自己分析とは？行うメリットと効率的なやり方を解説

就活や転職において、「自己分析」は欠かせません。自己分析をしっかりできるかどうかで、活動のモチベーションや結果も変わってくることでしょう。

今記事では、自己分析のメリットを理解した上で、自己分析のやり方や、注意点などをわかりやすく解説します。

自己分析は「自分のありのままの本心」を知ることができるので、就活はもちろん、人生のさまざまな場面で役立ちます。自己分析の正しいやり方を知って、自分の人生に活かしていきましょう。

自己分析とは？行うメリット

自己分析とは、自分のこれまでの経験や思考を整理し、自分の長所や短所、強みや弱み、価値観などを客観的に分析し、自分自身を深く理解するための作業です。就活における自己分析はとても重要ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

自分の強みと弱みの把握

自己分析をすることによって、自分の長所や短所、強みや弱みなど、自分の性格を客観的に把握することができます。転職活動では書類や面接などの選考があり、志望動機や自己PRを質問されることが多いです。

その際、自分の経験からエピソードと共に説得力のある回答をする必要があります。自己分析を行うことで、自分だけのオリジナリティあふれる文章を考えることにつながるでしょう。

就活・転職先選びに役立つ

自分の特性を理解することで、自分はどんな企業に就職したいのか、応募企業を選ぶ際に役立ちます。「自分にはどんな仕事が向いているのか」「どんな企業が向いているのか」など考えるためには、まず自分を知らなければなりません。

自己分析をすることで根本的なところから考えることができ、就職活動の軸を持つことができます。軸がしっかりしていれば、気持ちがブレることなく最後まで臨むことができるでしょう。

＼ 就活ノートとは？／

就活ノートとは？作る目的やメリット、作り方の具体例やおすすめのツールなど

自己分析の正しいやり方

自己分析をしようと思っても、やり方がわからなければ難しいものです。やり方を間違えると、「長所がない…」と悲観的になったり、自分の過去を振り返って憂鬱になってしまったりと、失敗してしまう可能性もあります。

自己分析のやり方を知り、正しく分析できるようにしましょう。ここでは4つの方法を紹介するので参考にしてみてください。

ツールを利用して適性検査を行う

適性検査とは、web上で選択式の質問に回答することで、あなたの性格や強み、弱み、考え方を分析してくれるツールのことです。今は、自己分析の助けとなるツールがたくさんあるので、時間がない人や、自分を客観視することが苦手な人におすすめです。

診断ツールは、これまでに集められた大量のデータや心理学をもとに提供されており、客観性に富んだ分析結果やフィードバックが得られるというメリットがあります。無料のツールもあるので、簡単にできることも魅力の1つです。

＼適職診断を使うメリットとは／

適職診断を使うメリットやデメリット、おすすめの適職診断ツールを紹介

自分の経験の深掘り

次に、自分の経験を深掘りし、自己分析を行う方法です。過去に印象に残っている経験や自分にとって大きな意思決定をした場面、困難に立ち向かった経験などを思い出し、それに対して「なぜ？」を繰り返します。

「何のために？」「何を得た？」というような質問を自分に投げかけていくことで、自分の行動規範やモチベーションの源泉を洗い出し、自分を深掘りしていくという作業になります。

たとえば、「野球部でキャプテンを任されチームをまとめることに苦戦したが、最後の試合ではチームワークが功を奏し、県大会に出場することができた」という経験を深掘りしてみましょう。

・なぜ野球部でキャプテンを任されたのか

練習でも試合でもよく声を出し、雰囲気を明るくしていた。野球が特別上手な訳ではなかったが、何でも真面目に取り組んでいたので信頼があった。

・なぜチームをまとめることに苦戦したのか

メンバー1人ひとりの考え方が違い、衝突することがあった。チームや集団、人をまとめるという経験が初めてで、手探り状態だった。

・なぜチームワークを発揮することができたか

くじけそうになることもあったが、最後まで諦めなかったことで人との関りやコミュニケーションについて学ぶことができた。学んだことを１つずつ実践していくことで、チームの雰囲気や関係性も変わり、最後にはチームワークを力にすることができた。

・何を学んだか

やってみなければわからないことがあり、壁にぶつかり苦しい思いもするけれど、今まで知らなかったことを学んだり考えたりできるようになり「挑戦すること」「諦めない大切さ」を実感することができた。

また、人と人とのコミュニケーションや関わり方、言葉の選び方についても考えるようになった。

このように、質問を繰り返し深掘りをすることで、

・何でも真面目に取り組む努力型である

・諦めずに挑戦することができる

・人と人との関りやコミュニケーションをとることが好きで、さまざまな人達と仕事をしていきたい

ということがわかりました。

この自己分析から、深掘りした内容に沿って就職先を探すことや、自分の人間性をアピールして志望動機を考えることができます。

マインドマップを作成

マインドマップは、考えていることを具体的にするための手法のことです。自分の頭の中にある考えをクモの巣状に広げて、地図のようなものを作ります。

たとえば、「自分」から始まり、次に「趣味」、「趣味」から「山登り」、「山登り」から「自然」という風に広げていくのです。

マインドマップを作ることで、自分が普段何を考え、何を大切にして、どんな風に行動しているのか、といったことを明確にすることができます。

単語を広げていく作業になるので、自分の思考を整理したい人や文章で表現するのが苦手な人におすすめです。

ライフラインチャートを作成

ライフラインチャートとは、自分のこれまでの人生を幸福度という視点から1本の曲線で表現したグラフのことです。

年齢ごとに転機となった出来事や成功体験、失敗体験などを思い出し、「なぜ自分はこの出来事を転機だと思ったのか」「なぜ自分はこの人から影響を受けたのか」「なぜこの出来事を成功体験・失敗体験だと思ったのか」という「なぜ」の部分に着目していきます。

そうすることで、自分の人生はどのような基準で選択してきたかなど、自分の価値観を知ることにつながるのです。

自己分析をする際の注意点

就活に必要な自己分析ですが、間違ったアプローチをしてしまうと就活に悪影響を与え、内定が遠のいてしまう可能性があります。ここでは、自己分析をする際の注意点について紹介します。

先入観に縛られない

１番多い失敗は、「私は部活をやっていたから、人をまとめるのが得意なはずだ」「私はマラソンをずっと続けてきたから、継続力があるはずだ」などと、初めから長所を決めつけてしまうパターンです。

初めから長所を安直に決めてしまうと、採用担当者から深掘りされたときに答えられず、面接に落ちてしまう可能性があります。

先入観に縛られず、まずは過去の経験を振り返って、「なぜ頑張れたのか？」「なぜうまく行ったのか？」「自分はそこでどんな行動をとったのか」をしっかり掘り下げていきましょう。

志望企業を意識しすぎない

志望企業を意識しすぎて、志望企業の求める人材像にあわせるように自己分析をしてしまうパターンです。たとえば、企業が「チャレンジ精神のある人材」を求めているから、自分のチャレンジした経験を探そうとすることです。

自己分析は、自分を深掘りして初めてわかることです。自分を深掘りせずに企業に合わせようとすると、経験談がいまいちで説得力に欠ける内容になってしまいます。自分の本当の長所を見つけるためには、企業の求めていることは一旦頭の隅に置いておきましょう。

結果にこだわりすぎない

自己分析の結果に縛られて志望業界を絞りすぎると、致命的な失敗を招いてしまう恐れがあります。志望業界を絞りすぎることで受ける企業が必然的に少なくなり、内定をもらえずに終わる可能性が高くなってしまうのです。

自己分析で見つかった「やりたいこと」はあくまで目安です。説明会やOB訪問などに積極的に参加し、自分が興味を持てる企業を増やしていきましょう。

 短所をマイナスに捉えない

自己分析で判明した短所でも、捉え方を変えれば長所になったりプラスになったりします。短所だからとマイナス面だけを見ず、自分がなぜそのことが苦手で、好きではないのかを考えてみましょう。1つでも多くの可能性やプラス面を発見できれば、就活の幅も広がります。

就活の幅を狭めてしまうとエントリーする企業が少なくなり、挫折するリスクが高まってしまいます。できるだけ自分の可能性を多く発見するようにしましょう。

まとめ

自己分析を行うメリットや自己分析の正しいやり方、自己分析をする際の注意点を紹介しました。自己分析は、なぜ大事なのかしっかりとメリットを理解し、自己流ではなく正しいやり方で行うことが大切です。自己分析は就活や転職活動だけでなく、人生においても役立つのでぜひ取り組んでみましょう。

また、「転職活動を行っているけど自己分析がうまくいかない…」という方は、キャリチェンにご相談ください。キャリチェンでは、転職のサポートの一環としてあなたの自己分析のお手伝いをすることもできます。ぜひ、気軽に活用してくださいね。