「今勤めている会社では、正社員に登用される見込みがなさそう…」「家庭の事情で収入をアップさせたい…」「子育てが一段落したから、腰を据えて働きたい…」など、女性は40代に入るとさまざまな理由で、正社員としての転職を目指す傾向があります。
以前は難しいと言われていた40代の転職事情ですが、最近では、40代でも正社員として転職することが可能な時代です。
今回は、40代の女性が正社員になることはなぜ難しくないのか、正社員として転職するための方法、成功のポイントについて紹介していきます。
目次
40代女性が正社員に転職するのは難しくない!その理由
40代の女性が正社員として働くことは、以前は敬遠されがちでした。しかし、現代では40代女性が正社員に転職するのは難しくないと言われています。
以下で詳しく理由を説明します。
転職ありきの時代になっている
転職ありきの時代になっていることも理由の一つです。もともと日本では、終身雇用が一般的でした。
しかし、近年では仕事の成果を重視する成果主義や、海外のように転職を繰り返してキャリアを積むことが日本でも浸透してきています。
そのため、生涯一つの会社で働くのではなく、企業を移ることは自然となり転職市場が拡大しています。
そのため、「40代では正社員として転職することは難しい」とされていた壁が取り払われ、転職活動をスムーズに行うことができる時代がやってきたのです。
労働力が不足している
少子高齢化により、労働力となる人が大幅に不足していくことが予想されています。
みずほ総合研究所によれば、2016年度に6648万人だった労働力人口は、2065年度には3946万人に現象するようです。
働ける人が減るということは、一旦離職した40代でも再び正社員として雇わなければ人手が足りない時代が来ているということです。
参考:みずほ総合研究所
女性の雇用促進が進んでいる
女性の雇用促進が進んでいる背景もあります。国は、日本の生産年齢人口が減少していることを背景に、「女性活躍推進法」を制定しました。
その影響で、企業側は女性の雇用を増やすようになり、大企業では女性管理職の割合も増えてきています。
女性の就業率が年々増加している傾向にあるため、女性だからと引け目に感じず、転職活動が可能です。
40代女性でも働ける環境作りが進んでいる
40代女性でも働ける環境作りも進んでいます。厚生労働省では、女性が積極的に社会で働くことができるように、女性の活躍を推進している企業を認定する制度があります。
認定を受けると、企業に対して「えるぼし認定」のマークが付与されます。
他にも、子育てサポートを推進している企業には、「くるみん認定」をしたり、両立支援の取り組みが進んでいる企業に対しては、「プラチナくるみん認定」を設けていたりします。
たとえ、仕事のブランクがあったとしても社会への復帰を後押ししてくれる環境が整備されつつあるため、子育て中の主婦労働のブランクがある女性でも正社員として復帰しやすのです。
40代女性が正社員へ転職する方法
ここでは、40代女性が正社員へ転職をする方法として3つのパターンを紹介します。
同業界・同職種でステップアップを目指す
40代女性の求職者に対して企業側が期待することは、
・これまでの仕事の実績がある
・これまでの仕事の経験がある
・身に付けている資格がある
・身に付けている技術がある
・即戦力となる
など、年齢を重ねたからこその経験力です。これまで経験してきた業界や職種なら、即戦力として確実に企業にとって期待ができるため、他に比べ断トツに採用されやすいでしょう。
異業界・異職種に挑戦する
転職の場合、企業は即戦力となる人材を採用したいという傾向があります。しかし、中には「未経験OK」という求人を出している業界もあります。
たとえば、「介護業界」「設備管理/ビルメンテナンス業界」「アパレル業界」「飲食業界」などは、異業界からの転職でも採用の可能性があります。
正社員登用を目指す
正社員になるには、アルバイトやパート、契約社員、派遣社員などから正社員に登用されるというルートもあります。
また、現在は実力・成果を評価される時代のたね、引き抜きや抜擢をされることもよくあります。
正社員としての転職活動を行ってもなかなか仕事が決まらなかった場合には、非正規雇用で一旦働き、正社員登用を目指すことも方法として頭に入れておきましょう。
\正社員になるメリットとは/
40代女性が転職を成功させるポイント
最後に、40代女性が正社員として転職するためにおさえておきたいポイントを確認しましょう。
40代に求められているものは何かを知る
40代から正社員になるためには、40代に能力を求めている業種や職種を視野に入れておく必要があります。
40代の女性は、若者に比べ様々な経験を積んでいることから、一般的にコミュニケーションスキルが高いとされます。
そのため、サービス業や一部の接客のある事務では非常に求められている人材となります。
具体的には、介護職員・営業・医療事務・セラピストなどがあげられます。とくに、人材不足が深刻化している介護業界は未経験者でも受け入れに寛容なため、正社員として採用される可能性も高いでしょう。
今あるスキルや経験を生かせる職場を探す
40代で正社員として転職するときに強みとなるのが、これまでの職場で培ってきた経験や資格です。これは、新卒や20代には真似できない強みです。
現在の転職市場は、大規模なリストラや人件費削減、小規模企業やベンチャー企業の増加により拡大しています。
それゆえ、プロフェッショナルな技術や経験を求める会社はたくさんあるのです。
即戦力になることをアピールして、あなたの持つスキルや経験を評価してもらえる職場を探しましょう。
長期戦も覚悟しておく
就職活動において、1度や2度、不採用になったことぐらいであきらめてはいけません。3ヶ月~半年などの長期戦になることや、何度も挑戦する覚悟をもつことも必要です。
20代や30代と比べ、企業側の不安やリスクが格段と大きくなるため、40代の転職は時間がかかることは事実です。それでも、40歳女性を採用する企業は実際にあります。
なかなか採用されないから…と焦って妥協してしまうと、転職活動に失敗してしまうことがあるので注意しましょう。
粘り強く転職活動を行い、自分にあった仕事を探すことが40代女性の転職を成功させる秘訣です。
40代女性が転職活動を成功させるためには、人材不足の業種を視野に入れて活動することや、自分のスキル・経験が活かせる企業に転職すること、活動が長期戦になることも覚悟で行うことが大事です。
まとめ
40代の女性が正社員として転職することは可能なのか、転職するための方法、転職成功のポイントなど紹介しました。
40代の女性は、子育ても落ち着いてきて、そろそろまた正社員として働きたいなと感じている方が多い年代です。
20代、30代に比べると採用率は下がってしまいますが、労働人口の減少や女性雇用促進、成果主義への変化などさまざまな理由から40代でも転職が可能に変わってきています。
「正社員として、じっくり長く働ける職場を探したいな」と考えている方は、ぜひキャリチェンにご相談くださいね。プロのキャリアカウンセラーがしっかりとヒアリングを行い、女性が働きやすい企業をご提案します。