生きていくうえで避けて通れないのが人間関係です。親しい友人との関係性は、過ごしてきた過去があるからこそ、どういった人であるか、また、どのようなことを考えているのかがわかることも多いでしょう。対してこれが職場の人間関係ならばどうでしょうか。あまり深く会話をする機会のない職場の同僚だからこそ、どう思われているのか、または嫌われているのではないかと感じる機会も少なくありません。この記事では、職場の同僚に対して嫌われてる気がする場合の原因と対処法について解説します。
目次
嫌われてる気がする・・・・・・ その理由は?
職場の人間関係のなかで、どのような状態のときに嫌われている気がするのでしょうか。ここでは、嫌われているかもしれないと感じるタイミングや心理状態について解説します。
必要以上に自分と人とを比べすぎている
人と自分とを比べすぎていることで、自分のことを卑下し、その感情がそのまま周囲の人間から思われているのではないかと思い込んでしまう場合があります。周囲の人から直接何か言われたわけではないのに、自分のことを「できない人間」だと思うことで、周囲からもそう思われてしまっていると感じるのです。これは自意識過剰が英起用していることが考えられます。自意識過剰とは、自分のことを周囲がどう思っているかを常に気にしてしまう心理状態を指します。よく勘違いされがちなのが「プライドが高い人」や「自分を良く見せようと意識している人」。確かに意識の持ち方としては高い傾向がありますが、自意識過剰とは、周囲の人からどう思われているかを過剰に気にしてしまうことを言います。この、自意識過剰が心に影響し、人と比べすぎた結果、自分のことを悪く思い、周囲もそう思っていると思い込んでしまうのです。
自分のことを好きになれない
自分の良さをうまく見つけ出せない人も多いでしょう。確かに、自分のいいところを言ってみて?と質問されると、うまく答えられません。ただ、自分のことを好きになれないままでいると、自分の努力や行動を褒めることができず、いつまでたっても自分のことを卑下し、認めることができません。そうなってしまえば、最終的に「自己嫌悪」を抱くようになり、「そんな自分だからこそ、嫌われている」と思い込んでしまうのです。
あらゆる部分でストレスを感じている
日々一生懸命に仕事をこなしていれば、誰しも疲れることがあるでしょう。このように、日々の疲れが蓄積され、うまくリフレッシュできていないことが続いてしまうと、どうしてもストレスを感じやすくなり、どんなことも悪く考えてしまうようになります。その結果、うまくいっていた人間関係にも些細な部分に疑問を感じ、もしかして嫌われているのかもと感じてしまうことがあります。
実際に嫌われてしまう行動とは?
では、本当に嫌われてしまう行動にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、人に嫌われてしまう行動をピックアップして解説します。ひとつの行動が多くの人に嫌われてしまう原因になる可能性が高いですから、今日までのあなた自身の行動を振り返ってみましょう。
どんなときも言い訳をしてしまう
ミスをしたときや、頼まれていたことをつい忘れてしまっていたときなど、ちょっとしたことであっても、細かい言い訳をする人がいます。素直に「ごめん!忘れてた!」と言ってくれればスムーズに済む問題も、「いや、実は昨日熱が出ちゃって寝込んでて……」と聞いてもいない事情を言い訳にしてしまうと、周囲からは呆れられ、「ミスを素直に謝れない人なんだ」と思われてしまいます。このように、自分を悪く見せないためにする良いわけはかえって印象を悪くさせてしまうので、もし心当たりのある人は今日から改善すべきでしょう。
うわさ話や陰口を平気で言う
職場の同僚の噂話や陰口を平気で言う人は、確実に嫌われます。というのも、人の噂は言われたくない内容ほど長く残ってしまうもの。また、陰口も然りで、言われて気持ち良い人なんてこの世に誰一人としていません。それなのにもかかわらず、噂話や陰口に食らいつき、同調している姿や楽しそうに話している姿を見ることで、周囲はドン引きしてしまいます。自分の立場になって考えたときに、それは良いことであるのかを一度改めて考え直す必要があります。今回は同僚がターゲットだったかもしれませんが、今度はあなたのミスによって違う場所で陰口を言われている可能性だってあります。明日は我が身という言葉があるように、人の気分を害するようなことを平気でしている場合は、今すぐ改めるべきだと言えるでしょう。
八方美人
人に嫌われたくないがために、接する人それぞれにいい顔をしていることはありませんか?よかれと思ってやっていたとしても、その行動が周囲からは「八方美人」と捉えられ、気分を悪くしている可能性があります。嫌われてしまう直接的な原因になることは少ないですが、いい顔ばかりしていることで「あの人の本性がわからない」「何を考えているのかわからない」といったマイナスプロモーションとなってしまうことがありますから、自分の意思を強く持ち、もっと表面化させることで改善することが可能になります。
自己中心的な考えや行動が多い
どんなときも自己都合で物事を考え行動する人も嫌われてしまう要因です。自己中心的な行動や言動は、人を振り回していることと直結します。人の気持ちを考えず、自分の好きなように行動していることで、「あの人に言っても意味がない」と思われてしまい、嫌われる原因となってしまいます。
人の話を最後まで聞かない
同僚の話をしっかり最後まで聞いていますか?「それ私もある!実は~……」と、同僚の話を最後まで聞かず、話の腰を折って自分の話にすり替える人も、嫌われてしまう原因になります。その話をした同僚の気持ちを考えてみましょう。どうしてその話をしたのでしょうか。誰かに話を聞いてもらいたかったからではないでしょうか。同僚のそんな気持ちに気付かず、ずけずけと自分のことを話してしまえば、話を聞いてもらいたかった同僚がうんざりするのも理解できるはずです。話しかけられ、他愛もない話が始まったとしても、相手の話はしっかり最後まで聞くことで、嫌われる可能性をぐっと減らせるようになります。
自慢話が多すぎる
同僚が休憩室で自分の得意なことについて別の同僚と話しているとしましょう。あなたならどのような行動をしますか?このとき、自分も中に入って「私もそれ得意!私はずっと前から知っていて……」と得意げに話してしまう人は、嫌われてしまう可能性があると言えます。同僚たちは、その内容について盛り上がっているだけであり、あなたの自慢話を聞きたいわけではありません。もっというと、あなたの自慢話を聞きたいためにその話をしていたわけではありません。これまでの同僚との会話で、このような行動を取っていたとすれば、嫌われている可能性があると言えるでしょう。
嫌われてる気がするときの確認方法
嫌われているかどうかを確かめたいのであれば、以下の2つの行動を取ってみることをおすすめします。同僚の反応がイマイチであったり、「実は……」と重い口を開くことがあれば、あなたが嫌われていること、そしてなぜそのようなことになってしまったのか、原因がわかるようになります。勇気のいることですが、そのままの状況が良くないと感じるのなら、率先して取り入れましょう。
自分から話しかけてみる
「おはよう」から「お疲れさまです」まで、まずは自分から声かけをしてみてください。また、ちょっとした用事を作り、「○○さん、5分だけ時間をもらえない?実はここがちょっとわからなくて……」と、作業について質問してみてください。あなたに話しかけられたことによって、目を泳がせたり、笑顔を見せなかったりした場合は、あなたは嫌われていると言えます。また、笑顔で接してくれていたとしても、職場では問題を起こさずそれなりに良い環境で過ごしたいと考える人もいますから、そういった場合は、以下の項目を試してみましょう。
自分に対して何か思うことがないか聞いてみる
自分の行動に嫌われてしまう原因があるとわかったときは、嫌われている可能性のある同僚に正直に聞き出してみましょう。「実は、私こういう行動をしてたと思うんだけど、すごく不快だったよね?」と、自分から悪いことを認めたうえで自分に対して思うことがないかを聞いてみましょう。そうすることで、「自分から言ってくれたということは気付いてくれたのか……」と相手も感じ、「本当はね、……」と重い口を開き、どう思っていたのかを話してくれるでしょう。きっかけこそ難しいですが、少しの勇気と改善したいと思う気持ちが重要です。そんな気持ちも同僚に素直にぶつけ、謝るべきところはしっかりと謝り、これからの環境をより快適で過ごしやすいものへと変える努力をしましょう。
嫌われている気がするときの対処法
嫌われてる気がするときはいくつかの対処法を取り入れることで現在の環境から脱することができます。ここでは、そんなときに取り入れるべき方法を解説します。
自分の行動を振り返る
上述したように、自己中心的になってしまうと、自分の気持ちを尊重しすぎるあまり、人を大きく傷つけている可能性があります。また、傷つけるだけでなく、面倒な人、人のことを一切考えられない人といったレッテルを貼られている可能性も考えられます。まずは自分の今までの行動すべてを振り返り、自己中心的な行動を取っていないかを考えてみましょう。自己中心的な行動、言動を行っていたと気付いたのなら、明日から二度と繰り返さないよう心に留め同僚と接するように心掛けましょう。自己中心的な行動や言動がクセ付いていると、改善されるまでどうしても時間が掛かります。強い意思を持って改善に努めましょう。
周囲と距離をとる
嫌われていると感じ、それでも自分からはどうにもアクションを起こせないという場合は、周囲と距離を取るようにしましょう。自分の悪いところを改善できる気持ちも持てず、むしろ人との関わり合いはお断りというのれあれば、そのまま周囲と距離を取る方法も悪くないと言えるでしょう。人付き合いが苦手な人もいます。誰かに好きになってもらうために仕事をしているわけではないと考える人もいるでしょう。その場合は、無理に同僚と関わるようにせず、今よりも少し距離を取るのもおすすめです。
友人に相談する
自分のどんな行動によって相手を傷つけてしまうのか。自分ではなかなか気づけないものです。それでも同僚と必要最低限、風通しの良い関係性でいたいと考えるのであれば、友人に自分の欠点を聞いてみましょう。あなたのことを友人だと思っているからこそ、厳しい言葉ではあるものの、適切な答えに導いてくれるでしょう。あなたの長所と短所を改めて友人から聞くことで、自分の悪い部分がわかるだけでなく、自分の良さも把握できるようになりますから、これからのあなたの成長への大きなヒントにつながるでしょう。
「嫌われてる気がする」のはあなたの行動に直結する まずは自分の行動を振り返ってみて
嫌われてる気がするのは、あなたの今までの行動に対して、「その行動って良い物じゃないのでは……?」と薄々感づいているからかもしれません。もっと言うと、あなたの行動に対して客観的に考えた自分が、「それは良くないよ!」と赤信号を出している可能性もあるのです。今までは風通しの良い人間関係が築けていたのに、疲れやストレスによって嫌われてる気がする場合は、少しでも自分の時間を多く設リフレッシュをしましょう。アナタの行動を振り返ってみたときに、嫌われるような行動をしていたと気付く部分があったのなら、この記事を参考に、明日からでも意識改革を起こしましょう。人間誰しもこのような状況に立つことはあります。自分の悪い部分はしっかり悪かったと認め、そのうえでどう行動するかが重要です。まずはあなたの行動を振り返り、相手の立場になってどうするべきなのかをしっかり考えてみましょう。