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履歴書のサイズはA4?それともB5?どちらが正解?パソコンで履歴書を作成する場合のフォントサイズなどもご紹介します!

履歴書は、就職活動や転職活動において必要不可欠な書類として、面接する際に持参したり、郵送したりする場合があります。いざ履歴書が必要となり、買いに行くとA3サイズの見開き印刷がされたものがあったり、A4やB5の片面印刷の履歴書が売っていたりと、いろんなサイズの履歴書があります。

どのサイズの履歴書を選ぶのが良いか迷いますし、サイズを間違えて採用担当者にマイナスな印象を与えたくないですよね。そこでこの記事では、履歴書のサイズについて、徹底解説していきたいと思います。

また、履歴書のサイズの基本や歴史を始め、パソコンで履歴書を作成する場合のフォントやサイズについてもご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそもA4やB5って?

最初に、市販で売っている履歴書のサイズについてご紹介していきたいと思います。

『A4サイズ』の履歴書

A4サイズの履歴書は、横210mm×縦297mmです。A3(横297mm×縦420mm)を二つ折りにしてA4サイズなので、見開きにするとA3サイズになります。

『B5サイズ』の履歴書

B5サイズの履歴書は、横182mm×縦257mmです。B4(横257mm×縦364mm)を二つ折りにしてB5サイズなので、見開きにするとB4サイズになります。A4サイズよりも一回り小さいです。

【履歴書のサイズ】なぜ2種類あるのか?

ではなぜA4やB5など2種類あるのでしょうか。

紙の規格の歴史と関係している

そもそも1980年代まで履歴書のサイズはB5サイズが一般的だったそうです。時代は遡り、江戸時代の話になりますが、B5やB4サイズなどの「B判」は、徳川将軍家と御三家などの江戸幕府の御用紙として用いられた美濃紙をルーツとする、日本国内特有の規格サイズです。一方、A4やA3などの「A判」は、19世紀末に提案された現在の国際規格サイズです。

日本では、その後、明治・大正・昭和とB判基準は継続され、官公庁の書類はB判であり、多くのビジネスで使われる書類もB判でした。しかし、1990年代に入りグローバル化が進むようになり、行政文書が国際規格であるA判へ統一されるようになりました。徐々に企業や学校など一般の書類もA判化が進み、ビジネス文書もほとんどA判が主流となりました。

このような歴史の流れがあり、最初はB判しかなかった履歴書にも国際規格のA判サイズが登場し、B判とA判が同時に使用されるようになったのです。

履歴書のサイズはA4?B5?サイズの選び方

履歴書のサイズはA4それともB5、どちらのサイズを選ぶのが好ましいのでしょうか。

基本どちらでもいい!

基本的には、A4・B5どちらのサイズで履歴書を作っても、選考の評価に影響しません。企業側からの指定がなければ、自分の好きなサイズで構わないのです。

やはり用紙のサイズが大きい方が記入するスペースが多いです。記入したい量が多いならA4サイズを、記入する量がそこまで多くない場合はB5サイズを選ぶのがおすすめ。学歴や職歴、自己PRや志望動機、趣味の欄を多く書きたいならばA4サイズを選びましょう。

反対にあまり記入することがない方は、あえてB5サイズを選ぶのも手です。B5サイズの方がスペースが少ないため、記入量が少なくてもバランスよく見えるというメリットがあります。

どちらかと言うと『A4サイズ』の方が好ましい〇

結論から言うと、履歴書のサイズは「A4の方が好ましい」です。昔は履歴書のサイズはB5を使うのが主流でしたが、現在のビジネス文書はほとんどA4サイズを使うようになりました。提出する全ての書類のサイズが統一されている方が、企業側も扱いやすくなります。

企業が履歴書のサイズを指定している場合は従う

企業が履歴書のサイズ指定をしている場合は、指定に従ったサイズの履歴書を選びましょう。企業のホームページや募集要項に書かれていますので、指定されたサイズを間違えて用意しないように注意が必要です。

指定サイズとは異なるサイズで提出してしまった場合には、選考を受けられないこともあります。募集要項をしっかりと確認してから応募してくださいね。

他の書類のサイズと合わせるのも◯

履歴書のサイズを他の書類と合わせるのもおすすめです。他の書類とサイズを合わせることで、担当者が書類の管理をしやすいというメリットがあります。

履歴書に同封する書類や仕事に関係する書類は、A4サイズが多いです。そのため、履歴書も他の書類と同様にA4サイズを選ぶことで、用紙のサイズを統一できます。他の書類と統一しやすいことから、A4サイズを選ぶ方も多いです。

履歴書のサイズの呼び方

また気を付けていただきたいのが、呼び方の違いです。企業によってサイズの呼び方に違いがある場合があることを覚えておきましょう。

『A4判』『A3』『A判』と言われた場合

『A4判』『A3』『A判』といった呼び方で履歴書を指定された場合は、「A4サイズ」の履歴書を用意しましょう。この場合のA4サイズというのは、二つ折りの状態でA4、見開きでA3サイズになる履歴書用紙のことを言います。

『B5判』『B4』『B判』と言われた場合

『B5判』『B4』『B判』といった呼び方で履歴書を指定された場合は、「B5サイズ」の履歴書を用意しましょう。A4サイズと同様にB5サイズは、二つ折りの状態でB5、見開きでB4サイズになる履歴書用紙のことを言います。

市販の履歴書は、初めから二つ折りでA4・B5サイズとして売っているのでサイズを間違える心配はいりませんが、自分自身で履歴書を印刷する場合は、サイズに注意して印刷しましょう。

【履歴書のサイズ】それぞれのメリットとサイズの選び方

続いて、A4サイズとB5サイズのそれぞれのメリットをご紹介していきたいと思います。このメリットや自分の書く内容を考えて、どちらのサイズを選ぶべきか参考にしてください。

A4サイズの履歴書のメリット

A4サイズはB5サイズに比べて紙が大きいので、そのため記入スペースが広くなります。記入スペースが広いということは、記入できる情報量が多くなるということです。学歴や職歴の欄に書く事が多い人や、志望動機・自己PRなどをたくさん書きたい人は、A4サイズの履歴書をオススメします。

新卒で就職活動をしている場合は、自己PRや志望動機の欄をしっかり埋めてアピールすることが大切です。なので、履歴書のサイズ指定がないのであれば、記入スペースが多くあるA4サイズの履歴書を選びましょう。

新卒採用で就職活動を行う学生のほとんどは、A4サイズを用います。就職サイトでもA4サイズを推奨しているサイトが多いからです。

また、ビジネス文書のほとんどはA4サイズです。なので他にも提出書類がある場合は、A4サイズの履歴書を選んで、合わせた方がいいでしょう。

B5サイズの履歴書のメリット

B5サイズはA4よりも一回り小さいため、記入スペースが少ないですが、バランスが取れてまとまった履歴書に見えます。A4サイズとは逆に、学歴や職歴の欄に書く事があまりない人や、志望動機・自己PRなどをシンプルに書きたい人は、B5サイズの履歴書をオススメします。

A4サイズを選んで空白が目立ってしまうのであれば、B5サイズを選び自分なりに調整して空白をしっかりと埋めた方がいいでしょう。

また、転職活動やパートアルバイトの履歴書にはB5サイズを選ぶ人も多いです。以前の就職活動ではB5サイズを選ぶ人が多かった事から転職活動ではB5サイズを用いる人も一定数います。

履歴書の用紙の特徴と種類

JIS規格

JIS規格は、もっとも一般的な履歴書で、学歴、職歴、資格、取得免許、スキルや自己PRなどをバランスよくアピールできる一般的なテンプレートです。履歴書のテンプレートに迷ったら、JIS規格のテンプレートを選べば間違いないでしょう。

以前は公平性の観点から厚生労働省は、JIS規格を推奨していましたが、最近では公平性の観点から厚生労働省履歴書様式を採用しています。厚生労働省のホームページからダウンロードが可能です。

一般用

一般用の履歴書は自己PRを記入できる欄が多いのが特徴。そのため、アピールできる職歴が少ない方や自己アピールをたくさん記入したい方にぴったりです。

アルバイト・パート用

アルバイト・パート専用の履歴書も存在します。出勤希望日や曜日、希望時間帯などを記入できる項目があり、パートやアルバイトの仕事を探している方におすすめです。

転職用

転職用の履歴書は転職活動をしている方におすすめの様式です。職務経歴書が一緒になっていたり退職理由を書く欄があったりと、転職活動で必要な情報を書く欄が豊富。一般的な職務経歴書では職歴が入りきらないという方は、転職用の履歴書を利用するといいでしょう。

【パソコンで履歴書を作成する場合】適切なフォントやサイズはどのくらい?

手書きにしろ、パソコンで打つにしろ、履歴書は読みやすいものでなければ意味がありません。文字が小さいと読みづらいですし、反対に大き過ぎると記入スペースがカツカツになり、思い通りに書けなくなる恐れがあります。そこでここから、パソコンで履歴書を作成する場合、適切なフォントサイズはどのくらいかをご説明していきたいと思います。

文字サイズは『10.5ポイント〜11ポイント』

履歴書を作成する場合、適切な文字サイズは10.5ポイント〜11ポイントに設定しましょう。なぜなら、普段から使われるビジネス文書の文字サイズのほとんどが10.5〜11ポイントであり、採用担当者も見慣れた文字サイズだからです。

また、パソコンに入っている文書ソフトを立ち上げると、最初の文字サイズが10.5〜11ポイントに設定されています。つまり、普段から馴染みのある文字サイズが適していると言えます。しかし、名前欄など記入スペースが広い部分は、空白が目立たないくらい少し大きめの14〜18ポイントに設定しましょう。

フォントは『明朝体』

履歴書に適切なフォントは、明朝体です。明朝体は、いろんな書籍や教科書などに使用されており、日本人にとって一番馴染みのあるフォントです。ゴシック体も資料などに使用されていますが、少しカジュアルな印象になってしまいます。また行書体は小さい文字だと見にくいのでオススメしません。

他にも、英数字を記入する場合は、明朝体半角またはTimes New Romanを使うと良いでしょう。

【履歴書を印刷する場合】印刷用意サイズや注意すべきポイントをご紹介!

市販の履歴書と同様に履歴書をパソコンで作成する場合も、見開きA3またはB4サイズにしましょう。最後に、履歴書を印刷する時に必要な用紙や印刷時の注意すべきポイントなどを解説していきます。

見開きで印刷する場合

履歴書を印刷する場合、見開き印刷が最適ですので、A3もしくはB4サイズで印刷しましょう。しかし、家庭用プリンターでは最大がA4サイズという場合もあります。その場合、注意すべきポイントは、見開きA4・B5サイズで縮小印刷しないことです。縮小印刷をすると文字が小さくなり読みにくくなってしまいます。また証明写真のサイズが合わなくなるので、きちんと合ったサイズを印刷しましょう。

家庭用プリンターで印刷ができない場合はコンビニのプリンターを使いましょう。コンビニのプリンターならA3サイズに対応していて、なおかつ性能が良いのでインクのムラがなくキレイに印刷できます。操作も分かりやすく、履歴書のデータを保存したUSBメモリをコンビニに持っていき、プリンターの操作ガイドに従うだけで簡単に印刷できます。

片面で印刷する場合

A3・B4サイズで履歴書の印刷ができない場合は、左右のページを片面印刷してもいいでしょう。その場合、A4もしくはB5サイズの印刷用紙を2枚用意し、印刷しましょう。

両面印刷は避ける!

最も注意すべきポイントは、両面印刷です。印刷コストの削減や、見開きタイプに近づけるためから両面印刷をしようと思うかもしれませんが、両面印刷は避けましょう。

その理由は、両面印刷すると裏面の文字が透けてしまい、読みにくくなる恐れがあるからです。また、面接官が履歴書を確認する際に、裏表を何度もひっくり返さなければいけなく、余計な手間がかかり、悪い印象を与えてしまいます。

なので、両面印刷はせず、必ず片面印刷をし、用紙を2枚に分けましょう。

片面印刷の場合、2枚になった履歴書はホッチキスではなく、クリップで留めましょう。ホッチキスで留めると、外すのに手間がかかってしまいます。クリップで留めた履歴書を、クリアファイルに入れて提出すると親切な印象を与えることができます。小さな気配りが入社後の働くイメージに繋がるかもしれません。細かいことですが、面接官に少しでも手間をかけさせないような配慮を行っておきましょう。

まとめ

今回は、履歴書のサイズの基本や歴史を始め、パソコンで履歴書を作成する場合のフォントやサイズについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

履歴書のサイズは、A4サイズとB5サイズがあり、江戸時代の紙の規格が関係していることがわかりました。また企業から履歴書のサイズ指定がなく、どちらのサイズにしようか迷っている場合は、自分が書ける量によって履歴書のサイズを選ぶと良いでしょう。

そしてパソコンで履歴書を作成する際のフォントサイズは10.5〜11ポイントの明朝体がベストであることがわかりました。印刷する場合は、見開きA3またはB4サイズになるように設定して印刷しましょう。

細かい説明をしましたが、企業から履歴書のサイズ指定がなければ、最終的にはあなたが一番書きやすいと思うサイズ、書く内容・量に合ったサイズを選びましょう。その上で、採用担当者側のことを考えて、配慮することはいくらしてもいいことなので、萎縮する必要はありません。自分に自信を持ち、正々堂々と行動していきましょう。