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落ち込みやすい性格の原因と解決策を解説!ただし長所も忘れないで

落ち込みやすい性格だと、仕事や恋愛などの日常生活で困ったり、性格を気にし過ぎた結果余計に落ち込んだりして大変ですよね。落ち込みやすい性格を改善するには医療機関やカウンセリングを利用することも有効です。しかし、ある程度は自力で改善できます。また、落ち込みやすい性格にもいいところがあるため、そこは活かした方がいいでしょう。

この記事では、落ち込みやすい性格の原因と改善方法、長所についてお話ししたいと思います。最後まで読んでいただくことで、落ち込みやすい性格を克服できるようになり、かつご自身の長所にも気づけます。

目次

【落ち込みやすい性格】2種の原因

落ち込みやすい性格の原因は、大きく分けて2点あります。

①「心理的な原因」

「心理的な原因」とは、自分の内面にあることから「内因性の原因」とも言い、幼少期から今までの人生経験の中で起こった何らかの体験が原因で身についた考え方の傾向のことです。

人は、幼少期から今までの人生経験で、親から否定された経験があったり、いじめなどの辛い体験をすると、「どうせ自分なんて…」「自分はなんてダメなんだ…」などといった「自己肯定感が低い状態」となります。

つまり落ち込みやすい性格の人は、幼少期から今までの人生経験など、「心理的な何らかの原因によって、自己肯定感が低くなってしまっている人」ということです。

また、落ち込みやすい性格の人は、自己肯定感が低いことから自分の「気持ち・想い・望み・願い」などといった感情を素直に表現することが苦手で、ストレスを抱えやすいことがあります。ストレスを抱えれば抱えるほど、心の負担が大きくなるので、その分、さらに落ち込んでしまいます。

②「行動的な原因」

「行動的な原因」とは、自分の外側にあることから「外因性の原因」とも言い、仕事・職場・学校・家族・友人・恋愛などの人間関係、生活習慣、生活環境などが落ち込みやすい原因であると考えられます。

人は、「セロトニンが不足している」と、自律神経が乱れたり、心のバランスが崩れたり、落ち込みやすくなります。

セロトニンとは、脳内の神経伝達物質の1つで、感情や気分のコントロール・精神を安定させる働きがあります。セロトニンが不足すると脳の機能の低下したり、心のバランスが不安定になります。

つまり、落ち込みやすい性格の人は、生活習慣の乱れなど「行動面のなんらかの原因によって、セロトニンが不足している人」と言うことです。

また、セロトニンは、睡眠・運動・食事などの生活習慣と密接に関わっており、セロトニン不足は、「うつ病」や「パニック障害」などを引き起こすと言われています。

【心理的な原因】落ち込みやすい人の特徴

心理的な原因による落ち込みやすい人の特徴は以下の7つあります。

では、1つずつ説明していきます。

  1. 何らかの劣等感がある
  2. 周りと比較しすぎる
  3. 過剰に周りの目を気にしてしまう
  4. 自分に対する理想が高い
  5. 悪い意味で完璧主義
  6. 過去の失敗で心に傷を負っている
  7. 褒め言葉を素直に受け止められない

1.何らかの劣等感がある

落ち込みやすい方は、何らかの劣等感を抱えていることが多いです。いつも何か考える奥底に「自分は劣っている」という意識があるので、何か起きると「自分の責任だ」「自分が劣っているからだ」と思ってしまうのです。

2.周りと比較しすぎる

周りと自分を比較しすぎることも、落ち込みやすくなる原因のひとつです。なぜなら、隣の芝生は青く見えるという言葉の通り、どうしても他人の方が優れているように見えてしまうためです。自分と他人を比較すること自体が悪いわけではありませんが、他人のいい所と自分の悪いところを比較しても、自信をなくすばかりでいいことはありません。

3.過剰に周りの目を気にしてしまう

自分より他人を優先しがちだったり、人の意見に流されやすかったりする方は、落ち込みやすい傾向があります。なぜなら、他人の言動のひとつひとつを過剰に気にしてしまうため、何か自分が悪いことをしたのではないかと過剰に気にしてしまうためです。多くの場合は単なる考えすぎであることが多いのですが、落ち込みやすい方にとっては、そうとは思えないようです。

4.自分に対する理想が高い

自分に対する理想が高いと落ち込みやすくなります。なぜなら、自分の理想に達していない部分ばかり強調して見えてしまうためです。客観的に見れば充分な魅力があったとしても、自分に対する理想が高い方は満足できないのです。

5.悪い意味で完璧主義

悪い意味で完璧主義であることも、落ち込みやすくなる原因のひとつです。なぜなら、自分のいい部分が見えず、悪い部分ばかりが見えてしまうためです。100のうち99ができていたとしても、完璧には届いていないため、悪い意味で完璧主義の方は落ち込んでいまいます。

6.過去の失敗で心に傷を負っている

過去の失敗で心に傷を負っていると、落ち込みやすくなります。ふとした時に過去の経験がフラッシュバックし、落ち込んでしまうのです。このような原因がある場合は、心療内科やカウンセリングを利用した方がいいかもしれません。

7.褒め言葉を素直に受け止められない

褒め言葉を素直に受け止められないネガティブ思考な方も落ち込みやすいです。たとえ褒められたとしても「お世辞なのではないか」「どうせ皮肉だろう」と考えてしまい、自分を不要に傷つけてしまいます。

【行動的な原因】落ち込みやすい人の特徴

行動的な原因により落ち込みやすい人の特徴は以下の5つあります。

では、1つずつ説明していきます。

  1. 日光を浴びない
  2. 発達した生活習慣による運動不足
  3. 現代人の食生活の乱れ
  4. 電子機器の見過ぎによる脳疲労
  5. 生活環境の不一致

1.日光を浴びない

仕事が忙しかったり、人付き合いなどの理由や夜寝る時間が遅くなり、朝起きるのがしんどくなります。その分、朝日や日光を浴びなくなってきていると言えます。日光に当たると人はセロトニンを分泌すると言われています。朝日や日光を浴びなくなると、その分、セロトニンが不足して自律神経の乱れや落ち込みやすくなると言われています。

2.発達した生活習慣による運動不足

交通手段の発達により通勤・通学に電車や自動車などが主流になり、デスクワークの増加などの影響で、運動不足である言えます。例えば歩いたり、一定のリズムを刻む運動によってセロトニンが分泌されます。生活が便利になった反面、生活習慣の変化によってセロトニンが不足がちになり、心と体に不調をきたすようになります。

3.現代人の食生活の乱れ

昔に比べ現在は食べ物が豊かになった反面、朝食を食べない・偏食・暴飲暴食・過度なダイエットなど、乱れた食生活を送る人が多いと言えます。セロトニンを始めとした、ドーパミンやノルアドレナリンなど、心のバランスに関係する神経伝達物質は、たんぱく質から作られます。つまり、乱れた食生活によりたんぱく質が不足すると、自ずとセロトニンが不足するということです。

4.電子機器の見過ぎによる脳疲労

情報機器の発達により、多くの情報をすぐに収集できるようになりました。たくさんの情報量を一気に獲得できるようになったことは、メリットである反面、デメリットもあります。それはスマホ・パソコン・テレビなどを見過ぎによって「脳疲労」が起こることです。「脳疲労」は、セロトニンが不足していることを意味します。

5.生活環境の不一致

「レベルの高い進学校に入ってしまった」「ノルマばかりある職場で働いている」など、生活環境そのものが落ち込みやすいの原因である場合があります。自分と他人を比較しすぎない性格であっても、そういう環境に置かれると自然に周りと比べてしまうのです。落ち込み続けると精神的に病んでしまいますので、休暇を取ったり、旅行に行行ったりして、その環境から一度離れてリフレッシュしましょう。その後、よく考えて本当にこの環境が自分の性格と合わないと思ったら、本格的な変更を考えましょう。

落ち込みやすい性格の7つの改善方法

落ち込みやすい性格は、ご自身の力である程度改善ができます。改善方法は、以下の7つです。

  1. 自己肯定感を育てる
  2. 隣の芝は青く見えると自覚する
  3. 状況を客観視する訓練をする
  4. 自分の力でどうにかできることだけ気にする
  5. 人と接する機会を増やす
  6. 環境を変える
  7. 健康に気を遣う

どれも実践はそれほど難しくないことばかりです。ひとつずつでもいいので、ぜひ実践してみてください。では、それぞれについて解説します。

1.自己肯定感を育てる

自己肯定感を育てることで、落ち込みやすい性格の改善が期待できます。例えば、「自分自身をたくさん褒める」「笑顔でポジティブな言葉を発する」「前向きになれるような本や映画を見る」などの行動が、自己肯定感を育てる方法として有効です。自己肯定感が育てば、落ち込むようなことがあっても立ち直りが早くなります。

2.隣の芝は青く見えると自覚する

落ち込みやすい性格を改善するためには、隣の芝は青く見えるものなのだと自覚しましょう。なぜならそのように自覚することで、他人が自分より大きく優れて見えたとしても、それが錯覚だとわかり落ち込みにくくなるためです。そして、錯覚を起こしているのは他人も同じであるため、落ち込む必要はないとわかります。

3.状況を客観視する訓練をする

状況を客観視できるようになると落ち込みにくくなります。なぜなら、冷静になって考えてみたら落ち込む必要はないような状況はよくあるためです。それに気づくことによって、だんだんと落ち込むことが少なくなります。

4.自分の力でどうにかできることだけ気にする

自分の力でどうにもできないことは気にしないようにしましょう。そうすることで、不要に落ち込むことが少なくなります。例えば仕事でいうと、他人からの評価を変えるのは難しいため、自分のできることに集中しようと決めることで気持ちが楽になります。

5.人と接する機会を増やす

人と接する機会を増やすことも、落ち込みやすい性格を改善する方法として有効です。なぜなら、人と接する機会を増やすことで視野が広がり、この場合は落ち込む必要はないのだなと気づけることが増えるためです。また、あなたを肯定してくれる人や、安心できる場所も増えます。

6.環境を変える

落ち込みやすい性格に環境が影響している場合は、思い切って環境を変えましょう。人間は環境に大きな影響を受ける生き物であるため、環境をかえるだけで性格がガラリと変わるかもしれません。

7.健康に気を遣う

健康に気を遣うことも、落ち込みやすい性格を改善する方法のひとつです。なぜなら、健康の乱れはホルモンバランスの乱れにつながり、その結果メンタルが不安定になり落ち込みやすくなるためです。普段から適度に運動して汗を流し、睡眠をしっかりとり、常に正しい姿勢を心がけましょう。

落ち込みやすい性格の4つの長所

落ち込みやすい性格は、悪いことばかりではなく、長所もあります。それが以下の4つです。

  1. 人間関係のトラブルが少ない
  2. 人から信用されやすい
  3. 思慮深い
  4. いい意味でマイペースを保てる

落ち込みやすい性格でも気にしすぎず、自信を持ちましょう。では、それぞれについて解説します。

1.人間関係のトラブルが少ない

落ち込みやすい方は、人間関係のトラブルが少ないです。なぜなら、落ち込みやすい方は他人の目を気にしがちで、周りを不快にさせるような言動を避けるためです。波風を立てないように生きているため、人間関係のトラブルは必然的に少なくなります。

2.人から信用されやすい

落ち込みやすい方は、人から信用されやすいです。なぜなら、物事を慎重に考えるため、判断ミスが少ないからです。そのため、職場でも頼りにされることが珍しくありません。

3.思慮深い

落ち込みやすい方は思慮深く、物事の先を見通せます。そのため、危機察知能力が高く、事件・事故・災害・詐欺などから身を守りやすいです。

4.いい意味でマイペースを保てる

落ち込みやすい性格だと、いい意味でマイペースを保てます。なぜなら、周囲との争いに巻き込まれるような行動を避けるためです。落ち込みやすい性格により、日々を平和に過ごせます。

まとめ

落ち込みやすい性格は治せますが、長所もあります。そのため、長所は残しつつ、落ち込みやすい性格のマイナス面だけ改善しましょう。それができれば、あなたは非常に魅力的な人間になれます。