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内定承諾後の辞退について!内定承諾後の辞退は違法なのか詳しく解説!

「内定承諾をしちゃったけど、会社の評判が良くなかったからやっぱり辞退したい」

「内定承諾後に会社に入ることを親から反対されたから辞退したい」

など、内定承諾後に諸事情で内定を辞退したいと考えたことがある、また考えている人は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、内定承諾後だとしても内定を辞退することは可能です。

しかし、内定を辞退するタイミングや伝え方を間違えると、損害賠償を請求されるなど、応募先企業との大きなトラブルを招いてしまう可能性があります。

今回は、内定承諾後に辞退したいと考えた時に、相手企業とスムーズに話を進めるためのポイントを紹介します。

目次

内定承諾後の辞退について

内定承諾後の辞退とは、面接を無事通過し、企業から内定を貰い内定を志願者が承諾した後に、後日「やっぱり、内定取り消しでお願いします」ということです。

一般的に考えて、内定を承諾したことで、企業側はあなたが会社に入社することを前提に物事を進めていきます。

なので、内定を承諾したのにもかかわらず、辞退をしたら怒るのも当たり前なことです。

しかし、だからといって企業側があなたの内定取り消しを許可しないなんてことはできません。

ただ、場合によっては損害賠償を請求されるまでのトラブルに発展してしまう可能性があるので注意が必要です。

内定承諾後の辞退は可能

内定承諾後の辞退は可能です。

たとえば、内定承諾書やメールなどで内定を承諾したとしても、法律上、内定を辞退することはできないという決まりはありません。

しかし、一度受諾した内定を辞退する際には、しっかりとした準備が必要になりますし、慎重に行動していく必要があります。

最終的に就職したい企業は、あなたに選ぶ権利がありますが、内定を取り消した会社と今後思わぬ接点があり、関わらなければいけない可能性もあります。

なので、内定を辞退する際には、きちんとしたマナーで伝えるようにしましょう。

印象は悪くなってしまう

内定を受諾後に辞退することは、あなたの印象を悪くしてしまいます。

もし、あなたの採用が決まった時に、企業側が他の志願者の募集を取りやめ、あなたが入社した後の配属先部署や教育担当とのスケジュール調整などを細かく決めているとします。

それらの企業側の手間が、あなたの内定辞退によって全てが崩れてしまうことになるのです。

また改めて人材を採用する際にコストがかかることや、新卒採用だったとしたら他の優秀な人材は、既に他企業に取られてしまっている可能性もあります。

そうなった場合、「内定を辞退します」の一言で企業側には考えられないほどの迷惑がかかってしまうのです。

そのため、内定を辞退することを決めたら、どんな理由であれ直ぐに連絡するようにしましょう。

その際に、企業側が納得のできる理由を考えておく必要もあります。

辞退の期限は、入社日2週間前

内定承諾後に辞退する時の注意点として、辞退する日は入社日よりも2週間前までに伝えなければならないことです。

理由は、法律で「雇用契約を解除するには、通知から2週間かかる」と記載されていることにあります。

入社日から2週間以内の内定辞退は、入社初日には雇用契約が始まってしまうので、企業側からに内定辞退による損害賠償を請求されてしまう可能性が高いです。

気を付けるポイントは、口約束の内定承諾も立派な承諾と決められていることです。

そのため、口約束だけでも雇用契約は成立してしまいます。

なので、「口約束だから辞退は言わなくていいか」という考えは捨てましょう。

内定承諾後の辞退はよくあることなのか

新卒での内定後に辞退する人の割合を解説していきます。

2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査によると、半数以上の企業で内定を辞退する学生が3割以上いるという回答となっています。

そのため、内定後に辞退する人も珍しいことではないという結果となります。

(参照:2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査)

この調査では、内定後に辞退した人数になっているので、内定承諾後に辞退した人数ではありません。

しかし、内定承諾後に辞退した人の数も含まれていることから、内定承諾後に辞退した人も少なからずいる結果と言えます。

内定承諾後の辞退が違法になる場合とならない場合

内定承諾後に辞退することは基本的に問題ありません。

しかし、内定を辞退することで違法となってしまうケースもなかにはあります。

それでは、内定承諾後に辞退する際に、違法になるケースと、違法にならないケースを紹介します。

内定辞退か違法にならない場合

内定承諾後に違法にならないケースは、入社日から2週間以上前に内定を辞退したときです。

また、2週間以内に内定を辞退した場合でも、応募先企業と合意のうえであれば問題はありません。

たとえ、内定承諾書にサインをしていたとしても、民法267条で、「労働者が解約を労働の解約を申し出ることはいつでも可能で、申し出た日から2週間で労働は解約されること」となっています。

なので、内定承諾書にサインしたとしても、入社日から2週間以上前であれば、辞退することは、法律上問題ありません。

内定辞退が違法になる場合

内定承諾後に辞退した時に違法、また企業側から損害賠償を請求される可能性がある場合は、入社日から2週間以内に辞退を伝えた場合です。

民法267条では、「労働解約の通知を申し出てから2週間で解約されること」とあります。

つまり、入社日から2週間以内に辞退を伝えた場合は、入社日まで雇用契約が進んでいることになります。

そのため、入社日から2週間以内の内定辞退は、企業側から内定者の辞退によって発生した、新しい人材の選考費用やその他の損失を請求される可能性があるのです。

入社直前になっての内定辞退は企業側も志願者側も良いことはないので、内定辞退が決まったら速やかに採用担当者に伝えるようにしましょう。

内定承諾後の辞退で揉めない方法

内定承諾後に辞退するときに企業側とは、できる限り穏便に話を済ませたいですよね。

今回は、内定承諾後に辞退するときに揉めないで済む方法を紹介します。

辞退する理由を明確に伝える

応募先企業に承諾した内定を辞退する時は、なぜ辞退するのかを明確に伝えましょう。

曖昧な理由で「やっぱり、辞退します」と言われても企業側が納得できるはずもありません。

どのような理由や経緯で今回の内定を辞退するのかをしっかりと伝えることが大切です。

辞退理由が悪い理由でなければ、正直に伝えることが大切です。

たとえば、「親に~な理由で反対されたので」や「就職を考えていたのですが、将来の夢が決まりそのためには、大学院に進学しなければならなくなったので」などの理由であれば、ハッキリと伝えることで採用担当の人も理解してくれやすくなります。

しかし、「御社の実績の伸びしろがよくなかったため」や「他の人から聞いた評判が悪かったので」など企業への悪口や、採用担当が聞いて不快に思うような理由は言わないようにしましょう。

辞退が決まったらすぐに連絡する

その会社の内定を辞退することが決まったら、すぐに採用担当に連絡するようにしましょう。

連絡が遅れることで、応募先企業もあなたの入社準備を少しづつ進めてしまい、時間を無駄に使ってしまうことになります、

なので、企業側にできる限り迷惑をかけないようにするためには、辞退が決まったらすぐに連絡することが大切です。

迷惑をかけてしまうことの謝罪をしっかりと伝える

内定承諾後に辞退することは、企業側に大きな迷惑をかけることになります。

そのため、辞退することを伝えるときには、心から謝罪の気持ちを伝えるようにしましょう。

謝罪のない内定辞退は、相手企業からの印象はとても悪くなってしまいます。

今後、応募先企業とは、なにかしらの接点があるかも知れません。

なので、誠意のある謝罪の言葉を考えておく必要があります。

辞退する際は電話で伝える

内定を辞退する際は、メールではなく電話で伝えるようにしましょう。

内定承諾後に辞退というのは、少しでも早く採用担当に伝えなければなりません。

そのため、メールや手紙で辞退することを伝えた場合、そのメールや手紙が読まれるまでに時間がかかる可能性があります。なので、電話で辞退する旨を伝えることが大事です。

また電話だけでは、後から採用担当に「面接辞退については聞いていません」と言われてしまう可能性があります。

なので、電話で辞退することを伝えた後にメールでも内定を辞退する旨を伝えるようにしておくと今後のトラブル防止にも繋がります。

つまり、内定を辞退する手段としては電話で、証拠を残すという意味ではメールを活用すると良いということです。

伝える時間帯を確認しておく

内定を辞退する旨を相手に伝えるときは、伝える時間帯を事前に確認しておきましょう。

承諾した内定を辞退するときに、すぐに連絡した方が良いことは確かですが、相手側の都合も考えなければなりません。

相手からしても、業務時間外に連絡されるのは迷惑となってしまいます。

応募企業先に連絡する時間帯は事前に確認しておき、採用担当が仕事をしているであろう時間帯でかけるようにしましょう

内定承諾後の辞退の主な理由

一度承諾した内定を辞退する際には、人それぞれ理由があります。

今回は、内定を辞退する際によくある理由を4つ紹介します。

①親族から反対されたため

内定を辞退するよくある理由の1つ目は、親族に反対されたからです。

親族が反対する理由としては、給料面などの企業の待遇面による反対や、企業の評判による反対が多くあります。

自分がいきたい企業であれば、しっかりと親族と相談し、内定をもらっている応募先企業で将来どのようにしていきたいのかをしっかりと伝えましょう。

そうすることで、親族も内定承諾に納得してくれる可能性もあります。

②現職に残りたいため

内定を辞退するよくある理由の2つ目は、現職に残ることになったからです。

転職先への内定が決まり承諾をした後に、現職の方で転職する相談をしたところ、退職の引き止めをされたから辞退することもよくあります。

引き止めとして、待遇面の改善などが提示されたため、現職に残ることになったという話もよくあることです。

そうならないためにも、転職をする際には、内定を承諾する前に現在の就業先での退職を上司と進めていく必要があります。

③やむを得ない事情のため

内定を辞退するよくある理由の3つ目は、やむを得ない事情によるためです。

たとえば、交通事故や病気により就職が困難になってしまった場合や、予期せぬ家庭の事情により、就職が困難になったことで内定を取り消す場合です。

どうしようもない理由であれば、内定を辞退せざる負えないので、応募先企業にはしっかりと伝えることで承諾してくれることでしょう。

④会社のイメージが悪くなってしまったため

内定を辞退するよくある理由の4つ目は、内定後に会社の評判が悪いことを知ってしまったからです。

内定を承諾後に、自分が新しく働く会社はどんなところか気になり、ネットや周りからの意見を聞くことが多々あると思います。

その際に、会社のイメージや評判が悪いことを知ってしまい、内定を辞退する人がよくいます。

しかし、ネットの情報や友達の意見は信憑性に欠ける部分があるので、よくないことを聞いてしまった際には、直接採用担当者から、話の真偽を確認すると良いです。

内定承諾後の辞退まとめ

今回は、内定承諾後の辞退についてまとめました。

会社を決めることは、その後の人生を左右する大きな選択です。

なので、企業選びに慎重になることも分かりますが、内定を承諾する前にしっかりとその企業について調べ、その後に内定を承諾した後に、辞退することがないようにして行く必要があります。

しかし、今後内定を辞退したくなってしまったら、今回の記事の内容を参考にし、応募先企業とお互いが納得できるように進めていく必要があります。