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職務経歴書の『職務要約』とは?採用担当者に興味を持ってもらえる書き方のポイントを例文と共にご紹介します!

転職活動をする際に必要な職務経歴書ですが、最初に『職務要約欄』があります。冒頭部分に書く内容次第でその先を読むかが決まると言っても過言ではない「つかみ」の部分です。今までの職務経験をどのように要約して書くと採用担当者に良い印象を与えることができるのでしょうか。『職務要約』の書き方に悩む人は少なくありません。

そこでこの記事では、職務経歴書の『職務要約』について書く理由や書き方のポイントなどをご説明していきたいと思います。最後に例文もありますので、職務経歴書を書く機会がある人はぜひこの記事を参考にしてください。

目次

職務経歴書の『職務要約欄』とは?

そもそも職務経歴書とは、履歴書に書くことが出来なかった具体的な業務経験やスキルを詳細に書いた書類のことです。その書類の最初に『職務要約欄』があります。

『職務要約』とはその名の通り、あなたの職務経歴を簡単にまとめたものです。あなたが社会人として入社してから現在までの流れを要点的に書いた、いわばあなたの社会人人生の「あらすじ」のようなものです。

『職務要約欄』は職務経歴書の冒頭部分にあり、書く内容によってはその先を読んでもらえないかもしれないほどの重要な項目だと言えます。

『職務要約』を書く理由

そもそも、なぜ職務経歴書の冒頭部分に『職務要約』を書くのでしょうか。『職務要約』を書く理由を2つご説明していきたいと思います。

職務経歴書全てを見る時間がないため

採用担当者は採用活動だけをしているわけではありません。会社によって異なりますが、採用活動以外の他の業務がある場合もあります。採用担当者はたくさんある業務の合間を縫って、入社志望者の書類選考を行っています。大手企業など入社志望者が数え切れないほどいる場合、志望者一人ひとりの職務経歴書を隅から隅まで読んでいると時間がかかってしまいます。採用活動に割く時間にも限りがあるため、『職務要約』を読んでその先の職務経歴書を読むかを決めるのです。

採用担当者に興味を持ってもらうため

先ほど述べたように採用担当者は職務経歴書全てを見る時間がありません。なので、職務経歴書の冒頭部分にある『職務要約』を読んで、その先も読みたくなるように興味を持ってもらえないといけません。採用担当者が興味を持ち、職務経歴書を読み進めてもらうことが大切です。この『職務要約』で他の入社志望者と差がつくように伝えたいアピールポイントを絞って簡潔に書きましょう。

『職務要約』を書く流れ

『職務要約』を書く流れをご紹介していきたいと思います。

①業界・企業研究をする

前職と異なる業界・業種に転職を希望する場合は必ず業界・企業研究をしましょう。「なぜその業界を変える経緯に至ったのか」や「なぜその業種を希望するのか」を明確にしておきましょう。

また、同じ業界や業種の転職を希望する場合は、「なぜ働く会社や場所、環境を変えるのか」をハッキリしておきましょう。

②現在までの職務経歴を書き出す

社会人として入社してから現在までの流れを振り返り、自分年表を作りましょう。過去に勤務していた会社や期間だけでなく、具体的な業務内容や担当職種、その時に感じたことをできるだけ細かく掘り下げていきましょう。ここでは、箇条書きで書き出す形で大丈夫ですので、たくさん書き出しましょう。

③実績や特別な経験を詳しく書き出す

具体的な実績や受賞歴がある場合は、詳しく書き出しましょう。特殊なプロジェクトメンバーになった経験なども書き出しましょう。

④書き出した内容をまとめる

今までの職務経歴や実績などを書き出した内容をまとめましょう。書き出した職務経歴や実績を客観的に見ることで、自分の強みや苦手なことがわかります。

⑤志望する会社に合わせた内容をする

先ほどまとめた内容を志望する会社に合わせるように微調整しましょう。完全に合わせる必要はないですが、志望する会社が求める人物像にマッチするような職務経歴や実績をいくつか書いてあると、採用担当者の目に留まり、採用されやすいでしょう。

『職務要約』の書き方ポイント

『職務要約』の書く内容がその先の職務経歴書を読み進めてくれるカギとなっています。

3~4行程度で端的にまとめる

職務要約は3〜4行、文字数で言うと200〜300文字でシンプルにまとめましょう。採用担当者に興味を持ってもらいたいがためにいっぱい書きたいと思いますが、長文になると「結局何を言いたいのか分からない」「まとめるスキルがないのかな」とマイナスな印象を持たれてしまいます。たくさんアピールしたいことがあっても、端的に書きましょう。逆に短すぎると、投げやりにしていると思われてしまいます。適切なボリュームで文章をまとめるようになると、企画作成やプレゼンの時に発揮することができます。

具体的な数字を入れる

実績をアピールしたい場合は、具体的な数字を書きましょう。「新規契約を頑張りました。」というような主張だけでは、どれくらいすごいのかが明確に分かりません。

この場合、以下のような

「新規契約の目標件数を120%達成しました。」

「新規契約の目標件数を8カ月連続で達成し、平均1,200万円売上ました。」

などといった具体的な数字を盛り込んで数字に目が行くようにしましょう。

特に実績がなくても「3年間勤続した。」なども立派な数字です。できるだけ数字で表すことができる部分は、数字を使いましょう。

採用担当者に興味を持ってもらえそうな内容にする

職務要約だけでなく、注目して欲しい時は「相手に興味を持ってもらうこと」が大切です。職務要約の場合、採用担当者に興味を持ってもらうようにしなければなりません。志望する会社が求める実績やスキルなどの人物像を考えましょう。その人物像にいくつか類似しているところがあると、採用担当者は興味を持つはずです。無理矢理合わせたり、虚偽のことを書くのは絶対にNGですが、できるだけ会社が求める人物像に合う内容を書きましょう。

誰にでもわかる言葉を使う

専門用語を使わずに、誰にも分かる言葉を使って書きましょう。志望する会社が同じ業界・業種であれば専門用語を理解しているかもしれません。しかし全く異なる業界・業種の会社であれば、専門用語を理解できません。

志望する会社が同じ業界・業種だから専門用語を使っても理解してくれると思うかもしれませんが、あなたが勤務していた会社だけの独自の呼び方の場合もあるので、専門用語は使わないようにしましょう。言葉遣いにも気を配りましょう。

事実を客観的に書く

職務要約は職務経歴という事実を要約しますが、アピールしたい気持ちや意気込みから自分の考えなど主観的なことを書いてしまわないようにしましょう。自分の職務経歴を客観的に書くことで、個人的な感情に振り回されず、冷静に行動できる人であることを主張できます。

【職務経歴書の『職務要約』】さまざまな疑問

ここで、職務経歴書の『職務要約』に関してさまざまな疑問を解決していきたいと思います。

複数社の勤務経歴がある人の『職種要約』はどう書けばいい?

転職を何回か行い、複数社に勤務したことがある人は職務要約に、直近または在籍期間が長い職務経歴を書きましょう。また志望する会社の職種に関連する経歴がある場合はその職務経歴を中心に書くと良いでしょう。1社1社全て書いてもいいですが長くなってしまうので、注意しましょう。同じ職種で何度も転職をしたことがある場合は、会社ごとではなく、職種ごとに実績やスキルをまとめるという方法もあります。

【複数社に勤務したことある場合、職務要約を書く職務経歴の順番】

①志望する会社の職種に関連する職務経歴

②在籍期間が長い職務経歴

③直近の職務経歴

【同じ職種で何度も転職をした場合】

(誤)20〇〇年~20〇〇年 株式会社〇〇にて勤務

   20〇〇年~20〇〇年 〇〇株式会社

(正)20〇〇年〜20〇〇年 営業職として勤務(勤務先:〇〇株式会社・株式会社〇〇)

複数社の職務経歴がある場合、採用に影響する?

複数社の職務経歴が採用に影響するかどうかは転職した理由によります。同じ職種での転職はスキルアップと見なされることがほとんどです。しかし、全く異なる業界・業種へ何度も転職している場合は、「気に入らない仕事があるとすぐに辞めてしまう」「途中で投げ出すような性格」であると思われてしまうかもしれません。マイナスな印象を与えてしまい、採用に影響する可能性が高いので、職務要約に全て書く必要はないです。しかし万が一、全ての職務経歴を聞かれた場合は、職務経歴と共に転職した理由もきちんと答えられるように考えておきましょう。

アルバイト経験は『職務要約』に書く?

基本的に職務経歴書にアルバイト経験は書きません。正社員・契約社員・派遣社員・業務委託で経験した業務を中心に書きましょう。しかし、以下の場合は、アルバイト経験も書いていいでしょう。

*志望する会社の職種がアルバイトの時に経験した職種と類似している場合

*数年単位の長期アルバイト経験で、正社員と同等のスキルがある場合

*職務要約に書く内容が少ない場合

書く際にきちんとアルバイトと分かるように「アルバイトとして〇〇業務に従事」などと書きましょう。

『職務要約』の例文

最後に3つの職種の職務要約の例文をご紹介していきたいと思います。

営業職

新卒から〇〇株式会社に入社し、4年間営業職に従事してきました。主な業務は新規顧客契約で、お客さまのご相談に乗ったり、ニーズにあった家のご提供などを行っていました。入社3年目には、チームリーダーを任され、目標契約数150%を達成しました。その達成により社内賞を受賞しました。

事務職

〇〇大学を卒業後、株式会社〇〇に一般事務として入社しました。受発注に関する書類(見積書、請求書、契約書など)や資料の作成、市場リサーチ業務に携わってきました。また事務作業の正確性、効率性の向上のため、Excelマクロを用いた自動書類作成ツールを作成するなど、業務改善にも取り組みました。

企画職

〇〇株式会社に入社後、商品企画部に配属となり、3年間マーケティングリサーチや新商品の企画業務に従事してきました。入社2年目以降は、商品企画だけでなく、販売戦略や広告戦略にも携わりました。20〇〇年に発売した「〇〇」は広告戦略を立案し、目標販売売上の120%を達成することができました。

まとめ

今回は、職務経歴書の『職務要約』について書く理由や書き方のポイントなどをご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

『職務要約』で採用担当者に興味を持ってもらうことが重要であり、そのためには簡単な言葉で200〜300字でまとめたり、具体的な数字を入れることがわかりました。また、複数社に職務経歴がある人は志望する会社の職種に関連する職務経歴や在籍期間が長い職務経歴を書くことがわかりました。

上記の3つの職種の職務要約をぜひ参考に完璧な職務要約を作成し、採用担当者に興味を持ってもらいましょう。

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