「事務系職種に転職したいけど、オフィスワークの経験がなく自信がない…」「転職活動をする際に、取っておくと良い資格って何があるんだろう」といった悩みはないでしょうか？
これから転職活動をしようと考えている人におすすめの資格がMOSです。現在は、どんな職種でもパソコンを使うことがほとんどです。そのため、MOS取得に向けて学習することでパソコン操作に慣れ、自信を持って転職活動が行えるでしょう。
今回は、そんなおすすめの資格MOSに注目して、メリットやデメリット、受験方法、受験レベルと出題範囲など紹介していきます。今記事を参考に資格の取得を検討してみましょう。
目次
MOS資格とは？
MOSとは、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略です。WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品が使えるという技能を証明してくれる資格です。
マイクロソフト社が実施している世界共通の民間資格で、仕事に直結するパソコンスキルの取得や、スキル向上のために受験する人が多く、認知度が高い資格です。
どのような企業でも用いられる
・Word ワード（文書作成ソフト）
・Excel エクセル（表計算ソフト）
・PowerPoint（プレゼンテーション ソフト）
・Access（データベース管理ソフト）
・Outlook（電子メール・情報管理ソフト）
のスキルが身に付きます。
MOSの資格がまったく役に立たないような仕事はほとんどなく、事務系の仕事に転職を希望している場合には、とくに取得を検討してみましょう。
MOSを取得することで、パソコン上の事務作業が効率的になりますし、ITリテラシーを高めることもできます。
MOS資格を取得するメリットは？
具体的には、MOSを取得することでどんなメリットがあるのでしょうか。
パソコンスキルの証明ができる
MOSは世界共通の資格のため、世界中でパソコンスキルがあることを証明できます。転職活動の際には、パソコンの技術を評価されたり、資格を取ろうと努力する姿勢を評価されたりします。
履歴書に記載できる
MOSは、履歴書の書類にも記載できる資格です。転職先の職種が未経験であっても、マイクロソフトオフィスを使うスキルがあることを証明してアピールすることができます。
就職・転職に有利になる
書類選考においては、MOSを取得しているという記載があることで、採用に有利になりこともあります。たとえば、同じような2人の応募者がいた場合、何も資格を持っていない人と資格を持っている人だったら、持っている人を選ぶのではないでしょうか。
直接的に資格が評価されなくても、突起できる部分となることや資格取得のために勉強する意欲に評価がもらえるでしょう。
＼資格を持つメリットとは？／
実務に役立つ
MOSの資格を取得することで、スキルが身に付き実務に役立ちます。身に付けたスキルを業務の効率的に活かすことで企業の生産性が上がり、業績も上がるでしょう。そうなれば、昇給する可能性もあります。
MOS資格を取得するデメリットはある？
では、反対にMOS資格を取得することのデメリットはあるのでしょうか？
MOS資格を取得するデメリットはほとんどありません。1つあげるとすると、「受験料が高い」ということでしょうか。MOS資格を取得するための受験料は、1つの教科あたり1万円以上かかります。個人で資格の取得を目指すときには、金額がネックになるかもしれません。
MOS資格の受験方法や難易度は？
次に、転職活動に役立つMOS資格の受験方法や難易度を紹介していきます。
受験資格
受験資格はとくになく、年齢・国籍を問わず誰でも受験することができます。未成年の場合のみ、保護者の同意が必要です。
2回目以降の受験の場合は、以下のような再受験に関するルールがあります。
| 再受験に関するルール 1.同じ科目を2回目に受験する場合、前回の受験から1日（24時間）待つ必要があります。2.3回目以降の受験は、前回の受験から2日間（48時間）待つ必要があります。 ※合格した試験の再受験は可能ですが、2回目以降の合格時には合格認定証が発行されません。※受験者がルールに違反した場合、すでに取得した資格の認定取り消し、およびMicrosoft認定を受ける資格を永久に失う可能性があります。 |
（引用：MOS公式サイトWord 365&2019｜MOS公式サイト (odyssey-com.co.jp)）
受験方法
受験方法は、全国一斉試験と随時試験の2種類があります。全国一斉試験は、MOSの公式サイトの申込フォーム、または、郵送で申し込みます。受験は月に1・2回ほど実施されています。
随時試験は、希望の試験会場で受験をすることができます。会場によって、決められた申し込み方法で申し込み、実施の日時は会場によってことなります。
試験の難易度
スペシャリスト （一般レベル）
スペシャリストは、少し前まで「一般コース」と呼ばれていたものです。基本的なパソコンの操作が可能であれば、挑戦できる難易度です。たとえば、Wordの場合、キーボードによる文字の入力や、表作成などの、基本的操作が求められます。
パソコンは、インターネットくらいしか使っていないという人でも、目指すことのできるレベルでしょう。
エキスパート （上級レベル）
エキスパート は、少し前までは「上級コース」と呼ばれていたものです。パソコン上の高度な操作が求められます。たとえば、Wordの場合、文字と文字の間隔を調整したり文字色を変更したりする操作が求められます。
普段からマイクロソフトオフィスを使用している方でも、普段は使わない機能を求められるため、高難度となっています。
MOS資格で求められるレベルや範囲とは？
具体的に、それぞれのソフトで求められるレベルや範囲はどのようなものなのかを知っておきましょう。
Word
スペシャリスト（一般レベル）
Wordを操作する上での基本的な知識が求められます。文書を入力するだけでなく、文書の印刷、文字のフォントや、サイズの変更、文字列の挿入、表を作成することなどが出題範囲です。
エキスパート（上級レベル）
エキスパートは、スタイルや索引の作成、ユーザー設定のテンプレートの作成、ほかのアプリからデータを取り込む操作などが出題範囲です。データ管理や見やすい資料作成など、業務上役に立つスキルが得られます。
Excel
スペシャリスト（一般レベル）
Word同様に、基本的な知識が求められます。セルに数式や関数を入力すること、セルの書式設定、グラフの作成、オブジェクトの挿入が試験範囲です。データ管理に用いられるテーブル作成やフィルター機能の使用も範囲に含まれています。
エキスパート（上級レベル）
条件付き書式によるセルの詳細な設定、マクロの作成などが出題範囲です。また、ピボットテーブルの作成や管理なども範囲に含まれています。
PowerPoint
テキストと図形を挿入したスライドの作成や、スライドショーの再生が出題範囲です。また、いくつかのプレゼンテーション資料を結合させて、資料を仕上げる能力も求められます。
その他
他にもマイクロソフト社のオフィスソフトにあるAccess（データベース管理ソフト）や、Outlook（電子メール・情報管理ソフト）の試験があります。
Accessは、データベースやテーブル作成・管理、内容の変更などが出題範囲です。Outlookは、メッセージの作成や整理、連絡先の作成、予定表の作成が出題範囲です。
MOSの試験は、各ソフトによって試験が異なるため、それぞれの出題レベルと範囲を理解し対策しましょう。
MOS資格はどんな仕事に活かせる？
MOS資格をもつことで有利な仕事は、「オフィスワーク」や「販売職」があげられます。
企業の事務職では、WordやPowerPointのスキルを使って資料を作成する機会が多くあります。また、営業職の場合、プレゼンでPowerPointを使ったり、データ作成にExcelを使ったりします。MOS資格を持つことで、さまざまなオフィスワークに対応することができます。
販売職では、店舗の売り上げ管理や在庫管理をExcelで行うため、スキルが必要とされます。また、新しい商品提案のために、PowerPointを用いてプレゼンすることもあるので、MOS資格が役立ちます。
＼事務職に必要なスキルとは／
MOS資格の勉強方法や勉強時間
最後に、MOS資格の一般的な勉強方法をお伝えします。それぞれの勉強方法で勉強時間が異なるので、自分に向いている方法を選択して取り組んでみましょう。
独学
独学で勉強する場合は、基本操作や専門用語で困ったときに自力で解決する必要があるため、基本的なパソコンの知識がある方なら問題ないでしょう。パソコンやオフィスに慣れている方は、独学がおすすめです。
勉強時間は、スペシャリストで1ヶ月程度。エキスパートは長くかかっても6ヶ月程度です。
通信教育
通信教育は、分からない部分をスクールに聞くことができます。 サポート内容はスクールによって違いますが、電話・メールでの対応や、模擬試験の添削などしてくれます。自分で調べるよりもすぐに解決できるため、 仕事や家事、子育ての合間に効率的に学習したい方に向いています。
勉強時間は、スペシャリストで1ヶ月程度。エキスパートは1ヶ月程度と独学より短くなっています。
スクール
スクールは、パソコンやオフィス初心者の方におすすめです。普段はインターネットしか使わない初心者の方でも、講師に直接質問ができるので安心して学べるでしょう。パソコン操作に自信がない方におすすめの方法です。
スペシャリストの勉強時間は、週に1回の通学で3～5ヶ月程度。エキスパートは1～3ヶ月程度です。
まとめ
「MOS資格」について、MOS資格とはそもそもどんな資格なのか、取得するメリットやデメリット、受験方法、難易度、勉強方法、勉強時間など詳しく紹介しました。
受験代がネックなこと以外、取得することに何もデメリットはありません。それよりも、取得によって多くのメリットが存在します。認知度の高いMOS資格なら、就職や転職活動の際にアピールすることができます。また、実際に入社した後にも、自信を持って頼まれた業務を遂行することも可能になります。就職や転職する際に、何か自分にプラスになる資格が欲しいという方にとてもおすすめです。
また、スムーズに転職を成功させたいと思っている方は、ぜひキャリチェンにご相談ください。あなたの魅力を最大限に深掘りし、企業へのアピールポイントの引き出すことや面接の通過率をあげるための面接練習などを行い、転職活動をスムーズにすることができます。
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