就活において『お祈り申し上げます。』という言葉は誰しもが1度は聞く言葉です。何度も聞くとうんざりしますよね…。もう『お祈り申し上げます。』とは言わせないために対策をしましょう。この記事では、とっておきの挽回方法をお教えいたします!これから就活を始める学生は『お祈り申し上げます。』と言われないように、今言われ続けている学生はもう言われないようにしましょう。
目次
就活における『お祈り申し上げます。』の意味とは?
採用試験を受けた企業からで不採用の結果を書かれたメールまたは手紙が届きます。そのメールまたは手紙の文末に「〇〇様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。」と書かれていおり、近年これを『お祈りメール』と呼んでいます。
不採用の理由は書いている?
自信があったのに不採用になると何が良くて何が悪いか分からなくなりますよね。
自分のどこが悪くて不採用になったのか、聞きたいようで聞きたくない内容ですが、次の選考にも活かすためにも気になりますよね。しかし不採用通知には残念ながら、不採用の理由は書いていません。なぜかと言うと、採用試験は学校の試験と違い、明確な合格基準がなく相対評価で採用する人を決定します。つまりあなたが優秀だったとしても、他にあなたを上回る学生がいると、その人が採用されるということです。
例えば、積極的に行動することをアピールポイントとした場合、「お!営業に向いていそうだ!」と思って採用してくれる会社もあれば、「考えなしに動くのは困るなあ」と思って不採用にする会社もあります。不採用の理由を明記したところで、その理由がすべての会社に当てはまるものかわからないので、不採用通知には不採用の理由が書かれていません。
一次面接で『お祈り申し上げます。』と言われる原因
第一印象
一次面接は採用試験の中で最初の面接のため、特に「第一印象」が大切です。これから社会人になる身として最低限の身だしなみは整えましょう。清潔感のない学生は、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまいます。さわやかな印象を与えられるよう、身だしなみに気を付けましょう。
【具体例】
・スーツがシワシワ
・寝ぐせがついて髪がボサボサ
・ネクタイが曲がっている
・ひげが生えている
・メイクが派手
・香水がきつい
・ストッキングが伝線している
・汚れがあるボロボロの靴
基本的なマナー
基本的なマナーが出来ておらず、あからさまに態度が悪い場合は「一発アウト」になるかもしれません。成績がどんなに優秀であっても、チームワークを破壊しかねない態度は「実力不足」と思われます。また、相手の目を見ながらハキハキと話すことは、相手から好感を持ってもらうための基本中の基本であり、社会人として活躍するための大きな武器です。もし苦手な場合は、対人の面接対策を何度もやり、慣れる努力をしましょう。
【具体例】
・連絡もなく遅刻する
・面接時間ギリギリに到着する
・待ち時間に携帯電話を触っている
・挨拶ができない
・敬語を正しく使えない
・入退室の仕方を分かっていない
・面接時の姿勢が悪い
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が低いと会話が続きません。一次面接を通過するためには、面接官とコミュニケーションを取れなければなりません。面接官からの質問に対して、きちんと的を得た回答ができたとしても回答までに沈黙があったり、反対に素早く答えることが出来ていても的外れな回答になっていると選考を通過することは出来ません。
【具体例】
・小さい声でボソボソ話す
・早口になっている
・目を見て話せていない
・表情が強張っている
・笑顔がない
・手足を動かして落ち着きがない
・結論から話せていない
・的外れな回答をしている
・回答がダラダラ長い
・長い時間沈黙が続く
・話の要点がまとまっていない
ESや回答の一貫性がない
事前に提出したES(エントリーシート)や履歴書で書いた内容と面接時の回答に一貫性がないと面接官は不信感を抱きます。一次面接は、ESや履歴書を元に質問をします。見栄を張ってESに噓や盛った話を書いたりすると、面接で突っ込まれ、うまく答えられないことがあります。企業の採用担当者は毎年何十人もの学生の面接官をしているので噓かどうかはすぐ分かります。企業は噓をつく人と一緒に働きたいと思いません。一次面接で落ちたくないのであれば、書類には本当のことを書き、面接時には矛盾のない内容を答えて一貫性を保ちましょう。
事前準備が不十分
面接を受ける際は事前に業界・企業研究が必須で、情報収集をしていなければなりません。「情報収集していない=志望度が低い」とマイナスな印象になってしまう場合があります。
情報収集は、ただ企業について調べるだけでなく、業界での立ち位置や競合他社との違いについても調べましょう。情報収集をし、志望企業を深く理解した上で「同業他社ではなく御社を志望した理由」を自分なりの言葉で答えられるようにしておくと、より強く意欲が伝わり好印象になるでしょう。
最終面接で『お祈り申し上げます。』と言われる原因
熱意が足りない
企業は学生に内定を出した後に辞退されると、もう一度最初から採用活動を始めなければならなくなり、採用活動に対してコストや時間がかなりかかります。そうならないためにも、採用担当者は自社に入りたいという熱意がある学生に内定を出したいと考えています。なので、最終面接を受ける企r業に本当に入社したいと思っているのであれば、論理的な説明よりも、入社意欲をアピールしましょう。
情報収集が出来ていない
一次面接や二次面接はクリアしていても、最終面接では社長や役員クラスが面接官を担当することが多く、今までと問われた質問と内容や角度がちょっと違う、少しひねった質問が出ることもあります。会社の古い歴史や個人的な功績まで把握していると、志望度が高く見えるだけではなく、相手に合わせたコミュニケーションが取れる優秀な人間だと評価されます。一次面接よりさらに深掘りをしてどんな質問にも答えられるように準備しておきましょう。
会社のビジョンに合わない
一次面接や二次面接ではスキル面や人間性で問題がなく通過できたかもしれませんが、最終面接では企業のビジョンや社風、価値観と合うかどうかを重要視されています。最終面接に合格し、内定をもらい入社してから企業のビジョンや社風、価値観と合わないといったミスマッチで早期退職が起きないように合っているかどうかを最終面接で見極めています。
採用の決め手がない
一次面接や二次面接では、採用するかどうか悩んだ学生は合格とすることが多いです。しかし、最終面接では採用する人数にも限りがあるので、ボーダーラインにいる学生は落とされてしまいます。そうならないためにも、採用担当者に「ぜひこの学生を採用して自社で働いて欲しい」と思わせるような採用の決め手が必要です。企業が求める人物像と合っている、周りの人と協力してスムーズに仕事が進められそう、自社で活躍してくれそうなどといった印象を与えられるようにしましょう。
一次面接で『お祈り申し上げます。』と言われないようにする対策
基本的マナーは徹底して第一印象を良くする
入室時のマナーや姿勢、話し方など基本的なマナーは覚えて、失礼がないように徹底しましょう。また面接会場に着く前にもう一度、自分の姿を鏡で確認し、髪型やメイクが崩れていないか身だしなみをチェックしましょう。自分の第一印象やマナーが良いかどうかは自分でわからない場合は、大学のキャリアセンターで行われている模擬面接や周りの人に聞くことをオススメします。
模擬面接や場数を踏む
初対面の人と話すのが苦手、緊張して頭が真っ白になってしまうという就活生は、大学のキャリアセンターで行われている模擬面接サービスなどを活用し、面接に慣れる練習をしましょう。何度も繰り返し練習をすると「いつも通りに受け答えすれば大丈夫」という自信に繋がります。同じ人と何度も練習をするよりも、さまざまな人と練習をした方が、いろんなパターンを経験することができるのでオススメです。家族や友達に協力してもらうのもいいでしょう。
最終面接で『お祈り申し上げます。』と言われないようにする対策
第一志望であることを伝える
最終面接では志望度が特に大事です。企業は第一志望であることをほぼ絶対条件に内定を出します。もちろん第一志望であることを伝えますが、自信を持ってはっきり即答することが重要です。声が小さいと自信がないよう見えて信ぴょう性が低く感じ、面接官に疑いの目を持たれます。なので伝え方も工夫して答えましょう。
今までの面接を見直す
最終面接まで進んでいると面接にもある程度慣れており、事前準備なしでもそれなりの振る舞いはできるでしょう。しかし、慣れてきた時ほど失敗が多くなったり、場合によっては間違ったマナーが身についている場合があります。細かい失敗をしないためにも、もう一度面接の基本を確認しておきましょう。「初心忘るべからず」ということわざがあるように、慢心せず謙虚な気持ちで最終面接に臨んでください。
『お祈り申し上げます。』に返信する?
基本的に不必要
「お祈り申し上げます。」=『不採用通知』は基本的に返信する必要はありません。返信しなくても失礼ではありませんので、「返信不要」と割り切って考えて大丈夫です。本来、企業としても採用に関わる連絡なので、直接電話連絡をするのが望ましいところですが、大手や人気企業だと応募者が何百人、何千人とたくさんおり、1人1人に直接連絡するのは時間がかかるため、一斉に定型文の『不採用通知』を送っています。
つまり、効率的にあなたとの関係を完結させるために送っています。なので、返信をしたからといって合格・選考に復活ということはありません。また企業は他の業務に忙しいので、返信をしても、読まれることはないですし、返信に費やす時間が無駄であると言えます。返信をする時間があるなら、自分が不採用だった原因を探り、別の企業の選考に気持ちを切り替えた方がいいでしょう。
返信をした方がいい場合もある
不採用通知は基本的に返信不要ですが、場合よっては返信した方がいい時があります。
以下の場合は面接や選考に時間を割いてくださり、不採用の連絡をくださったお礼をひと言添えて返信をしましょう。
【返信した方がいい場合】
*お世話になった・迷惑をかけた
*個人的なメッセージを頂いた
*最終選考まで残った
*誰かからの紹介で選考に参加した
*再応募を考えている
*どうしても不採用の理由を知りたい
最後の不採用の理由を知りたく、企業に聞いたとしても
企業は次の選考の準備や他の仕事で忙しいので、不採用理由は答えてくれない場合が多いと言うことを事前に把握してくださいね。
まとめ
今回は、『お祈り申し上げます。』と言われる原因や今後言われないようにするための対策について、徹底解説しましたが、いかがでしたでしょうか。最初の一次面接と最後の最終面接では面接の内容や質問、企業側が見ている採用ポイントが違うため、対策も異なることがわかりました。この記事を読んで、これから『お祈り申し上げます。』と言われないようにしましょう。