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就職浪人の現実と就活を成功させるコツ

就職活動を行っている方の中には、新卒の時の就職活動が上手くいかなかったと話す方が多くいます。大学を卒業し、就職せずに就職浪人する決断をしたものの、どのように就職活動を進めたらいいのか困っている方も多いでしょう。

今記事では「就職浪人」にスポットを当て、就職浪人の実態や就職留年との比較、就職浪人した方に向けて具体的な就活方法をアドバイスします。

目次

就職浪人とは?

Woman scratching her head at office isolated white background

就職浪人とは、大学を卒業してからもなかなか就職先が決まらないまま、就職活動を続ける人のことを指します。就職先が決まらなかった理由としては、「希望の企業にもう一度挑戦したい」「在学中に内定がもらえなかった」「公務員試験に落ちた」「内定先に納得できなかった」などが挙げられます。

一度大学を卒業しており「既卒」として扱われるため、新卒採用とは違った視点で採用担当者からは見られることになります。

就職浪人している人の割合

文部科学省の「学校基本調査(令和2年)」では、大学卒業者のうち約7%が、就職でも進学でもない進路を選んだという調査結果を示しています。

直近の4年間のデータを見てみると、

平成29年7.8%

平成30年7%

令和元年6.7%

令和2年7.1%

となっており、就職浪人を選択する人は約6~8%と少数ではありますが、毎年確実にいることがわかります。

就職浪人の現実

就職浪人をした場合の就職活動は、かなり難しくなるという現実があります。マイナビによる「既卒者の就職活動に関する調査(2020年)」によると、既卒者の内定率は34%となっています。新卒者の78%と比べて、かなり低いことが分かります。

面接では、必ず「なぜ就職浪人をしているのか」と問われ、採用担当者を納得させられるような返答をすることはとても難しいです。

企業から「この人は在学中に就職活動を意欲的にしていなかったのではないか」「内定が出なかったのではないか」と思われ、就職浪人であるということで印象が悪くなる現実があるのです。

また、就職浪人は既卒者の扱いなので、そもそもの応募できる企業自体が限られてしまいます。

POINT

就職浪人をした場合の就職活動は34%と、新卒者の内定率に比べ半分程度となってしまう。

就職浪人と就職留年の違い

就職浪人と似ている「就職留年」というものもあります。就職留年は、就職活動をする上で就職浪人よりも有利に進められるため、違いをよく知っておきましょう。

新卒か既卒か

就職留年は、就職浪人と同じように就職活動をもう一度行います。しかし、大学に籍を残した形で就職活動を行うため、「新卒」の扱いで就職活動を行うことができます。また、大学の手厚い就職支援サポートを受けることも可能です。

しかし、就職浪人は既卒扱いになるため、新卒の募集には応募ができず実際に応募できる企業が限られてしまう違いがあります。

就職留年には猶予がある

就職留年ができるのは、各大学が休学できる年数を定めているため猶予があります。そのため、猶予までの期限に積極的に行動ができます。

しかし、就職浪人には猶予がないため、自分の納得のいくまで就職活動を続けることができる反面、自分を律しないとずるずるとタイミングを先伸ばしてしまうデメリットもあります。

金銭的な違いがある

就職留年をするということは、学費や休学費がかかります。金額は大学によってさまざまですが、学費は簡単に払える額ではありません。そのため、自分一人で決められるものではなく、親とも相談が必要になるケースがあるでしょう。

一方、就職浪人は、卒業後に就職活動を行うので学費の負担がありません。また、アルバイトをすることで収入はプラスになり余裕が生まれるでしょう。

POINT

金銭的な余裕がある場合には、就職留年の方が新卒扱いとなるため、採用枠が広く就職活動に有利です。

就職浪人するとどんなことが不利?

では、具体的に就職浪人をすると不利になってしまう事柄を4つ紹介していきます。

レッテルが貼られることもある

就職浪人の場合、企業からレッテルを貼られてしまうことがあります。たとえば、「学生時代に真面目に就職活動をしていなかったのだろう」「自己評価が高い人で、内定した企業に不満があったのではないか」「どこか問題がある人間かも」などと勝手に勘繰られてしまうことがあります。

採用担当者から悪い印象を持たれてしまいやすく、選考が不利になってしまいます。

選考の難易度が上がる

先ほどお話したように、就職浪人は、「既卒」の扱いで就職活動をしなくてはなりません。そのため、既卒者は新卒の採用枠で選考を受けることができません。そのため、自分が希望する企業が、既卒者も選考に応募できるかを事前に確認する必要があります。

希望する企業の中途採用枠に応募することになれば、もちろん企業は経験者を採用することが多いため、就職浪人には難易度が高い選考となってしまいます。

就職浪人している期間のエピソードが必要

就職浪人している場合、就職浪人期間中にどのように過ごしていたのかを問われることが多くあります。

採用担当者は、資格取得やスキルアップに努めたのか、希望する職種での経験を積んでいたかなど知ろうとします。採用担当者が納得できるようなエピソードを話すことができないと、採用は厳しいでしょう。

大企業では就職浪人すると

就職浪人をしてまで就職活動を行っているのだから、希望の業種で役立つ資格を取得する勉強をしていたのだろうと期待される場合があります。

とくに、大企業では難関資格を持っているのか問われることがあり、持っていない場合には、マイナスなイメージにつながってしまいます。

POINT

就職浪人すると、「企業からレッテルを貼られること」「選考の難易度が上がること」「就職浪人中の魅力的なエピソードが必要なこと」「難関資格を期待されること」などのデメリットがあります。

就職浪人中におすすめの就活方法

それでは、最後に就活浪人中にするべき就活方法をお伝えします。一度卒業してしまうと難しい就活になるので、就職浪人中の時間を無駄にしないようにしましょう。

志望業界・企業を検討し直す

就職浪人の場合、入りたい業界・入りたい企業が明確な人がいます。しかし、就職浪人で応募できる企業には限りがあります。そのため、視野を広げて業界や企業を検討しなおすことをおすすめします。

伸びている業界や自分のやりたいことが叶えられそうな企業を、調べましょう。調べるときには、知名度や規模を気にしないで考えてみると良いです。そうすることで、学生時代には知らなった業界や企業を知ることができます。

また、就職浪人中は業界研究・企業研究をする時間がたっぷりとあるので、履歴書や面接の対策にも時間を使いましょう。目指している業界・会社にはどんな魅力があるのか、改めて見直し就職活動の選択肢を広げましょう。

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就職浪人中の時間をアピールできるように過ごす

選考時、就職浪人中にどう過ごしてきたのかは必ず聞かれる内容です。以下の3点のようなエピソードを語れるように過ごせば、アピールポイントになります。

OBやOGに話を聞く

サイト上の情報だけではなく、実際に働いているOB・OGの方に話を聞くことがおすすめです。話を聞くことで、具体的なイメージを持つことができ志望動機に活かすことができます。また、企業の情報だけでなく、就活に関するアドバイスをもらうこともできます。

資格取得を目指す

資格を必須とする業界もあるので、就職浪人中の時間を活かし資格取得を目指すのも良いでしょう。

就職浪人中に、きちんと企業に役立つ資格取得に向けて勉強していたことが伝われば、企業側の採用意欲が高まります。また、たとえ合格しなくとも、勉強してきたことは業務の中で必ず役に立ちます。とくに特定の資格を求められないような業界であれば、パソコンに関する資格を取得すると、どんな業界でも役立つでしょう。

志望業界の仕事を経験してみる

就職浪人中に志望業界の仕事を経験することは、企業の即戦力にもなるためおすすめです。実際に業界を経験してみて、その上で入社を希望しているというエピソードは、採用担当者にとっても安心感につながります。

また、実際に経験してみることで、自分自身の気持ちを再確認することができるため、入社してからのミスマッチも起こりにくくなります。

まとめ

就職浪人とはどんな人を指すのか、就職浪人している人の割合、就職浪人の現実、就職留年との違い、就職浪人すると不利になること、就職浪人中におすすめの就活方法など紹介しました。

就職浪人は、どうしても就職留年に比べると選考が厳しくなることや応募企業が少なくなるなどデメリットが発生します。しかし、「金銭的に余裕があること」「時間を活かして資格取得する時間に当てる」「志望業界の仕事を経験してみる」など、就職浪人だからこそのメリットもあります。悲観せずに、今できることに目を向けていきましょう。

また、「企業研究をしても内情がよくわからない」「一人きりで活動していて辛く心が折れそう」と悩んでいる方は、転職エージェントを利用しましょう。求人や企業ページに載っていないような企業の内情をお伝えすることや、転職のサポートを行うことができます。ぜひキャリチェンにご相談くださいね。