派遣社員は、正社員と違って自分の生活スタイルに合わせた働き方ができるというメリットがあり、希望する方も多い雇用スタイルです。しかし、実際に平均年収や手取り額はどの程度なのか気になるのではないでしょうか?
今回は、派遣社員の平均年収や手取り額、男女の年収の違い、正社員との差、派遣社員が給料を上げるための方法などを紹介します。派遣社員として働きたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
派遣社員の給料はどれぐらい?
派遣社員の平均年収は328万円、平均月収は27万円となっています。一般的に、手取り額は給与総額の70~80%程度されていますので、手取り金額はおおよそ21万程度です。
しかし、派遣社員と一言で言っても、業種によっても年収は異なります。ユーザーサポートやヘルプデスクは370.2万円、看護師や准看護士は383.1万円、治験関連は419.2万円、SEやプログラマー、ネットワークエンジニアは506.5万円と、専門的スキルや資格が必要な業種ほど年収が高くなっていることがわかります。
また、働く都道府県でも平均年収に違いがあり、東京都は512.4万円、神奈川県は402.6万円、大阪府は439.2万円、宮城県が366.0万円、北海道が329.4万円、青森県が292.8万円と、都市部は年収が高く、地方は年収が低いという傾向があります。
年代別の平均年収を見てみると、20~24歳は277万円、30~34歳は321万円、40~44歳は323万円、50~54歳は323万円、60~64歳は363万円と、年齢が上がるにつれて少しずつ年収も上がっていることがわかります。
派遣社員の平均年収は328万円、平均月収は27万円。ただし、業種や職種によって異なる。
派遣社員の男女別給料比較
派遣社員の男女別平均年収は以下の通りです。
20~24歳 男性286.4万円 女性 270.1万円
30~34歳 男性342.7万円 女性 301.3万円
40~44歳 男性368.2万円 女性 294.6万円
50~54歳 男性382.1万円 女性 289.4万円
60~64歳 男性393.3万円 女性 282.4万円
となっています。
30歳頃までは男女間に大きな差はありませんが、年齢が上がるにつれて年収が増える男性とは違い、30歳を過ぎたあたりから女性は年収が減少していく傾向にあります。
男女間の賃金格差は最大で約110万円となっています。そのため、派遣社員の女性は若い時は良いですが、長期で見ると厳しい待遇だと言えるでしょう。
男女間の賃金格差は最大で約110万円と、女性が低い傾向にあります。
派遣社員と正社員とで異なる給料の差
派遣社員と正社員の平均年収を比べてみると、派遣社員は約328万円、正社員は約504万円となっています。平均年収を比較すると、これだけの差があるので驚くかもしれません。
派遣社員は、週4日勤務や1日の労働時間が6時間の方など、勤務日数や勤務時間が少ないことも年収が低いことに影響しているでしょう。実際には、時給単位で考えると正社員と変わらない場合も多いです。しかし、やはり正社員には各種手当があることからも派遣社員よりも年収が高くなります。
派遣社員の中でも給料が高い職種は?
同じ派遣社員でも業種によって給料に差があり、専門的なスキルや資格が必要な業種は給料が高い傾向にあるとお話ししましたが、ここでは、具体的にどのような職種の給料が高いのか見ていきましょう。
SE・プログラマー・ネットワークエンジニア 506.5万円
設計(電子・機械・建築) 450.5万円
運用管理・保守 450.5万円
治験関連 419.2万円
テスト・評価 392.6万円
看護師・准看護士 383.1万円
Web関連 380.2万円
通訳・翻訳 378.0万円
インストラクター・講師 372.1万円
ユーザーサポート・ヘルプデスク 370.2万円
のようです。
(参照元:https://www.manpowerjobnet.com/haken_guide/basic/haken-salary/)
やはり、エンジニアや看護師など、専門的な資格やスキルが必要となる職業は派遣社員でも給料が高いことがわかります。
派遣社員が給料を上げる方法
それでは、派遣社員が給料を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか?最後に、派遣社員が給料を上げる方法を3つ紹介します。
スキルアップする
専門的なスキルや資格が必要な業種は給料が高い傾向にあることから、自身のスキルアップをすることで給料アップにつなげることができます。
具体的なスキルとしては、会計や財務、語学力、プログラミングなどのスキルがあると年収アップにつながるでしょう。さまざまなスクールがあるので、スクールに通って学ぶことも可能です。また、スクールに行かなくともネット上にたくさんの情報が載っているので、ネットで学ぶのも良いでしょう。
担当に交渉する
派遣会社の担当に直接交渉することも、給料アップには必要です。その際、闇雲にお願いするのではなく、交渉材料が必要です。自分がスキルアップした事実や業務の幅が広がったこと、業務のスピードが上がったなど、給料アップに見合う理由と一緒に交渉をしましょう。
とくに、資格のような客観的にスキルアップしたことがわかるものがあると、より交渉しやすくなります。待っているだけではなかなか給料は上がらないので、自分から積極的に動くことも大切なのです。
時給が高い派遣会社に移動する
派遣会社によって、同じ仕事をしていても時給が違う、ということがあります。同じ仕事をするなら、時給が高い派遣会社の方が良いに決まっていますよね。
最初の時給が低くても、交渉をして給料を上げてくれる派遣会社なら良いでしょう。しかし、そうでない場合は、派遣会社を変えることで待遇が変わることがあるので、移動すると良いでしょう。派遣会社は複数同時に登録することができるので、他の派遣会社についても調べてみることをおすすめします。
正社員を目指す
スキルアップをしてもやはり正社員の方が給料が高いのは事実です。ですので、派遣社員から正社員を目指すことも1つの方法です。
派遣社員が正社員を目指すには、
・派遣先企業で正社員登用してもらう
・派遣社員を辞めて正社員の仕事を探す
・紹介予定派遣制度(派遣先の企業に直接雇用されることを前提として働く制度)を利用する
という方法があります。
しかし、正社員になればそれだけ求められることも増えます。業務への責任も付随しますし、自分のプライベートを優先しにくくなります。自分のライフスタイルと相談して、どちらが良いのか決めましょう。
派遣社員が給料を上げるには、「スキルをアップする」「派遣会社の担当に交渉する」「時給が高い派遣会社に移動する」「正社員を目指す」という方法があります。
まとめ
派遣社員の給料はどのくらいなのか、平均年収や手取り額、男女別平均年収、正社員との給料の差、派遣社員の中でもどんな職種なら給料が高いのか、派遣社員が給料アップする方法について紹介しました。
派遣社員とひと口に言っても、業種・職種によって給料が大きく異なります。年収を大幅にアップさせたいとなると、やはり専門性のあるスキルを身につけることが鍵となります。興味のある分野を探し、スキルアップを図ってみましょう。
また、スキルアップしなくても正社員を目指すことですぐに年収がアップする可能性があります。正社員の求人にチャレンジしたいと思っている方は、ぜひキャリチェンにご相談ください。今まで正社員として働いたことのない方でも、親身にサポートいたします。