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「自己PR」と「長所」は違うの?!何を言うと好印象になる?

面接で必ず聞かれる「自己PR」や「長所」。似てるようで実は違うんです!

え?そうなの?っと驚いた人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では「自己PR」と「長所」の違いをご説明していきたいと思います。他にも企業が「自己PR」や「長所」を聞く意図や選び方、面接官に分かりやすく伝える方法、などもご紹介しますので、ぜひ実践して面接官に良い印象を残していきましょう。

目次

自己PRや長所のそれぞれの意味を理解しよう!

まずは「自己PR」や「長所」のそれぞれの意味を理解していきましょう。

「自己PR」や「長所」とは別で「強み」を聞かれる場合がありますので、今回は「強み」についてもご説明していきたいと思います。

「自己PRをお願いします。」

「あなたの長所を教えてください。」

「あなたの強みは何ですか。」

面接でどれか1つは必ず聞かれると言っても過言ではない3拍子ですが、意味合いはどれも大まかには同じで明確な違いがありません。

しかし、企業によって異なりますが、「長所」を伝えた後に「自己PR」を聞いてくることがあります。その場合は話す内容を変えなければいけません。自己PR・長所・強みについての捉え方や違いをきちんと把握しておきましょう。次のように考えるのと良いでしょう。

◇自己PRとは?

入社を志望する企業へ自分を売り込むためのPRです。なので、【過去に実績を残したことがあるのならばそのエピソード】や、【志望する企業でもし仕事をするとすればいかに活躍できるかといったエピソード】を具体的に話すとよいでしょう。そのため、企業によってアピールする内容を変えていく必要があります。

◇長所とは?

主に自身の性格・人柄・気質に関わる部分を言いましょう。仕事に取り組む姿勢に繋がる性格や気質、一緒に働く人との関わり方に繋がる人柄など、入社後の振舞い方をイメージできるような話をしましょう。しっかりとした根拠や過去のエピソードに基づいて話すと説得力が増します。

◇強みとは?

長所とあまり変わりはありませんが、より他の人より秀でている部分とも言えます。職場で【自分がいればこんなこともできますよ】【このような雰囲気にすることができます】というような周りに良い影響を与えるようなことを言えるといいでしょう。

とはいえ、3つとも同じようなことですから、長所に用意していたものを間違えて強みで話してしまっても問題はありません。なので、面接中に動揺しないように平常心を保ちましょう。「長所」を伝えた後に「自己PRをしてください。」と聞かれたら【仕事での強みをもっと具体的に答えればいい】と考えて大丈夫です。反対に「自己PR」を伝えた後に「長所」を聞かれたら【もっと人柄について伝えた方がいいのか】と理解して答えればいいのです。どんな場合でも対応できるように、アピールできることはいくつか持っておきましょう。

なぜ面接で「自己PR」や「長所」を聞かれるのか?

では、なぜ面接で「自己PR」や「長所」を聞かれるのでしょうか。

企業側の意図を見ていきましょう。

その会社で活躍できる人材かどうか確認するため

第一に「自己PR」や「長所」を聞くことで、【入社後に活躍できるかどうか】また【どのように活躍できる見込みがありそうか】という点を見ています。企業も時間や労力をかけて、新入社員をこれから活躍できる自社社員に育て上げていくので、それだけ成長するポテンシャルがある人を採用したいと考えます。しかし、企業によって活躍するかどうかの判断基準が異なりますので、選考に落ちたからといって「入社しても活躍できない人間なんだ」と落ち込む必要はありません。

その人の性格を知るため

先ほど述べたことと同様に「自己PR」や「長所」を聞くことで、その人の性格を知ることもできます。まだ社会人になってからのスキルがどのくらいあるのか判断できない新卒採用では、採用するかどうか決める判断の一つとして話し方や、コミュニケーションの取り方なども含めて、どんな性格の人なのかを見ています。

自己分析で自分を客観視できているか

面接官は「自己PR」や「長所」を聞いて、あなたがきちんと自分自身を振り返り客観視できているか、自分自身を理解しているかを見ています。自己分析がきちんとできていること自体も評価が高いです。なぜかというと、もし入社して仕事に取り組む際、自分自身を理解している人であれば、自分に合った仕事のやり方を考えて取り組むことができます。また何にか困難があっても考え、分析する力があり、自分のスキルを使ってどう解決したらいいのか判断できるからです。

社風とマッチしているか

会社との相性が合わずに入社してしまうと早期退職に繋がりかねません。会社は社員にできるだけ長く働いて欲しいものです。社風や雰囲気と合わずに入社してしまうと、入社後にギャップが生じ、早期退社につながる可能性があります。会社は社員にできるだけ長く働いてもらいたいため、そのような入社後のミスマッチを防ぎたいという企業側の意図があります。

【自己PR】エピソードの選び方

次に【自己PR】と【長所】のそれぞれのエピソードの選び方をご紹介いていきたいと思います。まずは【自己PR】のエピソードの選び方をご紹介します。

過去のエピソードを洗い出す

自己PRのエピソードを考えるとき、自分の強みを書き出すのではなく、一旦過去にどんなことがあったのか洗い出し、自分が一生懸命になって取り組んだことなどをピックアップしていきましょう。

そしてそれぞれの出来事でどんなことを考えて、どんな行動を起こしたのかを書き出します。そうすることで、そこで発揮された自分の強みが分かり、長いスパンで見た時にそれぞれに共通する自分の強みを見つけることができます。

【長所】エピソードの選び方

次に【長所】のエピソードの選び方をご紹介したいと思います。

自己分析を徹底する

長所を見つけるためには、自己分析を徹底しましょう。自己分析をしっかり取り組むことで、自分のことは自分自身が一番理解しているという自信にも繋がり、面接で堂々と話すことができます。【モチベーショングラフ】や【自分史】を作ると、小さいころから共通する自分の強みを俯瞰して分析することができるので、オススメです。

短所の裏返しから長所を探す

短所はすぐに思いつくけど、長所がどうしても思いつかないという人も少なからずいるでしょう。どうしても長所が思いつかない場合は、短所から長所を知ることもできます。

例えば「我が強い」という短所であれば、反対に「自分を持っている」「リーダーシップがある」とも言い換えられます。また「何かに取り組むときに1人で抱え込みやすい」という人は、「責任感がある」とも言えます。

【短所を長所に変換】

*心配性

⇒⇒計画性がある・責任感がある・慎重に物事を進める、

*優柔不断

⇒⇒情報収集をする・周囲に配慮ができる・柔軟性がある

*マイペース

⇒⇒人の意見に流されない・おおらか・常に冷静でいられる

*緊張しやすい

⇒⇒何事にも真剣に取り組む・常に準備を怠らない

*負けず嫌い

⇒⇒目標に向かって人知れず努力する・向上心がある

*せっかち

⇒⇒スピードがある・行動力がある・物事の対応が早い

*協調性がない

⇒⇒主張できる・周りに流されない

*頑固

⇒⇒信念を貫く・何事にも粘り強い

*視野が狭い

⇒⇒探究心がある・集中力がある・得意なことを追求する

*面倒がり

⇒⇒無駄を省くことができる・効率を考えて仕事をする

*諦めが悪い

⇒⇒忍耐力がある

*神経質

⇒⇒几帳面

*計画性がない

⇒⇒行動力がある

実体験が伴っているものを選ぶ

就活サイトの自己分析ツールを使って、自分の長所を見つけている人もいるでしょう。自己分析ツールは質問に答えれば、簡単に自己分析ができるという利点がありますが、逆に実体験や過去の出来事については含まれていないという欠点があります。

自己分析ツールで出た結果だけでそれが自分の長所だと思い、そのままその長所を面接で使ってしまうと、裏付けを伴った説得力のある話にならなず、内容の薄い長所になってしまいます。面接で話す長所は「実体験を含めた説得力のあるエピソード」を話しましょう。

「自己PR」や「長所」の伝え方

面接官に分かりやすく伝える方法をご紹介します。

①結論ファースト

どのような質問でも、質問には結論から答えましょう。質問に対する的確な結論を最初に述べてから、その後に具体的エピソードを添えることで、内容が整理され、面接官も理解しやすくなります。例えば「あなたの長所を教えてください。」と質問されたら「私の長所は〇〇です。」というように回答しましょう。面接官は結論から先に聞くことで、「この人の長所は〇〇」と把握した上で、その後の展開を聞くことができます。

②具体的なエピソードを話す

結論から伝えたら、次は具体的なエピソードを添えてわかりやすい内容にしましょう。より具体的なエピソードですと説得力が増し、理解しやすい内容となります。具体的に話すためには、5w1h(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)を意識して面接官に伝えましょう。

③入社後に自分の性格をどう活かせるか

最後は入社後どのように活かせれるかを伝えて回答を締めましょう。ただ単に質問に対して自分のことについて話をするだけでは、これといったアピールにはなりません。面接官に「この人は、どの事業に活かせられそうか」と思わせるよりも、「この人の強みは○○で、入社後は○○をしたいそうだから○○部署に配属させたい!」と思わせる方が、面接官の心に残り、次の選考にも進みやすくなるでしょう。「自己PR」や「長所」を具体的に伝えることで面接官がより「入社後の活躍するイメージ」が湧きやすくなります。

「自己PR」や「長所」を伝える際の注意すべきポイント

「自己PR」や「長所」を伝える際に注意すべきポイントが2点あります。

「自己PR」や「長所」は要点的に絞る

いっぱい自分をアピールしたいが故に「自己PR」や「長所」をいくつも挙げることは、かえって逆効果になります。要点が絞りきれていない文章は「結局この人はどんな人物なのだろうか?何が言いたいのだろうか?」と思われ、面接官に伝わりません。なおかつ「自分を客観視できていないのでは?」というマイナスな印象を与えてしまう可能性があるので、「自己PR」や「長所」は要点的に絞って伝えましょう。

明らかにミスマッチなものは避ける

いくら印象的なエピソードで「自己PR」や「長所」をアピールしても、それが企業の社風に合っていなかったり、企業が求める人材からかけ離れているものであれば、意味がありません。無理に企業に合わせることはないですが、きちんとホームページや会社説明会を通して企業研究をし、どういう人材が求められているのか、どういう働き方をしているのか、どんな人が活躍をしているのかを確認して、明らにミスマッチなものは避けましょう。

まとめ

今回は「自己PR」と「長所」の違いや企業が「自己PR」や「長所」を聞く意図、選び方、面接官に分かりやすく伝える方法などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。自分で自分をアピールすることは、少し恥ずかしい気持ちもありますが、アピールした人が内定を貰うと言っても過言ではないです。企業が求めている人材をきちんと把握して、自分をアピールしていきましょう。