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GABとは?試験内容や対策方法について 

「選考にGABがあると聞いたけど、一体どんな試験なの?」「選考突破のために、GABの対策方法が知りたい」など、GABについて疑問を抱いている方いるのではないでしょうか。

就活の応募時に、企業からGABを受けるように言われることがあります。GAB試験は就活での「最初の選考」として実施されるため、結果が芳しくないと書類選考で不合格になってしまうかもしれません。

そのため、事前に把握して対策しておく必要があります。

今記事では、GABの試験内容や対策方法について紹介するので、GABについて理解を深め試験を突破しましょう。

目次

GABとはどんな試験?テスト方式は?

GABは、「Graduate Aptitude Battery=総合適性診断テスト」の略称です。提供元は日本エス・エイチ・エル社で、新卒採用の筆記試験で多く用いられています。

GABは高い知能が求められる業界の「総合職向けの検査」として採用されることが多く、導入している代表的な業界としては、総合商社や専門商社、証券会社、総合研究所などがあります。

試験の形式は以下の4つです。

・GAB(筆記)

・WebGAB

・C-GAB

・GAB Compact

筆記試験タイプやWeb上で行うタイプなど、さまざまです。導入企業ごとに試験の形式は異なるので、必ず試験概要をチェックし、十分に対策するようにしましょう。

GAB(筆記)

企業が準備した会場に出向き、マークシート形式で回答するのがGAB(筆記)です。公表はされていませんが、一般的な構成は、「言語理解」「計数理解」「性格適性検査」の3部構成で所要時間は90分となります。

WebGAB

自宅のパソコンから受験するタイプがWebGABです。試験の内容は「言語理解」「計数理解」「性格適性検査」の3部構成です。言語理解、計数理解はトータル60分、性格検査は時間制限がありません。

C-GAB

「C-GAB」は、テストセンターに設置されたパソコンを利用して受験する方式です。本人確認のために写真撮影を行い、不正受験を防止しています。また、「C-GAB」は電卓を使えないため注意しましょう。

試験の内容は、「言語理解」「計数理解」「性格適性検査」「英語」の4部構成です。そのうち、「性格適性検査」はテストセンターではなく自宅などで受験します。時間は短く、言語理解、計数理解、英語で合計40分です。

GAB Compact

通常の「GAB」よりも難易度が高く、制限時間が短く設定されているのが「GAB Compact」です。試験の内容は、「言語理解」「計数理解」「性格適性検査」の3部構成です。所要時間は言語理解、計数管理で27分、性格適性検査で30分となります。

POINT

GABは、高い知能の求められる総合商社や専門商社、証券会社、総合研究所といった業界の「総合職向けの検査」として採用されることが多い。

GABと他の試験の違いとは?

GABと似た試験に「CAB」と「SPI」というものがあります。似たような名前の試験がいっぱいあり、わけがわからない方も多いでしょう。

今章ではこれらの試験との違いについて紹介します。準備や対策が異なってきますので、各試験の違いについて理解を深めておきましょう。

CABとの違い

CABは、GAB同様、日本エス・エイチ・エル社が開発・販売する適性検査です。GABとCABの違いは、対象としている職種が異なります。

GABが高い知能を求める業界・職種を対象にしているのに対し、CABは主にエンジニア職の選考で用いられます。

具体的な職種としては、エンジニアやプログラマー、システムエンジニアなどです。計数理解のテストが主で、思考力を問う設問が多い点が特徴に挙げられます。

SPIとの違い

適性検査で最も採用されているSPIとGABとの大きな違いは、問題数と回答時間です。GABはSPIに比べ、回答時間が短く問題数は多くなっています。

また、SPIは比較的難易度の低い設問が多いですが、GABは長文問題や図を用いた計算問題など難易度の高い設問が多く設けられています。

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POINT

CABは思考力を問う設問が多く、主にエンジニア職の選考で採用され、SPIは最も一般的に利用されており難易度が低いことが特徴。

GABの試験内容

ここでは、GABの試験内容を項目ごとに紹介します。内容ごとに十分に対策を立てましょう。

計数理解テスト

計数理解は、受験科目でいえば数学や算数に関する問題が出題されます。図表を読み取り設問に回答します。短い時間で図表を正確に読み取る必要があり、問題集を繰り返して出題形式や解答方法に慣れておくことがポイントになります。

    【例題】

    例題は最も簡単な四則計算を一例に挙げています。

    「22806÷362=」の正しい回答を以下から選んでください。

    A.73

    B.83

    C.63

    D.93

    E.103

    正解はCです。

言語理解テスト

言語理解は、受験科目でいえば国語に関する問題が出題されます。長文読解が中心で、文章を読み設問に回答します。短い時間で、いかに長文を正確に読解できるかがポイントになります。

    例題

    次の文章を読み、続く設問それぞれについて、以下のA、B、Cのいずれかに当てはまるか判断し、その記号を1つ選びなさい。なお、自分の価値観や常識、細かい言葉尻で判断しないでください。

    A:本文の内容から明らかに正しい、または正しい内容が含まれている

    B:本文の内容から明らかに間違っている、または間違った内容が含まれている

    C:本文の内容からは、正しいか間違っているか判断できない

    近年、日本企業でも副業を容認する会社が増えてきている。さまざまな価値観やスキル習得を行うことができる点はメリットと言える。反面、本業に対して疎かになってしまう懸念があり、筆者は副業容認には反対である。

    1 日本で副業を容認する企業が増加している

    2 筆者の立場は副業反対である

    3 副業では新たなスキルは身につかない

    4 副業は稼げる

    正解は1 A、2 A、3 B、4 Cとなります。

GABの受験対策方法

GABの受験に向けて、どのような対策が必要になるか解説します。受験対策をしっかり行い、志望企業からの内定に近づきましょう。

解答スピードを上げる

GABは設問数が多く、回答時間が短い点が特徴です。そのため、いかに解答スピードを上げられるかが高得点をとるポイントになります。

解答方法や出題形式に慣れるように、事前に対策をしておく必要があります。問題集や参考書、Webサイトなどを用いてGABの傾向に慣れ、解答スピードを上げられるようにしておきましょう。

参考書や対策本を毎日取り組む 

GABの出題形式に慣れるため、毎日取り組んで体に染み込ませておくのがおすすめです。なお、参考書や対策本は先輩からのお下がりではなく、最新版を使うようにしましょう。

おすすめの参考書は以下の2つです。

・「最新最強のCAB・GAB超速解法 23年版」

本書は試験に即した実践形式で対策することができます。

・「【Web-CAB・GAB Compact・IMAGES対応】 これが本当のCAB・GABだ! 2023年度版」

本書はカバーする範囲が広く、異なる適性試験でも活用できます。また解説が充実しており、自主学習にも向いています。

大学3年生の12月までに行う

GAB対策は、大学3年生の12月までに始めましょう。就活は、筆記試験対策以外にも自己分析や企業研究など準備すべきことが数多くあります。筆記試験の対策は大学3年生の12月までには開始し、それ以前は、自己分析や企業研究に十分時間を割きましょう。

なお、インターンで早期にGABの受験を行う場合は、インターンの選考時期に合わせて対策を行ってください。

POINT

設問数が多く回答時間が短い点が特徴のGABは、解答スピードを上げることがポイントです。参考書や対策本を毎日取り組み、解答スピードを上げられるようにしておきましょう。

まとめ

「GABとはどんな試験なの?テスト方式は?」といった疑問や、SPIやCABなど他の試験の違い、試験内容、試験対策のポイントなど紹介しました。

GABは、高い知能の求められる総合商社や専門商社、証券会社、総合研究所といった業界の「総合職向けの検査」として採用されることが多いため、これらの業界を志望している方は、対策が必須です。

また、​​企業ごとに試験の形式が異なるので、必ず事前に試験概要をチェックしましょう。