事務職というのはさまざまな企業で活躍しており、将来のことを考えて今後のキャリアプランを立てることで、仕事の幅や選択肢が増えます。
今回は、事務職のキャリアプランの立て方や、キャリアプランの作り方、面接の際にキャリアプランについて質問されたらどう答えたらいいのかを例文で紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
事務職のキャリアプランの立て方
キャリアプランとは、自分の将来の理想像をはっきりさせて、その理想に近づくための「長期目標」を立てることです。キャリアプランを立てることで、今すべきことがわかったり、仕事へのモチベーションが上がったりと、キャリアの選択がしやすくなるメリットがあります。
専門分野へキャリアアップする
一般的な事務職の仕事内容は、書類作成やデータ入力、伝票処理、電話対応などです。しかし、将来的にこういった事務の仕事はAIに切り替わっていく可能性があり、仕事がなくなってしまう恐れがあるのです。
そのため、将来のことを考えて専門的な事務職にキャリアアップするのも1つの方法です。専門的な事務職を3つご紹介します。
経理事務
経理事務は、経理分野の事務を行う仕事で、会社のお金に関わる業務を行うます。主な仕事内容は、伝票作成や経費処理などの日常業務から、帳簿作成、月次決算、年次決算などの経理業務全般です。
一般事務で培ってきた、パソコンスキルや事務処理能力を活かしつつ、経理分野の専門性を高めることができる専門職種です。
営業事務
営業事務は、営業職の補助として営業活動に関する事務業務をサポートする仕事です。会社によっては営業サポートや営業アシスタントと呼ばれています。主な仕事内容は、契約書や見積書、納品書、請求書などの書類作成、顧客からの問い合わせ対応などです。
営業と密接に関わるためコミュニケーション能力が求められます。また、海外と取引をしている企業なら語学力があると大きな強みとなります。
貿易事務
貿易事務は、輸出や輸入に関わる企業で働いている事務職のことで、主体的に貿易実務を動かしていく重要な仕事です。主な仕事内容は、貿易書類の作成や輸送手配、通関手配、出荷や納入の管理など、貿易の事務手続き全般です。語学力や貿易に関する専門知識、コミュニケーションスキルなどが求められます。
\事務職にはどんな種類がある?/
他の職種へキャリアチェンジする
事務職をしていた人の強みは、パソコンスキルがあることです。パソコンスキルはさまざまな仕事に役に立つので、他の職種を目指すという道もあります。
パソコンの資格を取得していれば、スキルの証明になり転職に有利となるでしょう。事務職からキャリアチェンジをするなら、パソコンスキルを活かせるITやWeb系の仕事がおすすめです。
\キャリアプランを作成するメリットや作成の手順を紹介/
事務職のキャリアプランの作り方
キャリアプランを作る際に作り方を間違えてしまうと、自分に合わないキャリアプランになってしまう可能性があります。今章で、作り方についても確認しておきましょう。
自己分析する
自己分析をして、自分の考え方や理想を知ることから始めましょう。自分を知ることで、将来のキャリアの方向性を定めることができます。
これまでの経験の振り返りや、自分の強みや弱み、理想像を具体的に洗い出し、自分はどんなことにやりがいを感じているのか整理します。自己分析をしっかりすることで、キャリアプランの作成をスムーズに行うことができるでしょう。
可能な目標を設定する
「どのような仕事をしたいか」「どこで仕事をしたいか」など、できるだけ具体的な将来像を考え、いつまでにその状態を目指したいか考えておくと、より具体的なキャリアプランが作成できます。
そして、将来像をかなえるために期間ごとの到達目標を決め、実行可能な目標を積み上げていけるようにしましょう。現実的に可能なキャリアプランを考えることが大切です。
達成するためのプランを考える
理想の将来像が決まったら、今の自分には何が足りないのかを考えます。今の自分との理想像を埋めるためには、ありのままに比べて今の自分に足りないことを把握し、達成するためのプランを考える必要があります。
今の自分は何をしたら将来像になれるのかを逆算し、段階的にキャリアプランを立てるのがポイントです。達成するためのプランをしっかり立てることで、目標達成に大きく近づく一歩となるでしょう。
キャリアプランを作るためには、まず自己分析をし、可能な目標を設定すること、達成するためのプランを考えることが大切です。
事務職のキャリアプランを作る際の注意点
キャリアプランの作り方についてお話ししましたが、注意しておかなければならないこともあるので、確認しておきましょう。
ライフプランと併せて考える
キャリアプランを考える時は、ライフプランと一緒に考えることが大切です。別々に考えてしまうと、どちらか一方を諦めなければならない可能性が高くなってしまうためです。
今後の結婚や出産など、自身のライフプランをしっかりと考えた上で、併せてキャリアプランを考えましょう。そうすることで、会社に出社が良いのか、リモートワークができる方がいいのかなど、働き方についても現実的に考えることができます。
柔軟に変更していく
柔軟に変更していくことも大切です。しっかりキャリアプランを立てたとしても、そのとおりに進むとは限りません。労働環境や景気が変化したり、自分のライフプランが変わったりすることもあるでしょう。
しかし、計画どおりに進まなかったからといって、落ち込んだり焦ったりしてキャリアを諦める必要はありません。その都度状況に合わせて計画を修正し、柔軟に変更するようにしましょう。状況に合わせて柔軟に軌道修正していくことは、将来像に近づくための有効な手立てなのです。
専門的なスキルを身につける
今までの終身雇用では、総合的な能力を身につけることが求められてきました。しかし、これからは労働人口の減少やAIの発達、専門的な人材の需要増などによって、職務に注目する雇用が進むのではないかと予想されます。
そのため、個人としてどこでも通用する「専門的なスキル」を持つことが重要になります。自分はどのようなスキルを獲得し活躍したいのか、転職や副業などについても考えながら、キャリアプランを立てていきましょう。
キャリアプランを作る際の注意点は、ライフプランと併せて考えること、キャリアプランを柔軟に変更していくこと、専門的なスキルを身につけることです。
事務職の面接でキャリアプランを聞かれた時の例文
キャリアプランを進めるために、転職をする場合もあるかと思います。採用面接では、入社後のキャリアプランについて質問されることがあり、何も考えずに自分のキャリアプランをそのまま伝えてしまうと、あまり良い印象にならない可能性があります。
採用する企業側は、応募者の希望と自社のキャリアステップが合っているのかを見ています。そのため、入社後の働き方を段階的に考えておく必要があります。ここでは、経験者と未経験者に分けて例文を紹介します。
未経験者の場合
「会社が何に力を入れているか」「何を大切にしているか」などをしっかりと調べた上で、回答に盛り込むと好印象です。会社のことを把握してしっかり考えており、計画性もあるのだとアピールすることができます。
未経験の場合の回答例
私が事務職として働くことができましたら、一つ一つの業務を丁寧に確実に遂行していくことはもちろん、指示されたことだけをするのではなく、会社全体の業務効率を上げられるような仕事がしたいと考えております。そのために、業務を確実に行いながら経験を積み、5年後には総務職のプロとして、御社の職場環境を支えられる人材になることを目標としています。また、後輩の育成にも携わりたいです。現在は、「事務職が効率良く仕事を進められるコツ」といったテーマの単行本を読み、勉強をしています。
経験者の場合
経験者の場合は、事務職のスキルや経験をしっかりアピールし、どのように会社に貢献できるかを伝えるようにしましょう。今回は、一般的な事務職から専門性の高い事務職へ転職する場合の回答例を紹介します。
一般事務から営業事務へ転職する場合の回答例
これまでの事務職の経験を活かして、営業事務では速さを大切にし臨機応変な対応を心がけて仕事をしたいと考えております。そのために、まずは営業の知識をしっかり学び習得します。5年後には、コミュニケーション力に長けた営業事務のスペシャリストを目指し、その後は営業職へのキャリアチェンジも視野に入れたいと考えています。現在は、営業事務としてのスキルをつけるべく、作業の正確性やPCスキルの向上に努めております。
採用面接では、自分のありのままのキャリアプランを話すのではなく、応募企業のニーズにマッチするであろうキャリアプランを伝えるのがポイントです。
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まとめ
事務職のキャリアプランの立て方や作り方、事務職のキャリアプランを作る際の注意点、面接でキャリアプランを聞かれた時の例文など紹介しました。
5年後や10年後、あなたはどうなっていたいでしょうか?なんとなく毎日を過ごしていては、思うような人生に向かうことは難しいです。将来のキャリアビジョンを明確にし、キャリアプランを立てることであなたの目指す人生に向かって進むことができます。
「今のスキルを活かしたキャリアパスには何があるのかわからない」という方は、一度キャリチェンにご相談くださいね。今までのあなたのキャリアを一緒に振り返り、サポートいたします。
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