転職活動をする場合、自分の価値を知りたいですよね。
また、できれば自分の価値をさらに高めて、転職活動の成功確率を上げたいと思います。
本記事では、転職活動における自分の価値を知る方法や、転職市場において価値の高い人材の特徴、自分の価値を高める方法について解説します。
転職活動における助けになるほか、市場価値を上げる助けにもなると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそも自分の市場価値の3つの基準とは?
自分の市場価値には、以下の3つの基準があります。
- ヒューマンスキル
- テクニカルスキル
- コンセプチュアルスキル
これらはすべて自分の市場価値を高めるために必要な要素です。
そのため、3つとも鍛える必要があります。
では、それぞれについて解説します。
①ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは、対人関係能力のことで、他者との関係を築くために必要なスキルです。
なぜヒューマンスキルが必要であるのかというと、仕事においてはチームの一因として周囲と協力したり、円滑なコミュニケーションを取ったりしなければならないためです。
例えば、ヒューマンスキルでは「伝える力」や「聞く力」が重視されます。
仕事の組織の中でも交渉をしたり、調整をしたりする場面があるため、このヒューマンスキルは欠かせません。
②テクニカルスキル
テクニカルスキルとは、業務を遂行するために必要な能力のことです。
例えば、事務職においてはPCスキルや資料作成能力など、会計や経理においては経理や財務の知識などがテクニカルスキルとして該当します。
テクニカルスキルが高いほど、担当する業務を高いレベルでこなせるようになります。
③コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルとは、日本語で「概念化能力」と言われ、簡単にいうと物事を論理的に考える力のことです。
なぜ仕事上でコンセプチュアルスキルが問われるのかというと、仕事では答えがない問題に対して最善策を考える必要があるためです。
特に企画提案業務や研究開発職、マネジメント職で必要とされます。
コンセプチュアルスキルは3つのスキルの中でも育てることが難しいため、普段の業務から意識して少しずつ育てる必要があります。
転職市場における自分の価値を知る4つの方法
転職市場における自分の価値を知る方法は、以下の4つです。
- 自身のキャリアを棚卸しする
- 「年収査定」や「キャリアタイプ診断」を利用する
- 適性テストを受ける
- 転職エージェントのアドバイザーに相談する
どれも自分の市場価値を把握するためには有効な方法であるため、ぜひ実践してみてください。
では、それぞれについて解説します。
①自身のキャリアを棚卸しする
キャリアの棚卸しとは、これまでの仕事の取り組みを第三者に伝えられるように整理することです。
キャリアの棚卸をすることによって、どのような転職が可能なのかシミュレーションできたり、不足しているスキルの把握ができたりします。
キャリアの棚卸のコツは、例えばパソコンの操作でいれば「パソコンの操作が可能」というようなアバウトな表現をするのではなく、具体的に操作可能なソフトを出すなど詳しく分析することです。
また、キャリアを「時期」「所属している会社」「部署」「役職」「業務内容」ごとに整理し、そのために「工夫」したことは何なのかといった観点で棚卸しすると整理しやすくなります。
②「年収査定」や「キャリアタイプ診断」を利用する
自分の市場価値を把握するための手段として、年収査定やキャリアタイプ診断も有効です。
なぜならこれらを利用することで、同じ職種や同年代の平均年収と自分の年収を比較でき、自分の市場価値が高いのか低いのか判断できるためです。
またキャリアタイプ診断では、性格や行動基準をもとに向いている仕事や社風などが提示されるため、転職活動の方針決めの参考になります。
そのため、ぜひ年収査定とキャリアタイプ診断を利用してみましょう。
③適性テストを受ける
適性テストを受けることで、自分の市場価値や適正年収がわかります。
何社か適正テストを受けてみて、自分の市場価値の目安を把握しましょう。
ただし中には有料の適性テストもあるため、テストを受ける前に必ず確認してください。
④転職エージェントのアドバイザーに相談する
転職エージェントに登録してアドバイザーに相談することは、現在の自分の市場価値を知るために有効な手段です。
なぜなら、転職エージェントのアドバイザーは多くの転職希望者の相談に乗っており、市場価値を客観的に評価することが慣れているからです。
そのほかにも、市場価値を上げるためにどのようなスキルを獲得すべきかなどのアドバイスももらえるため、将来へのキャリアパスを明確にできます。
転職エージェントは基本的に無料で利用できるため、ぜひ活用しましょう。
転職市場において市場価値が高い人材の特徴
市場価値を決めるあたって基準となるのは先に挙げた3つの能力です。
では市場価値が高いと評価されるには、具体的にこれらの能力をどのように身につけることが必要なのでしょうか。
それぞれの能力について、市場価値を高めるためのポイントを解説します。
組み合わせて使える「テクニカルスキル」が複数ある
現在、テクニカルスキルは学び方の体系化が進み、学び方もたくさんあり、どんな人でも自分にあった方法で体得することができるようになりました。
1つのテクニカルスキルを習得する労力が以前よりも小さくなった分、同じテクニカルスキルを持つ人材が転職市場においてたくさん存在している状態になっています。
つまり、単独のテクニカルスキルだけでは希少性はなく、複数のテクニカルスキルを適切に組合わせて使える人材に価値が集中しています。
また、特定の事業や会社だけで使えるスキルではなく、他の会社や業務でも使えるテクニカルスキルを身につけることで、価値がさらに高まります。
汎用性の高いテクニカルスキルを複数身につけて、効果的に組み合わせることができる人材が、市場価値の高い人材といえるでしょう。
多様な相手に合わせて適切なコミュニケーションが取れる「ヒューマンスキル」がある
リモートワークが増えたりと、働き方が多様化している現代社会において、自分とは異なる環境やバックグラウンドを持つ人たちと共に仕事をする機会が増えてきています。
グローバル化もますます進むでしょうし、この傾向は続きます。
つまりはこれからは、自分とは異なる価値観や環境の相手と、適切にコミュニケーションを取って仕事をスムーズに進める必要があります。
特に最近はクライアントワークや会議もオンラインで済ますことが増えてきています。以前のように直接会わないと、意思疎通に齟齬が生じたり、モチベーション管理も難しくなるでしょう。そんな場合に、会話以外の情報が減り、会話量も減ってくることから、限られたコミュニケーションの量で適切に仕事を進めないといけないわけです。
多様性を尊重し、相手の立場に立って考えることのできるヒューマンスキルを持った人材は、転職市場における市場価値は高くなります。
課題の本質を捉えて解決できる「コンセプチュアルスキル」がある
コンセプチュアルスキルは、答えのない問題に対して最善策を選ぶことのできるスキルだということは先に説明しました。
この能力は基本的にどの職種においても必要になるスキルで、特にクライアントワークのある営業やコンサルタントは、クライアントの本質的な課題を見つけ出し、解決案を提示する必要があることから、この能力が必要と言えます。
本質を捉えて課題を解決するには、数字やファクトに基づき論理的に考えるロジカルシンキングや、固定観念や既存の論理に囚われずに自由な発想ができるラテラルシンキング、無意識の問題を意識化し、客観的・分析的に振り返るクリティカルシンキングなど、物事を構造化して多角的に思考する能力が必要になります。
営業職は人を相手にする仕事なので、ヒューマンスキルさえ磨けば成果が出せると思いがちですが、その後管理職になる場合などのキャリアを考えると、ロジカルに課題を解決するコンセプチュアルスキルが高いほうが市場価値が高いことは間違いありません。
転職市場における自分の価値を高める7つの方法
転職市場における自分の価値を高める方法は、以下の7つです。
- 他人ではなく過去の自分と比べる
- 批判は素直に受けとめる
- 自分の長所を伸ばす
- 自分の需要を高める
- 自分のスキルを相対的に高める
- 日頃からPDCAを意識して仕事に取り組む
- 伸ばしたいスキルを補強するために資格を取得する
では、それぞれについて解説します。
①他人ではなく過去の自分と比べる
今の自分と比較するのは、他人ではなく過去の自分にしましょう。
なぜなら他人と比較してしまうと、ついつい他人の良い所と自分の悪い所ばかり比べてしまい、自信をなくしてしまうためです。
その一方で、過去の自分と比べることで、どれだけ成長できたかを実感できます。
そして、どれだけ成長できたかを実感することで、自信がつくとともに自分の価値をアピールすることに抵抗がなくなります。
②批判は素直に受けとめる
周囲からの批判は、素直に受け止めた方が自分の価値を上げることにつながります。
なぜなら、批判された対象について内省することで、欠点の改善に役立つためです。
批判はあくまですべてを否定するものではないため、決して自信をなくさないようにしましょう。
③自分の長所を伸ばす
自分の長所を伸ばすことは、自分の価値を上げる方法としてはシンプルです。
もしかすると自分には長所がないと思われるかもしれませんが、それはただ単に長所に気づいていないだけです。
過去を振り返ってみると、何かしら周りから褒められた経験はあるでしょう。
少しでも周りより秀でていれば、それは長所と考えていいのです。
④自分の需要を高める
転職市場における自分の価値を高めるためには、自分の需要を高めましょう。
なぜなら、転職市場における価値の高さは、需要の大きさによって決まるためです。
例えば、いくら専門性の高いスキルを持っていたとしても、そのスキルを求める企業が少なければ市場価値は低くなります。
そのため、転職市場においてどのような人材が求められているのかを把握することも大切です。
ただし、社会情勢や景気などによって需要と供給は変化するため、同じ人材でもタイミングによって市場価値が上下する点は要注意です。
⑤自分のスキルを相対的に高める
自分のスキルは、絶対的に高めるというよりも、相対的に高めるべきです。
なぜなら、勝てる場所で勝負した方が楽に勝てるためです。
特に今まで積み上げたスキルと新たな分野を掛け合わせて、新たな価値を創造できれば、唯一無二の存在になれます。
そうなれば、転職市場における価値は大幅に上がります。
⑥日頃からPDCAを意識して仕事に取り組む
PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(検証)」「Action(改善)」のことで、これらを意識的に回すことで継続的な業務の改善ができます。
そのため、市場価値の向上にもつながります。
日々の業務の中では、PDCAを回すことを意識しましょう。
⑦伸ばしたいスキルを補強するために資格を取得する
転職市場における価値を上げるためには、伸ばしたいスキルを補強する資格を取得することもおすすめです。
なぜなら、どのようなスキルを持っているのかを客観的に証明できるためです。
ただし、転職市場で重視されるのはあくまで実務経験であるため、資格コレクターにならないように注意しましょう。
まとめ:転職は自分の価値を知ることから
転職活動の第一歩は、自分の価値を知ることです。
転職活動の動機は人それぞれですが、お金を得るために働いている以上、転職を通して自分の市場価値を高める必要はあるはずです。
まずは自分の市場価値を見極めて、自分の理想のとの差を知り、そのギャップを埋めるためのスキルを得る努力をしてみてください。
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