社会人になると「社畜」という言葉は一度は聞いたことがあるかと思います。
しかし、社畜の具体的な意味や、社畜となる基準を知らない人が多いです。もしかしたら、あなたも社畜として会社に貢献している可能性もあります。
この記事では社畜について詳しく解説し、社畜あるある10選のチェック項目からあなたが社畜かどうかも確認可能です。
また、社畜から抜け出すための方法や社畜にならないための予防法も合わせて紹介します。
目次
社畜の意味について詳しく解説
社畜とはどういう意味なのか、詳しく解説していきます。社畜という言葉を理解することで、自分が社畜であるかもしれないと気付けます。
そして、社畜という言葉はマイナスの意味で捉えられることが多く、プラスで捉えられることは基本的にありません。
1900年代から使用されている言葉で、ネットの掲示板などを経由して若者の間で広く伝わりました。
社畜の由来は会社の家畜
社畜という言葉の由来は、「会社」と「家畜」が組み合わさてできあがった言葉です。
会社の中で家畜のように扱われる。
つまり、会社から命令された仕事がどんなに身を削った内容だとしても、なにも文句を言わずに仕事をこなす人のことを「社畜」といいます。
仕事のために生活をするような人たちのことを、社畜という皮肉を込めた言い方をする場合もあります。
つまり、社畜と言われる人たちは、理不尽な仕事内容にも疑問点を持たず、会社によって飼いならされ、担々とこなす人のことです。
社畜という言葉の使い方と例文
では、社畜という言葉は、どのような場面で使用するのでしょうか。
いくつかの例を上げて解説していきます。
・社畜になりたくない時の場合
例:絶対、会社の社畜としては働きたくない。
・他の人が社畜の時につかう場合
例:あの人は社畜だから、言われた仕事は全部やるよ。
・知人が社畜になってしまった時に使う場合
例:あの子は、社会人になるまではよく遊んでいたんだけど、今はすっかり社畜となって働いているよ。
・自分を社畜と認識している場合
例:すっかり社畜になってしまったけど、待遇がいいから我慢しているよ。
このように社畜という言葉は、さまざまな場面で利用されることがありますので、使い方を覚えておきましょう。
社畜と同じ意味の言葉
社畜と同じような意味で使用されるのが、「会社人間」「会社漬け」「仕事人間」などがあります。
社畜の意味は、理不尽な仕事内容にも、自分の意見が言えない会社によって飼いならされた人たちを意味します。
なので、「会社人間」「会社漬け」「仕事人間」も同じような意味として理解しておきましょう。
10項目を確認して社畜度測定をしてみよう
こちらでは、あなたの社畜度を測定するために、社畜あるあるを10選厳選したので、あなたは、現在社畜なのかどうかを確認してみましょう。
測定結果
・7個以上当てはまる項目があれば、あなたは社畜です。
・5~6個当てはまる項目があれば、社畜予備軍です。
・当てはまる項目が5個未満の方は、まだ社畜ではありませんが、油断していると社畜になってしまうので注意しましょう。
サービス残業をしている社員が偉い
社畜の特徴として、会社の為に頑張っていることが何よりも一番偉いと考える傾向があります。
そのため、人件費をかけずに仕事をしている人は、会社のことを真剣に考えて真面目に働いている社員と考えがちです。
なので、サービス残業をしている社員は偉い社員だと思い込んでしまいます。そのような考え方を持つ人は、会社に長く勤めている役職者の社畜に多くみられます。
長時間労働が正義
社畜は、労働時間が長いほど、仕事を頑張っていると考えます。
そのため、毎日の仕事では残業が当たり前というような思想になります。
先輩社員や上司がこのような社畜だと、部下は人一倍仕事を頑張ることが当たり前で、毎日残業しなければならないと考え、残業を強要してくるようになります。
さらに、社畜は、残業時間の競い合いや、休日出勤を自慢げに話しているといった特徴もあります。
休日も仕事の連絡が当たり前
本来であれば、社員の休日に連絡を入れることは気を使うことですが、社畜になると、休日も仕事のことを考えていることが普通なので、休日にも関わらず業務の連絡をしてきます。
さらに、休日の業務連絡にも関わらず、連絡に遅れると怒る社畜上司も中にはいます。
体調悪いは言い訳
社畜にとって、「体調悪いから仕事休みます」は甘えと捉える傾向があります。
体調悪いからと言って仕事を休んだり、休憩したりすることは社畜からすると考えられないことなのです。
仕事量が業務時間内に終わらない
社畜は、会社から自分のキャパ以上の仕事量を任せられる特徴があります。
そのため、日中は仕事に終われ、定時にも帰れるわけでもなく毎日の残業が当たり前となってしまいます。
この習慣が当たり前になると、よりいっそう社畜として会社に貢献していくように洗脳されます。
社畜は、仕事を任せられていることは、会社から必要とされていると思い込んでしまい、社畜としての自覚はありません。
確かに、間違ってはいませんが頼みやすから頼まれるのが社畜なのです。
命令に従うだけで、自分の考えが浮かばない
社畜は、上司や会社からの命令に対してなにも疑問が浮かばず、全て正しいと考えてしまいます。
そのため、頼まれたことは全てYESと応えてしまい、結果として一人で抱え込めない量の仕事を任せられてしまいます。
定時退社はNG、上司が帰るまで残業
定時退社する社員を社畜は許しません。
社畜は、「残業時間=仕事を頑張っている」と認識しているため、定時に帰ろうとする社員を帰らせません。
いくら社員が優秀で、定時に任せられたタスクを全て終わらせていたとしても、帰らせないので優秀な社員が会社から離れてしまい、結果として会社は損をしていることに気付けていないのです。
また、この習慣を当たり前だと感じてしまうことで、新たな社畜を生み出してしまう負の連鎖になります。
上層部の意見は絶対
社畜は上層部は神様のように考えます。上層部が言っていることは、黒いものでも白と言ったら白になります。言っていることが間違っていたとしても、何も考えることなく信用してしまうのです。
また、社畜は、社内評価をとても気にする傾向があるため、上層部の言いなりになります。
頼まれた仕事は休日出勤してでも、しなければならない思っているので、いつの間にか自分の人生を仕事に捧げています。
プライベートが社内の人と交流
社畜は、会社の人間関係を一番大事にする傾向があります。
そのため、プライベートでも社内の人間とカラオケや飲み会など、社員同士の仲を深めなければならないと考えてしまいます。
もちろん、仕事で知り合った友人と休日に遊ぶことはに何も問題ないのですが、社畜は、「プライベートでも仕事の仲間と遊ばなければならない」という考え方なのです。
社畜は、休みの日に時間を作れない社員は、仲間として認めないこともあります。
仕事のために生きている気がする
社畜の一番の特徴ともいえるのが、仕事のために生きているということです。
入社当時は、自分の人生を充実するために仕事でお金を稼ぎたいと考えている人も、社畜を量産する会社に属することで、社畜として教育されいつの間にか仕事のために生きている人間に変わってしまいます。
この社畜は、この変化に気付かず、仕事のために生きているという認識になるのです。
社畜にならないための行動
今後、あなたが社畜にならない為の行動を紹介します。
先程の社畜測定で社畜項目に当てはまった人でも、しっかりと自分の現状を見直すことが、今後社畜から抜け出すための行動になるので、日頃から意識して取り組んでいきましょう。
残業を進んでやらないようにする
社畜の代名詞とも言われるのが残業です。残業が正義と考えてしまっている人は、考え方を変え、残業を最近するようになったと感じる人は、残業を極力しないように努めましょう。
「絶対残業をするな!」とは言いません。
会社に雇ってもらい給料も貰っているので、ある程度の責任感は大切です。
他にも、残業をすると残業代が沢山貰えるから残業をたくさんしていると言っている人も中にはいますが、その残業が自分自身のスキルアップにつながる残業であれば問題ありません。
しかし、目の前のお金のためだけにしている残業であれば、その時間を自宅に帰って自己のスキルアップや副業といった将来につながることに費やした方が圧倒的に価値があります。
会社に依存しない生活に変えるよう行動する
会社に依存している生活をしているからこそ、社畜として会社の言われるがままに働かざるおえない状況が生まれてしまいます。
そのため、今後は会社に依存しない生活ができるように少しずつでも行動していきましょう。
会社に依存しない生き方とは、自分だけでも稼げるようになることです。自分のスキルアップや副業を探し、挑戦してみることをオススメします。
会社を一番に考えない
会社を優先順位の一番と考えてしまうと社畜コース一直線となります。
なので、社畜にならないためには、会社を最優先にしないことが重要です。
また、現在会社の優先事項を最優先として考えている方は、優先順位を今よりも数個下げることを意識しましょう。
そうすることで、会社=人生の方程式は崩れるので、社畜になることはなくなり、仕事の時間は自分の自由な生活をするために必要な時間と考えられるようになります。
さらに、仕事で一緒に働いている仲間とは、ある一定の感覚で距離をおくこともできます。
社畜になりやすいブラック企業の見分け方
新卒や転職の際に、その後社畜にならないための企業の選び方を紹介していきます。
社畜が多い会社はブラック企業の確率が多いです。
そのため、社畜にならないようにするためにはブラック企業に入らないようにすることが一番の対策となります。
今から紹介する項目が当てはまる企業は、必ずしもブラック企業であるとは言えませんが、ブラック企業の可能性が高くなります。
社畜にならないためにも、企業選びの一つの参考のために知っておきましょう。
固定残業時間が20時間以上
よく求人広告で見かけるのが、「固定残業代・固定残業時間」です。
固定残業代・固定残業時間とは、見込み残業とも言われ、毎月支給されている給料の中に残業代が見込みで含まれていることを指します。
その固定残業代を導入している企業が、決めているのが「毎月の固定残業時間」です。
この固定残業時間が何時間かによって、ブラック企業である確率が上がっていきます。
一概には言えませんが、目安としては固定残業時間が20時間以内の企業であれば、まだ、ブラック企業である確率は高くない傾向があります。
しかし。20時間以上場合、例えば40時間や45時間といったそれ以上の時間で設定されている場合は慎重にいくべきです。
その時間は残業をしたとしても残業代は発生しないので、時間いっぱいに働かされる可能性があります。
年間休日が少ない
年間休日が少ない会社も要注意です。
年間休日が少ないとプライベートが充実しない傾向にあるため、日頃会社のことが頭から離れなくなってしまいます。
年間休日に最低ラインは年間105日間です。いっけん、多いようにみえるかもしれませんが、あくまで最低ラインととなるので、可能であれば年間休日120日以上の会社を選びましょう。
年間休日が120日以上であれば、およそ3日に1日以上は休みがある計算になるので、プライベートの時間もしっかりと確保することができます。
給料が低すぎる
給料が極端に安い会社は要注意です。
基本給や福利厚生が少ないと、残業を沢山しないと生活ができないといった問題が発生します。
しっかりと、自分の生活スタイルを考えた上で、最低限の給料だとしても生活が保証されているぐらいの金額は貰える会社を選びましょう。
理想は毎月数万円貯金できるくらいです。
そうすることで、会社での不必要な残業を減らすことができ、自分のスキルアップの時間を確保できるようになります。
まとめ
今回は、社畜に関してまとめました。
日本人は真面目で協調圧力が強いといった特性があることから、社畜になりやすく現代社会にも社畜と呼ばれるサラリーマンが沢山います。
そんな社畜ですが、この記事を読んで社畜とはどういった言葉なのかを理解でき、社畜にならないための行動を今日から始めていきましょう!