術職
続いて、IT系のプログラミングを生業とする技術職について紹介していきます。
システムエンジニア
システムエンジニアの仕事は、顧客の要求から適正なシステム使用を決め、大まかな設計までを担当します。顧客と密にコミュニケーションを取り、その要望をかなえるための開発期間やコストなども算出します。
その上でシステムの設計を行いますが、これは具体的にシステムに持たせる機能や表示方法、操作方法などの仕様決めから始まり、それをどう機能として実装するかを設計していきます。
なお、プログラマーとはシステムエンジニアが作成した設計を元にプログラミングを行うことが主な仕事です。プログラマーとして経験を積んだうえでシステムエンジニアとなる方もいます。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークの構築、保守、管理を行う仕事です。私たちが普段何気なく使用しているパソコンのネットワーク環境を作ったり、守ったりしています。
仕事内容としてはシステムエンジニアと同じく顧客の要求を受けてネットワークの構成をし、設計、運用となります。
システムエンジニアは仕事の対象とするものが異なり、システムエンジニアは個々のコンピューターを、ネットワークエンジニアは個々のコンピューターを繋ぐためのネットワークを対象としています。
ITエンジニア
ITエンジニアとはITの技術者たちの総称を指す職業です。ご紹介したシステムエンジニアやネットワークエンジニアもITエンジニアの一つとなります。他にもプログラマーやサーバーエンジニア等が含まれます。
IT業界はここ10数年で目覚ましい発展を遂げています。また仕事の種類もさることながら業界自体も幅広いです。IT業界の現状や将来性、また未経験者からの転職については以下でまとめているのでよかったら参考にしてみてください。
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建築系の技術職
続いて、建築系の技術職について紹介していきます。一般住宅や集合住宅、商業施設や公共施設などさまざまな建築物の建設や改修にあたって、技術的な仕事を行います。色々な職種がありますので、それぞれご紹介していきます。
建築設計管理技術者
建築物の設計について管理する技術職です。その名の通り、設計の日程計画や工事の工程、仕様といった建築業務全般における管理を技術的な観点からしています。
建築設備設計技術者
電気や給排水、空調などの設備を設計する仕事です。建築設備全般について高い技能が必要な職種です。
建築構造設計技術者
建築物の構造的安全性を考える技術者です。構造計画の立案から設計図書までと統括し、構造に関する工事監理も行ったりします。
建築施工管理技術者
施工工程における施工計画、工程管理、品質管理、安全管理に重点を置いた業務を行います。建築施工管理技士という国家資格を持つ技術者を建築施工管理技術者と表現する事もあります。
建築検査技術者
建築物の安全性や様々な基準を満たしているか検査をする技術職です。
食品、化学などの開発系技術職
開発系の技術職は、商品の企画、開発、品質分析、技術開発などを行います。会社によってはこの中の開発業務のみとなる事も多いでしょう。研究を担当する部署の結果をもとに、それを製品化に向けて技術検討を行います。
まとめ
いかがだったでしょうか。技術職と一言で言っても、活躍する業界や仕事内容は様々で、求められる知識も異なります。
技術職というと男性というイメージも強いかと思いますが、実際には女性歓迎の技術職の種類も多くあります。
キャリチェンでは色々な方が活躍できる技術職も紹介しています。興味のある方はお気軽にご相談してみてくださいね。