「趣味」を「仕事」にできたなら、毎日が充実しそうですし楽しく過ごせそうに思うでしょう。楽しいと感じていた趣味を仕事にするとなれば、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この記事では「趣味」を「仕事」にすることで見られるメリットとデメリット、そして知っておきたいポイントについて解説します。
目次
趣味を仕事にできたなら、きっと楽しい人生が送れそうな気がする
会社に勤め、生きるためのお金を得る毎日と、趣味を生かした仕事に就くのなら、どちらが自分にとって良いのでしょうか。その理由だけをぱっと聞くと、後者のほうが魅力的に感じられるかと思います。「趣味」と「仕事」をひとつにすれば「毎日が充実した気分で過ごせそう」と感じたり「夢中になれることでお金をもらえるなら幸せだ」と、理想的ではなやかなイメージを抱いたりする人も多いはず。
趣味を仕事にすることで、以下のような悩みを解消できる場合があります。
- 朝早起きする必要がなくなる
- やりがいのない現状から抜け出すことができる
- 他人と比較されることを避けられる
- 職場の人間関係に悩まなくて済む
- 作業ボリュームと釣り合わない低賃金に悩むことがなくなる
- 残業をせずに済む
しかし、本当に上記の項目が利点だと感じられる日が続くのでしょうか。趣味を仕事にすることで、多くのメリットを得られるでしょう。しかし、メリットがあればデメリットも存在することは否めません。そういった部分を含めて、次の段落ではメリット・デメリットについて触れていきます。
趣味を仕事にしたときの5つのメリット
ただ会社に勤めて淡々と仕事をする毎日よりも、「趣味」を仕事にするほうが充実した毎日を過ごせるでしょう。好きなことを仕事にするわけですから、給料を得た日は会社員とは違った喜びを実感できます。ここでは趣味を仕事にしたことによって得られる5つのメリットについて解説します。
メリット①やりがいを持てるのでのびのびと仕事ができる
毎日生活するためのお金を稼ぐだけであれば、淡々と仕事を進める日々を過ごし、どこか体も心も満たされない日々が続きます。ところが、趣味を仕事にすると仕事自体にやりがいを感じられるようになり、自己肯定感も徐々に高まっていきます。会社に勤めていた日々には感じることが少なかった「楽しい」「この仕事を選んで良かった」といった感情が多く得られやすくなるのです。またやりがいを感じるからこそ、仕事の働き方にも大きな変化が見られます。それは淡々と済ませていた会社員時代よりものびのびと仕事ができるようになるという点です。趣味を仕事にした人には、こういった人生の変化をもたらしてくれる可能性があるのです。
メリット②趣味に携わる機会が多くモチベーションが安定する
趣味を仕事にすると趣味に携わる機会が増え、モチベーションが安定するといったメリットがあります。会社員の頃であれば日々のタスクについて思い悩んだり、あるいは職場の人間関係に悩んだりして眠れなくなる日々が続くといった人も少なくないでしょう。真面目な人ほどこのような事象に陥りやすく、メンタルが不安定になることも少なくありません。一方、趣味を仕事にした場合は、自分の「好き」を仕事にするため、どんなときも安定したモチベーションで仕事に取り組めます。むしろ好きなことと毎日隣り合わせだからこそ、充実感を得やすくなります。趣味を仕事にしているので、たとえミスをしても落ち込む日も以前よりも減り、心身共に穏やかな日を送れるようになります。
メリット③スキルアップを狙いやすい
趣味を仕事にするとスキルアップを狙いやすいといったメリットもあります。生活費を稼ぐために企業に入社しても、「好き」といった感覚を持つ作業がなければ長続きさせることが困難です。「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、趣味を仕事にすることで、スキルアップしやすい環境を作り出せるのです。さらに趣味を深掘りしながらひとつずつの作業にこだわるため、従来よりも仕事に熱中でき、趣味を極めることも可能です。そういったこだわりが生まれることによって、人生に一本の指標ができやすくなります。趣味を仕事にしたことによって輝いて見える人の多くは、自分のこだわりに突き進められる人生の活用方法に充実感を覚え、だからこそ楽しく映ると言えるでしょう。
メリット④長時間働いていても苦痛に感じない
趣味を仕事にすることで長時間労働も苦痛に感じにくいといったメリットもあります。趣味を仕事にすることにより、楽しさや興味が前面に押し出されるために時間もあっという間に感じてしまうのです。会社員の頃であれば、ひとつの作業を進めても、次から次へとタスクが表れ作業に押しつぶされやすくなります。そういった日々が続けば忙殺し、1日が仕事だけでクタクタ、といった毎日を送ることもあります。趣味を仕事にすると、忙殺といった言葉はなく、充実といった言葉に変わり、次から次へとやるべきことや極めたい部分が見つかります。ただし、プライベートの時間も趣味=仕事にしたことによって、多くの時間を仕事のことばかり考えるようになりがち。しかしそんな毎日でも好きだからこそやっているといった気持ちによって苦痛を感じにくく、それすらも充実した日々のスパイスだと感じられるのです。
メリット⑤「好きなこと」が隣り合わせで幸せを感じやすい
趣味を仕事にしたことによって「いつでも好きなことが隣り合わせにあって幸せ」と感じやすくなります。そういった気持ちがゆとりを生み、趣味を深掘りしてさらに知識を蓄え、その道のプロとして生きていこうと考える人もたくさんいます。動物が好きな人、パソコンでライティングすることが好きな人など、あらゆる趣味を活かして仕事にし、起業する人は最近非常に多くなっています。いくつかのデメリットはあるものの、そのデメリットも飲み込めるほど楽しいと感じられる要素が多いのが趣味を仕事にすることなのです。
趣味を仕事にしたときの5つのデメリット
メリットがあれば必ずデメリットに感じる部分も発生します。ここでは趣味を仕事にしたことによって陥りやすい5つのデメリットについて解説します。
デメリット①趣味を嫌いになってしまう可能性がある
趣味を仕事にすることで一番陥りやすいデメリットが、趣味を嫌いになってしまう可能性がある点です。その理由は、趣味を仕事にしたことによって、プライベートも犠牲にしやすくなるからです。もともとは気分転換のために取り入れていた趣味。ところが趣味を仕事にしたことにより、趣味が稼ぐ手段となります。そういった環境が徐々にストレスを生み出し、いつでも趣味のことを考えがちになるのです。趣味を仕事にするというと、響きは魅力的に感じるものの、楽しいと感じていたり、リフレッシュしたりするために取り入れていた趣味が、かえって嫌いになってしまうのです。
デメリット②理想と現実の剥離を知り、ガッカリする、辛くなる
趣味を仕事にすることで、趣味の上澄みだけでなくより深い部分を知ることになります。趣味を趣味として追求する分には楽しめていたはずなのに、仕事にすることによって現実を知り、楽しくない、がっかりしたといった負の感情を抱きやすくなります。恋愛におきかえて例を挙げてみましょう。ずっと片思いしていた異性が数年越しの思いで自分に振り向いてくれ、交際することになったとします。しかし、付き合ったことによって、「思っていた人と違う」「こんな人なの?」と、理想と現実の剥離に思わずガッカリすることがあります。これは、ずっと何年も好きだった異性だったために、何年もの間片思いし続けたことによって、相手に対しての理想やイメージが好きという感情によって膨大に膨れ上がってしまったのです。つまり、自分のなかでイメージを膨らませすぎたあまり、現実を目の当たりにしたことでガッカリしてしまったのです。趣味を仕事にすることもこの現象と同じような状況に陥ることがあります。実際にそういった気持ちを抱えたとき、それでも前向きに捉え、継続できるかが重要になると言えるでしょう。
デメリット③オンとオフを付けにくい
趣味を仕事にしたことによってプライベートでのオンとオフが付けにくいといったデメリットも抱えやすいといえます。仕事に対してだったり、日々感じたりしていたストレスを思いっきり解消させたいと思って取り入れた趣味。しかし、仕事にしたことにより好きと隣り合わせだからこそ、オンとオフが付けにくくなってしまうのです。好きなことだからこそずっと考えてしまう、好きなことだからこそすぐに改善点を見つけ出したい。そういった日々沸き起こる自分の感情に対して、体や精神が伴わずストレスを感じる場合があります。このような事象を踏まえ、ストレス解消に取り入れていた趣味も仕事に変えてしまうことによって、オンとオフの栄目が不透明になり、心身共に休まらなくなる可能性についても把握しておくことが重要です。
デメリット④世界情勢などによっては経済状況が悪化し、かえって大変になることも
趣味を仕事にして起業することによって、世界情勢などが大きく影響し、収入面が不安定になることもデメリットになる可能性があります。たとえば趣味のコーヒー好きを仕事にし、車内で販売するコーヒーショップを始めたとしましょう。コーヒー好きが美味しいコーヒーを求め、いつしかあなたのコーヒーショップは常連が付くほど人気になったとします。しかし、昨今の世界情勢によってガソリンは高騰。コーヒー豆も輸入品が多いため仕入れにくくなり、移動販売の継続が困難になってしまいます。コーヒーショップを営んで生計を立てていたのに、こういった世界情勢が絡むことによって収入は大きく下がってしまいます。起業すれば国民健康保険加入となるため、国民健康保険料の支払いや家賃、日々必要になる生活費、子供がいれば子供のおむつや服、おやつなども必要になるため、毎日お金が掛かってしまうのです。つまり、世界情勢によって起業した結果が大きく作用してしまう可能性があるのです。一方で、会社に勤めていた場合だとどうでしょうか。正社員として勤めているだけで給料として毎月固定の収入があります。保険料も固定で引かれるため、病気になっても会社で付与された保険証が使えます。「低賃金の割に仕事量が多くて辛い」と嘆いていたことを後悔するほどに、その状況が恵まれている環境であることを、身をもって知ることにもなり得るのです。
大切な人とのすれ違いの原因にもつながる
趣味を仕事にしたことで毎日が非常に充実します。趣味と隣り合わせだからこそ、毎日が楽しく過ごせます。休日も趣味を仕事にしたことによって、ずっと仕事のことばかりを考えてしまう人も少なくありません。このように、仕事に夢中になりすぎるあまり、大切な人との時間をも割いてしまう可能性があります。
まとめ
趣味を仕事にする。一言でいえば非常に響きが良く、実際、そういった人達を見ていると充実している雰囲気が醸し出されていて、非常に魅力的に映るでしょう。しかし、趣味を活かして独立したり、趣味に通じたジャンルの企業に勤めたりしても、自分はなにができるのかを明確にしていなければ腰を据えて働くことは困難です。まずは自分自身の趣味を通じて、どんなことができるのか、そして需要と供給を知り、自分の知識で埋めることは可能なのか、食べていけるだけの報酬は得られるのかをしっかりと調べることが重要です。好きなことだけで食べていくには、競合も多く、ライバルも意識しなければなりません。そういった面も網羅的に考慮した上で実行することで、トラブルやデメリットの壁が立ち塞がってもうまく立ち直ることが可能になります。好きなことはスキルアップもしやすく、充実感を得やすいなど魅力がたくさんあります。まずはあなた自身にできることを知り、そのうえで活躍は可能かを調べるようにしましょう。
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