いきなりですが質問です。あなたは現在「自分らしく」過ごせていますか?仕事やプライベートのなかで、自分らしくありのままの姿で暮らせていますか?そもそも、自分らしさとはどういう意味なのでしょうか。この記事では「自分らしさ」の定義と自分らしく生きられていない原因、自分らしく生きるコツやポイントについて細かく解説。「自分らしさってどういうことなんだろう?」「もう少しありのままの姿を出して暮らしていきたい」と考えている人は必見です。
目次
「自分らしさ」とは
「自分らしさ」という言葉の意味には、
- 自然体
- ありのまま
といった意味合いがあります。自分らしさの類語には、
- その人独特の性質や性格
- 個性
- 持ち味
- 特異性
といった言葉があり、どれも人間のなかにある「その人が持つ本来の姿」といった意味を含んでいます。たとえば友人から「あなたらしくない」と言われることがあったのなら、それは「あなたの本来の性格ではない」といった意味合いを持っていることがわかります。あなたのことを知っている人からすれば、あなた本来の姿や考えをしっかり出せていないことに違和感を抱いていると考えられます。
自分らしくいられない理由
では自分らしくいられていない根本的な原因には、どのような事柄があるのでしょうか。自分を出せずにいる状態に陥れている原因や心理状態を紐解いていきましょう。
自分の意見を口にして嫌われたくない
自分らしさを表面に出すと言うことは、自分の思っていることをしっかりと伝えていくことと同じ。状況によっては、周囲とは違った考えを持っていて、対立してしまう可能性もあります。自分の意見や考えを言うことによって、周囲から嫌われたくないと考えてしまうと、自分らしさを見失い、周囲に合わせるようになります。
自分に自信をなくしている
他人や出世した友人や同僚を見ることで、自分と比較することはありませんか?誰かと自分を比較し、その先になにか目標や理想を見つけ出せるのなら特に問題はありませんが、かえって自分の自信を損なうような比較をしていませんか?「あの人は出世できるような実力があるけど、私にはなにもない」というように、自分が今までやってきたことを無下にするような比較をすることで、「自分らしさ」を失っている可能性もあります。
自分を大事にできていない
自分の考えや「こうしたい!」と思っていた目標すらも、他人と比較することによって失っていませんか?本来、自分のしたいことや自分で作り出した目標は、誰かにどうこう言われる筋合いはありません。そうであるにも関わらず、自分の周りがあまりにも優秀に見えることで、自分だけが取り残されているように感じてしまい、「自分らしさ」を見失っている可能性もあります。
「自分らしさ」を見つける方法
ではどのような方法を取り入れることで「自分らしさ」を取り戻せるのでしょうか。ここでは4つの項目を紹介。自分にしっくり来る項目から、「自分らしさ」を取り戻すヒントに役立ててください。
趣味や得意と感じられる物事から見つける
唐突ですが、あなたにはなにか得意な物事がありますか?また、これだけは人には負けないと胸を張れる趣味はありますか?まずは、あなたの趣味や得意な事柄を今一度思い出してみましょう。本を読むことが得意で、誰よりも早く読むことができるという得意がある人もいるでしょう。絵を描くことが得意という人や、ゲームを始めたら最短でクリアできるといった得意もあるでしょう。このように、些細なことで構わないので、あなたの得意なものや趣味をピックアップしてみてください。そしてその事柄を思い浮かべたときに、なぜ他の人よりも得意だと感じるのか、どうして趣味や得意なこととして浮かんだのかを細かく紐解いていきましょう。時間は掛かりますが、関心のあるひとつひとつの物事に対して紐解くことで、自分らしさが明確にわかるようになります。
自分がされて「嫌なこと」から見つける
あなたには人からされて嫌だと思うことはいくつありますか?また、どういった事柄ですか?
- 人から陰口を言われたくない
- 嫌われたくない
- できる限り平穏に暮らしたい
といった考えが先に思いつくのなら、あなたの性格は”人に優しく、いつも周囲を気遣っている”ことがわかります。ということは、
- 陰口を言われないよう一生懸命働く努力家
- 言いたいことがあっても我慢する辛抱強さ
といった性格を持つということ。つまり、「誰かを傷つけないという強い信念」が、あなたの「自分らしさ」ということになります。このように、自分がされて嫌だと思うことをイメージし、そのうえで嫌だと思う理由や、具体的にそう思う人の性格をやんわり思い浮かべてみましょう。
インプットとアウトプットの時間を作る
読書でもブログでも公式サイトからでも良いので、「自分らしさ」について独自にリサーチし、「これだ!」と思うものをすべて読んでいきましょう。さらに、読み終えたらノートやスマホのメモアプリなどに、ヒントだと思うことをすべて書き出していきましょう。パソコンに情報を取り込むことを”インプット”、情報を出力することを”アウトプット”と呼びますが、人間にも同じ事が言えます。情報を得ればインプットになりますし、メモ帳に書き出したり、同じように「自分らしさ」について悩む人に情報を教えたりすることもアウトプットになります。パソコンと違い、人間はインプットだけではなかなか記憶することができず、取り入れることができません。そこで、メモ帳などに情報を網羅的に書き出したり、同じ悩みを抱えている人に取り入れた情報を教えたりすることで、取り入れた情報を自分なりに解釈し、実行できるようになるのです。「自分らしさ」についてたくさんの情報を脳内に仕入れたときは、必ずメモを取る、スクリーンショットを撮り、いつでも実践できるようにするなど、インプットとアウトプットの時間を作るよう意識してみてください。
客観的に自分を見る
あなたという存在を、客観的に見つめるのも方法のひとつ。客観的とは
- 主体から離れて存在する
- 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりする
の2つの意味があります。あなたという存在を、少し離れた所から見つめてみるのです。小さい頃の自分や、学生の頃の自分。実家で暮らしていたときの自分や、今の会社に働く前の自分などを、ひととおり思い出し、見つめてみましょう。少しずつ「昔は素直で負けん気が強い子だったなぁ」と思い返したり、「いろんな人に挨拶できる子供だったなぁ」と、あなたの長所を思い出したりするはず。このように、自分の今までを客観的に振り返ることで、本来どのような性格を持った人間であるかを思い出せるようになります。その原点回帰が、あなたの「自分らしさ」を思い出させてくれるきっかけを作り出すこともあります。
「自分らしさ」を表現するために重要なポイント
「自分らしさ」を思い出し、しっかり取り込んでみたものの、どのように表現して良いのかわからないと感じる方も少なくないはずです。忙しい毎日を過ごすあまり、自分のことをないがしろにしていた日が続けば無理もありません。ここでは、「自分らしさ」をうまく表現するために覚えていて欲しい3つのポイントを紹介します。せっかく取り戻した「自分らしさ」を再度見失わないためにも、その理由について理解を深めていきましょう。
自分を大事にする
「自分らしさ」とはあなたの本来の性格や個性のことを表しています。そのため、せっかくの自分らしさを取り戻したのであれば、今まで以上に自分のことに気を配り、大事にするべきだと言えます。自分らしさを見失ってしまったのは、なにより仕事やプライベートに忙殺しすぎ、自分自身をケアしなかったからです。ONとOFFは意識して切り替えるように心掛ける、休日や仕事がOFFの日は、仕事のことは一切考えず、自分の時間として有効的に使うなど、今まではしてこなかったことを率先して取り入れていきましょう。そうることで、自分を大事にでき、自己肯定感が上がります。自己肯定感が上がれば自分に自信を持てるようになります。その結果「自分らしさ」をしっかりと表現でき、さらに維持できるようになります。
あなたの「自分らしさ」を求める人へ提供する
たとえば、あなたの自分らしさが「困っている人を見ると放っておけない誠実さ」だとしましょう。自分らしさをうまく表現するためには、まずは自分らしさを提供できる人を探すと良いでしょう。あちこちに「困っていることはない?」と聞き回れば、かえって仕事の手を止めてしまい、迷惑を掛けることにつながります。そうではなく、周囲をしっかりと観察し、あなたの「自分らしさ」を発揮できるタイミングを見計らいましょう。そうすれば、あなたの「自分らしさ」はうまく表現でき、困っている人も助かり、お互い気分よく仕事ができるようになりますよね。一方的に「自分らしさ」を出していてはかえってうんざりされる原因になってしまいます。しっかり状況を見定めれば、的確に自分らしさを表現できるようになります。
自分らしくないと思うことには関与しない
職場内やプライベート内で、なにか自分らしくないことがあったとしましょう。たとえば、誰かが自分の仲良くする人の悪口を楽しそうに話しているとき。あなたの「自分らしさ」が”人を傷つけることはしない誠実さ”だとすれば、誰かと一緒に悪口を言うことはあなたの「自分らしさ」とはまったく異なることだとわかるはず。そういったシーンを見かけたら、即座にその場を離れる、友人にはそういった出来事があったことを一切言わない、誰かが言っていた友人の陰口を鵜呑みにしないなど、「自分らしさ」とかけ離れたことは関与しないようにしましょう。それは自分を守ることにつながり、あなたの周囲の人を守ることにもつながります。少し勇気が必要になりますが、意識的に回避するようにしてください。
職場で「自分らしさ」を表現するために必要なこと
職場で「自分らしさ」を表現するために重要なこと。それは、自分の考えや思ったことを相手にうまく伝えるよう配慮することです。というのも、職場で自分らしく振る舞うためには、プライベート以上に気を配る必要があります。自分の思いを思ったとおり伝えてしまうことで、かえって仕事が進まなくなってしまう可能性があります。また、自分のなかで考えていた計画が誰よりも優れていると感じていても、そのまま伝えてしまえば周囲に不快な思いをさせてしまう可能性があるのです。つまり、「自分勝手」と「自分らしさ」をはき違えて考えることで、あなたの自分らしさは周囲に悪影響が出てしまう恐ろしい武器となるのです。そうならないよう、チームワークと協調性を配慮しながら伝えていくことが重要と言えます。自分の計画や考えを伝えるためには、主観は出さず、なぜその計画が重要だと思うのか、理由を伝えることでわかりやすく伝えられ、自分らしさも表現できるようになります。
「自分らしさ」はあなたの本来の個性や性格 見失ったときは、客観的に自分を見つめてみて
「自分らしさ」とは、あなたが成長していくなかで培ってきたあなたの長所や性格を指します。仕事やプライベートが忙しくなると、つい「自分らしさ」を見失い、周囲に流されることがあるでしょう。しかし、「自分らしさ」とはなにか、自分にはどんな「自分らしさ」があったのだろうと考えた今この瞬間こそ、「自分らしさ」を取り戻すチャンスです。まずは自分の幼少期から今までのことを振り返り、客観的に見つめてみましょう。あなたの性格や、長所、好きなことや得意だったことがいくつも思い出されるはず。そんな過去の記憶をひとつひとつ紐解いていくことで、あなたの本来の「自分らしさ」を見つけられるでしょう。この記事を通じて、あなたの持つ素敵な「自分らしさ」が再度見つけられるよう、役立ててもらえたら幸いです。